「……あの暴君。何故、私はこんな格好をさせられているのですか?」
現在、大将さんはフリフリのゴスロリ服を着ている。正直、長身で体格もいい大将さんが女装はきついものがありますね。
「大丈夫だよ、ぐっちゃん。似合ってるよ」
「こんな格好でこんなところにいるのが見つかったら、確実に変態教師の烙印を押されるのですが」
私達は今、女子更衣室にいます。ちなみに、メンバーは私と大将さんと人識くんと暴君さんと潤さんと欠陥製品さんと崩子ちゃんの計七人です。
「もしそうなっても、僕様ちゃんはぐっちゃんを嫌いにならないから心配しなくてもいいよ」
「ありがとうございます、暴君。ですが、そういう問題ではない気がするのですが」
暴君さんは人の意見を聞かないタイプみたいですね。
「て言うか、今更だけど何で女性の目の前で女装しなくてはいけないんだ?しかも、誰も出ていことしないし」
女装を終えた欠陥製品さんが本当に今更ながら言ってきました。むしろ、着替えているのを覗くのがいいんじゃないですか。ちなみに欠陥製品さんの衣装は魔法少女のコスプレです。
いやぁ、本当に似合ってますね。人識くんといい勝負です。
「おおっ!!さすが、いーちゃん!最高に可愛いね。この姿は永久保存しないと。って、しまった!!カメラがない!僕様ちゃんとしたが一生の不覚だよ」
「大丈夫ですよ、暴君さん。私が写真を撮って、後で渡しますから」
「え~と、確か伊織ちゃんだっけ?ありがとう。後、僕様ちゃんのことは友でいいよ」
「……あの、それより先に話ことがあるじゃないですか。後、お兄ちゃんの写真は後で全部1ダースください。お代はお兄ちゃんのお金から払いますから」
話って何でしょうか?それよりも写真を撮るので忙しいのですが。
「ああ、忘れていたよ。学園長の依頼の話だったね。後、崩子ちゃん。お金は崩子ちゃんのコスプレ写真と交換ね」
「そんなことよりも、いーたんを着せ替え人形にするのが先だろうが。あ、当然、零崎くんもな。まだまだ、色んな衣装があるからな」
「おい、欠陥製品。学園長の依頼って、前に俺のマンションに来た時に話してたヤツか?」
「ああ、その通りだよ。その話だ、人間失格」
二人とも逃げましたね。
とりあえず、写真を撮りながら学園長の依頼とやらの話を聞きました。
内容は白金の腕輪に欠陥があって、教頭がそれを利用して学園長の失脚を狙っている。そして、学園長が白金の腕輪の回収を吉井くん達に頼んだ、というものでした。
「教頭が他の私立校に出入りしているのは見たんだけど、他にこれといった証拠はないんだ。だから、清涼祭で証拠を掴もうと思っているんだよ」
「だったら、こんなところでそんな愉快な格好してんじゃねーよ」
「きみも人のこと言えないだろ。それよりも、零崎と伊織ちゃんにも協力してほしいんだよ」
私達も手伝うんですか。私は写真を撮って売るので忙しいんですけど。
「協力って、何すんだよ。俺達も大会に参加すればいいのか?」
「大会始まっているのに無理に決まっているだろうが、零崎くん。それよりも教頭の妨害対策をしてほしいんだよ。私は昼から別の仕事があるからな。そうだ、伊織ちゃん。いーたんと零崎くんの写真よろしくな」
「分かりました、潤さん。妨害対策の方は人識くんにお願いします」
「いやいや、伊織ちゃんにもしてもらうぞ。プロのプレイヤーが雇われているという噂もある。用心にこしたことはねーぞ」
プロのプレイヤーですか。でも、潤さんの依頼よりも厄介なことはないと思いますけど。ないと信じたいです。
「さて、その前に腹ごしらえだ。そろそろ喫茶店に戻るか」
「ちょっと待ってください、潤さん。もしかして、この格好のまま戻るんですか?」
「当たり前だろ、いーたん」
「もしかして、私もこのまま戻るんですか?さすがに私もこの格好のまま戻るのはきついんですが」
「大丈夫だよ、ぐっちゃん」
いや、さすがに教師がその格好はまずいと思いますが。
「そうだ。いーちゃんもその格好で接客したらいいんじゃないかな。どうせ、この後Fクラスを見張る予定だったんでしょう?あ、もちろん、ぐっちゃんも一緒にね」
おお、ナイスアイデアです、友さん。大将さんはともかく、欠陥製品さんの女装なら客も増えますよ。
「いや、友。Fクラス以外にも色々と調べなくてはいけないんだけど」
「だったら、その格好で調べれたらいいと思うよ」
「そんな話は後でいいだろ。私はこの後に仕事があるから、早く飯を食べたいんだよ」
潤さんの言葉で一旦、話を中断をして教室に戻ることになりました。もちろん、欠陥製品さんと大将さんは女装したままで。後、潤さんは仕事よりもお腹が減っただけにみえますね。
「ん、なんだあいつら?」
教室の前まで戻ってくると、いきなり坊主頭とモヒカン頭の男子生徒が逃げるように飛び出していった。
ちなみに、大将さんは途中で仕事がある、と言ってどこかにいきました。多分、着替えてくるんですね。まぁ、教師があの格好はまずいですからね。一応、写真は撮ってありますけど、
「何かあったんでしょうか?」
「ん、無桐に汀目。戻ってきたのじゃな」
「木下くん、どうかしたのですか?」
「実は影響妨害があったのじゃ。それで明久と雄二が追い返したのじゃ」
「……おい、欠陥製品。営業妨害って、もしかして」
「……多分、汀目の想像通りだと思うよ」
今の木下くんの話を聞いて、後ろで人識くんと欠陥製品さんが周りに聞こえないようにして相談していた。
「ふーん。それよりもお前、男だよな。女装似合うな。それに向こうのやつも可愛いな。伊織ちゃん、こいつとあいつの写真もよろしくな」
吉井くんの方を指さしながら潤さんは言った。
「分かりました。他にも可愛い娘がいたら撮っておきます」
「伊織ちゃん、僕様ちゃんの分もよろしくね」
「分かりました。崩子ちゃんはいりませんか?」
「私はお兄ちゃんの写真だけで十分です」
いやぁ、欠陥製品さん、愛されてますね。
「無桐と汀目か。戻ってきたのか。俺らはちょっと机を調達に行って来るから、また営業妨害が来たら対処しといてくれ」
坂本くんがこっちに来ると、そう言った。て言うか、机を調達ってなんでしょうか?
「あれ、あなたは確か。前に伊織ちゃん達の部屋に来ていた人ですよね?」
姫路さんが欠陥製品さんを見て挨拶にきた。
女装しているのに、よく気づきましたね。
「ああ。確かきみは姫路さんだったかな?」
「そうですけど。あれ、名前って名乗りましたっけ?」
「可愛い女の子の名前を知らないわけ痛たたっ!」
「もしかして、いーちゃん。浮気かな?」
友さんが欠陥製品さんの耳を引っ張っている。
「いや、友。別に浮気じゃないよ。僕が愛しているのは友だけさ」
「ふーん。まぁ、いっか」
そう言うと、友さんは欠陥製品さんの耳から手を離した。
「もしかして、二人ってつきあっておるのかの?」
「そうだよ、木下くん。実は今度、結婚するんだよ」
「えっ!?そんな小さな子とですか?」
「小さな子って。姫路さん、友はきみよりも年上なんだけど」
そうだったんですか。気づきませんでした。
「年上だったんですか。それは失礼なことを言ってすみませんでした」
「気にしなくていいよ。僕様ちゃんが小さいのは自覚しているからね」
「おーい、お前ら。いつまでしゃべってんだよ。もうこっちは食べてるぞ」
声の方を見ると、潤さんがいつのまにか席について昼御飯を食べていた。崩子ちゃんもあっちにいますね。
ていうか、凄い量ですね。お皿がもう凄いことになってます。午後の材料は残ってますかね。
「じゃあ、僕達も食べてくるから、また後でね」
全然バカテスメンバーは活躍しませんね。
明久達の活躍も書きたいんですけど、上手くいきません。
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