バカと殺人鬼と家族愛   作:二重世界

11 / 29
試しにバカテスト書いてみました。どうだったか感想を貰えると嬉しいです。もし好評だったら毎回は無理だけど番外編の時には書いてみようと思います。


第8.5話 地獄からのストーカー

バカテスト

問題(総合)

あなたが高校卒業までにしたいことは何ですか?

 

姫路瑞希の回答

友達との思い出をつくる

 

教師のコメント

いいですね。学生だから勉強も大事ですが友達との思い出も大切なことです。いい思い出が出来るように頑張ってください。

 

 

霧島翔子の回答

雄二との結婚

 

教師のコメント

学生結婚ですか。坂本くんはまだ結婚出来る年齢はないので来年まで待ってください。

 

 

汀目俊希の回答

変態に関わらず平和に過ごす

 

教師のコメント

それは無理です。あなたのクラスは問題児が多いですから。

 

 

無桐伊織の回答

妹か弟、できれば弟をつくる

 

教師のコメント

それは両親に頼んでください。

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

「せっかくの休日ですし、どこかに遊びに行きませんか、人識くん」

私達は今、することもないので適当に漫画を読んでいた。

ちなみにこの漫画は全部、昨日、潤さんが来たときに読み終えたからと置いていったものです。

 

「嫌だ。俺は生まれて初めて毎日、学校に真面目に通って疲れているんだ。だから、休日はのんびりして過ごす」

 

「いいじゃないですか、ちょっとぐらい」

 

「そうだよ、人識。兄として可愛い妹の頼みは聞くものだよ」

 

「ほら、お兄ちゃんだってこう言ってますし。って、えっ!?何でお兄ちゃんがここにいるんですか!?カギはちゃんと閉めていたのに」

 

「気にするのはそこじゃないだろう。何で兄貴が生きているんだよ!この前死んだはずだろ」

気が動転して変なことを言ってしまいましたね。確かに何でお兄ちゃんがここにいるんでしょう?私を庇って死んだはずなのに。

 

「いや、ちゃんと死んでいるよ。証拠にほら」

そう言って、お兄ちゃんが壁に手をあてるとすり抜けました。

 

「ほら、じゃねーよ。じゃあ、兄貴は幽霊なのか?」

 

「そういうことになるね。弟と妹が仲良くしているか心配で地獄から様子を見に来たんだよ」

とんだストーカーですね。まさか、死んでまで追いかけてくるとは。

 

「にしても、二人とも仲良くしているようでお兄ちゃんも安心したよ」

 

「じゃあ、用事も済んだところで地獄に帰れ」

 

「いいじゃないですか、人識くん。久しぶりに会ったんですから、もうちょっと話ましょうよ」

ちょうど暇だった時にお兄ちゃんが来てくれて、いい時間潰しがみつかりました。

 

「いやぁ、伊織ちゃんは優しいなぁ。人識も見習えよ。ところで、さっきから読んでいるのは漫画かな?どれどれ」

そう言って、お兄ちゃんは机の上に置いてある漫画を見た。

 

「私の敬愛する彼女の趣味に合いそうな漫画ばかりだな」

 

「当たり前だろ。人類最強が置いていった漫画だからな」

 

「え?もしかして彼女と知り合いなのかい?」

 

 

ピーンポーン

 

「誰か来たみたいなので、私出てきますね」

そう言って、私は玄関に向かった。

 

「どちら様ですか?」

 

「あ、無桐さん」

 

「吉井くん。どうかしたんですか?」

玄関のドアを開けると吉井くんがいた。何か怖いものでも見たのか顔が青ざめています。

 

「……実は無桐さん達の部屋から手がすり抜けて来たんだ。ただの見間違いだと思うんだけど、一応確認しにきたんだ」

 

「……え~と」

どうしましょう。吉井くんが見たのはお兄ちゃんが死んでいることを証明したときのヤツですよね。どう説明したらいいんでょう。

 

「友達かい?伊織ちゃん」

 

「そうですけど。って、何でお兄ちゃんが出てきているんですか!?」

何か面倒くさいことになりさそうな気がしてきました。

 

「お兄ちゃん?無桐さんって汀目くん以外にも兄妹がいたんだ」

 

「……そうなんですけど」

 

「いやぁ、人識にもやっと友達ができたんだね。お兄ちゃんは嬉しいよ」

 

「ちょっと兄貴、こっちに来い」

 

「呼ばれたから、ちょっと戻るよ」

そう言って、お兄ちゃんはリビングのほうに戻っていった。

 

「さっきお兄さんが言っていた人識っていうのは?」

 

「……え~と、あれですよ。それは俊希くんのあだ名です。それよりも、もうすぐお昼ですし一緒に昼食たべていきませんか」

 

「え、いいの。久しぶりに固形物が食べられるよ」

その発言に生命の危機を感じます。

 

「何で吉井を上げてんだよ」

リビングに戻ると人識くんが言ってきた。

そうですよね。お兄ちゃんのことを説明するのは難しそうですから。

 

「一緒に昼食を食べようと思いまして」

 

「はぁ、分かった。兄貴はちょっとこっちに来い。少し事情を説明するから。伊織ちゃんたちは漫画でも読んどいてくれ」

そう言うと、人識くんはお兄ちゃんを連れて別の部屋に移動した。

 

「……あの無桐さん。今、お兄さんがドアをすり抜けたように見えたんだけど」

 

「そんなわけないじゃないですか。幽霊じゃあるまいし」

 

「……だよね」

このままだと、すぐにお兄ちゃんが幽霊だとばれそうですね。

もう面倒くさいし、バラしましょうか。っていうか、わざわざ隠す必要ってあるんですかね。

 

「今から昼飯の準備するから、ちょっと待っといてくれ」

10分後、戻ってくると人識くんが言った。

 

「やぁ、吉井明久くん。初めまして。私は零崎双識というものだ」

お兄ちゃんがこっちに来て、吉井くんに挨拶をした。お願いですから変態発言だけはやめてくださいよ。今後の学園生活に影響しますから。

 

「初めまして。僕は吉井明久です。というか、零崎?兄弟三人とも名字が違うの?」

どう説明したらいいんでしょう。難しいところです。

 

「実は三人とも血が繋がってないんだよ。でも、私たち三人は紛れもなく家族だ。まぁ、色々と事情ががあるから細かいことは詮索しないでくれると助かるよ」

さすが、お兄ちゃん。変態だけど頼りになります。

 

「それよりもひとつ確認したいことがあるんだけど。もし君が私の可愛い妹にまとわりつく悪い虫だったら地獄を見せないといけないからね」

さすが変態。面倒くさいですね。

 

「違いますよ、お兄ちゃん。吉井くんはただのお隣さんでクラスメイトです。それに吉井くんには好きな人がいますからね」

 

「え!?何で知ってるの?」

あんなに分かりやすいのに知られていないと思っていたのですか。

 

「見てたら分かりますよ。女の子はそういうのに敏感ですから」

 

「へぇ、青春だね。その好きな女の子ってのはどんな子なの?」

 

「真面目で可愛いらしくて胸の大きい女の子ですよ」

 

「吉井くんは胸が大きいのが好みなのか。確かに胸が大きいのはいいことだ。でも、小さいのには小さいなりの良さがあってだね」

 

「黙れ、変態。飯の用意ができたぞ」

ナイスです、人識くん。これ以上お兄ちゃんが喋ると吉井くんが引いてしまいますからね。

そして、人識くんが持ってきたのはカレーです。昨日作ったやつの残りですね。

 

「あれ、三人分しかないけど」

 

「当たり前だろ。兄貴は幽霊だから食べられないからな」

あっさり言ってしまいましたね。私がせっかくごまかしていたのに。

 

「え?幽霊って死んでいるってこと」

 

「そうだよ。言ってなかったっけ」

 

「聞いてないですよ。幽霊って本当なの?足もあるし、いきなり幽霊って言われても信じられないんだけど」

そうですよね。足もあるし、浮かんでいるわけでもないから、見た目は生きている人とかわりませんから。

 

「本当だよ。私は弟と妹が心配で地獄から様子を見に来たんだ」

 

「じゃあ、もしかしてすり抜けてきた手はお兄さんの手だったんですか?」

 

「ん、何のことかな」

 

「そうですよ、吉井くん」

 

「へぇ、そうだったのか。じゃあ、本当に幽霊はいたんだ」

何かあっさり信じましたね。これじゃ、ごまかす必要はなかったですね。

 

 

「ごちそうさま。汀目くん、美味しかったよ」

のんびり会話をしながらカレーを食べ終わると吉井くんが言った。

 

「じゃあ、そろそろ帰るよ。これ以上、せっかくの兄弟水入らずを邪魔するのは悪いからね」

 

「もし良かったら、また食べにきてもいいですよ」

 

「本当!?ロクにカロリーを摂取できてなかったから助かるよ」

 

「伊織ちゃん、彼はどんな生活をしているんだい」

さすがのお兄ちゃんも今の発言には引きますよね。

 

「じゃあ、またね」

そう言って、吉井くんは帰っていった。

 

「人識と違って素直ないい子だったね。あんな弟もいいかもね」

お兄ちゃんは吉井くんを気にいったようですね。

にしても意外です。お兄ちゃんが家族と年下の可愛い女の子以外に興味を示すなんて。それとも、もしかして男の子も守備範囲なんですかね。

 

「そうだ、頼みがあるんだけど。哀川潤と知り合いなら会わせてほしい」

何か凄く真剣な目をしていますね。

 

「それは無理だ。あの女も色々忙しいらしいからな」

残念ですね。昨日来ていたら潤さんに会えたのに。

 

「そうか、残念だよ。じゃあ、そろそろ時間だから帰るよ」

 

「帰るって地獄にですか」

 

「 そうだよ。そろそろ帰らないとマズイからね」

マズイってどうなるんでしょうか?

 

「 じゃあ、また来るね」

そう言うと、お兄ちゃんの体が消えていった。

 

「もう来るな、変態」

 

「どうかしたのか、零崎くんに伊織ちゃん」

 

「うわっ!?何で潤さんがいるんですか?」

いつの間に来たのでしょう?全く気付きませんでした。

ちなみに潤さんは毎回、合鍵で勝手に入ってきます。

 

「昨日置いていった漫画の中にまだ読んでないのがあったのを思いだして取りに来たんだよ」

 

「仕事はどうしたんですか?」

 

「サボってきた」

それでいいんですか?なんというか、人として。

 

「………」

 

「どうかしましたか、人識くん」

 

「……いや、兄貴本当に運がないなと思って」

 

「……本当ですよね」

前に潤さんもお兄ちゃんに会ってみたいって言っていたけど、ここまでくるとお兄ちゃんと潤さんは絶対に会えない運命なんじゃないかと思います。




マインドレンデルと人類最強を会わせるという案もあったけど、やっぱり二人は会わない方が良いと思い今回の話になりました。

一回バカテスメインの番外編を書いてみたいけど、全く内容が思い付かない。どうしよう。

感想、評価、お気に入り登録待ってます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。