同郷の奴隷達から、人間だけの理想郷の噂を聞かされるが、拳銃ダークエルフの女イーレシスンに買われた。
そして因縁の青髪と赤スカーフの二人と思いがけず遭遇。イーレシスンの魔法でお互い大したけがもなく事なきを得るが、ほとぼりが冷めるまで国を離れることに。
0012〜0013のの出来事を細かく描写します。
一日目:2つの村を横切る。第二の太陽は一時間周期。
一部他人のステータスが覗けるようになった事に気づく。
二日目:廃村で幽霊に襲われる。
村落が点在する一帯で足止めされる。
三日目:祐一郎はアイスという少女と出会う。
アトーエにあるダンジョンを目指し船を乗り継いで港へ辿り着き、魔法鍛冶師誘拐未遂を防ぐ。
四日目:後片付けを手伝い出発するが迷って尻尾の無い巨大サソリ。ヴァイオレントスパイダーと遭遇してしまう。
しかし、そこへ謎の女ハロが現れ同行することに。
其の二十一
この章の登場人物{
ハロ:同行することとなった女性
}
イーレシスンの口調は、onepieceの女海賊をイメージしてます。
——祐一郎の目の前にはチャットウィンドウと。
そしてステータスウィンドウが表示されていた。
しかし仲間であるはずのイーレシスンとハロの名前が無い。
『(きっと。ハロにぬこパンチと。
イーレシスンにボコられたから敵認定されて表示されなくなった。ってことだな。たぶん。
まぁ、そのうち戻るか……でもステータスを見ようとしたタイミングでぬこパンチは怪しいな。
俺の能力を知ってる?
……なんで? 初対面だよな?)』
立ち止まったままついてこない祐一郎に、イラついたイーレシスンの罵声が飛ぶ。
『何してんだ!
早く来い!』
『はいっスー! (歩きながらチャットウィンドウを維持しながら考えてると疲れる。
また低血糖? になり兼ねない。
チャットウィンドウで考察は後回しで。
今は言語習得に優先だな)』
->何語にゃん?
->異世界語。
->あはは。またまたぁ。
まったく参考にならない酷い会話を流しつつ、荷物を背負って後を追う祐一郎なのであった。
道を引き返す一行。
川のそばを通るので苔むした岩の流れの匂いが鼻につく。
水場が近いせいか蚊が
『(蚊デカイなぁ……)』
疲労で祐一郎は思考を放棄し、どうでもいいことに気を取られ始めていた。
——そうするうち何故か人が増えて賑やかになっていたのである。
「いやー。この先が行き止まりって教えてもらっちゃって。助かりましたー。
アッハッハッハ!」
ダークエルフが混じった商人の男だ。
2頭の水牛に荷物を乗せて護衛が3人取り巻いている。
祐一郎は何かが引っかかったが、30kg強の荷物を背負いチャットウィンドウに集中していて頭が回らず、流した。
「私らも湖方面へ向かう予定なんですが、商売を始めたばかりで助かりましたよ」
「ダークエルフか珍しい」
「いやいや。おねぇさんもダークエルフじゃないですかー」
イーレシスンは身の上を話し出す。
「俺は船が難破してきちまったんだ。
そっちは?」
「世界を旅してまわってる。
武者修行といったところだ」
「武者修行か……。へぇ。そりゃ、凄いな……。
(イーノエスス諸国の都で道場やぶり
世界を旅してまわってる。ということは渡航手段があるということである。
故郷へ帰り着くのは彼女の悲願。
帰るに帰れないイーレシスンは
素っ気ない相槌にハロが質問を被せる。
「ところでぇ。何処まで戻ったらいいんでしょうねぇ」
この地方は高温多湿で雨多の熱帯気候。
イーレシスンが以前来たときと川の流れが変わっており、上流へ
なので、どこかで並走する川を渡らなくてはならないが、どんなモンスターがいるかもわからない場所を渡るより安全な水棲亜人の護衛のついた船を利用したほうが賢明というものだろう。
しかし、既に民家のある城壁内まで戻って来たのだが、船着き場が見当たらない。
川沿いに行けばどこかに必ずあるだろう。
見つかるまで下るまでである。
やはり船着き場はあった。
そして。この暑い中、人だかりが出来ている。
「さっさと船を出せ!」
人垣の向こうから荒っぽい声が聞こえてきた。
「——だから。何度も言ってるじゃないですか!
魚人の護衛がまだ到着してないから出せませんって!」
「モンスターが出ても俺が何とかしてやる!
だから、問題無いだろ!」
「いや、困りますよ!
水棲モンスターを人間がどうこう出来る訳が無いじゃないですか!」
「やってみないと分からないだろ!
やる前から
だから、こんなチンケな渡し舟の守番しかできないんだよ!」
「これなんでも、みんなやりたがる仕事なんですがね」
「うるさい! 揚げ足取るな!」
まるで、モンスターのようなクレーマーが
ただ
「——はぇ〜。なんですかねぇ。あれ?」
ハロは癖毛をぴょんぴょん跳ねさせながら、額に手をかざして、その場で何度も背伸びを繰り返す。
胸を張っているはずなのに、実に凪いだ水面の
そんなハロに、こころを
ぴょんぴょんしていいのは、こころを
——そんな祐一郎は、彼を真顔でガン見するイーレシスンに気が付いていない!
そしてクレーマーは
「——お前じゃ
どけ!
おい! 船を出すから手伝え!」
「ちょっと! 止めて下さい!」
船頭を突き飛ばすと、船に手をかけて川に降ろそうとしている。
どうやら仲間と共に実力行使に出るようである。
——と。丁度そこへ、二人の兵士がやって来た。
「おい! 何やってるんだ!
やめろ!
その船はウアジェトで許可されたものだ!
勝手は許さんぞ!」
「——ち、行くぞ」
その後いろいろと、ごねたものの。流石に兵士相手に騒動を起こすのは
——そんな兵士の一人がこちらへ気が付いて向かってくる。
全身びっしょり。
立ち昇る水蒸気がまるで世紀末覇王のオーラのようだ。
「——イーレシスン!」
びっしょり
どうやら知り合いだったようである。
「——いやー……お知り合いですぅ……?」
「まぁな——ジャグか。元気そうだな。
——前に槍を教えたんだ」
「いやー——凄い偶然ですねぇー。
……それより凄い汗ですー?」
「水をかぶってるんだぜ!
涼しいんだなこれが!
すぐ乾くけどな!」
「な。なるほど……です」
だいぶ個性的な兵士の登場に、ハロは爪先で気付かれないようにじりじり距離を取っている。
「コイツ等は……?」
——かくかくしかじか。
事情を説明するイーレシスン。
「——ハァ。なるほど。そんなことがなぁ……」
「それで、なんなんだコレ」
「昨日下流に連絡して魚人を寄越してもらったんだが、待ってる状況だ。
あいつらは何なんだ?
下流に行けば、渡れたはずだが。
なんでこっちに来たんだ?」
「さぁ、馬鹿の考えることはわからんな」
『(俺も大概だろうけど、イーレシスンもなかなかだと思う)』
ギン——
何かを察したイーレシスンの眼光が祐一郎を射貫く。
祐一郎は視線を逸らし石化を回避した!
そんなやり取りをする二人を横目に、取り巻いていた野次馬が話に入って来る。
「下流も渡れないみたいだぞ。
魚人とマーマンが揉めてたのを見た」
「また足止めか……」
思案顔のイーレシスンに知り合いの兵士が提案をする。
「宿なら紹介できるぜ」
「ホントか。助かる。
そうだ——ちょっと槍の手合わせでもどうだ」
「手合わせか!
あー、でもな。今ちょっと忙しくてよぉ——」
「そうか……それは残念だな」
「忙しいってぇ。
さっきの魚人とマーマンの関係ですかぁ?」
「いやぁ……別件だ。
ヴァンパイアが出没してっから、あんたらも気を付けろよ」
「ヴァンパイアだって!?」
「……ああ。昨日も野郎が被害にあったばっかでな」
「ヴァンパイアは強敵だぞ。
十分に戦力はあるのか?」
その問いに兵士ジャグは一瞬考え込むが、息を吸い込んだあと意を決したように口を開いた。
「——イーレシスン。
折り入って頼みがある」
「ヴァンパイアか」
「ここじゃぁな……。
場所を移さないか?」
「こんな有様じゃ先へ進めないからな。
仕方ない」
話を聞いていた商人一行がイーレシスン達に声をかける。
「——あー、私らはコレで……」
道中一緒だった商人一行と別れた。
「……ヴァンパイアか。手合わせしたいものだ」
「ちょ! ホント、勘弁してくださいよ……」
——その後一行は兵士ジャグに誘われて彼の家へ向かう。
真上に位置する太陽が蒸れた地表を焦がし。
祐一郎を容赦なく攻め立てた。
装備:服 1kg
装備:ズボン 1kg
装備:インナー 0.5kg
装備:靴下
装備:靴 0.5kg
装備:円形盾 4kg
装備:円形盾 4kg
リュック20L 10kg{
水袋 4L 0.5kg{
水2.5kg
}
水袋 4L 0.5kg{
水3kg
}
小麻袋 1L{
干し肉0.3kg
}
小麻袋 1L{
干団子0.4kg
干団子0.5kg
}
陶器の瓶0.75L 1kg{
}
小型ナイフ0.5kg
包帯0.5kg
小袋 0.2L{
木の小物入{
裁縫道具
}
}
小袋 0.2L{
火口 0.04kg
火打石 0.2kg
}
靴 0.5kg
}
Total:30.44kg
時系列順設定集 0000〜0013+0012蛇足へ
時系列順設定集 0012_00〜0012_09へ
時系列順設定集 0012_10〜0012_16へ