Handler Archive   作:ゲオザーグ

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今更ながら、新キャラも出したことだし『S.H.A.R.K.S』各員のイメージCV記載
個人的な代表キャラも挙げてみますが、如何せん知識の偏りが酷いのはお許しを・・・

マコ:遠藤綾(ビスマルク他@艦隊これくしょん、アストラ・ヤオ@ゼンレスゾーンゼロ)
アギト:茅野愛衣(嵐他@艦隊これくしょん、詠@閃乱カグラ)
シロナ:桑島法子(クレア@CLAYMORE、珱姫(ようひめ)@ぬらりひょんの孫)
タイガ:悠木碧(大鳳@アズールレーン、クレマンティーヌ@オーバーロード、ターニャ・デグレチャフ@幼女戦記)
ヨシキ:釘宮理恵(アルフォンス・エルリック@鋼の錬金術師、フォーミダブル他@アズールレーン)
オセア:潘めぐみ(オールマインド@ACⅥ)
アトラ:竹達彩奈(大和他@艦隊これくしょん)
トウニ:野水伊織(翔鶴、瑞鶴他@艦隊これくしょん、ラズベリー咲川@リング☆ドリーム)
ミナト:ブリドカットセーラ恵美(夕張他@艦隊これくしょん)
ネズミ:柚木涼香(ブラックウィドー@ビーストウォーズ、クリス・タスカー@ZOIDS新世紀Ø)
ゼブラ:川澄綾子(雲龍他@艦隊これくしょん、リノン・トロス@ZOIDS新世紀Ø)
サドラ:中尾衣里(マグノリア・カーチス@ACVD)


()ブラックマーケット調査ー3

 『RaD』——今の意味は『笑いながらぶっ壊す(laugh and Destroy)』らしい――のカーラ。かつての同胞がいると聞き、周囲を警戒しながら進んでいたウォルター一行だったが、再会の時は、比較的早く訪れる。探し出して間もなく、道の中央に立ち塞がるかの如く、1機のドローンが漂っていた。上部分が黄色、何故かキャタピラを装着した下部分が青緑に塗装され、両脇にグレネードランチャーを備えたそのドローンは、警戒したホシノ達をウォルターが抑えるのを見て、声を発する。

 

『久しぶりだな、ウォルター。ボスが待っている。ついてきてくれ』

 

 ドローンを動かしているのは、カーラが自ら作り上げた提案型人工知能(AI)、『チャティ・スティック』。必要事項だけ淡々と伝え、くるりと反対を向いて進み出す。そのまましばらく進んでいたが、ふと目にしたものを前に、ホシノが待ったをかける。

 

「あれ?ウォルター先生、あの現金輸送車、さっきアビ()ドス()で借金の利息回収したカイザーローンのだ。こんな所に何しにきたんだろ?」

 

「ホシノ先輩、多分カイザーのことだから、碌なことじゃないと思うよ」

 

「すまんチャティ、コイツ等が何か気になるものを見つけたらしい。少し待ってもらえないか?」

 

『……了解した、ウォルター。ボスからも、「面白いものを見つけたようだから、観察しておけ」とのことだ』

 

 ウォルターとしては早めに情報のすり合わせ――できれば621が無事コーラルを燃やし尽くせたかを知りたいところだったが、カーラとしても、黒いキャップとベスト、青いシャツに、並の生徒なら両手で扱うような狙撃銃(スナイパーライフル)機関銃(マシンガン)などの大型重機を片手で振り回せる『S.H.A.R.K.S』の一般隊員達が周囲を護衛する現金輸送車がどこへ向かうのかは気になったようで、再度向きを変えたチャティは、機体(ドローン)を地面に降ろすと、ゆっくり周囲のビル間や路地、配管の隙間などを通りながら現金輸送車を追跡し、行き先を突き止める。

 

『ウォルター、対象の行き先が判明した。この先にある一際大きなビル、ブラックマーケットに名を馳せる闇銀行の1つだ。横領、強盗、誘拐など、キヴォトスで行われる様々な犯罪で獲得した財貨が流され、違法な武器や兵器に変えられ、また他の犯罪に使われる起点となっているらしい』

 

「そんなの、銀行が犯罪を煽っているようなものじゃないですか……」

 

「現実は、思った以上に汚れているんだね。私たちはアビドスばかりに気を取られすぎて、外のことをあまりにも知らなさ過ぎたかも……」

 

 チャティが掴んだ現金輸送車の行き先から、自分達が必死に集めた現金が後ろ暗い事業に使われていたと知り、ノノミとシロコがショックを受ける反面、ホシノはカイザーローンが真っ当な銀行かどうか以前に、そもそも莫大過ぎる借金からして、取引自体碌な物ではないと予想しており、むしろきっかけはともかく2人がアビドスの外に目を向けるいい機会になったと認識したようで、ここまで緊張で張りつめていた軽く肩の力を緩め、両者の肩に手を回す。

 

「うへぇ、セリカちゃん辺りはブチギレて殴り込みに行きそうだけど、これでわかったでしょ?アビドスは私達が藻掻く前からとっくに詰んでたんだって。ユメ先輩にも協力してもらって支援はするから、砂と日光浴びながら借金に頭悩ませるようなアビドスなんか捨てて、他の学校でやってくこと考えてこうよ~」

 

『戻ったぞ。連中は余程足が着くのを警戒をしているようで、追跡者がいれば撒こうと、過剰なほど何度も蛇行や遠回りを繰り返していた。闇銀行側もそれを前提とした来訪を認識しているようで、輸送車の運転手が集金確認の書類にサインした際、銀行員が特に文句を言う様子はなかったな。生憎データは全てオフラインで管理しているようで、発見前の走行ルートを調べようとしても、アクセスできなかった。尤もデータだけでは、言及したところで捏造と門前払いされて、終わりだろう』

 

 そこに現金輸送車の到着と納金を見届け、チャティが戻って来た。そのまま切り上げてカーラの元へ戻るつもりだったようだが、その上げ足を摂る様に、シロコが割り込む。

 

「ねえ、データだけでダメなら、何か物理的な証拠があればいいの?」

 

 提案型人工知能(AI)としての存在意義に準じたのか、あるいは予期せぬ事態を「面白い」と感じ取ったカーラの指示が入ったのか、シロコの問いに対しチャティは、しばしその場に留まった後答える。

 

『確かに明確な物的証拠があれば、データだけよりも否定は難しいだろう。しかしお前達が払った現金は、既に闇銀行の金庫内で他の現金と混ざって、特殊なインクを塗っていたなどの事前準備がなければ、判別できずに意味をなさない』

 

「なら集金確認の書類は?以前の分と合わせて履歴を確認できれば、十分証拠になりそうだけど」

 

『それはそうだが、今はボスの元に向かうぞ。これ以上待ちくたびれさせるわけにもいかないし、どうせもう書類は銀行内だ。どうやって入手するにしても、ボスに知恵を借りた方がいいだろう』

 

 いくらカーラが面白そうと興味を抱いた事態でも、元々の目的は彼女との接触(コンタクト)。チャティもそれを理解しているからこそ、アビドスにとっては重要なことを理解しながらも切り上げさせ、そのまま進んでいき、前面一杯にエンブレムがペイントされた大きな倉庫の前で立ち止まる。

 

『ボスはこの奥にいる。失礼のない様にな』

 

 忠告を終えたチャティが扉の電子ロックを解除し、中に進んでいく。続くウォルター達の目に移ったのは、おそらく拾われたチンピラだろう所属者達が整備する、何台も左右に並ぶ複数の機械達。中にはウォルターがルビコンで見かけたBAWS製のMTもあるが、他にも巨大な折り畳み式狙撃砲(スナイパーキャノン)を積んだものや、チャティのドローンにも似た円盤状の体から四肢が伸びるもの、右手に巨大な楕円形の盾が一体化し、左手はガトリング砲になった人型と言えなくもない上半身の下に、円柱を横倒しにしたようなキャタピラがついたものなど、キヴォトスでも見たことない異形の機体も存在し、異彩を放っていた。

 

「うへぇ、見たことない機体がいっぱいだ~。パワーローダーの仲間かな?」

 

狙撃砲(スナイパーキャノン)を積んだのは『Sz11 SPEER』、チャティのデカい版みたいなのは『AS-12 AVES』、それから盾を持ったのは『R2B SHCHIT』。それぞれ解析した際に表示された名前で、武装の組み合わせの違うバリエーションも存在するのさ」

 

 BAWS製MTはルビコンの実物に比べれば小さいと言え、どれもユメのジープやウォルターのチヌークより大型とあって、圧倒されたホシノが呆然と眺めていると、周囲の騒音に負けない様な音量で説明が入る。驚いた一行が振り向いた先には、渡り廊下の上で拡声器(メガホン)を片手にした、若い女性。

 

「アンタ達の学校に関わることもあったと言え、なかなか来ないからこっちから出向かせてもらったよ。ようこそRaDへ、私がリーダー、シンダー・カーラだ。よろしくな」

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