秘密結社とワタリガラス   作:ガチタン愛好者

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holoXをはじめとして配信を見漁っていると既に自分の中で書こうとしてるものとのギャップが存在しますが、それもまた二次創作と思うことにします。


第3話~傭兵の現状~

時は流れて1ヶ月。博衣こよりの配信が激減したことで、助手君たちが心配する場面もあったが至って普通の日常が流れていた。だが問題だったのは

 

「なんの成果も!得られませんでしたぁぁぁぁぁ!」

 

ガレージで土下座するこより、目の前にはスタイリッシュになった車椅子に座る621。つまるところこの1ヶ月で出来上がったのはおニューの車椅子のみ。

 

『気にしなくていい。むしろ自分の意思で動き回って意志疎通ができるだけでも夢のようだ』

 

「君にとってはそうかもしれないけどさぁぁ!」

 

当然といえば当然だ。いくらholoXの頭脳とはいえいきなり生身の脳を弄る訳にもいかず、半月程度で方針転換を迫られた。もっともこの車椅子、傭兵にとっては見た目も機能も素晴らしいもので

 

・エルカノの軽タンを参考にしたため素早く、不整地に強い

・脳波読み取り器等をヘルメットに集約し、スマートに

・超小型のコーラルジェネレーターによって半永久的に稼働

 

ここまでで分かっただろう。この博士、あろうことかこの短期間で人間サイズのACの脚部を作り上げたのである。挙動も621がよく知るそれなので勝手知ったるなんとやら。

 

「ただ安心して、色々学ぶものも多かったからそのうち絶対に完璧に治してみせるから!」

 

『自分としてはこれでもう満足だが…』

 

研究者の端くれとして妥協は敗北を意味する。何せ621そのものはテープでぐるぐる巻きのまま。それでも621にとってACが無くとも、自分の意思で自由に行動できるというのは革命的だった。

 

 

 

★★★

 

 

 

holoXのアジト 会議室 side

 

「621君が寝たところでこれまでの報告をするよ。ちょっと長くなるけど許してね。何せ未知がたくさんあったから。でも皆にはきちんと理解してもらわないと結構洒落にならないものも多いの」

 

ホワイトボードでは手狭なので資料を配るほどには情報量が多い。

 

「まずは621君の現状だよ。だいたい察してるだろうけど人間としての機能がほとんど死んでる、というより存在してない。何があったのか想像もしたくないけど肉体的にはこんな感じ」

 

・消化器官の喪失

・五感の喪失

・大部分の筋肉、内臓の喪失

 

「はっきり言うと何で生きてるのかが不思議なレベル。何なら内臓も心臓と脳以外無いんだよ。肺すらない、つまり呼吸すらしてない。多分いろはちゃんとクロたんは察しが付いてたんじゃない?」

 

「それは…そうでござる。621殿は不自然に軽すぎたでござる。多分ラプ殿が片手で担げる程度には」

 

「沙花叉も驚いたな。発泡スチロールでも持ってるのかなって。体温もほとんどなかったし。仄かに暖かくなかったら死体だと思ったかも」

 

「補足するとその脳すらもボロボロでね、こよが治療を断念したのもこれが原因。621君の脳神経はまるごとコーラルで置き換えられてたの」

 

「コーラル?」

 

「そう、それでこの会議最大の厄ネタこそそのコーラルなの。これを見て」

 

ホワイトボードに張り付けたのはコーラルの特徴とその危険性

 

「このデータは621君とそのACに残ってたデータと、実際にこよが実験してみて分かったことなの。あ、ACってのはあのロボットのことね」

 

ホワイトボードに羅列されていたのは

 

・コーラルの使用用途として麻薬、燃料、食糧、情報導体等多岐にわたる

・コーラルは群知能を有しており、集まろうとする性質がある

・コーラルは無機物ではなく、藻や植物に近い

 

「脳神経をコーラルで置き換えることで思考速度とかその他諸々の能力向上を図ったみたい。ついでにコーラルがあれば食事も要らないよね、呼吸も要らないよねってことで内臓もごっそり摘出したみたい。ほんと、人間というよりまさに生体部品だよ。そして極めつけが」

 

・コーラルはコーラル自身の密度に応じて、その密度が高いほど指数関数的に増殖し、万が一真空にコーラルが漏れ出ると無限に増殖して大災害に繋がる

 

「つまり間違ってもあの赤い粒子が大気圏を越えるようなことがあっちゃいけないってこと。データが正しいなら惑星を一つ丸々焼き払ったらしいよ」

 

「だが傭兵は宇宙から来たんだろ?大丈夫なのか?」

 

「あのコーラルジェネレーターってがすごく優秀でね、中にコーラルを閉じ込めて燃料として燃やす。燃やすと中身が減って真空に近くなる。そしてギリギリまで燃やしてから火を消すとコーラルが増殖して元通りって設計なの。万が一ジェネレーターに異常があってコーラルが漏れそうになったらまとめて爆破してコーラルを焼き尽くすようになってた。増殖する前にね」

 

「こんこよは確か新しい車椅子にコーラルジェネレーター使ってたわよね?大丈夫なの?」

 

「あれは宇宙に持ち出す設計じゃないの。異常があればパージしてじっくりゆっくり燃え尽きる設計になってるから問題なし!」

 

「流石だな。じゃあとりあえずholoXとしてコーラルをどう扱うかだが…」

 

ラプラスは一息ついて

 

「傭兵の生命維持に使う分以外は焼却してしまおうと思う」

 

「えー、なんでー。聞いた限りじゃなかなかにすごそうじゃん。holoXも貧乏とおさらばできるかもよ!」

 

沙花叉の指摘は正しい。秘密結社であるholoXは表だった活動ができず、潰れかかった時にかろうじてホロライブに所属することで存続している。そのお陰で秘密結社というにはあまりにも名が売れすぎれてしまったが背に腹は代えられぬ。当然今現在も絶賛財政難である。なお野望である世界征服は半ばネタとして扱われているため結果オーライ?かもしれない。

 

ではなぜそのような状況を打開できそうなコーラルを焼却するという結論に至ったのか。歯切れが悪そうなラプラスにルイが問う。

 

「もしかしてラプ、見えたの?」

 

「ああ、我輩、見えちゃった」

 

ラプラス・ダークネス。またの名を

 

 

ラプラスの悪魔という

 

 

 

 

 




こんこよの解説パートが長くてすまない。AC6無知な人でも最低限ついていけるのを目指してるんです。

車椅子ということで621が乗っている車椅子は導きの軽タンでございます。ただ最近はエルカノからシュナイダーに浮気したのでほぼ使ってないですね。ラマーガイアー楽ちい

筆者の文才でholoXメンバー書き分けできてますかね?読みづらいなら名前を毎回入れますがどうでしょうか?
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