KINGDOM HEARTS Intersection/Fate/Story 作:梟帥
摩訶不思議な世界に降りたソラとエックスたちは、服を着た白ウサギを追いかけた。
追いかけた一行は不思議な扉を開け、その先の部屋にて白ウサギを見つけるも、小さな扉を開けて入った……。
「なんなんだ? ここは?」
「いっただろ? ここは不思議な世界「ワンダーランド」。
とにかく、あの扉を調べるんだ
扉の先に白ウサギがいる」
「そう……だけど……」
ソラは、小さな扉を見つめた。
「どうしてあんなに小さくなったんだろ?」
そうつぶやいたその時。
「おまえさんが大きいだけさ」
「うわっ!?」
「あっひょ!?」
「ぐわっ!? しゃべった!?」
「ふわあ〜あ。
あんまり大きい声だから、目が覚めちゃったよ?
しかしまた大きい人たちが来るのは久しぶりだね?
っても、*1この前は酷かったから思い出したくないんだけど……」
「おはよう」
「おやすみ、もう少しねかしとくれ」
「ちょっとまってよ! 俺たち、さっきの白いウサギを追いかけてきたんだ!
どうすれば小さくなれるんだ?」
「ん? 君たちもあのウサギを追いかけに?」
「そうなんだ! どうすればいいんだ?」
「そうだね、薬を使えば良いのさ」
「薬?」
「そう、君たちの後ろにあるさ」
一行が後ろを振り向くと、突如椅子と机が現れた!
そしてポンっ! と赤い便と青い瓶が出た。
「青い瓶の薬を飲めば小さくなって、赤い瓶の薬を飲めば元の大きさになれる。
おやすみ、このところ人がいっぱい来て疲れてるから……」
ドアノブは眠りについた……。
「この二種類……というか赤いのと青いの?」
「そうだな……」
エックスは部屋全体を見渡した……。
「どうしたの?」
「…………ここだな?」
エックスはベッドを押した!
すると、押したベッドは壁絵になった!
「ぐわっ!?」
すると、隠れてた道が発見したのだ!
「そんなところに道があったの!?」
「…………長いこと冒険三昧してからか、この手の
悪いな? 楽しみを奪う真似してよ?」
「でも、よくわかったね? 普通ならあちこち見回さないと気付かないのにね?」
「……若い頃、目え光っていてな?
そのせいかよく変なものを見つけていたよ?
っても、今こんな話は抜きにして進もうか?」
エックスとソラたちは青い瓶の中の薬を飲み、小さくなってその道を行くもハートレスに遭遇したのであった……。
不思議な世界を渡り歩き、奥地へと到達した一行。
すると、その光景は不思議なものだった。
箱庭のような感じの世界で、そこにはおもちゃに似たものがあった。
道中には紙の様な薔薇があり、赤と白に塗り掛けのものがあったが……そんな一行は驚きの光景を目の当たりにした。
それはなんと‘裁判’だった……。
(なんだ……?)
その中には白ウサギがいた、その白ウサギはトランペットを吹いた!
「只今より、開廷する」
「裁判をするの? どうして?」
「裁判長は、ハートの女王陛下!
女王陛下の名の下に、これより被告人アリスの裁判を行う!」
裁判席には「ハートの女王」が鎮座しており、その右隣に夫の「ハートの王様」もいた。
そして、被告席に立たされている少女がいた。
「この度の裁判は、今我が国に起きている事件。
そして、今被告席の娘君‘アリス’の裁判である!」
ハートの王様は事件の概要を発表した。
「この娘が、今回の事件であることに間違いない。
何故なら、私がそう決めたのだから!」
「そんなのってないわ!」
「被告アリス。
何か言いたいことがあるかね?」
「あります! 私は何も悪いことはしてないわ!
女王だかなんだか知らないけど、あなたみたいなわがままな人は今まで見たことないわ!」
「お黙り! この私を怒らせる気かい!!!」
裁判の光景に、ソラとエックスたちは積もりを感じていた……。
「なあ、エックス……」
「なんだ?」
「なんだか、あの娘かわいそうじゃないか!」
「言いたいことはわかる……だか、こればかりは仕方ないよ?」
「でも……」
「ソラ、気持ちはわかるよ?
でもエックス様の言うとおり、仕方ないんだよ?」
「うん、僕らは他の世界に参上したら……」
「‘干渉’。まあ、確かに‘参上’してるからね?」
「そう、それはダメなんだよね……」
「判決を言い渡すっ!! 被告人アリスは‘有罪’!!
我らの国の住民はおろか、ハートの女王である私を襲い!
「ええっ!?」「なにっ!?」
「衛兵たち!! この者の首をはねよ!!!」
「そんなっ!? 嫌よ!!! 助けて!!!」
エックスの怒号の一喝にて、裁判場に響き渡った!
「っ!? 何者だ!!」
「俺だよっ!! 入らせてもらうよっ!!」
「ちょっ!? ちょっと待ってよ!!」
エックスの堂々の割り込みによって状況は一変した。
「なんだ、お前たちは?!
裁判の邪魔をする無礼者め!!」
「悪いね? でも、ハートの女王さま?
あんたはさっき「ハートを奪われた」って言ったな?」
「それがどうした?」
「俺たち、真犯人に心当たりがあるんだ!」
「そうそう、ハートレ……真犯人に襲われたんだよ!」
グーフィーの発言に、傍聴席の住民とトランプの兵隊たちに動揺の声があがった!
「とにかく、その娘さんは犯人じゃあない!
襲われたってんなら証拠の一つや二つが残されているはずだ!」
「バカをお言いでないよ、なら証拠は?」
「…………!」
「……面倒なお人だな?」
裁判はエックスとソラたちの登場で保留となり、アリスは鳥籠の牢に入れられてしまった……。
「この娘が、アリスが無実だという証拠を差がしておいで!
証拠がなければ、お前たちの首をはねてやるからね!!」
ハートの女王の許しによって、ソラとエックス一行は証拠集めが始まった……。
「……とは言ったものの、まずは君のことを話してくれるかな?」
「私? 私はアリス、アリスっていうの。
あなたたちは?」
「俺はソラ」
「エックスだ、ソラの師匠さ」
「僕はドナルド」
「グーフィーだよ」
「はじめまして……でも、こんな時じゃなかったらたくさんお喋りしたいけど……」
「いいってことよ、災難だったな?」
「ごめんなさい、会ったばかりなのに……私なんかのために……」
「おっと、暗いこと抜きだ。
アリス、君はどうして裁判にかけられたんだ?」
「私の方が知りたいわ。
女王様ったら、私の顔を見たとたんにいきなり犯人だって決めつけたの」
「そりゃあ、難儀な話だなあ……。(まあ、若い上に美少女だから妬んだってのは言ったら即だな?)
……話変わるが、君は何処から来たんだ?」
「私? ええっと……よく覚えていないの。
たしか、原っぱで本を読んでもらっている時に不思議な穴を見つけたのよ」
「不思議な穴?」
「ねえ、ドナルド。
僕たちはそんな穴には入ってないよね?」
「静かに」
「うん、その穴をのぞいてみたらまっさかさまに転がり落ちて……」
「落ちて、この世界に?」
「うん、気がついたらこの世界に落ちてきたの」
「なるほど、それを聞けて安心したよ。
あとは任せろ、お前を逆転無罪に導いてやるからな!」
「面会ここまで!」
「おっと、もうか?
じゃあ、それではってね?」
一行はその場を離れた……。
「…………」
「どうしたの?」
「ねえ? アリスはどうやってこの世界に来たの?
普通の人は違う世界を行き来できないのに」
「う〜ん……僕たちみたいにグミシップを乗ってきたわけでもないし、キーブレードマスターでもないのに、なんでだろう?」
「さあな? それは後からって話だが、干渉しすぎたらって話だな?
……行こうぜ、証拠を集めに」
エックスとソラたちは、証拠を集めに不思議な世界の冒険が始まった……!
次回
証拠集めとチシャ猫