カンムスレイヤー ネオチンジュフ炎上   作:いらえ丸

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「姉さんは働き過ぎなのだ」タマゴ・スシを食べながら妹が言う。「自分の身体なのだ。もう少し気にしてはどうだ。このままではカロウシしてしまうぞ」「あはは……」妹の苦言に対し、気まずい笑いをあげたのは、過去のカンムスレイヤー。否、まだ彼女がカンムスになる以前の、ヤマト・ゴテンだ。目の前にいるのは、妹のムサシ・ゴテン。この二人こそが、ゴテン家の唯一の家族だ。

 今のゴテン家に両親や親戚はいない。幼き日に、それら全てを喪ったのだ。以後、二人は唯一血のつながった家族として強く慎ましく暮らしてきた。ヤマトは低賃金ながら手堅い職場で労働し、スクールに通う妹を養ってきたのだ。

「でも、今日は早く帰ってこれましたよ?」弁明するようにヤマト。「帰りが早くても、休日がないんじゃな……焼いたスシに水をかけても戻らない」「えっと、ミヤモト・マサシでしたっけ?」「どうだったかな……」妹のムサシは賢い。ハイスクールでは首席を維持し、難解な古事記をまるでカトゥーンでも読むように解読できる。姉であるヤマトの、何よりの自慢だった。

 センタ試験を近日に控えながらも、普段のムサシの振る舞いに緊張や焦りの色は見受けられなかった。賢い妹なら、何も心配ないだろう。そして、センタ試験を勝ち抜いて、妹だけでもカチグミの人生を謳歌してほしい。ヤマトはチャを啜りながら思った。 

「とにかく、上に言って休みをもぎ取って来い。たまには家でゆっくりしろ」あれから何年が経っただろうか。真面目で勤勉に成長した妹を見て、ヤマトの心にどこか暖かい懐かしさが滲んできた。「姉さん?」こちらを心配げに見つめる妹。「あ、エート……善処します」慌てて応える。「はぁ……」ムサシのため息。

「あはは……」苦笑しつつ、トビッコ・スシを口に運ぼうとした、次の瞬間であった。

 轟音が聞こえ、店が揺れ、日常が破壊されたのは。最後に聞いた妹の声は、ため息だった。

 

 

 

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「ンアーッ! ンアーッ!」筆舌に尽くしがたい激痛が、ヤマト・ゴテンであった女の身体に駆け巡る。魂までも焦がすような痛みと熱に、抵抗することさえできず、ただ堪える事しかできない。

 青白い稲妻を全身に受け、ビクビクと意思に関係なく身体が痙攣する。「ウーン、時間がかかりますね」アカギの哄笑に満ちた声が耳をかすめるも、今のカンムスレイヤーには届くはずもなかった。暴力的に過ぎる痛みの奔流に晒されては、まともな思考すら覚束ない。

 身体中の血管一筋一筋まで稲妻の悪意に浸食されていく。やがて、痛みは身体の奥へと収束していき、「ヤッタ! つかまえました!」カンムスレイヤーに宿る、カンムス・ソウルへと伝わっていった。「ンアーッ! ンアーッソウル!」ソウルへの直接攻撃を受け、カンムスレイヤーの感じる激痛が増す。外側ではなく、存在自体への侵攻。自分自身の何かが、ずるずると引きづられていく感覚。それに、抵抗ひとつできない。「さあ、今こそ私とひとつになりましょう!」

 全身が焼けるように熱く、心臓を氷の手で握られているかの様。「ンアーッ! ンアーッ!」とうにカンムス耐久力の限界を突破しているヤマト・ゴテンの脳裏に、これまで生きてきた記憶が波のように押し寄せてきた。生者が死者へ変わる際に起こるという、ソーマト・リコール現象である。

 いや、まだだ。まだ復讐は終わっていない。思い出せ、あの時の憎しみを! 妹の最期! その未来を奪った敵の姿を! ソウルへの呼びかけに応答はない。だがしかし、このままでは……!

「イヤーッ!」「ンアーッ!」アカギによるダメ押しの一撃! 瞬間、カンムスレイヤーの不屈の執念に亀裂が入る。「ンアーッ! ンアーッ!」

 やがて、視界が霧に覆われたように、ヤマトの意識が遠のいていく。存在が落ちていく。奈落の底へ。見上げる遥か高い空には、月のない夜の闇だけがあった。

 

 

 

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「姉さんは働き過ぎなのだ」霧の中、ムサシの声が聞こえる。

回転スシ・バーでの、最後の思い出だ。妹は安価なタマゴ・スシを大事そうに食している。ヤマトはどこか俯瞰するようにそれを見ていた。

「ふふん、見てみろ。学年で一位の成績だ。これならセンタ試験も楽勝だろうさ」ハイスクールに入ってしばらく経った頃の妹の声。この後は、確か少しだけ贅沢な店で外食をしたのを覚えている。

「すまない……いつも姉さんに苦労をかけて……」ミドルスクール入学当初の妹の口癖。この時期の妹はこんな事ばかりを言うので、少し困っていた。

「姉さん。父さんと母さんは、どこへ行ってしまったのだ?」両親を喪い、途方に暮れていた時期の無邪気な妹の声。この頃のヤマトもムサシと同じ心境だったが、姉の自分がしっかりしなくてはと、いつも気を張っていた。

「お姉ちゃん! ありがとう! この万年筆、大切にするから!」誕生日を祝った時の、幼い妹の声。隣には両親がいて、二人とも笑顔で妹を見ている。家族四人の、幸せな時間だ。

「はぁ……」最後に聞いた、妹のため息。最後の最後まで妹には心配をかけてしまった。

 次の瞬間、思い出は炎の奔流に飲まれ、視界が暗転する。

 炎の過ぎ去った後、ヤマト・ゴテンは茫漠たる霧の世界に、たった一人で佇んでいた。周囲には半透明のオバケめいた人型オブジェクトがヤマトを避けるように歩いており、見上げる曇天の空には無機質な色彩パターンがどこまでも続いている。ここは、ヤマト・ゴテンの心象風景。ローカル・コトダマ空間である。

 妹には、未来があった。その未来を、自分には見届ける責任があった。そして、その先も妹と共に生き、暮らしていくという望みがあった。ささやかな願いがあった。

 しかし、それを奪う者がいた。踏み躙る者がいた。その存在を許す事が出来ず、生き残った自分は復讐の鬼と化した。

 だが、復讐は成らなかった。最も憎むべき敵に倒され、今まさに道半ばで朽ち果てようとしている。

 ヤマトは――カンムスレイヤーは、歯を割れんばかりに噛みしめ、拳を砕けんばかりに握った。右の目からは雫の涙を、左の目からは血の涙を流し、それらが落ちた箇所に不可思議な波紋が広がっていく。

 二つの波紋が広がる。小さな波は地を覆い、空を覆い、やがて世界の色を変えていった。

 そこは、一面赤黒い世界だった。周囲には轟々と炎が燃え盛り、そこら中に憎しみの思念が渦巻いている。ヤマトは顔を上げ、目を剥いた。

 燃え盛る炎の先、柱に押さえつけられ、倒れ伏す妹の姿があった。駆け出そうとするが、身体が動かない。うっすらと目を開くムサシ。炎越しに姉妹の視線が交差する。

 ――ジリッ。鮮明だった記憶にノイズが走り、記憶のその続きを、封じられた深奥を再生する。切れ切れになった旧世代フィルムめいて、真実を暴くように。ヤマトのニューロンに残ったムサシの本当の最期の言葉が聞こえた。最愛の妹が、小さく口を開く。

 

「……姉さん……頼むから、生きて……」

 

 次の瞬間、カンムスレイヤーの心象風景はホタルめいた光の粒に変換されていき、無数の光の集合体となって天へと上り、消えていった。

 カンムスレイヤーの意識が、覚醒する。

 

 

 

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「殺すべし……殺すべし……」カンムスレイヤーの口が憎しみを紡ぐ。忌々しいアカギの腕を掴み、万力のような握力で握り締める。「んなっ!?」突如、本能レベルの危機を察知したアカギは咄嗟にソウルドレイン・ジツを止め、掴まれた手を振り払い大きくバックステップした。一体、何が起こった? アカギの異常な高速思考が回転する。「これは……なに? 知らない現象? 何らかのユニーク・ジツ?」防御の構えを取りつつ、アカギは数歩後ずさった。

「殺すべし、殺すべし……!」呟き、カンムスレイヤーは重力に反した動きで立ち上がった。周囲に黄金のカラテ粒子が湧き上がる。すると、黄金粒子はカンムスレイヤーの全身に集い、凝集する過程で桜色へと変化していった。やがてカンムスレイヤーの全身は桜色の光に包まれ、一際眩い閃光の後に完全な形を成した。

 光の先、そこに現れたのは、まさしくカンムスそのものだった。両目は眠るように閉じられ、ゆったりと構える姿は聖母の様ですらある。しかし、その背に負うは破壊と殺戮の化身。鉄塊とも言うべき背部擬装に、数えるのも億劫になるほどの砲塔が並んでいる。その左右両端はカンムスレイヤーを守るように前へせり出しており、さながら巨人騎士の腕の様。破れかかっていたカンムス装束は完全に修復され、その端々にはこれまでになかった装備が取り付けられている。首には赤黒いマフラーが巻かれ、敵を威圧するように刺繍された「艦」「殺」の文字が剣呑なアトモスフィアを纏う。

「殺すべし、殺すべし!」閉じられていた両目が開かれる。その瞳には超自然的な桜色の光が宿り、闇夜に妖しく浮かび上がった。「カンムス……殺すべし!」

 瞬間、アカギと比しても互角以上の膨大なカラテが解き放たれた。身構えるアカギ。先に仕掛けたのは、カンムスレイヤー!

「イヤーッ!」KKKKKBOOOOOOOOM! 制御下の全砲塔が火を噴き、黒煙が濛々と立ち上る! それが晴れるのを待たず、カンムスレイヤーは跳躍した! 瞬時に右手へ桜色カラテ粒子を集中! 形を成したのは、一本の傘状マストだ! その傘で以て、闇を、虚空を、凪ぎ払う!

 ギィィィィィィン! 硬質な衝突音が響き、荒れた夜空に盛大な火花を咲かせた! 続いて、二度三度と火花が散り、今度はまったく同じタイミングで海面に二つの巨大水柱が発生した! 見れば、漆黒の海を舞台に、二人のカンムスが向かい合っている。傘を手に構えるカンムスレイヤーと、それぞれ左手にカタナを右手にナギナタを構えたアカギである。

「イヤーッ!」カンムスレイヤーの擬装機銃が唸り、激しい弾幕がアカギに殺到する!「イヤーッ!」対するアカギはナギナタを回転させ、それら全てを叩き落した!「イヤーッ!」副砲から巨大な砲弾が放たれる!「イヤーッ!」カタナによるイアイド斬撃で全弾切断!「イヤーッ!」主砲が火を噴く!「イヤーッ!」一瞬の状況判断で変身潜水回避! ゴウランガ! なんたる超次元的イクサか! 

 海中に逃れたアカギは狡猾にギョライの生成に取り掛かった。短く息を吸い、カンムスレイヤーは巨大マスト傘を大上段に構えた。掲げたマスト傘に桜色のカラテ粒子が集う! 闇夜には過剰な光の柱が形成され、周囲を桜色太陽めいて照らし、「イィィィヤーッ!」それは海へと振り下ろされた! 寂れた工廠跡地に、これまでになく盛大な水柱が立ち上り、おお……見よ! 暗黒の海が、海面から地底まで割り開かれていくではないか! まるでカンムスレイヤーの威風に慄いたように! その暴力に耐えかねたように! おお、ゴウランガ! ゴウランガ!

 すると、視界の端に海面より空高く舞い上がった影があった。現れたアカギの装束には少なくないダメージが見受けられる。「なんという無茶苦茶な!」光を纏い高機動形態へ変身したアカギは、稲妻めいたマニューバで急速接近! 応じるように飛び上がるカンムスレイヤー! その主砲が回転し、狙いを定める!「イヤーッ!」「イヤーッ!」KABOOOM! 面制圧的主砲の攻撃を、アカギは針穴に糸を通すが如き機動で回避! しかしその装束は、ところどころ破れている! 余波でさえこれだ! 

 目にもとどまらぬ速度で接近したアカギは、「イヤーッ!」瞬時に近接格闘形態に変身! カタナを構え突貫!「イヤーッ!」迎え撃つカンムスレイヤー!

 ギィィィィィン! またも硬質な衝突音! しかし二回と続かなかった。なぜならば……「イヤーッ!」カンムスレイヤーの叩き斬るようなチョップ!「イヤーッ!」アカギの切り裂くようなチョップ!「「イィィィヤーッ!」」拮抗したカラテが、互いの異常なカンムス膂力により弾き返される「「ンアーッ!」」

 荒波の支配する海面に、両者は同時に叩きつけられた。その姿、互いに小破相当! すぐさま立ち上がったカンムスレイヤーは根元から拉げ使い物にならなくなった傘を放り捨て、素手のカラテを構えた。アカギは立ち上がったと同時に元の弓道家めいた装束へ変身し、忌々しげに両手を広げた。

「多少のソウル消費は度外視します!」急激なカラテ膨張の後、アカギの背後に巨大な異次元壁が発生した! 空間の歪みにはバチバチと青い稲妻が迸り、その異様はまさに制御下に置かれた嵐そのもの!

「イッコーセン!」ジゴクの門が解き放たれる! 亜空間より現れたのは、小型の旧世代爆撃機! その数は一機に止まらない! また一機、二十機……六十機……! ナムサン! まだ増えるというのか! やがて百を超えたバイオイナゴめいた群が、カンムスレイヤー目掛け襲いかかった! その後を、高効率工場製品めいて生成された爆撃機が追う!

 暗雲を体現したような爆撃機の群れを前にカンムスレイヤーは、「イヤーッ!」背部擬装にカラテを込め、腰を据えての迎撃を選択した! なんと、正面から打ち破ろうというのだ! 機銃が、副砲が、主砲が唸る! 爆撃機の群れが広がり迫る! カンムスレイヤーの瞳に、より強い光が煌いた! 

 ――KABOOOM! BARATATATATA! KKKBOOOOOOOM! KABOOM! KABOOOM! BRATATATATA! KABOOOOOM! 火力と火力がぶつかり合う! 二人の間に爆炎と爆音が閃き轟き、残酷に過ぎる花火が咲き乱れる!

 群と個。爆撃と砲弾。爆発と硝煙。「「イヤーッ」」!カンムスとカンムス。カラテとカラテが正面から拮抗し、ソウルすらも削って持てる力の全てを放出する! 砲撃を続けるカンムスレイヤー! 爆撃機を生み出し続けるアカギ! 両者、一歩として譲らぬ!

「イヤーッ!」カラテの合間を縫い、カンムスレイヤーがイカリ・スリケンを投擲!「ヌゥーッ!」肩部擬装で防御! おお、しかし見よ! 一瞬の集中の低下により、爆撃機の生成が遅延!「イヤーッ!」次いでテッコウ・スリケン投擲!「ンアーッ!」連続の直接攻撃により肩部擬装爆砕! 集中が乱れ、空中の爆撃機が次々と墜落していく!「イヤーッ!」急速接近! 獣めいて迫るカンムスレイヤー!「イヤーッ!」崩れた体制からの、アカギの不意打ち爆撃機投擲!「ンアーッ!」回避失敗! 投擲された小型爆撃機はカンムスレイヤーの背部擬装に直撃・爆発! 高速接近と爆破の勢いで海面を数度バウンドしながらも損傷具合を計り状況判断。擬装をパージし立ち上がる。対するアカギも荒い呼吸を整えつつ、流れるように弓を握り矢を番えた。

 轟音の嵐が終わり、不気味な静寂が訪れる。両者の距離はタタミ十畳程度。暴力的な無音の波が荒れ狂う中、二人の間にはゼンめいたカラテの緊張だけがあった。何倍にも引き伸ばされた時間間隔。周囲の景色がスローモーションへ変じ、カラテに無駄なもの全てが認識より消え去っていく。

 一粒の雫が、両者のちょうど中間へと落ちた。その時!

「「イヤーッ!」」カンムスレイヤーが爆ぜるように飛び出し、アカギは番えていた矢を解き放った! 電磁の尾を引き迫り来る矢を見据え、さらに加速するカンムスレイヤー! 正面に矢! 装束をかすめながらも回避成功! しかし、既に目前には壁と錯覚するような矢の群れが! 二段構え! 多少のダメージは覚悟で突貫! 致命的な矢だけを払い落とし、それ以外を無視して加速! 止まぬ矢の嵐! 数本の矢が身体をかすめる! だが動じぬ! カンムスレイヤーはさらに加速した!

 そうして、両者の距離がタタミ一畳まで縮まった瞬間、カンムスレイヤーとアカギの視線が交錯した。また、両者は同時に、同じ感情を抱いた。

 それは、恐れ。死に至る恐怖。互いへの畏怖。それらがない交ぜになった感情を抱き、しかして時は停止を許さない。アカギが必殺の矢を解き放つ! 放たれた矢は次元さえ貫かん程の勢いで飛んで行き、カンムスレイヤーはそれに対応できない!

 アカギは、カンムスレイヤーより先に自らに去来した恐れを飲み干したのだ。たった一瞬の遅れが、カンムス同士のイクサでは勝敗を、生死を分けるのだ。

 引き伸ばされた時間がさらに拡大し、カンムスレイヤーの世界が停止した。迫る鏃。重い身体。脳裏に、過去の記憶が迸る。ムサシの願いを、最期の言葉を。その時、カンムスレイヤーの口元がわずかに動いた。やがて、目を見開き、咆哮した。

 時間間隔が戻る。

 絶え間ない荒波に、吹きすさぶ風。その中心に、彼女らはいた。重なった影。一筋の陽光が二人を照らす。「後悔はありませんか?」空を仰いだアカギが言う。その体にもたれ掛かるような姿勢で、カンムスレイヤーは安らかに両目を閉じていた。「そうですか。……では、サヨナラ」呟いたアカギは、大破轟沈した。

 閉じられていたカンムスレイヤーの両目が開かれる。その瞳は元の色に戻っていた。その右手には、稲妻を纏う青白い光の玉。カンムスレイヤーは手中の光球を無造作に握り潰すと、波打ち際へ向けて移動していった。

 灯台前に着くと、そこには轟沈寸前のヤセンニンジャの姿があった。カンムスレイヤーは、倒れ伏すヤセンニンジャの心臓へ向け生成した機銃を向けた後、それを捨て、ヤセンニンジャを肩に担いで再び歩き出した。

 その背には、嵐が過ぎ去った事に安堵するような、穏やかな海が広がっていた。現代には珍しい病んだ太陽が水平線より顔を出し、去っていく二人を照らしていた。

 

 




第1部「ネオチンジュフ炎上」より 「ジ・エンド・オブ・ムーンレス・ナイト」終わり 

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