ブルアカ概念置き場   作:珱瑠 耀

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続いた。

ユウカはロリに甘々だからこれくらいなら許される。

つまり私もロリ……?((謎理論


造花:願望

 

 

 

何も考えられなかった。

 

ただ、死んだように眠る彼女が信じられず、硝子の向こうに居るモモイに呼びかけようと駆け寄る。

 

「ッ、モモ———」

 

「待って、早瀬さん」

 

そうして額が硝子にぶつかる直前だった身体を、沖田先輩は引き留めた。

 

「なっ、離してください!モモイが向こうでっ」

 

「ユウカッ、お願い!!」

 

「っ、ミドリ……」

 

食い下がる私に叫ぶようにやってきたミドリが一緒に引き留めて、ようやく私の足は止まる。

 

「全部、話すから……だから、お願い」

 

至近距離で交錯する瞳。

 

「っ……」

 

「…………」

 

「…………聞かせて、くれるかしら」

 

「……うん」

 

その瞳に、ユウカは引き下がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———記録にあった通り、私は元々一人っ子でした。

 

小さい時から私はゲームをよくやってて、難しいものでもなんとなく適当に遊んでいたりしました。

 

……でも、その当時のソシャゲとかって、大体一人専用で……マルチプレイとかってほとんどなかったんですよね。

 

それで、そんな時にふと立ち寄ったゲームセンターで見たのが、ウルトラマリンシスターズのレースゲーム。

 

『———ぁ』

 

一目で、楽しそうだって思ったんです。

 

二人で協力してゴールまで向かう、互いを信頼しあって勝ちをもぎ取るゲーム。

 

そして良くない結果でも笑い合う二人を見て、『あれはきっと楽しいんだろうな』とか、『二人で遊べて羨ましいな』って思いました。

 

……その、小さい頃の私って今よりももっと暗くって……人に話しかけるのも苦手だったんです。

 

だから、私も身内にそういう……同じ趣味でわいわい出来て、根暗な私のことを引っ張ってくれる姉が欲しいなって思うようになりました。

 

それで、その時にミレニアムの学校見学があって……その時に、先輩に会ったんです。

 

『はじめまして、沖田キキです。よろしくね』

 

『っ、は、ぃ』

 

姿勢矯正アームとか、2秒だけ浮ける靴とか、たまにどの場面で使うかわからないものを見せてもらってる途中に、それはありました。

 

 

 

「……2秒だけ、って……」

 

「あれは後輩の作品だけどね……ま、ここからは僕が説明するよ」

 

 

 

レプリカって言ったら分かるかな?……そう、複製ね。

 

以前『廃墟』に行った時、僕はそのレプリカを作る機械の残骸を見つけて、修繕したんだ。

 

そして……

 

『お願いします!私に……私のレプリカを、造って欲しいんです!!』

 

……あの時のミドリちゃんは強情だった。

 

失敗する可能性が高い事、成功しても『姉』となるかはわからない事、場合によってはすぐに殺すかもしれない事、全部伝えても尚彼女は頭を上げなかった。

 

その思いに僕は折れて……それで、成功してしまった。

 

 

 

『お、姉……ちゃん?』

 

『———うん、わかった。私は今日から貴方の姉だよ!』

 

 

 

何かあったらと設置していた、爆弾のスイッチを持ってた僕も呆けるくらいに。

 

ただただ快活に、正直に。

 

その娘は……自分を『才羽ミドリの姉』だと言い切ったんだ。

 

僕はその様子に関心と、そして恐怖を覚えたよ。

 

だって、こんな機械(モノ)があれば兵器の量産だって可能だ。

 

次に同じことをして成功するかは置いておくにしろ、この機械の存在が世に知れ渡れば十中八九良くないことが起きる。

 

だから、アレは既に破壊して奥に封印した。

 

それに……卒業直前にあれ程の存在を創り出してしまっては、それまで湯水のように沸き立っていた創作意欲もすっからかんに尽きてしまうよ。

 

 

 

———『あの娘(才羽モモイ)を超えることが出来ない』ってね。

 

 

 

 

 

「…………結局のところ、その誘いに乗ってモモイちゃんを造った僕にもその責任はある。だから、こうして卒業後も定期的に検診……メンテナンスとも言うかな?それをしてるんだ。少なくとも、これは僕が背負うべき責任だからね」

 

「……勿論、私にもお姉ちゃんを造るようお願いした責任はあります。でも、お姉ちゃんが」

 

『———いいのいいの!妹は姉に甘えるのが仕事でしょ?それなら、迷惑なんてこれからたっくさんすればいいの!…………あ、でもやりすぎはやめてね?』

 

「と言って聞かなくて……」

 

そう言って話が終わる。

 

ミドリは先程から目が泳ぎ、キキはただ静かに次の言葉を待っている。

 

そんな二人の前に座るユウカははぁと溜息をついて、

 

 

「…………よかった〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

 

盛大に身体の力を抜いた。

 

「……ぇ?」

 

この反応に、軽く失望されると思っていたミドリが驚く。

 

「ね?大丈夫だったでしょ?」

 

「まぁ、『廃墟』のものを勝手に修繕したり命を作ったりと言いたいことは山程ありますけど……モモイは健康なんですよね?」

 

「うん、定期的に検診してるけど、今日までそういった不調は一切無いね」

 

なんなら記録あるよ?とキキが見せたタブレットを流して見るユウカ。

 

「なら大丈夫です…………元々私がこの事について純粋に知りたかったからって言うのが理由ではあるけど、私はそれでミドリの事を責めたりはしないわよ」

 

「———ん〜〜〜〜!よく寝たぁ……あ、ユウカだ!」

 

「お姉ちゃん」「お疲れ様、モモイちゃん」

 

そう言い終わるところで、検診が終わったモモイが扉を開いて寄ってくる。

 

「……モモイ、貴方は…………」

 

本当に、大丈夫なのよね。

 

そんな事を言おうとして、直前のミドリとキキの事を思い出して、口がひくつく。

 

そんなユウカに、それでもモモイは元気よく言った。

 

「だぁいじょーぶだよユウカ!私は才羽モモイ、ミドリのお姉ちゃんなんだから!」

 

これからもそれは変わることなんてない、と私に言い聞かせるような宣言に、ユウカはどうしようもなくなってミドリを抱きしめる。

 

「ん゛む゛っ」

 

「ミドリがあの時逃げた理由、なんとなく分かったわ……多分、怖かったのよね?」

 

なにが、という訳では無いが、ただ、そう……漠然と。

 

『そうなった時』が怖かったんだろうと、思い至ることが出来た。

 

「……ずずっ」

 

震える手で服を掴むミドリのくぐもった声が、小さく聞こえてくる。

 

そんな彼女にユウカはヘッドセットが落ちないよう、頭をゆっくりと撫でていた。

 

 

 




「……??(なんかタイミング悪かった感じかな?という顔でキキを見るモモイ)」

「……ふふ、しー(指を手に当てて、微笑みながらモモイの頭を撫でるキキ)」



ちなみにキキ先輩のヘイローは設定マークのロゴによくある歯車の形をしています。

三年越しのスタートダッシュガチャはイズナでした、ニンニン。(なお本家はニンニン言わない)
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