ようこそコロシアイ学園生活へ   作:yellowpurple

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《PROLOGUE ようこそ絶望学園へ》②

 

どうもご閲覧いただき誠にありがとうございます。

次回でプロローグを終了させ、CHAPTER1に移行させたいと思っています。

評価、感想、お気に入り登録待ってます!

 

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体育館

  

一同は、玄関ホールを出て体育館へと向かった。

大体、5分程度で目的の場所に辿り着いた。

しかし、体育館の中も無人だった。

壇上にはマイクつきの演台が置かれている。

 

「オーイ、全員集まった〜? それじゃあ、そろそろ始めよっか!」

 

玄関ホールのスピーカーから聞こえてきたのと全く同じ、妙に不快感を抱かせる声が響き渡った。

次の瞬間……

 

「とーうっ!」

 

壇上に、白と黒に塗り分けられた物体が出現した。

 

「では、これより記念すべき入学式を執り行いたいと思います!」

 

「……ヌイグルミ?」

 

櫛田さんが皆の疑問を代弁する。

すると、身体の左右を白と黒に塗り分けられたモノクロのヌイグルミにしか見えない物体がつぶらな黒目をカッと見開き力強く、こう言った……

 

「ヌイグルミじゃないよ。ボクはモノクマだよ! この学園の、学園長なのだッ!」

 

その言葉に耳を疑ったのは、私だけではないだろう。

皆一様に目を見開き何も言えずにフリーズする事、数秒。

 

「ヌ、ヌイグルミが喋った!?」

 

我に返ったらしい石崎くんが動揺しながら仰け反った。

龍園君が、自身も額に汗を浮かべながら石崎君の肩に手を置く。

 

「落ちつけ。ヌイグルミの中に、スピーカーでも仕込んでるだけだろ」

 

「だからさぁ……ヌイグルミじゃなくてモノクマなんですけど!しかも、学園長なんですけど!」

 

物覚えの悪い子供を前にしているかの様に、モノクロのヌイグルミ……モノクマが呆れた様子で繰り返す。

そのヌルッとした滑らかな動きに、再び石崎君が仰け反る。

 

「う、動いただと!?」

 

「落ちつけっつってんだろ……どうせラジコンか何かだろうよ……」

 

大仰に騒ぎたてる石崎君を睨みつけ、龍園君が吐き捨る。

それを耳聡く聞きつけたモノクマがじろりと彼のほうを向き、捲し立てた。

 

「ラジコンなんて子供の玩具と一緒にしないでよ!ボクにはNASAも真っ青の遠隔操作システムが搭載されていて…

って、夢をデストロイする様な発言をさせないでほしいクマー!」

 

突然の逆上に一同は呆然となるがモノクマは気にせず、

「では、進行も押してるんで!」と更に声を張り上げた。

 

「起立、礼!オマエラ、おはようございます!」

 

挨拶を返す者は、誰一人として居なかった……

 

「えー、ボクも長ったらしいのは好きじゃないから、単刀直入に言っちゃうね!……オマエラには、この学園内だけで共同生活を送って貰います。皆、仲良く秩序を守って暮らす様にね!」

 

言葉の意味が理解できなかった。

私達が質問を口にする前に、モノクマが更に続ける。

 

「更に言うとね期限なんて無いから全員、一生ここで暮らしていく。それがオマエラに課せられた学園生活なのです!心配しなくても予算は豊富だから、オマエラに不自由はさせないよ。安心しちゃってくださーい!ちなみに、この学園は外とは完全にシャットアウトされてるので、今後は汚れた外の世界の事なんて考えなくても良いよ。今までの事は綺麗さっぱり忘れて、心機一転、 此処で仲間達との共同生活を楽しんじゃいなYO!」

 

一生ここで暮らしていく。その言葉の意味が脳に、徐々に浸透して来る。

 

「な、なに言ってるのよ!そんな事、出来る訳……!」

 

私は無意識のうちに声を発していた。

 

「そうですよ。そんな事を言われても困ります……」

 

「ていうか、嘘だろ!?そんなの。ありえねぇって・・・・・・」

 

「Go home quickly!」

 

坂柳さんと橋本君それに山田君らが私の反論に加わる。

もちろん声に出さずとも思っている事は皆同じ筈だった。

 

「んんー?駄目だなぁ最近の若い子は。やる前から出来ない、出来ないってさぁ。そんなんだから日本人はガッツが足りないって言われちゃうんだよ!」

 

呆れた様な仕草をし説教を垂れるモノクマだが、それを遮る様に綾小路君が一歩、前へ進み出た。

 

「堀北の言う通りだ。そんな事、突然言われたって……そもそも、お前は何なんだ……高育の関係者なのか?……それとも……」

 

「こういく……?違うよ!あんな甘っちょろい施設と一緒にしないでよ!ボクはモノクマだよ。それ以上でも、それ以下でも無い、世界一キュートな学園長なんだよ!」

 

高育が甘っちょろい……?にわかには信じがたい発言を尻目に後ろを一瞥すると、軽井沢さんが悚然としながら呟いた。

 

「一生を此処で過ごせって……完全にシャットアウトされてるなんて……冗談よね?」

 

「全く……さっきから出来ないだの……冗談だのって……疑い深いんだからぁ……でも、それもしょうがないよね。隣人を疑わなくっちゃ、生き抜けないご時世だもんね。まぁ、ボクの発言が嘘か本当かどうかは後でオマエら自身が確かめてみれば良いよ。そうすれば、直ぐに分かるからさぁ……ボクの言葉が純度100%の真実だって事がさ!」

 

モノクマは場の混乱を楽しんでいるかの様だった……

ヌイグルミのくせにやたらと表情が豊かだが、そんな事を指摘している余裕など私には無かった。

完全にシャットアウトされてる、という言葉を聞いて思いだすのは、先ほど目にした巨大な鉄板。

確かに、外に通じてそうな所は全て厳重に塞がれていた。

それに加えて私達は全員、スマホ等の持ち物を残らず全て奪われてしまっている。

つまり外部と連絡を取る手段は存在しない、という事だ…

これから一生を、此処で……

そんな事を急に言われても納得できる訳がないし、実感も湧かない。

にも関わらず、意思とは無関係に身体が震え、肌は粟立ち、変な汗が滲み出て来る。

すると、モノクマが一転して内緒話をする様な口調になる。

 

「だけど、ぶっちゃけた話、無い訳じゃないよ。此処から出る方法・・・・・・」

 

「 本当に・・・・・・?」

 

私は思わず、縋る様に開き返してしまった。

モノクマは焦らす様に全員を眺めて、満足そうに笑った。

 

「学園長であるボクは、学園から出たい人の為に、ある特別ルールを設けたのですっ!それが『卒業』です!オマエラには、学園内での秩序を守った共同生活が義務づけられた訳ですが、もしその秩序を破った者が現れた場合……その人物だけは、学園から出ていく事になるのです!」

 

モノクマがイキイキと捲し立てる。

 

「秩序を破るとは一体、何を意味するのかねぇ……」

 

動揺する素振り等は一切見せず、高円寺君が冷静に訪ねた。

その質問に、モノクマの顔が醜悪に歪められる。

 

「うぷぷ。それはねぇ……」

 

モノクマは、いったん言葉を切り、また沈黙を楽しむ様に口を噤んでから、結論を口にした。

 

「人が人を殺す事だよ……!」

 

To be continued...

 

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次回も1週間以内に投稿したいと思いますので、気長にお待ち下さい。

 

次回から、セリフの前に発言してるキャラクターの名前を書くべきかどうか?

  • 書くべき
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