ISGジェネレーション   作:京勇樹

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決闘の日

なんだかんだで、一週間経ち決闘の日となった

 

なお、三人は渡されたUSBを確認

 

内部としては、ウズミから感謝の言葉と近い内にオーブへ来てほしいという話だった

 

それを見て、三人はカオルにゴールデンウイークにオーブに行きたいと言ったら、カオルは自信たっぷりに任せろと言った

 

そんなカオルを見て、ジュリは深々と溜め息を吐いたが

 

閑話休題

 

そして、決闘に際して三人に国から専用機を渡すという話も有ったが、三人は拒否

 

それに関して、セシリアは三人に突っかかってきたが、三人が既に機体を有してると知ると引き下がった

 

なお、三人が専用機を拒否したのは、モルモットになる気は更々無かったからである

 

閑話休題その2

 

そして、一夏、弾、直哉、カオルの四人と千冬と真耶。更にはジュリと箒とセツコと虚の姿がピットにはあった

 

かなりの人数である

 

「さて、時間なわけだが……誰から出るんだ?」

 

千冬が問い掛けると、四人は視線を合わせた

 

次の瞬間

 

「最初はグー!」

 

「「「ジャンケン、ポン!」」」

 

どうやら、ジャンケンで決めるようである

 

数秒間沈黙が続くと

 

「グアっ! 俺かよ……」

 

と直哉が呻いた

 

直哉はカタパルトに近づくと、視線を千冬と真耶に向けて

 

「織斑先生、山田先生、俺が行きます」

 

と宣言した直後、直哉は機体を展開した

 

「なっ! 全身装甲(フルスキン)!?」

 

「そんな……存在したなんて……」

 

「初めて見ました……」

 

直哉の機体を見て、箒、セツコ、虚の三人は驚いていた

 

だが、直哉はそんな三人を無視してカタパルトに機体を固定した

 

千冬は直哉が機体を固定したのを確認すると、視線を真耶に向けて

 

「山田くん」

 

と声を掛けた

 

すると、真耶は頷いてからウィンドウを開いて

 

「ボルテージ上昇……リニアカタパルト、システム正常……進路、オールクリア! 神崎くん、発進どうぞ!」

 

と直哉に出撃を促した

 

「神崎直哉、ガンダムデルタカイ・EX……出る!」

 

直哉の宣言の直後、直哉は高速で射出された

 

直哉がフィールドに出ると、セシリアが先に居た

 

セシリアは直哉の機体を見て、一瞬目を見開いたがすぐに気を取り直して

 

「あら、逃げずに来たみたいですわね」

 

と言うと、腰に手を当てて

 

「まあ、どうせ私の勝ちは見えてますから、最後にチャンスを与えますわ」

 

と直哉に侮蔑的な視線を向けた

 

「今、頭を下げるなら、一年間私の小間使いで許してあげても……」

 

とセシリアがそこまで言ったら

 

「寝言なら寝てほざけ」

 

と直哉が遮った

 

「なっ……」

 

セシリアが絶句していると、直哉はライフルを向けて

 

「例え負け戦だろうと、戦わずに逃げるなんて有り得ない……それが、俺達(スピリッツ)だ」

 

と宣言した

 

直哉の言葉を聞いて、セシリアは歯を食いしばると

 

「そう……だったら」

 

と言いながら、自身が持っている長大なスナイパーライフル

 

《スターライトmkーⅢ》を向けた

 

そのタイミングで、試合開始を告げる音が鳴った

 

「これでお別れですわ!」

 

そう言い放った直後、セシリアはレーザーを発射した

 

セシリアが狙ったのは、直哉の左足だった

 

「アホか」

 

直哉が短く言うと同時に楯裏から光刃が伸びて、直哉は左手を振るいレーザーを弾いた

 

「なっ!? レーザーを弾いたですって!?」

 

「あまり舐めるなよ? あんなに構えていたら、大体の狙いはわかる」

 

直哉の言葉を聞き、セシリアは逆上したのか顔を赤くして

 

「だったら……お行きなさい、ブルーティアーズ!」

 

と腰に連結されていた四機のビットを飛ばした

 

「ならば、こちらも……行け、ファンネル!」

 

直哉も腰に装着されていたファンネルを飛ばした

 

「なっ!? ですが、数ではこちらが勝って」

 

そこまで言ったセシリアは、驚愕で目を見開いた

 

なぜなら、直哉が放ったファンネルの方が圧倒的に速く、しかも直哉も一緒に動いていたからだ

 

「そんな!? ビットを動かしながら一緒に動くなんて!?」

 

直哉の動きは、彼女にとっては不可能な領域だったのだ

 

彼女はビットの制御をしている間、他の動きが疎かになるという欠点があった

 

「このぐらい出来なくては、戦場では生き残れない!」

 

直哉はそう言いながら、高速機動と射撃を並行して行い、瞬く間にセシリアのBT兵器を破壊した

 

「くっ……よくも! ですが、まだ二機ありますわ!」

 

セシリアがそう言うと、腰にあった二本の円筒形の物体が前に向いた

 

そう、セシリアの操るブルーティアーズはビットタイプが四機とミサイルタイプが二機存在したのだ

 

だが、発射される直前にその二つは爆散した

 

「なっ!?」

 

「隠し武器が有るのを疑うのは、当然のことだ!」

 

セシリアが驚いていると、直哉はそう言いながら接近した

 

直哉は最初から、武装が二つだけな訳がないと思い、ある程度予想していたのである

 

そして、直哉はある程度距離が縮まるとライフルを腰に懸架してビームサーベルを抜いた

 

セシリアは接近させまいとレーザーライフルを連射するが、その悉くを直哉は避けるか楯で防ぎ、肉薄を果たした

 

「っ! インターセプター!」

 

ライフルでの迎撃は無理と判断して、セシリアはナイフをコールした

 

そして、直哉が振りかぶっていたビームサーベルを防ごうとしたがそれは、直哉の蹴りによって妨害された

 

「しまっ!」

 

セシリアが顔を青ざめた直後、直哉の三連撃が当たり、SEが大きく減った

 

そして、直哉は楯でセシリアの腹部を殴りつけた

 

「がふっ!? くっ……凄まじい威力ですが、まだSEは残って……」

 

とそこまで言って、セシリアは気づいた

 

楯の中央部分に砲口が有ることに

 

「まさか!?」

 

「威力は抑えておく……」

 

セシリアが驚愕していると、砲口内部に光が集まっていき

 

「ハイメガカノン……発射」

 

直哉の呟きの直後、一秒程ではあったが、セシリアを極太の閃光が貫いた

 

その直後

 

『セシリア・オルコット、SE残量0。勝者、神崎直哉!』

 

と機会音声で直哉の勝利が告げられた

 

場所は変わって、管制室

 

「そんな……代表候補生が手も足も出ないなんて……」

 

「強過ぎる……」

 

一方的な試合を見て、箒達は驚愕していた

 

彼女達にとって、代表候補生というのは学生レベルでは間違いなく強者という認識だったのだ

 

それだと言うのに、直哉は一撃も喰らわずに勝ってみせた

 

それが彼女達にとって、有り得ないことだった

 

「あの様子じゃあ、本気じゃないよな」

 

「ああ。ハイメガカノンだって、あれ二割以下だしな」

 

一夏と弾が会話していると、真耶が

 

「どういうことですか? あの兵装の威力はかなりの物でしたが……」

 

と首を傾げた

 

すると、弾が肩を竦めながら

 

「あれの本来の出力は、一撃で戦艦を撃沈させることが出来ます」

 

と説明すると、ほとんどのメンバーが息を飲んだ

 

確かに、ISは既存の兵器よりかなり高性能であり、勝つことは不可能である

 

だが、いくらISと言えども、戦艦を撃沈させるには多少の時間が掛かる

 

だと言うのに、直哉の放ったハイメガカノンの本来の出力は一撃で撃沈させることが出来るというのだ

 

その威力は、彼女達にとって驚愕する威力だ

 

「あ、セシリアの機体が無くなった」

 

「なに?」

 

一夏の言葉を聞いて、千冬は視線をフィールドに戻した

 

そこでは、セシリアのブルーティアーズが消えて、セシリアが落ち始めていた

 

「いけない、エネルギー切れによる限界です!」

 

セツコが声に出した直後、直哉がセシリアを見事にキャッチした

 

場所は変わって、フィールド

 

「どういうつもりですの?」

 

助けたことを訝しみ、セシリアは直哉に視線を向けた

 

「あなたと私は敵対関係だったはずですわ……助ける理由はないはずです」

 

セシリアが問い掛けると、直哉はゆっくりとセシリア側のピットに向かいながら

 

「確かに、この戦いでは敵対関係だったかもしれん……だがな、その前にクラスメイトだ。それに……」

 

「それに?」

 

セシリアが首を傾げると、直哉は顔部分だけ解除して視線を合わせて

 

「人を助けるのに、理由が必要なのか?」

 

直哉のその言葉を聞いて、セシリアは目を見開いた

 

「俺は助けを求めてる人や、危機に陥ってる人が居るなら助けたいんだ……例え、偽善と言われようともね」

 

直哉はそう言うと、ゆっくりとセシリアを床に下ろした

 

「そんじゃあな。いい試合だったぜ」

 

直哉はそう言うと、再び顔部分に展開して自分のピットへと向かった

 

「あっ……」

 

セシリアは思わず手を伸ばすが、すぐに引いた

 

こうして、セシリアとの決闘は幕を引いたのだった

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