せっかくデュエルアカデミアに来たんだからデュエルアカデミアに行こうぜ!   作:謎のア⚫チホープ使い

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初投稿です、しっかりエタりました。


テリジア・ディプロス『私たちが大きくなっても…ライフコスト払いませんよ!!』

 

 

入学式、説明会終了後は何事もなく数日が経過していた。

椅子の背凭れに体重を預けると、ギギィと木の軋む音が部屋に響く、その後耳障りなノイズで意識が逸れる。

 

ピィ-ッピィ-ッ

 

『もしもーし!天ノ川か?』

 

アカデミアから支給された携帯用端末からの着信音が鳴り応答すると聞き覚えがあった声に反応する

 

「ああ、確か…遊城だったか?」

 

『当たりだぜ!』

 

ハツラツとした声が電話越しで聴こえる、その声の正体はアカデミア行きのフェリーで出会った少年だった。

 

「色々と聞きたいことがあるけど、どうしたんだ?」

 

『デュエルだよ、デュ!エ!ルッ!会った時に約束しただろ?』

 

「あ?あぁー…したな、確かに…にしても急だな」

 

介抱して貰った恩や約束さえも鳥頭のバカはキレイサッパリ忘れていた

 

『ちょっと前三沢に会って天ノ川と知り合いだって聞いたから電話番号を教えて貰ったんだ、今って時間あるか?』

 

「…ッスーーー、ああ、問題無いどこに向かえば良い?」

 

肺の中の空気を吐き出した後、提案に了承する

 

『よっしゃ!じゃあアカデミアの港でやろうぜ』

 

「灯台が近くにある港か?」

 

『そう、灯台が見える港で合ってるぜ』

 

「了解、今から行く」

 

『おう!待ってるからな』

 

プツリと切電し、机に対面している男に顔を向ける

 

「さて、何か言いたいことあるか?三沢さんよ」

 

「スマン!すっかり伝えるのを忘れていた!」

 

ここ最近天ノ川の部屋に入り浸っている三沢を問い詰めるとあっさりと白状した

 

「いや、伝え忘れとかの問題じゃなくて、他人に知り合いの連絡先を教えるのは如何なものかと言いたいんだ」

 

「一番くんが君の友人だと思ってつい、それに彼が悪用するとは考えられないからだ」

 

「確かに言わんとしてることは分かるが、一番くん?」

 

三沢のガバガバ倫理観に懐柔されかけるバカだったが、十代へのあだ名に疑問を持つ

 

「個人的に呼んでるんだ、デュエルアカデミアの入試試験で話す機会があって、俺のデュエルを見た後に今年の受験生で二番目位に強いと言われ、何故かと聞いたら『一番は俺だからさ』と答えたからそう呼んでいる」

 

「結果は?まぁ、分かるけど」

 

「観てなかったのか?」

 

「終わったら帰ったから知らん」

 

「そうか、いや、結果だが試験用デッキではないクロノス先生に勝利した」

 

「ッ!?へぇ…」

 

実技最高責任者のクロノス教諭をましてやアンティークギアデッキを下した、その事実に驚愕したが無意識に若干ではあるが口角を上げている

 

「三沢、好きなだけドライトロンで遊んで居てくれ」

 

ハンガーラックに掛けられたラーイエローの制服を着用し、デッキとデュエルディスクを持ち玄関で靴を履く

 

「楽しんでこいよ」

 

「あぁ」

 

生返事をした後、目的地に向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

「お!天ノ川ぁ!こっちこっちー!」

 

灯台の見える港に到着すると十代は天ノ川を見つけるとブンブンと手を振って叫んでいた、十代の周りにレッド生とブルー生の姿が見えた

 

「遊城久しぶり?だな、あの時はありがとう。

で、そちらの人たちーー」

 

十代への挨拶をし、普段は余り関わらないはずのレッド生とブルー生が一緒にいることに疑問を感じその事について聞こうとすると遮られる

 

「ああぁー-ッ!!やっぱり『カブトボーグ』ッス!」

 

「あ"?」

 

青髪の少年の何気ない一言が天ノ川流星の逆鱗に触れた

 

「間違いなかったッス!儀式デッキを使ってたカブトボーー」

 

明らかに不機嫌な反応をした天ノ川に構うことなく何度も連呼しようとする少年に天ノ川は何の躊躇いも無く鼻フックをし、そのまま投げ飛ばした

 

「ンンヌガアアアァーーーーッ!!!」

 

「翔ォ!!」

 

「ヒッ!!?」

 

投げ飛ばされた翔は鼻を押さえ涙を流し言葉にならない声を叫んでいた、十代は慌てて駆け寄る、ブルー生は突然のことに身を竦めていた

 

「よし、立て。もう一回投げ飛ばしてやる」

 

「ンビッ!!!?」

 

翔は天ノ川を見ると怯え、尻餅を着いた状態で後退りする、そんな様子を見た十代が間に入る

 

「待てって!流石にやりすぎだぜ!」

 

「いいや、限界だ」

 

「それでも暴力はダメだ!」

 

「……次はない、覚えておけよ」

 

右ポケットから使い切りのウエットティッシュで鼻フックに使った指を拭いながらそう呟く、翔はあかべこのように頭を上下に振っていたが、そんなことに割くこと無くオベリスクブルーの三人に意識を向ける

 

「で、なんでブルー生が居んの?」

 

「そのことなんだが」

 

「わっ、私から説明するわ」

 

十代が説明をしようとするが金髪のオベリスクブルーの生徒が前に出る

 

「初めまして、私はオベリスクブルー一年天上院明日香。

貴方がそこに居る遊城十代とデュエルする事を偶然耳にしたの、見学させて貰えないかしら?」

 

「好きにしていってくれ、遊城ーさっさと始めるぞ」

 

「ああ!こっちは何時でもいいぜ」

 

天ノ川はデュエルディスクを起動しデッキをセットする、お互いに顔を見合わせて宣言する

 

『デュエル!!』

 

デュエルディスクのLPが表示され十代が先行となった

 

「俺の先行ドロー!よし、E・HERO スパークマンを攻撃表示で召喚、カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

青と黄色の装甲を纏う機械的なヒーローが召喚される

 

「ドロー。メインフェイズ開始時手札からピリ・レイスの地図を発動、デッキから攻撃力0のモンスターを手札に加える、デッキからワナビー!を手札に加えライフを半分する、そのまま召喚しカードを3枚伏せる」

 

天ノ川 LP4000→2000

 

(ライフポイントを半分にしてまで攻撃力0のモンスターを手札に加えて召喚した…一体何をしたいの…)

 

「リバースカードオープン!サイクロン!右端の伏せカードを破壊!」

 

フィールドにデフォルメされた蜂のコスプレのモンスターが召喚され、カードを3枚伏せた後発動したサイクロンにより伏せられたダイノルフィア・インタクトが破壊される

 

「破壊されたのはインタクトか…じゃあ、更に1枚カードを伏せて、魔法カード強欲で謙虚な壺を発動。デッキの上から3枚確認する、融合、コズミックサイクロン、融合解除、融合を手札に加え、

ターンエンド。」

 

「ちょっと待って!貴方が使うのは儀式デッキじゃないの!?」

 

「あのデッキは今三沢に貸してる。

エンドフェイズにワナビー!の効果フィールドのワナビー!を墓地に送り相手のカードが存在しない魔法・罠ゾーンの数だけデッキの上からめくり、罠カードをセットする効果。

遊城の使っていない魔法・罠ゾーンは5つ、5枚めくる和睦の使者、ミセラサウルス、ダイノルフィア・シェル、化石調査、ダイノルフィア・ディプロス、シェルをセットして残りは好きな順番でデッキの下に戻す。

これで処理は終わり、遊城のターンだ」

 

「俺のターン、ドロー!どんなデッキか分かんねぇけど、手札から融合賢者を発動!デッキから融合を手札に加える、手札に加えた融合を発動!」

 

「融合にチェーンしてダイノルフィア・ドメインをライフを半分にして発動、デッキからダイノルフィア・テレジアとダイノルフィア・ディプロスを墓地へ送り、融合デッキからダイノルフィア・ケントレギナを攻撃表示で融合召喚。」

 

天ノ川 LP2000→1000

 

「罠カードから攻撃力3000の融合モンスターを召喚!?スゲェ!」

 

「遊城、融合で何を出すんだ?」

 

「そうだった!俺は手札のE・HERO エッジマンとフィールドのE・HERO スパークマンを融合!融合召喚、現れろ!E・HERO  プラズマヴァイスマン!」

 

「…プラズマヴァイスマン、効果は確かモンスターの破壊効果と貫通効果だったはず。

フィールドのダイノルフィア・ケントレギナの効果発動、ライフを半分にして墓地のダイノルフィア・ドメインを除外し、除外したドメインの効果をコピーする、デッキからテリジアとディプロスを墓地に送り融合デッキからダイノルフィア・ステルスベギアを守備表示で融合召喚」

 

 

天ノ川 LP1000→500

 

戦闘機を模したモンスターと近未来的なアーマーを纏うモンスターが並び、さっきまで攻撃力3000だったケントレギナはーー

 

「攻撃力3500!?」

 

「ダイノルフィア・ケントレギナの元々の攻撃力は4000だが、効果で自分のLP分ダウンする、ならその分ライフを減らせば良い。

単純だろ?」

 

「ヘヘッ、天ノ川にデュエルの約束をして正解だったぜ。

手札を1枚捨ててフィールドのプラズマヴァイスマンの効果発動!

相手の攻撃表示のダイノルフィア・ケントレギナを破壊!」

 

「プラズマヴァイスマンの効果に対してステルスベギアの効果、

プラズマヴァイスマンの元々の攻撃力分のダメージを与える」

 

遊城 LP4000→1400

 

「なっ!?でもケントレギナは破壊するぜ!」

 

プラズマヴァイスマンの雷撃により爆散し土煙の跡にはダイノルフィア・テリジアが立っていた

 

「ケントレギナは戦闘、効果破壊されると墓地のレベル4以下のダイノルフィアモンスターを特殊召喚出来る、そして召喚時効果、デッキからダイノルフィア罠カードをフィールドにセットする。

セットするカードはダイノルフィア・ブルート、その後自身のライフが2000以下だった場合攻撃力が500アップする」

 

「だが、プラズマヴァイスマンの効果はまだ使える!手札を捨てて攻撃表示のテリジアを破壊!」

 

雷撃が命中し、テリジアは地に伏したが最後の力を振り絞りトランシーバーの様なものを起動すると、フィールドに新たなモンスターの姿が。

 

「破壊されたテリジアの効果。墓地の罠カード、ダイノルフィア・インタクトを除外し墓地のダイノルフィア・ディプロスを守備表示で特殊召喚する」

 

「また特殊召喚!?キリがねぇ!」

 

「ライフが減れば減るほどしぶとくなるのがこのデッキの特徴だ。特殊召喚したディプロスの効果、デッキからダイノルフィアカードを墓地に送る、送るカードはダイノルフィア・ソニック。

その後自身のライフが2000以下だった場合相手に500の効果ダメージを与える。」

 

「くっ!」

 

遊城 LP1400→900

 

「まだだ…バトルフェイズ!」

 

「バトルフェイズ開始時、ダイノルフィア・シェル発動、ダイノルフィアトークンを守備表示で特殊召喚。

シェルの発動時のライフコストはステルスベギアの効果で罠カードのライフコストを必要としなくなる」

 

魔法・罠ゾーンから巨大コンテナが飛来し、フィールドには殻を破った鉄塊が蒸気をあげて現れる

 

「構わねぇ、攻撃するのは守備表示のディプロスだ!プラズマ

ヴァイスマン、ディプロスに攻撃!プラズマ・フィス……ってあれ?攻撃できねぇぞ」

 

「ダイノルフィア・シェルの効果で召喚されたターン、トークンが存在する限りこのトークンしか攻撃対象に出来ない。

トークンの守備力は3000だ、どうする?」

 

「バトルフェイズ終了、頼むぜ…モンスターを1枚伏せてターンエンドだ」

 

十代の手札は無くフィールドにはプラズマヴァイスマンと裏守備表示モンスターの2体のみ、万事休すだが十代の顔に諦めの色は見えない、そんな十代を見て伏せられたモンスターに警戒する

 

「ドロー、メインフェイズ、手札から融合を発動。

フィールドのステルスベギアとディプロスを墓地へ送る」

 

ディプロスは跳躍し低空飛行を行う戦闘機へと飛び乗り、大空へ急上昇し目視出来なくなるが1つの影が飛来する

 

「融合デッキからケントレギナを特殊召喚する。

バトルフェイズだ、その見え見えの地雷は踏まない、ケントレギナでプラズマヴァイスマンに攻撃。

貫け、ダイノルフィア・スパイクショット!」

 

腕に装備した刃は突き刺すことに特化した形に可動、姿勢を低く落とし這うように標的に突撃する。

 

「ーーッ!」

 

遊城 LP900→0

 

攻撃後プラズマヴァイスマンは爆散し十代のライフポイントを削りきり、ソリッドビジョンが消え去る。

デュエル終了後、俯いている十代に近付き声を掛けるが、返答がないことに狼狽える

 

「気が済んだか遊城。…遊城?遊城さーん?やべ、やり過ぎたか?

遊城スマン!真剣勝負だし手を抜けなくて…」

 

「……ぇ…」

 

「ん?」

 

「すっげぇーよ!!天ノ川!またデュエルしようぜ!!」

 

「お、おう…そうか…」

 

天ノ川は早とちりに安堵するが、それよりも十代のテンションの高さに動揺する。

そうこうしている内に天上院、悶えていた翔が十代に近寄る

 

「アニキが負けたっス…」

 

「流石に驚いたわ、実質ノーダメージで勝ったんだもの…ねぇ、次は私とどうかしら?」

 

自身のルームメイトが負けたことに落胆する翔に対し、蠱惑的な表情で天ノ川を覗き込む天上院、それは獲物を狙う獣のようだ

 

「そうねぇ、私が勝ったら例の儀式デッキとデュエル出来る、

貴方が勝ったら…ふふっ、一つだけ言うことを聞いてあげるわ」

 

前言撤回、獣ではなく決闘狂いだ。

 

「……つ、追加だ、先行はそっちにやる、罠デッキに先行を取られて負けたなんて言わせない。」

 

天ノ川は虚勢を張った、この決闘狂いに心臓が早鐘を打つことがバレないように

 

「言うじゃない、やっぱり無しなんて受け付けないわよ!」

 

「二言はない。」

 

お互いデュエルをするため距離を取る。その途中、翔の側で立ち止まり翔にしか聞こえない声で呟く

 

「………お前を殺す。」

 

デデン!

 

 




次回、タッグフォース界のスペちゃん現る。
スペちゃん「オドろいたねェ、ボウヤ。」
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