秘密結社とワタリガラス   作:ガチタン愛好者

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メン限アーカイブとか誕生祭とか見てるせいで延々と進まぬ執筆よ。引き換えにどんどん増えるホロ知識。外見で確実に見分けと名前が出てきて、声だけでもある程度は判別できるようになりました。とてもコンビニのいちごミルクのコラボでAZKiパッケージが出たときに「誰ぇ?」になった人間とは思えません。あの時知らないからって捨ててなくて本当に良かった。捨ててたら死ぬまで後悔してた。


第11話~ロニーの日常~

「と、いうわけで早速始めるぞ!」

 

「ねぇ、こよ配信の予定あるんだけど?」

 

「ござるさんも配信あるでござる」

 

「私は大丈夫だけどクロヱは寝てるよ?」

 

「ロニーのためだぞ!」

 

「とはいえさー、ラプちゃん思い出してみてよ。最近のロニー君」

 

「最近の?」

 

 

 

★★★

 

 

 

 

「ほら!起きた起きた!」

 

「吾輩昨日3時まで…」

 

「昨日は朝こよやったし今日くらいは…」

 

「オサカナ~…」

 

「じゃかぁしぃ!はよ起きんかいそこの三人!」

 

「結局自力で起きてるのは私と」

 

「ござるさんだけでござるな」

 

「ご飯作ってあるからさっさと食べる!朝ごはんは一番大事だよ!」

 

 

 

 

「ロニー!HDMIどっかいったー!」

 

「ロニー!縦型が上手くいかないでござるー!」

 

「ロニー君!」

 

「ロニー!」

 

「一人ずつね!それとケーブル失くさないように整理整頓しなさい!」

 

 

 

 

「ようやく…一息つける…」

 

「ロニー!雑談のネタが欲しい!なんかない!?」

 

「ベテラン配信者でしょあなた!今さらどうした!?」

 

 

 

 

★★★

 

 

 

「もしかして…既にロニーの普通の人生って、というか情緒教育とか…」

 

「ばっちし終わってるね!なんなら感情も非常に豊かだね!言葉遣いが迷子になるくらいには!」

 

「なんなら下手な人間より人生謳歌してるまであるでござる。ござるさんたちが主に配信してる夜中はプライベートで色々楽しんでるみたいでござるし」

 

「そうなのか?」

 

「まあ最近は自分で色々やってるね。博士に頼りっきりもダメだと思ってとっつき以外の取っつきやすい武器作ってるし、流石にACは動かせてないけど」

 

「武器って自作できるものなのか?例えば?」

 

「とある第七隊長が指導の時に振り回してた警棒とか、様子のおかしい人とか脳みそパチパチな人が使ってたチェーンソーとか、まだ未完成だけど実体のある近接武器は作りやすいし」

 

「なぁロニー、もしかして今の生活って楽しいか?」

 

「うーん…」

 

ロニーなりに考えた楽しいとは、ずばり笑えること。今までの人生経験を踏まえると笑ってた人間は何があろうとも、それこそ死地に向かうときでさえ楽しそうだった。ろくでもない状況でも、体だけでも笑ってりゃ楽しいと女傑は言っていた。

 

思えばここ最近のロニーは声を荒げることは多々あれど(主に私生活崩壊組のせい)笑えていた。最初は表情だけでも笑うことを心掛けていたが、いつの頃からか無意識に笑えていた。上っ面だけではなく、心から。

 

「ねぇ、今笑えてる?」

 

「ああ、いつも通りの笑顔さ」

 

「なら…楽しいんだろうね。今の生活、ACを起動すればすぐにでも出ていける。体も治ったし。でも不満はあれどやめたいとは不思議と思ってない。なんだかんだ居心地がいいんだろうね」

 

「そうか…」

 

それを聞いたラプラスは満足げに頷き

 

「よし!それじゃあ始めるか!」

 

「ラプちゃん!?今のはそのまま無しになる流れだよね!?」

 

「それはそれ!これはこれ!というか吾輩ももうちょっと遊びたい!」

 

「絶対それが本音でござる」

 

なおこの後揃ってholoxメンバーが急遽配信を取り止めたことに、リスナーからは様々な憶測が流れることとなった。

 

 

 

★★★

 

 

 

ロニーの朝は早い。というか睡眠が不要なので朝という概念が曖昧だ。

 

「今日の配信は…朝配信は無し。他の先輩達との配信のブッキングは…」

 

配信スケジュールを確認しながら朝の仕込み、同時並行で本社から届く連絡事項の仕訳。

 

「というかマネージャーどこいったよ…」

 

一応holox全員にもマネージャーがいるにはいる。だがマネージャーしかできない仕事以外の仕事、例えば締め切りの催促であるとか体調管理であるとかモーニングコールであるとかの仕事を任されてしまった。気がつけばサブマネージャーのような存在に。ただでさえ人手不足のカバー株式会社、ロニーに任せられる仕事は任せたというわけだ。

 

「そろそろ…」

 

「おはよ~」

 

「おはよう、皆それくらいすんなり起きてくれればいいんだけど」

 

「いろはくらいでしょ。私の大変さ分かった?」

 

「ついでにマネージャーのデスマーチっぷりも」

 

だいたいルイ、いろは、ラプラス、大きく遅れてクロヱの順番で起きてくる。なおこよりは日によって生活リズムがまちまちなのでこれには含まれない。配信者という性質上夜が非常に忙しい。逆にロニーは配信終わって皆が一眠りした後の朝と、配信が本格化する夜の前が一番多忙となる。昼と深夜だけは一息つけるわけだ。

 

「今は賑やかでも昼になれば寂しいなぁ」

 

配信時間以外の配信者はどうしているのか。遊んだり寝てたりするのか?当然そんなわけはない。収録だのボイストレーニングだのダンスレッスンだの多忙を極める。夜になれば配信とロニーに負けず劣らず忙しい。だからこそholoxにとってロニーの存在はもはや欠かせないものだった。ロニーが武器作りに勤しむのも寂しさを紛らわせるという意味合いが強い。

 

「でもロニーは今楽しいでしょ?」

 

「もちろん、その点においてはholoxに感謝しているよ。普通の人生がなんなのかはまだ模索中だけど、自分なりに楽しんでる」

 

「それはよかった」

 

「ロニー殿、おはようでござる~」

 

「かつもく~わがはいだ~」

 

「そしてまた騒がしい一日が始まると。まったく…」

 

「うんざりするほど、楽しいなぁ!」

 

仕事がある。一緒に笑う仲間がいる。

 

そんなロニーの笑顔は心からの笑顔だった。

 

 




一応これで本編は完結となります。短い?もともと筆者はこれまでも大まかなストーリーの流れを決めて執筆するタイプでした。当然プロットや書き貯めはございません。つまり何が言いたいかというとこれ以上引き伸ばすと冗長なつまらん話になるということです。
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