KINGDOM HEARTS Intersection/Fate/Story   作:梟帥

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ソラの大会予選


オリンポスコロシアムー1-2

大会予選

 

 

 

 大会は始まった。

 

 ハートレスや各世界の英雄と精鋭たちが集い、闘いが始まった。

 

 それぞれのトーナメントであまたの英傑たちは雌雄を決し、激戦を繰り広げた。

 

 その中にソラたちがいた、鍛えに鍛え上げたその実力はひときわ輝き放っていた。

 

 予選大会は大詰めに迫るその時だった。

 

 

 

「いいセンスだ、ソラたち」

 

「そりゃあエックス様に鍛え上げてるからね? 

 

 僕たちもそれなりのレベルを持ってるからね?」

 

「だな? 騎士隊長に王国魔導師が付いているからな?」

 

「はあ、大会に出ている人たちはすごいや……気迫が強いというか闘志が強いというか……」

 

「そりゃあそうだろうよ、大半の英雄たちはその闘志と気迫が大事なんだ。

 

 強くなる動機は‘強いやつと戦いたい’‘夢を叶えたい’‘大切なものを守りたい’等! 

 

 この大会はそれを示すものでもあるんだ!」

 

 

 

 フィルの熱弁が続く最中、ある人物が通りかかった。

 

 

 

「…………!」

 

 

 

 その人物は()()()()を背負い、凛として若い好青年。

 

 立ち姿は歴戦の英雄に匹敵する覇気を感じ出していた。

 

 

 

「あの人……?」

 

「……クラウド?」

 

「え?」

 

「クラウド……あの男を知っているのか?」

 

「ああ、クラウド・ストライフ。

 

 ティファたちが探している人だ」

 

「ええ!?」

 

「あの人が!?」

 

「そうだ、それにアイツは強いぞ? 

 

 今大会の優勝候補者として話題になっているからな?」

 

「ああ、アイツの得物の「バスターソード」の一振りは、巨大なモンスターだろうとハートレスだろうと一刀両断だ。

 

 それ故にアイツは優勝候補として話題だ」

 

「…………」

 

 

 

 予選大会は半分となり、ソラたちは善戦した。

 

 優勝候補のクラウドと戦う……ソラは内心ワクワクしていた……。

 

 順調に勝ち進み、勢いは優勢となっていた……。

 

 

 

 そんな光景をバックヤードで見ていたのは……。

 

 

 

「流石キーブレードマスターが扱いたことだけはある。

 

 攻防の技術はもちろん、体力に関してはまあ育ててこそだが……その点は見込み性有りだな?」

 

「随分と見ているんだな?」

 

 

 

 バックヤードではハデスとクラウドがいた……。

 

 

 

「ああ? そりゃあ、あのキーブレードマスターエックスの弟子だ。

 

 昔色々とあってな? っても、この話長いからやめだ。

 

 ……さて、わかっているだろうが言っておくぜ? 決勝とは必ずあのガキ共と当たる。

 

 決勝戦には勝て、それだけだ!」

 

「死者の国の神……‘冥府の支配者’と呼ばれたお前があの子供たちに恐れるとはな? 悪いが、俺の契約は……」

 

「わかっている! お前の契約は大会本戦でチャンピオン(ヘラクレス)の息の根を止めることだ! だか、本選に出るにはどのみちあのガキと戦うんだろ? 

 

 それに、あのヤギ親父だってこう言っている『ルールその11 これは試合(ゲーム)だ! 結果を気にせずぶち当たれ』。

 

 ゲームの‘結果’がどうなろうと気にするこたァない……!」

 

「…………」

 

 

 

 クラウドは本選準備に向けてその場を去った……。

 

 

 

「フン……亡者より陰気な奴め……。

 

 まあ……ゲームのコマとしてはあれぐらいがちょうどいい……!」

 

 

 

 大会本選が始まり、ソラは順調に勝ち進んだ。

 

 歓声が上がり、ソラ自身にも話題が上がった。

 

 そして、決勝戦が始まった……!!!

 

 

 

 決勝戦はソラたちとクラウドの接戦が始まった。

 

 ソラのキーブレードとクラウドのバスターソードの剣戟が繰り広げられ、一進一退の攻防が繰り広げられた。

 

 ドナルドとグーフィーの攻撃をいなしては攻防を繰り広げ、大接戦を繰り広げていた。

 

 その接戦ぶりは観客の全員が大歓声を上げていた。

 

 

 

(悪くはない……クラウドは‘元の世界’では最強と呼ばれたソルジャー……。

 

 ソラと対等……手を抜いているわけじゃあない、試しているのか? 

 

 アイツの強さを考えれば勝てるはずなのに……?)

 

 

 

 接戦が繰り広げる中、両者と観客も無我夢中になっていた……。

 

 長期戦となった決勝戦、両者が息が上がっていた。

 

 勝負の結果は珍しく‘引き分け’となった……理由は時間制限を越えたとのこと、あれだけの大勝負を繰り広げたんだ…………互いの全力を尽くして決勝戦を繰り広げたんだ、悔いはないだろうよ? 

 

 

 

 しかし、そんな空気が一瞬にして壊れた。

 

 

 

 勝負の束の間に‘ケルベロス’が乱入してきた! 

 

 ケルベロスの乱入にクラウドは巻き込まれて倒れた。

 

 

 

「っ!?」

 

「何っ!?」

 

「そうそう、ゲームのルールにもう一つのルールがあった。

 

『ゲームにアクシデントはつきもの』。せいぜい気をつけてな? って言っても無駄か?」

 

 

 

 ハデスはそう言い、姿を消した。

 

 

 

 ケルベロスの乱入に驚き、衛兵たちはすぐさま避難指示を出した! 

 

 ケルベロスは闘技場内にて暴れ始めた! 

 

 

 

「ソラ! 逃げろ!!」

 

 

 

 その時! 颯爽と男の人はケルベロスを持ち上げて取り押さえた! 

 

 

 

「ハーク!」「ヘラクレス!!」

 

「ヘラクレス!?」

 

「ああっ! オリンポスきっての英傑だよ!!」

 

 

 

 エックスは急ぎクラウドを救助した! ハイポーションとエーテルを与え、回復させた! 

 

 

 

「クラウド!」

 

「エックス……! 何を!?」

 

「話は後! まだ戦えるか?」

 

「……!」

 

「……戦えるなら、いけるな!」

 

「……ふ」

 

 

 

 クラウドはバスターソードを構えた! 

 

 

 

「ヘラクレス! 加勢する!!」

 

 

 

 エックスは自身のキーブレードを変形して銃剣形態となって臨戦体制となった! 

 

 

 

「エックス! 話したいことは山ほどだけど、フィル! その子達を避難させてくれ!!」

 

「わかった! ソラ! 早くここから逃げるんだ!」

 

「でも!」

 

「安心しろ! お前の師匠の強さを近くで見たお前ならわかるだろ?」

 

「……!」

 

 

 

 フィルに絆され、ソラたちは避難した! 

 

 

 

「エックス、戦えるか?」

 

「お前こそ、だろ?」

 

「なんか懐かしいな? こうしているとって言いたいけどね?」

 

 

 

 ヘラクレス・クラウド・エックスの3人はケルベロスと対峙し、戦い始めた!! 

 

 

 

 

 

 一方、避難したソラたちはエックスの安否を気にしていた。

 

 

 

「ふー、間一髪だったな?」

 

「ねえ、フィル? さっきの三つの頭をした大きな犬はなんだったの?」

 

「アレか? あれは冥府の番犬‘ケルベロス’だ。

 

 ハデスが管轄している死者の国の番犬だ……」

 

「強いの?」

 

「ああ、しかしヘラクレスとキーブレードマスターのエックスに優勝候補のクラウドの三人がかりなら見込みはある……。

 

 …………しかし、万が一のことを考えると……!」

 

「大丈夫だよね?」

 

「うん、何しろエックス様がいるからね?」

 

「…………」

 

 

 

 そんな中、ソラ自身の心の中の()()が掻き立てていた。

 

 

 

「助けに行こう!」

 

「ぐわっ!?」

 

「ええっ!?」

 

「なっ何言ってるんだ!? 

 

 相手はケルベロスだぞ!」

 

「そうだよ! エックス様達がいるから大丈夫だよ!!」

 

「それに、ヘラクレスもいるから……僕たちが行かなくても……」

 

「……でも、なんだか行かないと()()()()()()()んだ!! 

 

 そんな感じがするんだっ!」

 

「…………?」

 

「……ソラ?」

 

 

 

 ソラの突然の発言に、一同は驚いていた……。

 

 

 

「……ソラって言ったか? 

 

 いいか? これはもう試合(ゲーム)じゃない、油断すれば命を落とすことになるんだぞ? それでも良いのか?」

 

「それでも行くよ、覚悟はもうできているんだ!!」

 

「……!」

 

「それに、おれが英雄に相応しいかどうか見ていてくれよ!」

 

「ソラ……!」

 

 

 

 一方、エックスとヘラクレスとクラウドの三人はケルベロスと戦っていた……! 

 

 迫りつつあるケルベロスに油断しまいと気迫と構えを崩さず、睨み合っていた……! 

 

 

 

「はあ……はあ……! 久しぶりだな、こんなに戦ったのは……!」

 

「エックス……大丈夫か? だいぶ疲れてるようだけど……?」

 

「無駄話はそのくらいにしておけ、いつ来るかわからないぞ?」

 

 

 

 三人が警戒していたその時、ケルベロスは背後からくる足音に気づいた。

 

 

 

「……あれは?」

 

「……ソラ!?」

 

 

 

 現れたのはソラとドナルドとグーフィーの3人だった。

 

 ケルベロスはソラ達の方に注視していた。

 

 

 

「エックス! ここは俺たちに任せて!」

 

「ソラ……!?」

 

「大丈夫! 俺はエックス以上の英雄になるって決めたんだ!」

 

「ソラ……! ……ある程度戦っているから、そいつはだいぶ疲弊している! 油断はするな! ヘラクレス! クラウド!」

 

「いいのか?」

 

「いいんだよ、ああいう手合いは熱い上に手を焼くからな? 

 

 そんなアイツにはここで叩き打たないと強くはなれんからな!」

 

「そうかな……? でも、エックスが言うんなら大丈夫だよね!」

 

 

 

 エックスとヘラクレスとクラウドはバックヤードに避難した! 

 

 その時、フィルはソラ達に向けてアドバイスを言った! 

 

 

 

「いいか、ソラれアドバイスは二言だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『行け!!』

 

 

 

 フィルの掛け声はゴングのベルの如くにコロシアム全体に響き渡った!! 

 

 

 

 

 

 

 

 




トラブル×ト×ケルベロス
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