KINGDOM HEARTS Intersection/Fate/Story   作:梟帥

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チシャ猫×トリックルーム


ワンダーランドー4

 一行は森へ赴いた。

 

 その時、付近の大岩の上からチシャ猫が現れた。

 

 

 

「いいところに会ったな! チシャ猫!」

 

「やあやあ、随分と慌てているみたいだね?」

 

「チシャ猫、アリスを知らないか?」

 

「アリスは見てないよ、でも‘影’ならみたよ?」

 

「影……?」

 

 

 

 一行はチシャ猫と話した……。

 

 

 

「ねえ? アリスはどっちに行ったんだい?」

 

「そうだね……あっちかな? こっちかな? 

 

 どっちと答えてもウソになる。

 

 影のせいで上(・)も(・)下(・)も(・)左(・)右(・)がめちゃくちゃなんだ」

 

「はあ?」

 

「森の奥へと進んでごらん。

 

誰(・)も(・)い(・)な(・)い(・)庭(・)を通ってね?」

 

「誰もいない?」

 

「そうさ(・)か(・)さ(・)ま(・)の(・)部(・)屋(・)を見つけたら影に会えるかもしれないね?」

 

「さかさまの部屋? なんだそれは!?」

 

「行けばわかるよ? それでは、お先に」

 

 

 

 チシャ猫はそう言って闇の中へと消えた……。

 

 

 

「あっ! 待って!!」

 

「……行っちまいやがったか」

 

「誰もいない庭ってなに?」

 

「さあ?」

 

「森の奥に行けばわかるって言ってたんだ、行くしかないだろ?」

 

 

 

 エックスはそう言い、森の奥へと向かった。

 

 

 

「あっ! 待ってよう!!」

 

 

 

 ソラたちも続くように森の奥へと走った。

 

 

 

「…………」

 

「…………」

 

 

 

 一行は森の奥にある館を発見するも、人影がなかった。

 

 

 

「なんだろう?」

 

 

 

 目の前にあったのは、恰もパーティをしていたようにテーブルとその上にティーカップが置いていた。

 

 

 

「さあ? 茶会(アフタヌーンティー)をしていたって感じじゃないな? 神隠しにあったような光景だな? それに……」

 

 

 

 エックスはカップやポットを物色していた……

 

 

 

「使われている形跡なし、中の飲み物もない。

 

 本当に何もないな?」

 

「どうしてだろう? 「影」の仕業かな?」

 

「影って……そんなことできるの?」

 

「それはわからん、館の中に入ればわかるだろ?」

 

 

 

 エックスはそう言い、館の扉を開けた。

 

 

 

「……っ!?」

 

「どうしたの……ええっ!?」

 

「ぐわっ!?」

 

「これって!?」

 

 

 

 扉の先はなんと、以前一行が最初に訪れた部屋だった。

 

 しかし、部屋全体が逆(・)転(・)していた。

 

 

 

「これは……!?」

 

「なんなんだ!? これ!?」

 

「ふふっ。やっぱり驚くよね?」

 

「っ!?」

 

「チシャ猫……これはなんだ?」

 

「これ? 部屋だよ。

 

 君たちが立っている位置がバラバラになっているんだよ。

 

 君たちが入った場所がそこに立つようになっているんだ。

 

 こうなったのは全て……」

 

「‘影’の仕業なんだろ?」

 

「話が早くて助かるよ? ‘キーブレードマスター’様?」

 

「……!」

 

「‘影’を炙り出すには‘明かり’が必要だよ。

 

 ここにある二つのランプを全てに火を灯せば影は出る」

 

 

 

 チシャ猫はそう言って姿を消した……。

 

 

 

「……やっぱ食えない奴だな、チシャ猫め」

 

「あの猫、どうしてエックスのことを知ってたんだ?」

 

「確かに、それも気になるけど……。

 

 今はランプを付けないと?」

 

「そうだね」

 

 

 

 そうして、一行はそれぞれのランプを灯した。

 

 

 

「これでいいのかなぁ?」

 

「さあな? それなら……。

 

 チシャ猫、灯りは付いたぞ! これでいいんだな?」

 

 

 

 エックスは声を上げて呼びかけた、それに応じてチシャ猫は現れた。

 

 

 

「いいね、これなら‘影’もハッキリと出る。

 

 ……でも、会うなら‘正しい場所’じゃないといけないよ?」

 

「正しい場所?」

 

「そう、影は君(・)た(・)ち(・)が(・)初(・)め(・)て(・)こ(・)の(・)部(・)屋(・)に(・)来(・)た(・)時(・)点(・)で目を付けていたんだ。

 

 そして正しい場所に行かないとおひるね中のドアノブ君が襲われちゃうかもね……」

 

「何……!?」

 

 

 

 チシャ猫は二度不可思議な言葉を言って姿を消した……。

 

 

 

「ドアノブ君って、僕たちが最初に会った?」

 

「……なら、急がないとな? 

 

 みんな、急だが備えろ!」

 

「え?」

 

 

 

 エックスはソラたちと一緒に囲うように魔法陣を展開した。

 

 

 

「テレポ!」

 

 

 

 言葉を発することなく、瞬間移動魔法(テレポ)にて元の部屋の場所に到着した。

 

 

 

「流石キーブレードマスター。

 

 この部屋の魔法もトリックも子供騙しだったようだね?」

 

「…………」

 

「そう睨むなよ? どう? 僕と一緒に、高みの見物をしないかい?」

 

「ぐわ?」

 

「高みの見物って……机の上のことかな?」

 

「何があるんだ?」

 

 

 

 一行は机の上に向かった、そしてチシャ猫の前に立った。

 

 

 

「さてと、いよいよ‘影’が現れる。

 

 ここまで来たご褒美だよ」

 

 

 

 ソラたちの体力と魔力(HP・MP)が全快になった! 

 

 

 

「心の準備はできたかな? 

 

 出来てないなら…………お気の毒!」

 

 

 

 チシャ猫はそう言って姿を消した、その時! 

 

 

 

「!?」

 

「ぐわ!?」

 

「あっひょっ!?」

 

「っ!?」

 

 

 

 どこからともなく巨大ハートレスが現れたっ!! 

 

 

 

 




次回
黒幕戦
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