ようこそコロシアイ学園生活へ   作:yellowpurple

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《CHAPTER 1 イキキル》(非)日常編④

 

どうもご閲覧いただき誠にありがとうございます。

評価、感想、お気に入り登録待ってます!

次回の投稿は出来れば1週間以内に行う予定ですので気長にお待ち下さい。

 

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自室

 

『キーンコーン、カーンコーン……』

 

物音ひとつ無かった室内に、唐突にチャイムの音が鳴り響く。

 

『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床ですよ〜!さぁて今日も張り切っていきましょう〜!』

 

私は不快極まりない朝の目覚めを果たし、のっそりとベッドから起き上がった。シャワールームのドアの上に取り付けられたモニターを忌々しげに見つめる。

もしかしたら今までの事は全て夢で、目覚めたらいつもの自室の天井があるのではないか等と期待したが、そんな期待はあっさりと打ち砕かれた。

首を回して凝り固まった関節をほぐしていると、こちらを見つめている監視カメラと目が合う。

やはり夢などではなかった。

 

「はぁ……」

 

溜息をつきつつ、ベッドから腰を上げシャワールームへと向かった。

20分ほど鏡の前で身だしなみを整え、少し早いが昨日の約束の通り、朝食会の為に食堂へと歩を進めた。

 

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食堂

 

食堂に入ると、そこには今日の朝食当番である一之瀬さん、神崎君、坂柳さんの3人。それと当番では無いが、調理や配膳を手伝っている平田君、葛城君、櫛田さん、神室さんの4人。

そして、食堂の椅子に座って朝食の完成を待っているのが、綾小路君、椎名さん、伊吹さんの3人。

私を含め、合計11人がこの場に集まっていた。

最初から揃っている、規則正しい高校生に分類される面々である。

 

それで、少し遅れてくるのが……

 

「Sorry, I'm late……」

 

「ごめん……遅れた。」

 

「悪ぃ、寝坊した。」

 

「……」

 

山田君、軽井沢さん、橋本君、龍園君の4人だ。

多少時間にルーズな面々……大半の高校生がこの分類に入るだろう。

 

最後に、散々人を待たせた挙句ようやくやって来るのが……

 

「すまんッ! 鈴音……遅れたッ!!」

 

「龍園さん、すいませんッ!!寝坊しました……」

 

「ハッハッハ!! すまないねぇ。身だしなみを整えるのに少々、時間が掛かってしまったようだ!」

 

須藤君、石崎君、高円寺くんの3人だ。

時間にルーズな面々と、待つ人間の事など考えないマイペースな自由人……これに分類される人は滅多に居ないだろう……

 

……こうして、私達は全員揃った。

 

それから間もなく、厨房から大きなワゴンを押した一之瀬さんと神崎君が現れた。一之瀬さんが押すワゴンの上には大き鍋と飲み物の入ったコップが入っており、神崎君が押してる方には、人数分の食器と、おかずであろう焼き魚と漬物が並んだお皿が乗っていた。

 

「みんな揃ったかな?じゃあ、持ってくるから少し待っててね。」

 

すると2人は、ワゴンから料理を運び、全員の目の前に綺麗に盛りつけられた朝食セットが現れた。

内容は、味噌汁・焼き魚・白米・漬物の4品。

The日本の朝食といった定番のメニューだろう。

自分好みの料理に口角が少し上がった。

 

「何だよコレ!メッチャ美味そうじゃねぇか!」

 

須藤君が興奮気味に呟く。

 

「凄いな……コレを3人で作ったのか?」

 

「いや、私達だけじゃなくて平田君、葛城君、櫛田さん、神室さんにも手伝ってもらったんだよ。」

 

綾小路君の問に一之瀬さんが少し照れながら答えた。

 

「雑談も良いですが、冷めてしまう前に朝食をいただきませんか?」

 

そんな2人のやり取りの最中、燻べ顔をした坂柳さんが割って入る。

 

「……それもそうだね! じゃあ、いただきます!」

 

一之瀬さんがハッとした表情をし、食前の挨拶をする。

それを皮切りに、みんな朝食に箸をつける。

朝食を摂りながら皆で談笑する。

そして、朝食を食べ終わり、その流れのまま解散となった。

 

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ランドリー

 

朝食後、私は一人でランドリーに来て洗濯乾燥機を回していた。

さすがに丸1日ずっと同じ服を着ていると匂いそうで怖い。

唯一の私物と言ってもいい、衣服を洗濯している間、私はランドリーに掛けてあった新品のジャージに身を包み、乱雑に置かれていた雑誌を暇潰しに読んでいた。

普段なら書店で目にしても絶対に手に取らないであろう、女子高生向けのファッション雑誌だ。

今流行りのファッションのテイストや、旬の俳優ランキング等を見るともなしに見ていると唐突にドアが開いた。

入ってきたのは綾小路君だった。

 

「どうしたんだ堀北……そんな格好で?」

 

私は少し面倒くさそうに答える。

 

「同じ服をずっと着続けるのもアレだから。一旦、ここに掛けてあったジャージを着てシャツや靴下を洗濯してるのよ。」

 

「成程な。」

 

そう言うと彼は壁に掛けてあるジャージを1式手に取った。

どうやら彼は洗濯をしに来たという訳では無いようで、洗濯機では無く私の方へと向かってきた。

「一体何なの?」と思っていると彼はこちらを見つめ口を開いた。

 

「……なぁ堀北……お前はこの状況をどう思う?」

 

彼は突拍子も無いことを言い出した。

 

「何よ、いきなり?」

 

「いや、お前がこの状況をどう思っているのか単純に気になってな。」

 

 

「どう思ってるって……そんなの最悪としか言いようが無いわよ。」

 

「……最悪?」

 

「えぇ、だってそうじゃない。何で私達がこんな事に巻き込まれなければならないのよ?こんなの一体どんな偶然よ……」

 

すると彼は顎に手を当てながら、こちらを見つめ口を開いた。

 

「俺はこの状況……偶然では無いと思っている……」

 

「……犯人は意図的に私達を狙ったと?」

 

「あぁ、個室のネームプレート、鍵に刻まれていたイニシャル、電子生徒手帳……どれも一朝一夕で作れる様な物では無い……どう考えても、かなり前から俺達を狙って計画されたものだろう……」

 

「……私達が狙われた理由は?」

 

私はじっと彼を見つめ、答えを待つ。

 

「憎悪……とかじゃないか?」

 

「憎悪って……私は誰かに、そこまで恨まれる様な事をした覚えは無いわよ。」

 

「お前は、そうかもしれないが他の連中がどうかは分からないだろ。」

 

「他の連中って……じゃあ何、私は誰かの巻き添えでこんな状況に置かれてるって事?」

 

だとしたら、たまったもんじゃないわね……

 

「あくまでも可能性の一つだがな……」

 

憎悪か……彼の言葉を心の中で復唱させる。

私自身、平田君や一之瀬さんの様に誰からも好かれる性格をしている訳では無い。

どちらかと言えば嫌われる部類だろう。

私の事を嫌ったり憎んだりしている人……そう考えてパッと浮かんだのは櫛田さんと山内君の2人だった。

櫛田さんは彼女の秘密を知ってしまった件で、山内君はクラス内投票で彼を指名した件で……

とは言っても、殺し合いを強要させられる程、憎まれてるとも思えない。

そもそも彼らに、こんな事が出来る程の権力など無い筈だ。

と、そんな事を考えていると、私もひとつ彼に聞きたい事を思い出した為、再び口を開く。

 

「……綾小路君、私からも一ついいかしら?」

 

「なんだ?」

 

彼がこちらに目線を向ける。

 

「昨日、体育館で須藤君がモノクマに掴みかかった時、あなたは真っ先に掴んでたモノクマを投げろと指示していたわよね。まるで最初から爆発する事が分かっていたみたいに……」

 

「……別に大した理由は無い、ただピーピー音が鳴り出したから爆発するかもと思っただけだ。確信は無かった。……それより酷いぞ堀北……俺を疑っているのか?」

 

彼は、いつもと同じような態度を取るが少し悲しそうな目でこちらを見つめる。

 

「……疑ってるわけじゃないわよ。ただ純粋に気になっただけよ。」

 

「そうか……」

 

彼の呟きを最後に場を沈黙が支配する。

しかし、洗濯乾燥機が終了のアラームがその沈黙を破った……

それに合わせて、彼も椅子から腰を上げ「じゃあな」とだけ呟いて、そのまま出ていった。

私も、洗濯機から衣服を取り出し畳んでから自室へ戻った。

 

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自室

 

部屋に戻ってきたはいいが、これからどうしようかしら……

時計に目をやると針は13時を指していた。

 

(ピンポーン...)

 

来客を告げるチャイムが部屋中に鳴り響く。

誰かしら?と思いながらドアを開けると、そこに居たのは……

 

「こんにちは堀北さん。今って大丈夫かな?」

 

笑顔の櫛田さんだった。

 

「えぇ……問題ないわ。」

 

私の事を嫌っているであろう彼女の来訪に違和感を感じ、その理由を尋ねる。

 

「一体どうしたのよ……わざわざ貴方の方から私の元に来るなんて……」

 

すると、彼女は表情を変えず声のトーンを少し下げて答える。

 

「うん!私も堀北さんなんかに会いたく無かったんだけど……しょうがないんだよ。だって……」

 

彼女が来訪までの経緯を説明し始めた。

どうやら、一之瀬さんと軽井沢さんの2人と昼食を摂ることになったらしいのだが、軽井沢さんが、「堀北さんも呼ぼうよ」等と言ったらしく、それで私を部屋から呼んで来る事になった様だ。

 

「……って事なんだけど勿論、堀北さんも来てくれるよね!」

 

経緯について説明し終わった彼女は有無を言わさぬ目でこちらを見つめる。

 

「えぇ……分かったわ。」

 

時間は13時……朝食から5時間ほど経ち、ちょうどお腹が減ってきた頃合だ。断る理由もないので首を縦に振る。

 

「良かった!断られたらどうしようかと思ったよ。」

 

断らせる気なんて無かったくせに……と思いながら彼女に連れら食堂へと向かう。

 

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食堂

 

食堂に着くと、そこには一之瀬さんと軽井沢さんの2人が席に着いて談笑していた。

テーブルに目を落とすと、そこには4人分のサンドウィッチ・スープ・サラダ・果物・紅茶が置いてあった。

卓上の料理に感心しつつ席に座る。

 

「よしっ!4人揃ったし、食べよっか!」

 

一之瀬さんは私達が席に着くのを確認し、朝食の時同様に食前の挨拶をする。

それを皮切りに皆、卓上の料理を食べ始める。

すると、軽井沢さんがヘラヘラした態度で口を開く。

 

「こうして、皆でご飯を食べてると、なんだか女子会やってるみたいよね〜」

 

私は彼女の脳天気な発言に、ため息混じりに呟いた。

 

「女子会って……貴方。私達が今どんな状況なのか分かっているのかしら。」

 

その瞬間、彼女は、先程までの明朗な態度から一変し表情に影を落とす。

 

「……分かってるわよ、今がどんな状況かくらい……」

 

彼女の急な表情の変化に戸惑いつつも尋ねる。

 

「だったら、どうして……」

 

彼女は下を向きながらボソリと悲痛な表情で呟く。

 

「現実逃避でもしなきゃ耐えられないわよ……私は堀北さんの様に強くないの……」

 

「強い……私が……?」

 

彼女の思いがけない発言に困惑していると一之瀬さんが割って入る。

 

「まぁまぁ……軽井沢さんも別に悪気があって言った訳じゃないからさ……」

 

彼女の仲裁を最後に、なんとも言えない空気が流れる。

その後は特に何も起こらず、4人の昼食会は終了した。

 

To be continued...

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

前回の投稿から1週間以上経ってしまいすみませんでした。

日常パートを書くのが苦手過ぎて、想像以上に執筆に時間が掛かってしまいました。

一体どうやったらキャラクター同士の掛け合いが上手に書けますかねぇ……

 

 

 

次回から、セリフの前に発言してるキャラクターの名前を書くべきかどうか?

  • 書くべき
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