女の子が苦しんでいるのを肩代わりしてしまう少年の話 作:二本角
『ふむ・・・柊史。キミの術式は、私の呪霊操術とよく似ているね』
「そうなんですか?」
『力の使い方を学ぶには実践あるのみ。キミの術式は心身への負担もあるから身体を鍛えた方がいい・・・しかし、まさか私が先生と呼ばれるようになるとはね。皮肉なモノだ』という、後半はよくわからないがそういう理由で始まった先生の使役する呪霊とのスパーリング。
その後、戦いの間ずっとオレを観察していた先生がどこか嬉しそうにそう言った。
『ああ。私の呪霊操術は、呪霊を取り込んで使役するものなんだが、それだけじゃない。取り込んだ呪霊をエネルギーとして放出することもできるんだ。キミの術式がマイナスの感情を吸収し、呪力として貯蔵。そしてその放出ができるようにね』
先生が生まれながらに持つ術式は呪霊操術。
その効果は先生の言ったように調伏した呪霊を取り込んで使役するというものだ。さらには、呪霊を放出することもできるらしい。ちなみに、呪霊を取り込むときには呪霊が黒い球体となり、それを食べることで取り込める。この黒い球体を呪霊玉と言うが、味はオレもよく知る吐瀉物と同じだ。
一方でオレのチカラ、否、術式はマイナスの感情を取り込んでエネルギーに変えている。そして、溜めたエネルギーを銃弾のように撃ったり、身体に纏わせて身体能力を上げたりできる。
なるほど、言われてみればマイナスの感情か呪霊かの違いで、外にあるモノを取り込み、エネルギーとして使うというのはほぼ同じ。呪霊というモノがマイナスの感情が具現化した存在ということを踏まえれば、確かによく似ている。
「でも、それがどうしたんですか?」
『ああ。キミの術式が呪霊操術とよく似ているというのなら、呪霊を操ることもできるんじゃないかなと思ったのさ』
「呪霊を操る?」
『一度、取り込まないとダメだろうが・・・いや、そういえばキミが術式に目覚めたときと病院で話したときに呪霊玉を吸収していたな。あれ、取り出せるかい?』
「えっと・・・」
オレはなんとかならないかとウンウンと念じてみるが、何も起こらない。
「すみません、無理みたいです」
『ふむ?私の場合は感覚的に理解できていたが、柊史は違うのか・・・いや、待て。本当に、何も感じないのかい?』
「は、はい」
『なるほど・・・』
先生の期待に応えられず縮こまるオレに対し、先生は微笑みを絶やさない。
先生は呪力のコントロールが完璧だからか、感情がまったく伝わってこないので、こういうときは少し怖い。
『柊史。味はよろしくないが、これを取り込んでもらっていいかい?蠅頭の呪霊玉だ』
「蠅頭ですか?」
呪霊は人間のマイナスの感情が具現化したものだが、その中でもランクがある。
蠅頭、四級、三級、準二級、二級、準一級、一級、特級であるが、蠅頭は最下位で人間に害を与えることもできない呪霊である。
これまでもたまに外で変な虫を見かけると思っていたのだが、それが蠅頭であると知ったのはつい最近だ。
なお、オレが先生の持っている呪霊以外で見たことがある呪霊はほぼこの蠅頭であり、先生に連れられて自殺の名所に行ったときに四級を見たことがあるくらい。
オレが最初に出会った三級呪霊は、動物で言うなら拳銃を持って対等なくらいらしいが、あれは数年前の大震災のときに発生したとのことで、それほどのことが起きなければ現われないみたいだ。
先生がいたところでは散弾銃があってギリギリの二級がうじゃうじゃおり、果てはクラスター爆弾による絨毯爆撃でやっとの特級まで出てきていたそうで、とんでもない魔境である。
先生曰く、『『ここ』は呪霊が発生しにくい。いや、蠅頭はそれなりに見かけるから強い呪霊が生まれないんだろう。天元の結界がないのが大きいだろうが、魔法というシステムにリソースを喰われているのもあるかもしれないな』とのこと。
話が逸れたが、要は蠅頭は最低クラスでリスクが小さい呪霊ということだ。
オレが取り込んでも、大きな問題は起こらないだろう。
「・・・やっぱりマズいですね」
『ははっ!!だろう?私もその味にはずいぶん苦労したモノだよ・・・さて、取り込んでもらって早速だが。今ならそれを取り出せるかい?』
「え?・・・あ、はい。できそうです」
取り込んだばかりだからか、なんというか異物感がわかる。
それを身体から押しだそうとすると、手の中にさっき取り込んだ呪霊玉が出てきた。
『ふむ、やはりだね。しかし、その蠅頭はまだ私が支配できているな・・・もう少し取り込んでから、残った部分を出すことはできるかい?』
「やってみます」
そうして試してみた結果、オレは自分の術式で50%以上の呪力を取り込んだ呪霊を操れるのがわかった。
強い呪霊ほど取り込まなければならない呪力量が増える上に味がひどくなるので大変になり、一級以上はオレ自身が倒してから取り込まなければ操れないが、修行を続けるうちに先生からもらった特級を含む呪霊を支配できるようになっている。
ただし、完全に呪力を吸収してしまった呪霊は消滅してしまう。過去に吸収した呪霊玉を取り出せなかったのはもう消化してしまったからだ。
取り込んだ呪霊は呪力が半減しているが、オレの呪力を注ぐことで回復できるし、一度支配下に置いた呪霊は完全に取り込まないように注意すればいつでもオレの術式にストックできる。
難点と言えば、ストックできる数は呪霊操術に比べると圧倒的に少ないこと、やはりストックするときに拷問のような味を飲み下さないといけないこと、取り込んでしまうわけにはいかないので飢餓感を満たせないことだが、一級以上の呪霊は術式を持っているので何かと便利である。
『しかし、感情を取り込むというのはキミが元々持っていた生得術式、いや、魔法だった。それが呪霊とその呪力を取り込んだことで今の術式になったと考えられるが・・・乙骨憂太に並ぶキミのその驚異的な呪力量は、それまでの積み重ねもあったのかもね』
オレが生まれつき持っていた魔法、『他人の感情を味覚もしくは触覚として感じ取るチカラ』。
先生の見立てではオレの母さんから受け継いだ能力の一部らしいが、オレはそのときから他者の感情を取り込み続けており、川の水が川底を削るように、それで呪力の容量が広がったのではないか?と考えているようだ。
『人間の感情というものはエネルギーだ。呪霊は人間の負の感情の結晶。魔女が集める心の欠片は魔法を発動するための原材料・・・心の欠片が感情そのものであることを踏まえれば、呪霊という存在と魔法という現象は方向性が違うだけで本質は同じモノなのかもしれない。そして、ただの動物をアルプに、さらには人間へと変えるように、その感情というモノに触れ続けることが何の影響ももたらさないとは考えにくい・・・もしも脳が出来上がる前の胎児のときからその魔法があったのなら、その影響で呪術師の適性を持つようになった可能性は高い。他にも、キミの心に空いていた『穴』だって、単に精神的に疲弊していたのではなく、チカラが関わっていたということもあり得る』
魔女は心から過剰に溢れた感情を心の欠片として回収するが、逆に心に深い傷が付くことで『穴』が空くことがあり、これを心の穴と呼ぶ。
心に穴が空くことは非常に危険で、たいていは精神が持ち直すことで回復するのだが、あまりにもひどいショックや継続的に心にダメージを受けて穴が広がり過ぎてしまえば心が壊れてしまう。
心は壊れてしまうと二度と元に戻ることはなく、感情を喪失した人形のようになってしまうらしい。
なぜ『穴』と呼ぶようになったのかも理由があり、心の穴は心の崩壊を防ぐために、心の欠片を取り込もうとするのだ。
他者の心の欠片を取り込んでも穴は完全に塞がらないが、それでも壊れなくはなる。
そして何を隠そう、オレも先生と会ったときには、それまで他人のマイナスの感情に触れすぎたせいで精神が参ってしまっており、心に穴が空いていた。
その穴が安定しようとして、先生の持っていた呪霊玉を吸い寄せてしまい、呪霊と魔法が相互作用した結果、術式と呼ばれる特殊なチカラへと変貌を遂げたのである。
呪霊玉とはいえ、三級呪霊を取り込んで死ななかったのは、それを収められるだけのスペースがあったから。
そう考えれば、心の穴が空いた状態というのは呪力の容量が大きいと言えるかもしれない。
呪霊と魔法、そして呪力と心の欠片が似ているからこそ、オレは呪力量の多い呪術師となれたのだろう。
その心の穴は今もまだ空いており、食欲旺盛とでも言うかのように感情を取り込み続けている。
この術式の一部、ある種の天与呪縛であるかのようなこの穴が、他の人に空いた穴のようにきちんと塞がるのかどうかはわからない。
天与呪縛の縛りを後天的に外的要因を以て解除できた例はあり、それでも受けた恩恵は消えなかったそうだが、オレの場合はどうなるのかもわからない。
だが願わくば、これ以上の苦しみから逃れるためにも塞がって欲しいものである。
『親に、感情に関する魔法を願った魔女がいて、そのチカラを制御できない状態で受け継ぎ、心に穴を空けてさらに呪霊玉を取り込ませる・・・再現はほぼ不可能だな。そもそも、調伏された呪霊玉という形だったとはいえ三級呪霊なんて取り込んで無事に済んだのも奇跡のようなものだ。改めて、運が良かったね、柊史』
そう言って、先生はやはり嬉しそうに背筋が寒くなるようなことを言うのだった。
そして。
『呪霊を、いや、感情を取り込み力に変える術式か。言わば心を喰らう呪い。他者の心も、己の心すらも・・・『
このときを以て、オレの術式が『
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「・・・この辺りだ。降りてくれ『虹龍』」
『・・・・・』
オレの眼下に映るのは、ミニチュアサイズになった家や道路。
すぐ上を見れば、雲が普段よりもずっと近くにある。
「大体、家から20分ってところか。これなら毎日でも問題ないな・・・」
遙か高い空の上から地面スレスレまで近づいた虹龍の背中から飛び降り、腕時計でかかった時間を計る。
このくらいなら放課後に毎日通っても負担にはならない。
どうせ、帰宅部のオレには大した予定などないし。
「よし、戻れ。『虹龍』」
『・・・・・』
オレがそう言うと、さっきまで乗っていた、空想上の生き物である『龍』にそっくりな白い呪霊がオレの中に吸い込まれる。
・・・この『虹龍』は、先生からもらった呪霊だ。
オレの術式でどこまでの呪霊を操作できるか試すときに、先生がくれたのである。
『・・・今の私が持っているよりは、柊史。キミが持っている方がいいだろう』と、遠い眼で言っていたが、その意味はよくわからない。
だが、虹龍は強いし、旅客機と併走できるくらいに速い、便利な呪霊だ。等級は特級相当であり、その鱗の硬さは先生の持つ特級を含めた呪霊の中でも随一。
まあ、味は相変わらず最悪だけど、今日はその味を綺麗さっぱり上書きできるアテがあるからそこまで気にならない。
「・・・椎葉さんはまだ来てないか。飛ばしすぎたかな」
椎葉さんとは昨日連絡先を交換していて、しばらくは極上のプラスの感情が味わえる期待でテンションが上がっていたオレは、その日の夜に早速メッセージを打った。
そこで、今日の放課後に会う約束をしたのである。
「・・・読み返すと、だいぶがっついてるなオレ。椎葉さんの返信に比べると熱量がキモイ・・・これ、変な風に思われてないよな?」
集合時間の確認も兼ねて、改めてメッセージを読み返したが、我ながらかなり先走っており、端的に言ってキモかった。
いくら椎葉さんが理想的な契約相手とはいえ、ここまでグイグイ行くのは正直引かれてもしょうがないんじゃないか?
時間はまだ集合時間の前だから、椎葉さんが来ていなくてもおかしくはないが、もしかしたらドタキャンを装って・・・
と、オレにはよくあることだがひたすらマイナス方向に思考が迷走していく。
そんな時だった。
「あ、保科君!!お~い!!」
「!!椎葉さん!!」
辺りの気温が少し上がったような感覚。
見れば、相も変わらず人気のない公園の入り口から、手を振りながら走ってくる女の子がいる。
灰色の長ズボンに、同じ色のブレザーを着た椎葉さんは、すぐにオレの近くまで来てくれた。
微妙に眉を寄せたその顔は少し申し訳なさそうで、実際、微かな酸味が湧いてくる。
「ごめんね、待たせちゃった?」
「いいや、大丈夫。3分も経ってないよ」
オレは先ほどまでの自分を全力で殴りたい衝動に駆られた。
もしかしたら、一発で黒閃が出せるかもしれない。
(そうだよな。椎葉さんはそんな人じゃないよな)
オレがこれまで見てきた人たちの中でも、椎葉さん並に人がいいと言えるのは数えるほど。
そんな椎葉さんがちょっとメッセージがキモかったからと言って、ドタキャンのふりをして約束をすっぽかすなんてまねをするはずがない。
それは、オレが椎葉さんを信じられなかったということに他ならない。
「こっちこそ、ごめんね椎葉さん」
「? なんで保科君が謝るの?」
「・・・いや、こっちの話。大丈夫、オレの個人的な事情だから気にしないで」
「? う、うん」
・・・気のせいか、今度はちょっとマジで引かれてるような気がする。
ここは、さっさと話を進めてしまおう。
「じゃあ椎葉さん。早速・・・」
「あ、ちょっと待って保科君」
「?」
そこで、椎葉さんがオレに待ったをかけてきた。
「昨日言いそびれたんだけど、ワタシの代償のこと、もっと詳しく説明しておくね。もしかしたら、保科君でも肩代わりし切れないことがあるかもしれないし・・・」
「・・・そうだね。オレの知らないことがあるのなら教えて欲しい」
確かに、昨日はプラスの感情のおかげでどうにかなったから楽観的に考えていたが、オレが肩代わりする以上、本格的に進める前に椎葉さんの代償のことはよく知っておいた方がいいだろう。
とはいえ、昨日の説明以上のことが何かあるのだろうか。
「ワタシの代償って、ポイント制なんだ」
「ポイント制?」
「うん。具体的な基準はよくわからないけど、女の子らしいことをすればするほど、吐き気もひどくなるの。逆に男の子らしいことをすると、そのぶん女の子らしいことをしても気持ち悪くならないんだ」
「なるほど・・・縛りとしてはよくあるタイプだ」
椎葉さんの代償は、女の子らしいことをすると減点、男の子らしいことをすると加点される形式らしい。
ポイントがマイナスなほど、ペナルティーもひどくなる。
これは先生に聞いた自分にかける縛りでよく似たモノが結構ある。
例えば、自分が傷つけば傷つくほど呪力が増えるが、万全の状態だとろくな攻撃ができなくるとか。
かくいうオレの心喰呪法も、肩代わりするときの苦痛が大きければ大きいほど吸収できる呪力量が大きくなる。
非常にわかりやすい話であるが、そうなると懸念も出てくる。
「でも、そうなると確かに厳しいかもしれないな。昨日の椎葉さんの男の子っぽい格好からリボンを付けたりするところまではいけたけど、プラスの感情がなかったら間違いなくダウンしてたし。あれだけでそこまでとなると、本格的に女の子らしいことをするとどこまでになるか・・・」
昨日の椎葉さんの服装は男物のジーンズにパーカー。ポイント的にいえばかなりプラス寄りだったはずだ。だが、リボンを付けるだけで相当な吐き気が来た。
そうなると、マイナスの判定は相当厳しいということになる。
「・・・う、うん。そ、そうなんだよ。だから、今日はお試しで、少しずつ女の子らしい服に変えていこうかなって」
「そうだね。段階を踏むのは大事だ・・・今の椎葉さんは上下で男物の制服を着てるから、まあざっくりプラス20くらいとして、そこからどういう風に下がってくか見た方がいいね」
「あ、えっと、そ、そこはもう少し低く見積もった方がいいんじゃないかな!?プラス5とか!!」
「それは低すぎない?」
「そ、そんなことないと思うよ!?」
なんだか椎葉さんの様子がおかしい。
炎が肌のすぐ傍を通り過ぎるようなこの感覚は焦り。
辛いものを食べたときのような身体の火照りは恥ずかしさ、羞恥の感情。
そして、若干の薬臭さは、誤魔化しや嘘の匂い。
どうやら、椎葉さんはバレたら恥ずかしい何かを隠しているようだ。
だが、一体何を?
代償のポイント制や低すぎる初期ポイントと関わっているのは間違いないだろうが・・・
(この肩代わりは、失敗して中断したら椎葉さんに全部返ってしまう。不確定要素は潰しておきたいんだけどな。ちょっと考えてみるか・・・)
先生との訓練のとき、先生が使う呪霊の術式を推測し、先に答えを相手に言う訓練は数え切れないようにやってきた。
手の内がわからない相手と戦うのは散々経験したこと。
活路を見いだすには、頭を使うしかない。
呪術師の戦いは知恵比べと推理合戦に騙し合い。ここでも同じ事だ。
(椎葉さんの初期ポイントの見積もりはかなり低い。考えられるのは、男の子らしいことの加算がかなり小さいことだけど、それならそう言えばいいはず。別に隠すようなことじゃない。なのに恥ずかしがってる・・・ならあとあり得るのは)
「・・・・・」
「う、な、なに?」
「いや・・・」
オレがジッと椎葉さんを見つめると、椎葉さんは警戒するように身体をかき抱きながら後ずさる。
地味にショックだが、肩代わりにおける不確定要素を潰すためだと、呪術師としての冷徹な思考でそれを塗りつぶす。
そう。今の椎葉さんの仕草もヒントだ。
(今の椎葉さん、胸の辺りを隠してる?マイナスポイントが溜まるのは女の子らしいことをしてるときだけ。行動としては、昨日も今日も椎葉さんは男の子らしくも女の子らしくもなかったから、プラマイ0。なら、女の子らしい服をすでに着ていることしかありえない。今の椎葉さんはどうみても男物の制服を着てるのに、女の子らしいものを着ているとすれば・・・!!)
オレは正解にたどり着いた。
「下着か!!」
「ふぇっ!?」
椎葉さんの顔が真っ赤に染まる。
だが、オレはいつもの癖で、至った答えを説明してしまう。
「男物の服の加算ポイントが低ければそう言えばいい。でもそうじゃないみたいだ。なら初期ポイントが低いのは、椎葉さんがすでに女の子らしい服を着てるから。そして今の椎葉さんの格好はどう見ても男物の制服。なら着ているモノは見えないところにあるモノ。すなわち下着!!下着だけは女の子らしいのを着てるってことだ!!確かに女の子らしい下着なんて、ただの服よりよほどマイナスポイントがすごいはず。椎葉さんなら可愛いヤツ着てそうだし!!どう?正か・・・」
「えぇぇええええいっ!!!!!」
「い゛!?」
視界が一瞬、光で埋まる。
その刹那、とても可愛らしいまさしく魔法少女とも言うような格好の椎葉さんが、それに似つかわしくない大きなハンマーを振りかぶり、オレの足へとぶち当てていた。
正解を即座に見破ったことの嬉しさや得意げに説明していたこと、なにより椎葉さんが相手だったこと。
完全に油断していたオレはモロにその一撃を食らい、ゴロゴロと地面を転がる。
そんな無様なオレの耳に。
「ほ、保科君の変態!!・・・えっち」
依然として顔が紅いままの、怒りと恥ずかしさがブレンドされた激辛ラーメンのような声が届くのだった。
柊史くんと椎葉さんの純愛SS読みたい同志はお気に入りと評価お願いします。
あと、綾地さんもそのうち出てきます。
R6.12/9。ミスティ@ 減産中様にイラストを描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/124968766
続きが気になる方へ。
↓の読了報告や評価お気に入りをお願いします!
この作品をご存じでしょうか?①ダークギャザリング、②死印、③東方Project
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