バカと殺人鬼と家族愛   作:二重世界

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第20話 シスコン

「やぁ。何か変わったことはあったかい?」

欠陥製品さんが戻ってきたみたいです。

 

「おい、欠陥製品。今まで、どこにいたんだ?」

 

「どこって、メイド喫茶だけど」

 

「今まで、ずっとか?」

 

「そうだけど」

今までずっとですか。少し引きますね。

 

「そんな怖い顔して何かあったの?」

 

「教頭に雇われたプロのプレイヤーがそこでハンバーガー食べてるんだよ」

 

「は?」

とりあえず、今まであったことを簡単に欠陥製品さんに説明しました。

 

「なるほど。そんなことがあったのか」

 

「これからどうするかで迷っているんですけど、何かアイデアありますか?」

 

「そうだね。先ずは――」

そう言うと欠陥製品さんは蜻蛉兄妹が座っている席に向かって歩き出した。

 

「始めまして。僕は請負人をしている者です」

そして、丁寧に挨拶をした。

 

「何やってんだ、お前は!?馬鹿なのか!?」

人識くんが高速で欠陥製品さんを連れ戻して文句を言う。

 

「君こそ何を言ってるんだ?ます相手のことを知ることが大切だろ」

 

「それはそうだが、いきなりお前みたいな怪しいヤツが話かけてきたら誰でも警戒するだろうが!」

 

「そうですよ。もう少し考えて行動してください」

 

「もう手遅れだよ」

後ろを振り向くとすでに二人が来ていた。

 

「その死んだ魚みたいな目をしている怪しいヤツはお前らの知り合いか?」

 

「いやですねぇ、そんなわけ――」

 

「うん、そうだよ」

何で人が誤魔化そうとしているのに簡単にバラすんですか!本当何を考えているか分からない人ですね、このメイドマニアは。

 

「それで何で貴方は私達に話かけてきたの?」

 

「別に大した理由じゃないさ。可愛い女の子がいたら声をかけるのが礼儀というものじゃないか」

友さん、何でこんな最低な言い訳をするような人と結婚するんでしょうか?

友さんは私達がAクラスにいる間に用事ができて大将さんと移動しているみたいなんで運が良かったですね。

 

「ナンパされても私はお兄様一筋だから無理よ」

 

「ふむ。逆に燃えてくるね」

 

「何馬鹿なことを言ってるんですか、お兄ちゃん」

さっきまでいなかったのに崩子ちゃんが急に現れました。そう言えば、どこにいたんでしょう?

 

「あれ、崩子ちゃん。どこに行ってたの?」

 

「お兄ちゃんの帰りが遅いから様子を見に行ってたんです。どうやら、入れ違いになったみたいですね」

 

「そうだったのか。遅れてごめんね、崩子ちゃん」

 

「別に気にしていませんよ。いつもみたいに大怪我でもしていればいいな、って思っていただけです」

おおっ!ツンデレです!崩子ちゃんのツンデレ、最高に可愛いです!

 

「……何か私とキャラが被ってる気がする」

 

「おい、そんな話はどうでもいいから早く本題に入ろうぜ」

 

「そうですね。ここで誰が本当に兄のことを想っているか勝負しましょう」

 

「いやいや、いきなり何言ってんだ!俺はそんなことを言ってわけじゃない!」

何を言ってるのか分かりませんね。

 

「いいでしょう。私が勝つに決まっています」

 

「良く分かりませんが負けません」

 

「何でお前らものってんだよ!」

人識くんのツッコミを無視して、ここに『誰が一番の妹決定戦』が開始した。

 

 

 

 

「はぁ。このままじゃあ、仕事が出来ないな」

訳の分からない話し合いをしている妹三人を見ながら朝陽が呟いた。

 

「君は制服を着ているけど学生じゃないのか?」

 

「ああ、仕事で着ているだけだ」

何でこいつらはこいつらで普通に話しているんだ?俺がおかしいのか?

 

「そういや、自己紹介がまだだったな。僕は蜻蛉朝陽。あっちは妹の蜻蛉夜月だ」

 

「僕は本名を二回しか名乗ったことがないのを誇りにしているんだよ。だから僕のことは適当に呼んでくれていいよ」

 

「変わった人だな。でも適当って言われても急には思い付かないな。あんたのこと請負人ってことしか知らないし」

 

「じゃあ、欠陥製品でいいんじゃねーか?俺はそう呼んでるし」

もう何かどうでもよくなってきた。

 

「そんな初対面の人を蔑称で呼べないよ」

 

「気にしなくていいよ。こいつのことを僕は人間失格って呼んでるし」

 

「そうだったのか。よろしくな、人間失格」

 

「俺のことは蔑称でいいのかよ!」

何だ?何で俺だけこんなに扱いが酷いんだよ!

そして、こいつら、さっき会ったばかりなのに仲良いな!

 

「はぁ。俺は――」

 

「俊希くん、どこに行くんですか?」

この場所から離れようした瞬間に伊織ちゃんが戻ってきた。

 

「……もう訳の分からない話し合いは終わったのか?」

 

「はい。今日のところは引き分けに終わりました。二人とも本物です」

何が本物なのか分からない。

 

「夜月、そろそろ別の場所を見て回るぞ」

 

「分かりました、お兄様」

 

「もう行くんですか?」

 

「ああ、仕事だからな。じゃあ、また縁があったら会おう」

 

「次、会ったら決着をつける」

それだけ言うと蜻蛉兄妹は行ってしまった。

 

「じゃあ、僕らも行くよ」

 

「そうですね。デートに行きましょう」

 

「そうだね。デートのついでに他の場所も見て回ろうか」

そして欠陥製品と崩子ちゃんも行ってしまった。

あいつは普通に浮気をするな。本当に最低なヤツだ。

 

その後は特に教頭の妨害もなく平和に終わった。蜻蛉兄妹が手回したのだろうか?

後、吉井と坂本は召喚大会の決勝まで進んだようだ。もう一組はあの気持ち悪い二人らしい。

明らかに何か問題がおこりそうだな。

明日は平和に過ごしたいけど、そうはいかないだろうな。




一応ラストはシリアスな感じにする予定なんですけど、どうしましょうか?ぶっちゃけシリアスは苦手なんですよね。でもシリアス無しで終われそうにないし。

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