転生したら五河琴里だった女子高生と魔防隊四番組組長の悶々   作:XIYON

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今回は優希が四番組の寮にお邪魔するお話です。ちなみに、六番組の寮へ行った後の話になります。

え?あの後の話はどうなるって?

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・再会

 

紫黒「うーん困ったねー…」

 

どこかの祭壇のような場所で八雷神が1人、紫黒が困った顔をしていた。

 

紫黒「雷煉はなかなか使える捨て駒だったんだけど…まさか六番組の組長とあの仮面ライダーとかやらに倒されるなんてね?私がもうちょっと早く助けてればだけど……ま、彼は脳筋だから別にいらないけどね〜♪」

 

壌竜「紫黒、これから先はどうする?」

 

紫黒「まずは他の八雷神を呼ばなきゃ、雷煉を倒すほどの実力があるという仮面ライダー…どんな力なのか楽しみだなぁ〜♪」

 

翌日…

 

六番組と七番組の交流戦に乱入した八雷神の1人雷煉と彼が連れた醜鬼たち。そしてどこからともなく現れたジャマトライダーたちを倒した琴里たち。だが寧々が見つけた2人の八雷神は見つけることが出来なかった。

 

そしてジャマトライダーたちを仕向けた黒幕を探すも、捜査は難航して見つけられなかった。

 

京香「結局、昨日の残りの八雷神とやらに…ジャマトライダーを仕向けた黒幕…両方とも見つけることは不可能だったな…」

 

日万凛「えぇ…残りの2名の人型醜鬼はともかく…あのジャマトライダーを差し向けた連中は誰なんでしょうか?」

 

京香「陰陽寮が四番組によって解体されて以降…そのジャマトライダーとかいう怪物の数が増えている…一体誰なんだ?そんなものを差し向けている奴は…」

 

日万凛「しかし…八雷神という存在を知れ渡らせたのは誰なんですか?」

 

京香「あぁ、そのことなら陽斗だな?」

 

日万凛「四番組の東組長が?」

 

京香「陽斗が言うに八雷神は人間界と異なる世界「魔都」に潜む、八体の存在だ。そして昨日…」

 

日万凛「出雲組長と東組長が倒した雷煉とかいう怪物…あれが八雷神の1人で…」

 

京香「あぁ…アイツを含めて8人いるそうだ。そして残るはあと7人…」

 

朱々「骨が折れるなぁ…」

 

京香「陽斗が言うに醜鬼を従える強力な存在で、私たち魔防隊でも、隊長格が複数人で協力して、やっと倒せるほどの力を秘めているそうだ。」

 

日万凛「逆に天導副組長は平気で倒しそうな気がしますけどね?」

 

京香「はは確かにな…だが、未だに奴らの目的は不明だ。慎重に捜査するぞ。」

 

「「はい!」」

 

日万凛「ところで優希はどこにいるんですか?」

 

京香「あぁ、彼なら陽斗のところにいるぞ?」

 

日万凛&朱々「えぇ!?」

 

一方…

 

優希「どうしたんですか陽斗さん。いきなり俺を連れて来るなんて。」

 

陽斗「色々とあってね?話したいこともあるし、見せたいものもある。」

 

優希「そ、そうなんですか…」

 

陽斗「そろそろ見えてくるはずだ。」

 

バイクを走らせていると前から見えてきたのは六番組や七番組とは全く違った魔防隊の寮が現れた。しかも双方の寮よりも建物の階数が二三階ほど多かった。

 

優希「大きいですね…六番組や七番組の寮にもお邪魔しましたけど全然サイズが違います。」

 

陽斗「中に行けば理由が分かるよ。さ、門に着くよ。」

 

いつも通り魔防隊の寮周辺にある結界を超えて橋を渡り、入り口前へと到着。そして出迎えてくれたのは…

 

純牙「よう、随分と遅かったじゃねーか?」

 

優希「純牙さん!」

 

陽斗「状況は?」

 

純牙「患者の数は多くなってる。が、なんとかアイラが頑張ってくれてるよ。」

 

陽斗「中に入ろう優希くん。ここに入れば色々と見れるよ?」

 

優希「色々と?何をですか?」

 

陽斗「ふぅ…魔都の闇さ。」

 

優希「魔都の…闇?」

 

一方…

 

メグ「へぇ〜…あの奴隷の男の子が四番組にねぇ…」

 

琴里「えぇ…色々と教えたいことが沢山あるみたいよ?」

 

ナオ「でもいいの?あそこには人型醜鬼にされた人達が治療するところがあるのよ?」

 

琴里「だから陽斗は寮へと連れて行ったのよ。」

 

ナオ&メグ「え?」

 

琴里「陽斗や純牙はお人好しなのよ…」

 

そして四番組の寮の中へとやってきた優希。彼が陽斗と純牙に案内されて辿り着いたのは病室だった。そこで目の当たりにしたのは…

 

「痛い!痛いっー!」

 

「うぅ…看護師さん痛いよぉー!」

 

「助けてぇ!私を元の姿に戻してぇーーー!」

 

アイラ「大丈夫よ。もう少しだけ我慢して?」

 

優希「こ、これは…」

 

優希に呼びかけられた陽斗は少し憂鬱な表情をしていた。彼の表情を見たあとに患者たちの悲鳴や苦しい表情を目の当たりにした優希が話しかける。

 

優希「陽斗さん、この人達は?」

 

陽斗「陰陽寮って分かるかな?」

 

優希「陰陽寮?」

 

陽斗「うん…その場所は国益のために魔都や桃、醜鬼を研究する国の組織で、『人型醜鬼の治療法の確立』という口実を理由に魔都災害に巻き込まれて人型醜鬼になってしまった民間人を利用して非人道的な人体実験を行っていたんだ。」

 

優希「えぇ!?」

 

陽斗「この人達は…その被害者さ。」

 

純牙「最低限の衣食住は保証されたが、実験はプライバシーがないどころか、研究のために身体中を調べ上げ、時に身体を傷付ける人体実験も平然と行ってきたみたいだ。」

 

陽斗「一部の人型醜鬼が20人ほど陰陽寮から逃げ出したみたいなんだ行方は未だ知れずだったんだ。」

 

優希「知れずだった?」

 

純牙「実はアヤメが最近になって人型醜鬼が出入りしている謎の場所を見つけたんだ。俗に言う隠れ家ってところさ。」

 

陽斗「そこで面白い人物を見つけてね?」

 

そう言った陽斗が優希に渡したのは1枚の写真だった。そしてそれに写っていたのは…

 

優希「こ、これは!?」

 

彼の実の姉、和倉青羽だった。

 

優希「ね、姉ちゃん…」

 

陽斗「今日の夜、俺たちは必要最低限の武装でこの村に潜入する予定だ。」

 

優希「必要最低限の武装で潜入って…まさか戦うんですかっ!?」

 

陽斗「いやその逆さ…交渉しに行くんだよ。必要最低限ってのはライダーに変身するためのアイテムのことを指す。無闇に刀や銃を携行していたら向こうから殺しに来るからね?」

 

優希「あ、ところで…彼女たちは陰陽寮のヤツらに人体実験されたんですよね?」

 

陽斗「そうだけど?」

 

優希「今その陰陽寮ってどうなってるんですか?」

 

純牙「……陽斗。」

 

陽斗「うん。彼に言ってあげた方が楽だね…実は魔防隊には総組長ですら知らない組があるんだよ。」

 

優希「えぇ!?」

 

陽斗「総組長の上の立場にいる人で、僕達の隠れた上司と言うべきかな。」

 

純牙「肩書きは魔防隊総組理事長…俺たちに色々な任務を与えてくれる人だ。」

 

陽斗「今の総組長、山城恋は愛国心が強くてね?だけど、自分の国な為なら少ない犠牲も厭わないんだ。」

 

優希「そんな…あ、だから京香さんは総組長を…」

 

陽斗「そういうことだよ。僕も色々と支えてあげたいのは山々なんだけどね?」

 

優希「あ、それでその…総組長も知らない組ってのは?」

 

陽斗「……零番組。」

 

優希「零番組?」

 

陽斗「その名前の通り、相手を零になるまで削るほど強大な実力を持つ組員によって構成された少数部隊だ。そしてその組員は3人、その全員がこの服装をベースに白で塗られ、赤が青に変化しているものを着用している。」

 

優希「でも…どうして零番組によって陰陽寮が解体されたんですか?」

 

陽斗「先程言ってた通り… 陰陽寮の行動に不信を抱いた総組理事長が彼女らに依頼をしてね?陰陽寮に侵攻し、その研究員たちを皆殺しにしたみたいなんだ。実験にされた人達を救出しながらね?」

 

優希「身のこなしが凄い人達なんだ…」

 

陽斗「だが少し…飛んだ問題点が沢山と現れてね?」

 

優希「飛んだ問題点?」

 

陽斗「その研究施設から…ジャマトライダーに変身するアイテム…『ジャマトバックル』が見つかったんだ。」

 

優希「それってこの前の交流戦に乱入してきた奴らじゃないですか!……あ、んじゃその人達はこの前の交流戦に乱入してきたジャマトライダーを束ねている奴らと手を組んでたってことになるんですか!?」

 

陽斗「そういうことになるだろうね?」

 

純牙「うっし、んじゃ隠れ里に向かいますか?」

 

陽斗「そうだね?……アヤメ、アイラ、悪いけど寮の留守番を頼むよ?」

 

アヤメ『分かったわ。』

 

アイラ『任せてちょうだい。』

 

そして優希は純牙が召喚したサイドバッシャーに乗って2人と共に隠れ里へと向かった。

 

優希「こんな乗り物があるんですね?」

 

純牙「サイドバッシャーは普段、サイドカー付きのバイクだけど、このビークルモードからバトルモードへの変形が可能なんだ。」

 

優希「バトルモードって…ロボットになるんですか!?」

 

純牙「あぁ、コイツの火力は間違いない。ま、他にもバカ違いな火力を持ってる奴はいるけどな?」

 

陽斗「そろそろ着くよ?」

 

そう言って辿り着いたのは洞窟の入り口。さきほど優希の姉、青羽が出入りしていた場所だった。

 

優希「ここに姉ちゃんが…」

 

陽斗「再会する準備は出来てる?」

 

優希「ちょっと不思議な感じだけど、覚悟はできてます。」

 

純牙「もし戦闘になった際はやむ無しだ。気をつけろよ?」

 

優希「はい。」

 

そう言った陽斗たちは人型醜鬼が住んでいると思われる地下洞窟 隠れ里へと入った。

 

陽斗「優希くん。純牙が言うに、ここの洞窟は魔防隊に発見されなかった理由が3つあるんだ。」

 

優希「3つ?」

 

陽斗「1つ目は魔防隊は桃の木が沢山ある魔都の「中央」の地下洞窟を常に探索しているけど、隠れ里がある場所が魔都の「端」で桃がないことが理由で探索の手が回らないこと。」

 

純牙「2つ目は何かしらの方法で「隠れ里」の入口を隠していることだ。」

 

優希「あ、でもさっきの入口は開いてましたよ?」

 

純牙「俺がちょっとした裏技で開けたんだよ。」

 

陽斗「そして3つ目は洞窟内部は寧ちゃんの広範囲索敵能力「千里眼」でさえも見えなかったからさ。」

 

優希「そこまでして魔防隊にバレないようにここで暮らしてたんだ…姉ちゃんたちは…」

 

そして洞窟を歩いていると…

 

???「待ちなっ!」

 

誰かの声が聞こえ始め、その場で止まる優希たち。そして3人の前に現れたのは人型醜鬼だった。

 

???「どこの誰か知らないけど、まさか勝手に隠れ里に入るなんてね?しかも…魔防隊だなんてね?」

 

???「でもこの魔防隊、凄く変ね?男よ?」

 

???「男の魔防隊員なんて聞いたことがない…ねぇ?青羽姉。」

 

優希「あっ……」

 

青羽「ん?……え?」

 

青羽が優希を見かけた途端、彼女は近づいて優希を抱きしめる。

 

青羽「優希〜!会いたかったよぉー!」

 

優希「姉ちゃん。やっぱり姉ちゃんだったんだ。」

 

純牙「優希の奴、嬉しそうだな?」

 

陽斗「そうだね?」

 

優希「やっぱり姉ちゃん生きてたんだ。」

 

青羽「当たり前じゃない!こんなので負ける私じゃないんだから!」

 

波音「よかったわね青羽。」

 

ココ「やったな青羽姉!弟に会えて!」

 

青羽「うん。だーけど。」

 

そう言った彼女は陽斗と純牙を睨みつける。他の2人の人型醜鬼も彼らを見つめる。

 

青羽「どうして魔防隊がここに?しかも男なんて聞いてないわよ?」

 

陽斗「まぁ…やっぱりそうなるよね…」

 

純牙「ま、仕方ないよな?」

 

青羽「アナタたちが優希を連れてここに来たの?」

 

陽斗「そうだよ。優希くんを君に会わせるためにね?」

 

純牙「おい、お菓子は持ってってるんだろうな?」

 

陽斗「もちろんさ。人型醜鬼と喧嘩しに来たわけじゃないんだから。」

 

波音「え?」

 

ココ「喧嘩しにきた訳じゃないって…どういうことよ?」

 

陽斗「交渉しに来た…って言った方がいいかな?」

 

青羽「その言葉を聞いて信じられると思う?」

 

陽斗「僕達の組は他の魔防隊の組とは違ってね?武力で解決する時はやむ無しだけど、基本的にこういう被害にあって恨みを持ってる人達とはあまり争いたくはないんだ。」

 

青羽「ふーん…」

 

陽斗「それに…僕達は今の魔防隊の総組長があまり好きじゃない。もちろん、既に零番組に解体された陰陽寮もね?」

 

青羽「……着いてきて、ここじゃ話しづらいから。」

 

波音「青羽。」

 

青羽「優希をここへ連れて来たのなら理由はあるはず。だから話ぐらいは聞いてやってもいいと思ってね?それに彼女たちみたいに奴隷にするような人達じゃ無さそうだし。」

 

陽斗「そう思ってくれて嬉しいよ。」

 

こうして実の姉と再会した優希。そして、陽斗と純牙は青羽たちとの話し合いが始まるのだった。

 





次回

・交渉
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