バカと殺人鬼と家族愛   作:二重世界

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第11話 家族会議(仮)

「へぇ、結構いい場所に住んでんだな」

今は大将さんを私たちの部屋に呼んで、家族会議を始めるところです。

 

「ああ、人類最強が用意した部屋だからな」

 

「な!?人類最強だと。あの女と知り合いなのか?」

 

「まぁな。取り敢えず、そこらへんから説明するか」

そう言うと、人識くんは私たちが文月学園に通っている理由や潤さんのことなどの説明を始めた。

 

「文月学園に新しい零崎がいるかもしれないか。でも、良くそんな理由で学校に真面目に通っているな。中学の時はサボりがちだったのに」

 

「人類最強に無理矢理、通わさせられてんだよ。正直、新しい零崎探しにも参加する気はないんだよ。それよりも次は大将の番だぜ」

 

「俺は、ある人に頼まれて試験召喚システムを調べにきたんだ」

 

「ある人って、暴君のことか?」

 

「何で、お前が暴君のことを知っているんだ?」

大将さんが妙に動揺した感じに聞いた。

 

「かはは。前に他のメンバーに会ったことがあるんだが、その時に色々聞いたんだよ。大将が《(バッドカインド)》式岸軋騎だってことや、小さい少女に椅子にされて喜んでいる、どうしようもない変態ロリコン野郎だってこととかな」

そうだったんですか。まともそうな人だと思っていたのに。やっぱり零崎には変態しかいないんですね。

 

「ちょっと待ちやがれ。誰が変態ロリコン野郎だ」

 

「違うのか?兎吊木垓輔ってヤツに並ぶロリコンっぷりだ、って聞いたんだけどな」

 

「あの変態と一緒にするな。どいつが言ってたんだ?今から殺してくる」

ものすごく怒っていて、今すぐにでも飛び出して行きそうな雰囲気ですね。

にしても、変態ロリコン野郎の時よりも兎吊木って人と一緒にさられた時の方が怒ってますね。そんなに凄い変態なんでしょうか?少し会ってみたいです。

 

「取り敢えず、落ち着いてください。人識くんも手伝ってください」

 

「仕方ねぇな」

その後、大将さんを落ち着かせようとしたけど、人識くんが途中で余計なことを言ったりしたせいで必要以上に時間がかかってしまった。

 

「今更だが、その女は零崎か?見たことのない顔だが」

落ち着くと、次に私のことを聞いてきた。

 

「はい、そうですよ。無桐伊織です。後、零崎名は舞織です」

 

「兄貴が最後に見つけた家族だ。そして、自殺志願の後継者でもある。ちなみに兄貴の変態性も受け継いでいる」

 

「ちょっと人識くん。どういう意味ですか?別に私は変態じゃないですよ」

 

「うるせぇ。お前の変態行動に俺がどれだけ苦労していると思ってんだ?」

失礼ですね。一緒に寝ようとしたり、風呂に入ろうとしているだけなのに。むしろ、可愛い女の子にこんなことをされたら、男の人なら泣いて喜ぶはずなのに。

 

「その話は長くなりそうだから後にしてくれ。それよりも後継者ってことは、やっぱりレンのヤツは死んでいるのか?」

 

「まぁな。早蕨と殺りあった時にな。俺も気になっていたことがあるだか。いつもの、ちゃっちゃっちゃはどうしたんだ?」

 

「それはキャラ付けで、こっちの方が素なんだよ」

 

「ふぅん、そうだったのか。でも、やっぱり俺には違和感があるな。まぁ、いいか。それよりも、腹が減ったし飯にしないか。大将も食べていくだろ?」

そう言うと、人識くんは返事も聞かずに台所に向かった。

 

「あいつ、料理なんて出来たのか?」

 

「人識くんの料理は美味しいですよ」

 

「そうなのか?意外だな。いや、それほど意外でもないか。にしても、あいつ変わったな」

 

「そうなんですか?」

人識くんは初めて会った時から変わってないと思いますけど。

 

「前は、もっと理解できない感じだったんだが、なんというか普通になった」

 

「十分に変わっていると思いますけど。最近は食べてばかりいますし」

 

「昔に比べて、という意味だ。それに昔から放浪癖があったからな。こんなに一ヶ所にとどまっているという時点で昔とは違う」

 

「確かに最初は、私を置いてどっかに行ったりしてましたね」

アメリカから帰ってきた後、欠陥製品さんを助けに行ったきり中々戻ってきませんでしたね。聞いても詳しいことは話してくれませんでしたし。

 

「あいつは、ずっと孤独だったからな。たぶん、伊織との二人暮らしが影響しているんだろ」

 

「私の愛が人識くんを変えたということですか?」

 

「なんというか、伊織ってレンのヤツに少し似てるな」

その後は昔の人識くんの話を聞いたりした。人識くんは、本人から聞いていた話よりも波乱万丈な人生を送っていたみたいです。

 

「準備が出来たから、テーブルに運んでくれ」

今日の晩御飯は鍋ですか。家族で食べるにはぴったりですね。

 

「やっぱり家族で食べるごはんは美味しいですね」

 

「ああ、言い忘れていたことがある。俺はもう零崎ではない。暴君に忠誠を誓う式岸軋騎だ」

 

「えええええっ!?どういうことですか!?」

 

「どういうことも、俺が零崎として死んでいるということだ」

せっかく新しい家族を見つけて嬉しかったのにどういうことでしょう?

 

「想影真心に愚神礼賛を壊されて、零崎としての心も壊されたか?」

 

「……お前は何でも知っているな」

 

「かはは。何でもは知らないぜ。知っていることだけだ」

 

「少しはまともになったと思ったが、やっぱりお前は得体が知れん」

 

「かはは。傑作だぜ。俺は俺だ。変わったりなんかしていない。変わったのは環境だけだ」

 

「まぁ、いい。取り敢えず、俺はもう零崎ではない。だが、新しい零崎探しは少しぐらいなら手伝ってやる。俺も零崎一賊の復興を願っているからな」

家族が増えたと思ったのに残念です。

 

その後は、普通に世間話をしながら鍋を食べた。大将さんの中で私に対する認識が変態になってしまったことが、不本意です。私は家族愛に溢れているだけで、別に変態ではないのに。

 

「そういや、大将って、どこに住んでんだ?」

鍋を食べ終わると、人識くんが聞いた。

 

「駅近くのマンションだ。それがどうかしたか?」

 

「いや、別に。一応、確認しただけだ」

 

「まぁ、いい。じゃあ、俺はそろそろ帰るわ。色々と仕事がのこっているからな」

 

「そうか。まぁ、ひさしぶりに大将と喋れて楽しかったわ」

 

「また、暇な時にでも来てくださいね」

 

いやぁ、今日は人識くんの昔の話とか聞けて楽しかったです。そうだ、今度は昔の零崎一賊の話でも聞きましょうかね。

大将さんがもう零崎じゃないっていうのは残念でしたけど、やっぱり家族と一緒にいるのは幸せですね。早く新しい弟か妹が見つかりませんかね。

 




今回で一巻の内容は終了です。
次回は番外編を書こうと思っているけど、内容が思いつかない。取り敢えず、明日の22時くらいまでにリクエストが何もこない、もしくは自分で思いつかない場合は普通に本編を書こうと思います。

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