やっふーーーー!
俺としては、予想外でした!
というわけで、後書きで大事なお知らせです!
『マーク、どうする? アプロディアを置いて撤退するのも、アリだぜ?』
『……だが、奴の進路は地球のようだ』
ラナロウからの問い掛けに対して、マークはそう言った
バルバドロはこの時、少しずつではあるが、地球に向かって進んでいたのだ
マークはそれに気づいており、僅かに黙考すると
『フェニックス1より総員に通達する。俺達はこれより、アプロディアと共にあのバルバドロを攻撃する!』
と宣言した
マークのその宣言に、スピリッツ全機は了解と返した
どっちみち、相手と一戦交えるのだ
だったら、元凶となる機体と戦うとマークは判断したのだ
『トライアド隊。お前達は母艦とエウクレイデスの護衛だ』
『了解!』
マークの命令に従って、直哉達は二隻の護衛に回った
その間に、スピリッツ本隊は陣形を取った
突破力に優れた、アローヘッドだ
そして、アプロディアがビームサイズを保持したと同時に
『全機、突撃!』
とマークの号令が響き渡り、スピリッツ本隊が突撃を開始した
それは一言で現すならば、蹂躙だった
スピリッツ本隊の数は、約二十機ほど
それに対して、ジオンと連邦軍の総数は優に数百を越える
普通だったら数の暴力に押されて、あっという間に全滅するだろう
だが、現実は真逆だった
スピリッツの攻撃で、瞬く間に数を減らしていく混成部隊
混成部隊の攻撃は一切当たらず、スピリッツ本隊の攻撃は面白いように混成部隊を撃滅する
一機の赤い格闘武装しかないガンダムは、その巨大な光剣で戦艦ですら真っ二つに切り裂き
あるガンダムは、連結したライフルから極太のビームを放ち、数機のMSと巡洋艦を纏めて吹き飛ばした
「直哉達みたい……」
その光景を見て、シャルロットはそう呟いていた
その戦いは、今の直哉達と全く同じだった
しかし、その実力は桁違いに高い
今の直哉達が一騎当千の戦士ならば、彼らは万夫不当の猛者だろう
「やっぱ、まだ隊長達に勝てる気がしないなぁ」
「確かにな」
映像を見ていた一夏と弾はそう言うが、直哉は真剣な表情で
「でも必ず、隊長達と同じ域に到達して……勝ってみせる!」
と意気込んだ
そうこうしてる内にも戦闘は進み、混成部隊はその数を半分近くまで減らしていた
たった約三十分ほどで、混成部隊は半壊した
中には本隊を狙わず、母艦に向かったMSもいた
しかしそれらは、母艦の迎撃砲撃と三人によって撃破された
見ていたメンバーが驚いたのは、三人は母艦が砲撃を連射する中を関係ないと言わんばかりに高速機動戦闘を行っていたことだった
母艦の迎撃砲撃はどう見ても、全力砲撃だ
混成部隊は乱数回避機動をとり、回避しながら母艦に迫ろうとしている
しかし三人は、母艦の迎撃砲撃など関係ないと砲撃の隙間を縫って敵機に肉薄
ビームサーベルで切り裂いたり、内蔵型ガトリングで蜂の巣にして撃破した
ふと気づけば、ハルファスベーゼはバルバドロに接近
砲撃態勢に入っていた
『落ちよ、バルバドロ!』
アプロディアはそう言うと、四門のメガビーム砲を放った
それに続いて、スピリッツ本隊も次々と砲撃を発射
バルバドロに当たった
その直後、バルバドロが居た場所で大爆発が発生
バルバドロの姿が見えなくなった
『どうだ…………?』
と女性の声がした
その数秒後、爆煙の中から無傷のバルバドロがその姿を現した
『無傷だと!?』
『Iフィールドか!?』
スピリッツ本隊の数人の驚く声が聞こえた
「Iフィールド?」
「ビームを拡散させる特殊なエネルギーフィールドだな。それがある限り、ビームを事実上無効化できる」
「スピリッツはビーム兵器が主体だからな。それを使われるとキツイ」
簪が首を傾げると、三人がそう言った
スピリッツがビーム兵器を主体とする理由
それは、補給路の不確定さである
スピリッツは平たく言えば傭兵部隊なので、様々な組織に雇われる
故に、その組織毎で弾薬の規格が違うことが大半だ
だから、スピリッツではビーム兵器を主体としているのだ
一応、エウクレイデスで弾薬は製造できるが、機体と艦の部品が優先されている
説明終了
数秒間驚いたものの、スピリッツ本隊は素早く立ち直り、再度攻撃しようと身構えた
だがその時、バルバドロから信号が発せられた
その信号は、バルバドロが現れる前に観測したのと同じだった
『またこの信号か!』
『今度はなんだ!?』
と周囲の警戒を強めた
だが、驚くべきことにバルバドロが姿を消しただけだった
『逃げられたか……だが、次は仕留める!』
アプロディアはそう言うと、高速で何処かへ去った
『なんだったんだ……』
『わからん……だが、俺達にはまだ任務がある。次は、0083だ』
『了解!』
マークの言葉を聞いて、スピリッツは次々と母艦に帰還した
マークの言葉を聞いて、千冬は驚いた表情で
「0083年ということは、三年後か? 三年過ごしたにしては、お前達は成長してないが……?」
と三人を見た
すると束が
「ちーちゃん。それは説明したでしょ? ジェネレーションワールドはあらゆる世界と時代が一緒になった世界だって……だから、年号が進んでても、実際は年は経ってないんだよ」
と説明した
束の説明を聞いて、千冬は思い出したように頷いた
「これが、俺達の初陣だった……終わった時は、生き残ったことを喜んださ……」
「けど、帰還して少ししてから怖くなったんだ……」
「人を殺したって罪悪感に押し潰されそうになったんだ……ア・バオア・クー攻防戦とバルバドロとの戦闘で、俺達はMSを95機。艦船を9隻撃破した……つまり、俺達三人で二百人は最低でも殺したんだ……」
三人の話を聞いて、誰かがあ……と声を漏らした
三人にとっては、初めての戦闘
訓練はしても、実戦を生き残って、その恐怖を飲み込まないといけない
でないと、兵士の心が壊れる
中には、人を殺すことに魅了されて、人から堕ちた存在になる
人の心を忘れず、戦闘に対する恐怖を忘れず、誇りを持って戦場に立て
それを三人は、乗り越えたのである
幾多の戦場を越えて、血で血を洗い流してきたのだ
「何回も実戦を越える内にな、トリガーを引いても何も感じなくなった……」
「隊長達は、慣れてきたんだって言ってた……」
「隊長達だって、戦うことに恐怖を感じるらしい……けど、『俺達の背後には、戦う力を持たない人達が震えてると思えば、怖くない。守るために、敵を殺し続けるんだ』って聞いて、俺達もそうだって、思ったんだ」
三人の話を聞いて、簪と楯無がほんの僅かだが顔を歪めた
二人の家の更識家は、古くから日本を守ってきた対暗部用暗部
つまりは、公儀隠密である
公儀隠密の任務の中には、人を殺すこともある
二人は自我が芽生えてから戦いの訓練及び、実戦を経験してきた
それは、そういう家柄だからだ
だが、三人は分かってる限りは至って一般の家系だ
直哉は孤児院だが、育ちは至って普通
そんな三人が、戦場で生きていくのは辛かったはずである
しかし、三人は幾多の激戦を生き残って帰ってきた
三人は言ってないが、よくマークが出撃する際に言う言葉があるのだ
それは
『何時ものように戦い、何時ものように帰ってくるんだ』
である
スピリッツはそれを実践してきた
しかし、戦場では生と死は紙一重だ
流れ弾で死ぬことすらある
中には、死ぬ覚悟を持って殿を請け負って、帰らなかった仲間も居る
三人はそれらを経験してきた
だから、命を賭けて戦うのだ
力無い人達を、大事な人達を、日常を守るために……
「一年戦争が終結した三年後の、0083年……敗北を認めずにゲリラと化した旧ジオン兵……その中でも、最大級の兵力を有した通称、デラーズ・フリート……その勢力が起こした、デラーズ戦役、もしくは、星の屑戦役」
「俺達スピリッツの任務は、新型ガンダム二機を載せた新型艦のアルビオンの護衛・援護だった」
「陰謀まみれの……戦場だったよ……」
と三人が語ると、映ったのは地球の基地だった
それは、コロニー落としのあったオーストラリアの基地
燃えているトリントン基地だった……
お気に入り登録350件突破記念として、リクエストを受け付けます!
活動報告立ちあげますので、それに書いてください!
なお、多数の場合はランダムで選ばせていただきます
あ、18禁でもOKですよ?
その場合、別枠で書きますので