バカと殺人鬼と家族愛   作:二重世界

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第7話 Bクラス戦、決着

「男の方は大した点数じゃないわ。先にそっちを狙いましょう」

 

「分かったわ、律子」

私の点数を見て勝てないと思ったのか、先に人識くんの方を攻撃してきました。

 

「舐められたもんだな」

そう言って、人識くんは相手の攻撃を最小限の動きで避けて剣を持った召喚獣を蹴って、もう一体の召喚獣にぶつけた。そして、私の方に飛んできたので自殺志願で切った。

 

「戦死者は補修」

いきなり西村先生が表れて、負けた二人を連行していった。

 

「た、助けて~~」

「見逃してください。耐えられません」

 

物凄く怯えていますけど、拷問でもされるのでしょうか?

て言うか、どこから表れたのですか?まったく気付きませんでした。

 

「い、岩下と菊入が戦死いたぞ」

「Fクラスに姫路以外にも厄介な奴がいるぞ」

「なんでFクラスにあんなやつらが居るんだ」

 

Bクラスの残り八人が驚愕の表情を浮かべている。無理もないでしょう。なんたって、私と人識くんなんですから。

 

「おお、汀目と無桐がBクラスを圧倒しているぞ」

「いけるぞ。あの二人に姫路さんが居れば勝てる」

「よし、俺も頑張るぜ」

 

Fクラスの士気も上がってきている。いい雰囲気ですね。

ん、あれ。吉井くんと木下くんが教室に戻っていきましたね。本陣の方で何かあったのでしょうか?

 

私達の活躍のおかげでBクラスも残り少しというところで、向こうも焦ったのか援軍がやってきた。

 

「おい、お前ら止まれ。それ以上近寄るなら、この女を補習室送りにするぞ」

しかも島田さんを人質にしていますね。なんて卑怯な連中ですか。

 

「どうしますか、俊希くん」

 

「めんどいし、まとめてやるか」

 

「ちょ、ちょっと待て。お前ら味方を見殺しにする気か?」

相手が人識くんの反応を見て、焦っている。

 

「本当に死ぬわけじゃないし。それにどっちにしろ、そいつを補習室送りにする気だろ。だったら、今殺っても一緒じゃねーか」

 

「ちょっと待って、汀目くん」

 

「よ、吉井」

吉井くんが戻ってきました。これからどうするか迷っているようですね。

 

「総員突撃用意ぃーっ!」

それでいいんですか!?

 

「ちょ、ちょっと待て。どうしてコイツが捕まったと思っている?」

 

「バカだから」

 

「殺すわよ!」

 

「そんなことはどうでもいい。これで終わりだ」

そう人識くんが言うと相手の召喚獣がいきなりバラバラになった。

 

「えっ」

相手が驚いている間に私と人識くんで残りの敵を全員倒した。

 

「えーと、何が起こったんだ」

「あれ、もしかして召喚獣がバグったのか」

まだ何が起こったか理解できないみたいですね。

 

「何をしたの、汀目くん」

 

「あいつらをバラバラにしただけだ」

ああ、今分かりました。さっきのは曲絃糸ですね。

て言うか、人識くんの召喚獣の装備はナイフだけじゃないんですね。なんか卑怯です。

 

「ところで吉井。さっきウチのことを見捨てなかった?」

恐ろしい形相をした島田さんがやってきた。少し怖いです。

 

「い、いや、さっきのは相手を動揺させようと嘘をついただけだよ。その証拠に島田さんも助かったでしょ」

 

「そんな嘘は通じないわよ。それにウチを助けたのは汀目でしょうが」

 

「その汀目くんも島田さんを見捨てようと右肘がねじ切れるように痛いぃぃっ!」」

吉井くんが島田さんに殺されかけた。

 

 

 

その後はBクラスを教室に押し込んだところで休戦になった。

 

「ところで何でこんなに教室がボロボロなんですか?」

Fクラスの教室は元々ボロボロだけど、さらに壊されて酷い状態になっていた。

 

「ああ、俺がBクラスと協定を結ぶために教室を空けている間にやられてな」

 

「卑怯な連中ですね」

 

「……(トントン)」

 

「お、ムッツリーニか。何か変わったことはあったか?」

土屋くんは今日、戦闘には直接参加せずに情報を集めていた。

 

「……Cクラスの様子がおかしい。どうやら、試召戦争の準備を始めているようだ」

 

「漁夫の利を狙うつもりか。いやらしい連中だな」

 

「坂本くん、どうするんですか?」

 

「んー、そうだな。Cクラスと協定でも結ぶか。Dクラスを使って攻め込ませるぞ、とか言って脅せば俺たちに攻め込む気もなくるだろう」

 

「僕も行くよ」

島田さんにボコボコにされて気絶していた吉井くんが言ってきた。

 

「ん、明久復活したのか。じゃあ、行くか。そうだ、秀吉は残ってくれ。お前の顔を見せると、万が一の場合にやろうとしている作戦に支障があるからな」

 

「よくわからんが、了解した」

よく分かりませんけど、坂本くんは色々作戦を考えているようですね。坂本くんは色々頭が回るようなのに、何でFクラスなんでしょうか?

 

廊下に出たところで島田さんと須川くんに会ったので二人にもCクラスに付いてきてもらうことになった。

 

「Fクラス代表の坂本雄二だ。このクラスの代表は?」

Cクラスの教室の扉を開くと、坂本くんがそこにいる全員に告げた。

Cクラスの教室にはまだかなりの人数が残っていた。おそらく、漁夫の利を狙って試召戦争の準備をしているのでしょう。

 

「私がCクラス代表の小山よ。何か用かしら?」

 

「Fクラス代表としてクラス間交渉に来た。時間はあるか?」

 

「クラス間交渉?ふぅん……」

うわぁ、何かいやらしい笑みですね。

 

「ああ。不可侵条約を結びたい」

 

「不可侵条約ねぇ。どうしようかしらね、根本くん?」

小山さんは振り返り、教室の奥に人たちに声をかけた。

て言うか、根本くんって誰ですか?

 

「当然却下。だって、必要ないだろう?」

 

「どうしてBクラス代表の根本くんがこんなところに」

成る程、あの人がBクラス代表ですか。にしても、性格が悪そうな上、小物ぽっい顔をしていますね。

 

「酷いじゃないかFクラスの皆さん。協定を破るなんて?試召戦争に関する行為を一切禁止したよな?」

成る程、そんな協定を結んでいたんですか。にしても、何かイラっとくる言い方ですね。

 

「先に協定を破ったのはそっちだからな。これはお互い様だよな」

そう言うと根本くんの背後から、さっきまで戦場にいた数学の長谷川先生が表れた。

 

「長谷川先生。Bクラス芳野が召喚を」

 

「させるかよ。Fクラスの汀目が受けて立つぜ。試獣召喚!」

Bクラスが代表の坂本くんを攻撃しようとしたところを、人識くんが代わりに受けた。

 

「僕らは協定違反なんてしていない。これはCクラスとFクラスの」

 

「そんなことはどうでもいい。これはチャンスだ。Bクラス代表を今、殺るぞ」

確かに目の前に敵の代表がいますからね、手っ取り早く倒すチャンスです。

 

「それは本気で言っているのかな、刺青の君?」

 

「本気に決まっているだろ、雑魚」

 

「ざ、雑魚って。まぁいい。さっきまでの戦闘で君たちは数学の点数を消費しているはずだ。その状態でどうやって僕を倒すんだ」

 

「何を言ってんだ、お前。俺はまったく消費していないぞ」

確かにさっきの戦闘で人識くんは相手の攻撃を全部避けていましたね。

 

「は?」

敵が人識くんの発言にかなり驚いていますね。

 

「無桐、今の汀目の発言はマジか?」

 

「はい、全部避けてましたよ」

 

「そんなの観察処分者の僕にも出来ないよ。本当に汀目くんは今日、初めて召喚獣を使ったの?」

 

「いつまで話してるんだ。さっさとBクラスを倒すぞ」

話している間に人識くんは相手の召喚獣を倒していた。

 

「私も頑張ります」

姫路さんは私達の活躍のおかげであまり戦闘に参加していなかったから、結構点数が残っていたはずです。

 

「こうなったら、仕方ない。今、Bクラスを倒すぞ!お前ら死ぬ気で行け!」

相手は予想外の反撃に上手く対応出来ずに次々にやられていった。

 

「Fクラス無桐伊織がBクラス代表に数学勝負を挑みます。試獣召喚」

 

 

『数学 Fクラス無桐伊織 238点VSBクラス根本恭二205点』

 

 

今までの戦闘で点数が減っていたから、少し手こずったけど自殺志願で相手の首を切り落として勝利した。

 

これでBクラス戦は終結です。




伊織ちゃんと人識くんを活躍させすぎたせいで、他のメンバーの活躍シーンがほとんどない。次のAクラス戦では活躍させたいなぁ。多分、無理だけど。

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