やっと目覚めた術式のせいで呪詛師認定されそうな件 作:へーれ
11月12日
≪5ポイントが追加されました。≫
コガネから機械的なメッセージが流れ、術師の殺害によって新たに
(これでやっと100ポイント獲得か。少し疲れたな…。)
名古屋
≪リンゴン!リンゴン!リンゴン!リンゴン!リンゴン!リンゴン!≫
隆景に着いているコガネが
≪
この内容は高専術師達が事前に取り決めていたものと一致する。恐らく東日本側で活動する誰かが
「コガネ。10分以内に
表示されたリストを確認すると回游
説得に応じたと言うことは追加の交渉も叶う可能性がある。100点
そう勘案しているところに客人が訪れる。
冥冥の弟、憂憂だ。
詳しいことは教えてもらってないが長距離移動に関する術式を持っているらしく緊急時の連絡役を務めている。
そう“緊急の連絡を”だ。
「姉様からです。」
そう言って憂憂から渡された手紙に記された内容は…
“禪院扇が乱心。京都校の禪院真依を誘拐し禪院邸内の忌庫にて立て籠もり中。”
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隆景は大阪
名古屋に移動する前には京都
隆景が日程上の無理を押してでも禪院家を屈服させたのはこうして各地の
『
継戦の意思のないことを示した
この監視作業にはどうしても人手が必要だったため、禪院の
広島
本来なら特別1級として
『縛り』の不履行になりかねない行動だったが、「丙」でも筆頭クラスの人員を切るとなれば戦力的な低下は大きい。
その損失をカバーするために必要な頭数を勘案した結果、名目上は「重要な財産を収容する忌庫の警護は特別1級が担当するのが妥当である」として個人の要望を聞き入れる羽目になった。先日の会談では「丙」と「灯」は不要と言ったがアレはハッタリであり、動員出来る人員は多ければ多いほど良い。この件がきっかけで他の連中にもボイコット行為が広がる可能性もあったが、先日直哉をいたぶった甲斐があったのか幸い表立って反発を受けることは無かった。
西日本の
東京第一・第二や仙台などの東日本の
その上で11月11日に東京第二
①鹿紫雲一、日車寛見といった大量
②
③東京第二
この三点を目的として東京第一・第二
先の鹿紫雲の行為によってルールの追加は全プレイヤーに通知されることが判明したことを活かし、ひとまずは“
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死滅回游への対応に目処が立ちそうになった矢先の急報。
京都校の学生は各
というか扇氏は忌庫の警備を放り出して何をやっているんだ?『縛り』も含めた命令を破っているのだから何かしらのペナルティを食らっていってもおかしくないはずだ。何がどうなったらこんな行動に出るんだ?
駄目だ。予想だにしなかった事態に混乱して思考が止まりかけている。
優先すべきなのは禪院忌庫への急行だ。
予定通りなら姉の方の真希が呪具を取りに忌庫に向かっているはずだ。彼女ら親子の間柄が険悪であることの懸念はあったが、幾ら何でもこの非常時にトラブルは起こすまいと思っていた。だが、既に妹の真依に手を出している現状、二人がかち合えば刃傷沙汰も十分考えられる。
憂憂氏(年齢不詳のため敬語)に依頼して禪院家へ急行しなければ。追加料金をふっかけられるだろうが、四の五の言っている暇はない。
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忌庫に到着した隆景が目にしたのは頭部を横真っ二つに両断された禪院扇の亡骸とその傍らに立つ禪院真希の姿。
隆景は修羅場を経験したばかりであろう彼女を刺激しないように声を掛ける。
「扇氏が乱心したことは聞いている。君が無事で良かった。…真依はどこに?」
真希は心ここにあらずといった様子で虚空を見つめながらポツリポツリと言葉を溢す。
「この家がずっと嫌いだった。多分真依もそうだったと思う。」
ただならぬ様子の彼女に対し、隆景は黙して次の言葉を待つ。
「今は…今は少しだけマシになったのも分かるよ。恵が当主になって、アンタが家の連中を黙らせて…これからはクソがのさばることも減るよな。…でもそれじゃ駄目なんだ。私は結局アイツの居場所を作ってやれなかったし、“禪院”は“禪院”のままなんだ…。」
「真希…?何を言っているんだ…?」
真希の視線が隆景の方へ向く。それはつい数日前までの彼女のものとは明らかに違っていた。
【全部 壊して】
「妹の遺言なんだ。」
それは人の域を飛び越えた“鬼”の力。
天与呪縛。フィジカルギフテッドの完成形。“禪院真希”の刃が隆景に突き刺さった。
扇は当主争いの件と前話でオリ主が自身の秘技に近い技を目の前でやって見せたことで心神喪失してしまいました。