ヴァルキューレ医療局長の院内雑談   作:ヨントウブン

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三周年でブルアカ始める新任先生です。
気がついたらこの小説を書いていました。
初投稿なので初投稿です。


プロローグ 局長同衾事件

突然だが諸君、ヴァルキューレ医療局は人手不足としか言いようがない。俺の瞼にくっきりと浮かんだ隈からも分かると思うが、はっきり言ってオーバーワークだ。

「ははっ、黒色の隈なんて久々にみたな。」

「そっちだって人の事言えないだろ、カンナ。どれだけ夜勤したんだ。」

尾刃カンナ、彼女もまたこのヴァルキューレのブラック労働形体の被害者だ。世のため人のため、汚れ役を自ら買ってでる稀に見る善人だが、悲しいかなその恐怖を煽る様な顔と厳しくも優しいのに厳しさしか伝わらない指導のせいで、後輩から恐れに恐れられている。犯罪者をなぎ倒し、捕縛し、またなぎ倒し…付いた二つ名は狂犬。歴戦の犯罪者をも恐怖させるヴァルキューレのエース。そんな彼女は今…

「昨日眠りに着けたのは4時からだ。」

「おぅーけぃ、今すぐ寝ろ!」

寝不足であった。

「何故だ、まだ後始末が終わってない、脱走した七囚人の目撃情報の整理も、被害状況の把握も、脱獄方法の解析も、何一つ終わってな…」

「今のまま働いても作業効率が落ちるだけだ!」「だが…」

「お前の後輩が幽鬼のように働くお前を見て、俺に泣きついてきたんだぞ!これ以上心配掛ける前に今すぐ仮眠室に来い!」

こんなやり取りも慣れたもので、寝ようとしないカンナを引きずるのはすっかり俺の役割になっちまった。

「…私より隈が酷いお前がそれを言うか、アクス。」

「自分の健康より患者の健康を優先するのは医者の義務だ。」

「そんな義務は存在しないぞ。」

(あの2人、いっつもこんな会話してるよね…仲いいなぁ…)

(アクス先輩母親みたい…)

(イチャイチャすんな)

「…とにかく、お前は今すぐ寝る必要がある!」

「……分かった。だが、私が寝るからにはお前にも寝てもらう。」

「…あ?」

「この条件が呑めないなら私は椅子と自分を固定してでも働き続けるぞ。」

「…あーもう分かった分かった!どうせ俺も区切りは付いてるからな。さっさと仮眠室行くぞ。」

それに、実際のところ三徹に近い状態でこれ以上働くのはキツイ。常にハイテンションだし。なんか視界揺れてるし。

 

「あ、仮眠室のベッド残り一つしかねぇや。」

「……一緒に寝ればいいんじゃないか?(二徹判断)」

「確かに、それはアリだ。(三徹判断)」

「私は右を貰おう。」

「あー、壁際取られたー。…寝るの早、気絶かよ。…俺も寝よ。」

布団柔らか…確か、30秒以内に寝るのは気絶になるとか…あれ?30秒だっけ…何秒だったかな…えっと……んー…zzz

 

(ん、?あれ、カーテンの隙間から見えるあのベッド…えっ、先輩方が同じ布団で寝てる〜!!?)




登場人物紹介

薬師寺アクス 男 3年生
便利屋先生を学生にした様な見た身で、苦労人系とやれやれ系を混ぜてオカンをトッピングしたずぼら。医療局長。ヘイローは赤色で、小さめの赤十字を前、左、後、右の順に囲む蛇と十字を左上から右下に向かって貫く杖。(元ネタはアスクレーピオス、医者の神)
一話では睡眠不足のせいでテンション高め。起きたあと普通に謝って詫びの菓子を提供、事なきを得る。てか前も似たようなことやらかしてる。

尾刃カンナ 
言わずもがな聖人の苦労人。主人公とは同期であり、かなり信頼を寄せている。
実はヒロインじゃなくて相棒枠。相棒枠なんです信じてください!思うままに書いてたら何故か一緒に布団に入ってたんですが相棒枠なんです!

ヴァルキューレ職員達
主人公とカンナを「お前ら学生じゃねえだろ組」として認識している。 主人公の影響で原作ほどカンナを恐れていない。時々、彼らが熟年夫婦に見えてしまう。

先生
最近キヴォトスにやってきた。初めて過労でぶっ倒れた時にお世話になっている。数少ないキヴォトスの男という事で意気投合した。
しばらくするとセリナにロックオンされるので、余りお世話になることがなくなる。
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