せっかくデュエルアカデミアに来たんだからデュエルアカデミアに行こうぜ! 作:謎のア⚫チホープ使い
それは偶然だった。
この世に産まれて10年経った頃、とあるホビーアニメが放送された。
『ボォォォグバトォォォ!!
それは熱きボーグバトラー達の戦い!』
『ボォォォグバトォォォ!!
それは人生の縮図、男のロマンである!』
『チャージ3回、フリーエントリー、ノーオプションバトル』
『行け!俺のトムキャット・レッド・ビートル!』
毎回が最終回のよう、見終わった後に狂気しか残らない、それが感想だ。
頻繁に対戦相手の弱みに付け込んだり揚げ足を取るなどして精神攻撃を仕掛け、戦いを有利に導く。
そんな悪役ビックリな少年、天野河 リュウセイを主人公するアニメのざっとしたあらすじだ
何故そんなイカれたアニメの説明をしていたのか?
『受験番号53番。デュエルフィールド1番まで進んでください』
少年は指定されたフィールドに移動すると試験官がデュエルディスク片手に装着し佇んでいた。
「試験官の吾楠です、今回の実技試験肩の力を抜いてデュエルしましょう。」
「…受験番号53番です、よろしくお願いします。」
「ええ、こちらこそよろしくお願いします。早速ですが、これより実技試験を行います。
デュエルの戦術、デュエルへの姿勢も試験での判断材料となるので、たとえ勝利してもデュエル中の態度が不適切ならば失格になる場合があります。問題有りませんか?」
「はい、特にありません。」
「では開始します」
『デュエル!!』
両者高々に決闘開始の宣言する。
「先行は私ですね、ドロー! アックス・レイダーを通常召喚!
アックス・レイダーに幸運の鉄斧と団結の力を装備し、カードを二枚伏せてターンエンド」
試験官側は攻撃力が1300上がり、青眼の白龍と並ぶモンスターに伏せカードが二枚と中々の布陣に仕上がっていた。
一方、流星は相手のターン終了したにも関わらずドローもせず呆然としていた。
「どうかしましたか受験生?そちらのターンに移ったが何か問題でもありましたか?」
「…い、いえ…何でもありません…ドローいただきます」
流星は焦っていた。この世の終わりのような手札事故を起こした訳ではない、寧ろ良いほうだった、デュエル開始時5枚ドローしターンが移り通常ドローしたカードを見て確信した。
(デッキ間違えた!!)
今にも叫びたくなったが喉元で出かける、その頃使用するはずだったデッキは貴重品用ロッカーに入っていた。
「め、メインフェイズ入ります、手札からマンジュ・ゴッドを通常召喚、召喚時効果で儀式モンスターか儀式魔法を手札に加えます、デッキから流星輝巧群を手札に加えます」
「メテオニス・ドライトロンですか…?初めて見るカードですね、そのまま続けて下さい」
「はい、手札から竜輝巧-バンαの効果、手札の竜輝巧-ラスβをリリースし守備表示で特殊召喚、その後デッキから竜輝巧-メテオニス=QUAを手札に加えます、何もなければ手札から極超の竜輝巧を発動、デッキからもう一体の竜輝巧-バンαを攻撃表示で特殊召喚」
「攻撃力が2000のモンスターを連続召喚ですか、トラップカード発動!破壊輪!!対象は攻撃表示で特殊召喚されたバンαを破壊します!」
試験官が発動したカードは表側表示モンスターを破壊してお互いにダメージを受ける
「自身のフィールドのモンスターを対象とするカードが発動した時、手札から古聖戴サウラヴィスを捨ててその破壊輪は無効にする」
機械竜に向かって放たれた爆弾は老竜のブレスにより明後日の方向に飛び爆散した
「効果処理が終わり、手札から儀式魔法 流星輝巧群発動。手札の竜輝巧-アルζとフィールドの守備表示竜輝巧-バンαをリリースーー」
「!?待ってください儀式モンスターはその儀式モンスターのレベルと同じかそれ以上をリリースすることで召喚できます!ですが、貴方がリリースしたモンスターはレベル1を2体、そして今召喚しようとしているのはマンジュ・ゴッドで手札に加えたモンスターはレベル12でした!明らかに足りません!!」
試験官は明らかなプレイングミスだと思い声をあげて忠告する
「よく見えましたね、確かにリリースするモンスターはレベル1を2体で召喚するメテオニス=QUAのレベルは12です、この竜輝巧というテーマは変わっています、儀式魔法流星輝巧群の効果はリリースするモンスターのレベルではなく攻撃力です。
さぁ、出てこいデカブツ!」
青と白のメタリックなボディの機械巨竜が地響き起こし咆哮あげて顕現する
「こ、攻撃力4000!?」
「召喚した竜輝巧-メテオニス=QUAの効果、このカードの儀式召喚に使用したモンスターのレベルが2以下の場合発動できる。相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
ギャラクティカ・スーパーセル!」
機械巨竜の宇宙の大嵐を彷彿とさせる熱波が試験官の魔法・罠ゾーンのカードを蒸発させる
「ミラーフォースが!! くっ!幸運の鉄斧の効果、破壊され墓地に送られた場合1枚ドロー!」
苦悶に顔を歪める試験官に対して流星は淡々と進める
「処理が終わり、バトルフェイズに入ります、バンαでアックス・レイダーに攻撃」
試験官 LP4000→3700
「メテオニス=QUAでダイレクトアタック、ドライト
ロン=コズミックレイ」
試験官 LP3700→0
機械巨竜の光線により目の前の全てを焼き付くし、デュエル終了のブザーが鳴る
「対戦ありがとうございました。」
「とても良いデュエルでした、合否は後日自宅に郵送されます。
まだ他の受験生のデュエルがあります、帰宅するも良し、そのまま残って見学しても構いません」
軽く会釈をする少年に試験官は提案した
「今日は帰ります、ありがとうございました。」
いそいそと帰る準備を終わらせフィールドを離れ、貴重品用ロッカーまで目当てのデッキを取りに向かう、そんな少年の様子を見ていた試験官は右手で後頭部を搔きながら独りごちる。
「焦ったと思えば冷静になる本当に変わった子だったな、しかしドライトロン…規格外の儀式デッキ受験番号53番確か名前はーー」
「…良かったぁーー!」
先日の実技試験で動揺し普段ではやらない展開をしてしまい杜撰なデュエルだったが合格したことに安堵する。
「ホントに冷や汗ものだった、いや…アレは区切りだったのかもしれないな」
デッキケースを撫でながら合格通知の続きを見る
「所属はラーイエロ-。オベリスクブルーへの昇格試験もあるみたいだ、その時が来たら胸を張ってお前らを使う事が出来る」
これは
次回から(続けば)ダイノルフィアを使います。