バカと殺人鬼と家族愛   作:二重世界

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今回は番外編です。後、人識くん視点です。


第4.5話 戯言遣いとの再会

「オーイ、俊希くん遅れてますよ」

 

「だったら、お前も荷物を持ってくれよ。どんだけ買うんだよ」

 

「女の子は買い物が多いものですよ。それに可愛い妹に荷物を持たせる気ですか」

 

「知るか」

何で俺は休日にこんなことをしているんだ。

 

 

~回想~

 

「人識くん、実は明日、クラスの姫路さんと島田さんと買い物に行くことになったんです」

 

「よかったじゃねーか。行ってこいよ」

 

「そこで人識くんに荷物持ちとして付いてきてほしいんですけど」

 

「断る。何で俺がそんなことをしなくちゃならないんだ」

 

「いいじゃないですか。女子高生3人に囲まれてハーレム状態ですよ。男としてそんな幸せはないでしょう」

 

「俺は甘いものを食べている時が幸せなんだ」

 

「お兄ちゃんなら泣いて喜びますよ」

 

「だから、あの変態と比べるな」

 

~回想終了~

 

 

あの後、根負けして俺も行くことになったが、やっぱり来ない方がよかったな。

 

「ところで伊織、そろそろ昼だけどご飯どうする?」

 

「そうですね、もうどこの店も人が多いでしょうし。そうだ。だったら、ウチに来ませんか。俊希くんって意外と料理上手いんですよ」

 

「ちょっと待て、伊織ちゃん。俺が4人分も作るのか」

買い物に付き合わせられた挙げ句、昼飯まで作るとかめんどくさいぞ。ていうか、材料あったか。なかった場合どうする気なんだ。

 

「瑞希さんもそれでいいですか?」

聞いてないし。ああ、もうどうでもいいや。

 

「いいですよ。でも汀目くんだけにやらせるのも悪いですから私も手伝いますよ」

 

「瑞希さん、料理出来るんですか。でも大丈夫ですよ。俊希くんに任せておいてください」

 

「伊織ちゃん、俺にも確認してから話を進めてくれ」

 

「じゃあ、案内しますから付いてきてください」

 

 

「ん、姫路たちじゃねーか。どうしてここにいるんだ?」

マンションに着くと部屋の前で坂本たちにあった。

 

「私たちは買い物に行った後に、伊織ちゃんたちの家でご飯をいただくという話になったので」

 

「そうだったのか。ってことは無桐たちの家は明久の隣だったのか」

 

「えっ、じゃあここがアキの家なの」

なんか妙に焦っているように見えるけど何故なんだ。

 

「実は島田たちは明久に惚れているのじゃ」

聞いてもいないのに木下が疑問に答えた。

 

「ふーん、そうなのか。ところでお前たちは吉井のところに遊びにきたのか」

 

「そうじゃ。明久の家にゲームをしにきたのじゃ」

 

「皆、何しているの。ん、あれ。姫路さんに美波。何で僕の家の前にいるの?」

吉井がドアを開けて出てきて、姫路たちを見て驚いている。

 

「別にアキの家に来たわけじゃないわよ。私たちは伊織たちの家に来たんだからね」

そんな言い訳するみたいに言わなくてもよくないか。

 

「ああ、そうなんだ。無桐さんたちと仲良くなったんだね」

 

「俺は先に荷物を置いてくるぜ。って、あれ。カギが開いている」

どういうことだ。出る前にカギはちゃんとしめたはずだが。

 

「久しぶりだね、人間失格」

 

「何でてめえがいるんだよ、欠陥製品」

ドアを開けてリビングに入ると、何故か欠陥製品の野郎と崩子ちゃんがテレビを見ていた。

 

「誰かいるんですか、俊希くん。ん、欠陥製品さんと崩子ちゃんじゃないですか。どうしてここにいるんですか?」

 

「久しぶり、伊織ちゃん。潤さんに伊織ちゃんたちが高校に通っているって聞いて、からかいに来たんだ」

 

「ウソをつかないでください、お兄ちゃん。潤さんに頼まれて来たんじゃないですか」

人類最強の頼みだと、めんどくさそうな匂いがするな。

 

「汀目くん、どうかしたの?」

吉井たちが入って来やがった。こいつ、変なことは言うなよ。

 

「あれ、その人たちは誰なの」

 

「こちらの人たちは俊希くんの友達とその妹です」

 

「もしかして、彼らは零崎の友達か。意外だな、お前が友達を作るなんて」

本当に珍しそうなものを見る目だな。こいつには珍しいリアクションだ。

 

「いや、俺の友達じゃない。伊織ちゃんの友達だ」

 

「ふーん。まぁいいか。一応、自己紹介しておくか」

 

「その前に一言注意しておくが、こいつらの前では零崎じゃなくて汀目と呼べよ」

小声で欠陥製品の奴に注意しておいた。

 

「わかった。じゃあ、皆はじめまして。立てば嘘吐き座れば詐欺師、歩く姿は詭道主義、戯言遣いです」

何言ってんだ、こいつ。頭おかしいのか。

 

「なぁ、無桐。あいつは頭がおかしいのか」

 

「駄目だよ、雄二。本当のことでもそんなにストレートに言っちゃ」

 

「………フォローになってない」

 

「まったくじゃ、明久。お主たちはもう少し遠慮というものを覚えた方がいい」

 

「おい、いーたん。もう少しマシな自己紹介は出来ないのか。あいつら、引いているぞ」

まぁ、こいつが真面目にするわけないか。

 

「可愛い女子高生が3人もいるから格好つけようとしたんだけど、失敗したかな」

 

「お兄ちゃん、少しでもいいですから自己紹介ぐらい真面目にしてください」

 

「3人って伊織ちゃんも数に入れているのか?」

 

「いや、入れてないけど」

ってことはこいつも勘違いしているのか。

 

「言っておくが、あいつは男だ」

俺は木下を指差しながら言った。

 

「いやいや、そんな訳ないだろう。どっからどう見ても可愛い美少女じゃないか」

 

「ワシはれっきとした男じゃ」

 

「本当に男なの。まぁこれは逆にアリか」

今の台詞は完全にアウトだろう。おもっいきり変態発言だ。

 

「いや、違うよ。秀吉の性別は秀吉だ」

 

「黙っていろ、吉井。これ以上話をややこしくする気か」

 

「じゃあ、次は崩子ちゃん自己紹介して」

 

「分かりました、お兄ちゃん。私は闇口崩子です。戯言遣いのお兄ちゃんの奴隷です」

お前もか。自己紹介ぐらい真面目にしてくれよ。

 

「奴隷って、こんな小さな子にあんなことやそんなことをしているってこと。それは駄目よ」

 

「まさか、この男。おとなしそうな顔して翔子と同じ趣味か」

 

「………性奴隷(ボダボタ)」

土屋、誰も性奴隷なんて言っていない。勝手な妄想をするな。

 

「ほ、崩子ちゃん。誤解されるから、人前でそれは言わないでって言わなかったっけ」

 

「忘れていました。じゃあ、私はお兄ちゃんの抱き枕です」

 

「………羨ましい(ボダボタ)」

 

「ところでさっきからカメラを持っている子が鼻血出しているけど大丈夫なの」

今更ながら少し心配するように聞いてきた。

 

「ああ、気にするな。いつものことだ。吉井が慣れた手つきで輸血しているだろう」

鼻血を出した土屋を吉井がプロ顔負けの速さで輸血している。

 

「奴隷とか抱き枕とか妹にそういう性犯罪は駄目だと思います」

 

「性犯罪って、別に僕は崩子ちゃんにそんなことはしていないよ」

 

「そうですね。そういうのは20歳まで待ってもらう約束ですからね」

 

「ちょっと待って、崩子ちゃん。これ以上言ったら僕がシスコンでロリコンの変態みたいになっちゃうじゃないか。僕は年上のメイドがタイプなんだから」

突っ込むところは、そこじゃないだろう。っていうか、メイドってやけに限定的だな。

 

「何か今日、機嫌が悪いようだけど僕何かしたっけ?」

 

「昨日、私のプリンを食べました」

そんな理由で機嫌が悪かったのかよ。子供か。いや、年齢的にはまだ子供か。

 

「わかったよ。じゃあ、今日の帰りに何か好きなものを奢ってあげるから許してくれるかな」

 

「分かりました。じゃあ、来るときにいい店を見つけたのでそこで」

 

「それで許してくれるなら安いものだ」

 

「あのそれより、先に文月学園の人たちの自己紹介はいいんですか」

ナイスだ、伊織ちゃん。これでやっと話が進められる。

 

「いや、いいよ。僕たちは用事を済ませたら、すぐに帰るし。それにまた来るから自己紹介はその時でいいよ」

 

「また来るって、仕事ですか?」

 

「うん。実は文月学園の学園長からの依頼でね」

何かまた、めんどくさそうな気がするな。

「あのクソババアからの依頼って、何の仕事をしているんですか」

 

「僕は請負人という仕事をしているんだ」

 

「へぇ、俺たちとそんなに年齢も変わらないように見えるのに立派だな」

 

「いや、そんなに大したことじゃないよ。そうだ、今名刺が2つしかないんだけど渡しておくよ。何か困ったことがあったら、僕に連絡するといいよ。特別に格安で依頼を受けるよ」

そう言って、吉井と坂本に名刺を渡した。

 

「何か選ぶようにして僕たちに名刺を渡したけど、どうしてですか?」

 

「君たちは苦労していそうな気配がしたからね」

鋭いな、欠陥製品の奴。

 

「実は汀目と話があるから君たちは席を外してもらっていいかな」

 

「飯は後回しだな。お前たちは吉井の部屋に行っといてくれ」

 

「えっ、ア、アキの部屋に。服とか大丈夫かな」

 

「明久くんの部屋ですか。緊張します」

 

「彼女たちは何を緊張しているんだ」

そういや、こいつかなりの鈍感だったな。

 

「気にするな、大したことじゃない」

 

 

「んで、何の用だ」

他の連中が吉井の部屋に移動してから、俺は聞いた。

 

「別に大した用じゃないよ。文月学園の学園長に挨拶するついでに君たちに生活費を渡してくれって、頼まれただけさ」

 

「ところで学園長の依頼って何だ」

 

「僕も詳しいことはまだ聞いてないんだ。今から聞きにいくんだよ」

 

「そうなのか。俺たちにも関係ある話だったら、後で聞かせろよ」

 

「分かったよ。ところで新しい家族とやらは見つかりそうなのか?」

 

「今のところは何とも言えないな」

 

「そうか、じゃあ困ったことがあってもお前は自分で解決しろよ」

 

「何でだよ」

 

「じゃあ、僕はそろそろ行くよ。そうそう、潤さんからの伝言「ちょっとめんどくさそうなことになったから、手伝ってくれ。明日迎えに行く」だってさ」

 

「そういうことは先に言えよ」

 

「じゃあ、またな。伊織ちゃんもまたね」

 

「はい。そうだ、崩子ちゃんも一緒に文月学園に通いませんか。楽しいと思いますよ」

 

「お断りします。ではまた今度お会いしましょう」

 

欠陥製品たちは金を置いてて出ていった。にしても、あいつが関わるとロクなことがないからな。めんどくさいことになりそうだな。




今回の話は戯言遣いを出したかったから書いた話です。細かい時系列とかは気にしないでください。
今後も出来たら番外編で別の戯言キャラを出していきたいと思います。

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