ISGジェネレーション   作:京勇樹

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アナザーエピソード2

「……死んだ……?」

 

「……はい……直哉を含めたスピリッツは……全滅しました……」

 

麻里耶が茫然と呟くと、カオルは苦い表情を浮かべながらそう言った

そして、背後に居たアサギが手渡した箱を麻里耶に差し出した

その箱を受け取った麻里耶は、箱を開けた

中に有ったのは、熱で歪んでしまっている腕時計だった

それを見た麻里耶は、目を見開いた

熱で歪んでしまっていたが、その腕時計はかつて帰ってきた直哉に送った物に間違いなかったからだ

それを見た麻里耶は、崩れ落ちるように両膝を突いた

そこに、一人の少年が

 

「嘘だ……直兄が死んだなんて、嘘だ!」

 

と涙を流しながら、叫んだ

それを聞いたカオルは

 

「彼等が居なければ、地球は核の炎で生命体に甚大な被害が出ていたでしょう……彼等は、間違いなく英雄です……我々は、決して忘れません……彼等の高潔を……彼等の勇姿を……例え、歴史が彼等に脚光を浴びせることが無くても、我々は魂に刻み、未来永劫語り継ぎます……」

 

と宣言

そして、その孤児院を出た

それから時は経ち、第三次世界大戦から数年後

アラスカ

曾ての旧IS委員会の本部があった場所にて、第三次世界大戦終結を祝した平和式典が行われていた

その目玉となったのは、映像記録から再現されたある部隊の機体を模した石像だった

戦争を終わらせた英雄として、世界にニュースと共に発信された

だが、その平和式典がテロリストに襲撃された

 

『貴様らには、我々の偉業を称える語り部となってもらう! 我々は、世界を曾ての姿……女性優遇世界に戻すために立ち上がった! 我々の名前は、女神の微笑み! 立ち上がれ同志達よ! 雌伏の時は終わった! 今こそ、我々が英雄になる時だ!』

 

旧IS信奉派

つまりは、旧女性権利主義者達によるテロだった

旧女性権利主義者達は、何処から入手したのかISを用いたテロを敢行

警備兵を虐殺し、用意していたらしいラインを使って世界に対して高らかに宣言した

そして、カメラが映している目の前で

 

『こんな輩が英雄である訳がない! どうせ、全て出来レースだったに違いない! こんな忌々しい石像など……こうだ!』

 

と、石像に対して次々と砲撃

石像を、全て破壊した

 

『英雄と呼ばれるのは、我々だけで十分だ! 世界よ! 今こそ、真の世界に戻る時だ!』

 

とリーダーらしい女性が言った

そこに、一つの岡持ちが滑り込んだ

その岡持ちには、鳳夏飯店と書かれてある

それを見たリーダーが、首を傾げた

その直後、凄まじい勢いで煙が岡持ちから吐き出された

 

「な、何が起きた!?」

 

「空気洗浄機を稼働させろ! 早く!!」

 

と怒号が飛び交った

その数秒後、天井を突き破って閃光が次々と降り注いだ

それと同時に響く悲鳴

暫くして煙が晴れれば、そこかしこに倒れ伏しているテロリスト達の姿があった

 

「これは……ISの絶体防御を、容易く貫通している……」

 

と見ていたのは、某国の要人の一人だった

よく見れば、倒れ伏しているテロリスト達の纏っていたISの胸部に、穴が穿たれていた

装甲が溶けていることから、ビーム兵器が使われたことは明白だった

天窓を見上げてみれば、上空にISサイズのMS

それも、ガンダムタイプが長大なライフルを構えていた

そんな物を運用していたのは、たった一隊のみ

そんな時、ある平和大使たる女性の前に、二人の人物が立った

一人は、建物の建設のために出資したと紹介された貴族の女性

そしてもう一人は、その執事だった

 

「私達は、英雄ではありません……傭兵であり、抑止力です……もしまた、平和を乱そうという輩が現れたら、私達はあらゆる武力と方法を駆使して、平和の敵を撃ち破り、撃滅します……努々、それをお忘れにならないよう、お願いします……」

 

「では、これにて失礼」

 

執事がそう言った直後、二人の体を装甲が覆った

黒と蒼の装甲

それ纏った二人は、先の射撃で割れた天窓から空に消えていった

その後、ある平和大使の女性の下に手紙が届けられた

 

《俺達は、亡霊の抑止力として在り続けます》

 

とだけ書かれた手紙

しかしそれが、生きてる証拠だとその平和大使は確信したのだった

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