つまり、そういうことです。
どういうことかって?
読めば分かるさ。
ともだちづくり:りんちゃん
『———私のミスでした。』
『———そう、私が間違えちゃったんです。』
『———「なにを」、ですか?……色々……いえ、全部、ですね。』
『———こうやって全部を間違えて、間違えたゴールに行ってようやく、私じゃなくて貴方が正しかったと理解するなんて……』
『———ふふ、慰めてくれるんですか?』
『———ありがとうございます。でも、その手は私じゃなくて、他の皆さんに差し伸べてあげてください。』
『———「いたくないの」、ですか?……えぇ、大丈夫ですよ。』
『———私は超人ですから、これくらいはなんとも……』
『———「でも、かなしそう」?……そう、ですか……貴方には、今の私がそう見えるんですね』
『———それじゃあ、私の悲しさを吹き飛ばす為に、一つだけ約束しましょうか。』
『———ふふ、そうです。指切りげんまん、です。』
『———これから貴方は、色んな事を知ります。楽しいこと、辛いこと、嬉しいこと、悲しいこと……そうですね、私と貴方の両手を合わせても、全然足りないくらい、いっぱいに。』
『———その中で、貴方は何かを選ぶ事が何回もあるはずです。』
『———その選択は、貴方にとって大切なもの。だから、貴方がしたいと思ったり、するべきだと思ったした時には、それを忘れないでいて欲しいんです。』
『———はい、私にはできなかったこと。超人でさえも、それは出来ませんでした……でも、貴方なら……』
『———……はい?「ともだちいっぱいつくる」、ですか?』
『———…………ふふ、あはははは!』
『———いえ、ごめんなさい…………そうですね、それで充分です。』
『———自分も、そのお友達も。みんなが幸せになれるような選択を、貴方にはしていて欲しい。』
『———そして、あの場所にいる沢山の人とお友達になれたら……もう一度、私と「お友達」になってください。それが、貴方と私の指切りです。』
『———……ゆーびきーりげんまん、うーそつーいたーらはーりせんぼんのーます、ゆーびきった……』
『———……「まっててね」……はいっ、待ってますね?』
———ふと、その少女……いや、
そうして自分の姿に一瞬だけ困惑する。
自分はこんな服を持っていただろうか?
ここは何処だろうか?
そうして見下ろした世界の要素の殆どを理解できてない彼女の思考は、目の前からの声で全てが呆気なく霧散した。
「先生……は、もう起きてましたか」
ぱちくり、と瞬きをして目の前の女性を見る。
とても綺麗な女性で、少し長い耳と眼鏡が良く似合う。
「……」
「…………」
じぃ、とお互いに見つめ合う無言の時間が生まれる。
「…………(幼、女?…………会長から呼ばれたであろう先生が、幼女で大丈夫なのでしょうか……)」
その間に正面の女性……七神リンの脳内は、そんな事でいっぱいだった。
「は」
「は?」
そんな中唐突に出てきた「は」に、おうむ返しをするリン。
何を言われるのか、と警戒する彼女に、幼女は続きを放った。
「……じむぇまして!せんせーです!」
「……は、じめまして……七神リン、です」
「……な、にゅ……りん……えっと、りんちゃんってよんでも、いーですか?」
「誰がリンちゃ…………いえ……………………」
否定しようと、
目の前に座る推定幼女の暫定先生の先程の発声から、まだ滑舌がよくない事がリンにはわかった。
彼女なりにしっかり呼べるように考えたのだろう、それを一蹴するのは流石に気が引けた。
「?」
「……………………なんでもないです、呼びやすいように呼んで下さい」
「!ありがと、ごじゃます!りんちゃん!」
そうして先の言葉を飲み込んだリンと、ぱぁっと明るくなって頭をガクンッと下げてお礼を言う幼女。
「……はい……それで、先生。よく眠れましたか?」
「……?はい!」
「……どうして、こう……」
一瞬だけ首を傾げてから、言葉の意味を理解してまた笑顔になる先生に、リンは少しだけ頭痛を感じた。
「???りんちゃん、いたいの?」
「あぁ、いえ……本当は会長が居るはずなのですが、数日前から何処にも姿が見えず……街の治安は悪くなっていなくとも、会長が失踪となってしまって他の生徒から心配の声が絶えなくなると思うと……」
幼女から見て、そのりんちゃんという女性は酷くやつれているように見える。
そう見えた幼女はふかふかのソファからぴょんと降りて、リンの腰辺りをくいくいと引っ張った。
「……?どうされましたか、先せ……」
そうして目線を合わせようとしゃがんだ彼女の頭を、
「えいっ」
幼女はむぎゅ、と優しく抱き締めた。
「……………………あ、の、先生」
「りんちゃんがんばったから、いーこ、いーこするの」
拙いけど優しい手つきで、側頭部をゆっくりと撫でられる。
「……その、ありがとうございます」
なんだかこそばゆくなったリンが早々にその抱擁から抜け出すと、幼女はきょとんとした顔でだいじょぶ?と聞いてくる。
「大丈夫です、いくらか楽になりましたから」
そう微笑むリンは先程よりかは本当に大丈夫そうだったので、幼女もうんっと頷き返した。
「それでは、歩きがてらお話しましょうか?」
「はいっ!よぉしくおねがいしまっ!」
コツ、コツ、というヒールの音に追従するように、パタパタという小さな音を伴って、二人はエレベーターへと入る。
プシュウ、という小さな音の直後に降りるエレベーター。
そこから見える街並みを背に、リンは言った。
「ようこそ、キヴォトスへ。先生は、何をしたいですか?」
そう微笑みを崩さないリンに、幼女は元気良く。
「せんせーは、おともだちをいーっぱいつくりにきました!」
バンザイのポーズで応えた。
という事で、こちらは「ガチロリ幼女先生キヴォトス概念」です。
こちらの概念は原則として、
・原作ストーリーに発展するような大事件が起きていない
・悪い大人は基本居ない(ゲマトリアは存在するがかなり善寄り)
・生徒の連邦生徒会への信頼度が元々高い
・連邦生徒会長と生徒会の仲が普通に良い
・銃撃戦が日常茶飯事ではない
・ガチロリ幼女先生は総愛され側
となっており、こちらの概念は基本的に短編の寄せ集めになります。
ちなみに作者はロリコンです(自分から言っていくスタイル)。