Handler Archive   作:ゲオザーグ

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次章に行くとは言いましたが、今回からしばらく、ゲームにおけるイベント的な話です
https://www.youtube.com/watch?v=4_VWi6WlzEQ
作業用BGM代わりにこちらの動画をかけ続けるうちに、後半で触れられた鯨骨生物群集がマイブームになって、深海全般に広めた関連生物からも今回のキャラができてました
気になる方は、是非「クジラがしんだら(https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=264918&srsltid=AfmBOooPPtYDuPn9p6XuuqEI5u8M2hfnYMjLn695oyJ9Jf4rMRVOOvkd)」または「海にしずんだクジラ(https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=234351&srsltid=AfmBOoqYC7QfrbFRvaIrP3wRUqheMjAXQFFUxN-rkVONAcGU6NC70mN8)」をよろしくお願いします


()Ⅰnterlude:ケートス水産高等学校防衛線ー1

 アビドスでの活動からしばらく、引き続き様々な企業や自治区からの依頼をこなしていたウォルターの元に、今日も依頼が入る。

 

『グベ!』『ウォルター、新たな依頼だ。今回は敵対する両陣営から、同時に来ている。肩入れするなら、どちらかに絞った方がよさそうだ』

 

 カーラを『S.C.H.A.L.E』に迎えて以来、すっかりシッテムの箱を我が物顔で出入りしているチャティが、ハウンズにばかりかまけ、悩みの相談の様な生徒達との交流をおざなりにしていることにへそを曲げたアロナを押し退け、新たな依頼の受信を通達する。

 提示された依頼主(クライアント)は、とある学区の生徒会と、そこに抗議活動を行う市民団体――世間的には環境テロリストと称される勢力。先日のアビドスを思い出しながら内容を確認したウォルターは、ハウンズに通信を繋ぎ、新たな仕事を通達する。

 

 

 

 

 

 

『ハウンズ、仕事だ。今回は相対する勢力から、それぞれ依頼が入っている。どちらに就くかともかく、まずはブリーフィングを確認しろ』

 

 ウォルターの声に休眠状態から目覚めたハウンズ。彼女達の前に位置する画面(モニター)には、依頼主(クライアント)の所属先を示す、鯨の骨格を模した紋章(エンブレム)が表示される。

 

【挿絵表示】

 

 

『初めまして、ウォルター先生、並びにハウンズの皆さん。私はケートス水産高等学校生徒会、「トライトン」の広報、琴兎耳(こととじ)カズアキ。今回連絡させていただいたのは、当校が抱えている事情についてです。先日そちらが対応されたアビドスの様に、当校も手掛けている事業に反発するとある団体組織から、抗議と称した武力的な襲撃を受けていて、その対策に追われています。ただ当校は少なくともアビドスに比べれば、戦力的な余裕は十分にあり、以前から提携している『S.H.A.R.K.S』の協力もあって、そちらに救援を求める程困窮はしていないと自負しています。では何故連絡を、と思われそうですが、単刀直入に言えば、当校が求めるのは、相手方への協力の阻止なのです。十中八九相手からも参戦を望む依頼が届いていると思われますが、そちらの戦績を考慮すれば、万が一対峙した場合、『S.H.A.R.K.S』の協力があっても、相当の痛手は覚悟せざるを得ないのは確か。故に最悪本件へ干渉せず、対峙さえしていただかなければ、こちらとしても提示した報酬を支払って問題ないと認知しております。どうかご検討のほど、お願いいたします』

 

 紋章(エンブレム)が消えると共に、ウォルターが次のブリーフィングを説明する。

 

『続けてもう1つ。こちらは先程のブリーフィングにあった、襲撃者側の依頼だ』

 

 合わせて表示されたのは、錨に触手を絡ませたクラゲの紋章(エンブレム)

 

【挿絵表示】

 

 

『ハウンズの諸君。我々は反捕鯨団体、ジェリーフィッシュ。今回は以前から我々の抗議を無視していたケートス水産高等学校に対し、本格的な武力制裁を下すために協力を申し出た。悪趣味な紋章(エンブレム)を掲げたケートスの生徒会、「トライトン」は自校の事業と称し、罪のない鯨を手にかけてきた。当然幾度に渡り早急な停止を要求してきたが、奴等は耳を傾けることなく、それどころか殺めた鯨の肉で意地汚い『S.H.A.()R.K.S()』共を手懐け、差し向けてくる始末だ。幸いレッドウィンター連邦学園の工務部が協力を申し出てくれたが、キヴォトスで常勝無敗と名高い貴殿等の名があれば、より多くの賛同を集め、世間の目を覚まさせる一手となってくれよう。期待しているぞ』

 

『チャティからの助言だが、双方にいい顔をするのは、やめておいた方がいいそうだ。肩入れする陣営が決まったら、報告しろ』

 

 先に聞いたケートスのカズアキとは対照的に、満足に名乗りもしなかったジェリーフィッシュのブリーフィングが終わり、ウォルターの忠告を聞いたハウンズ。やがて選んだのは、提示報酬が高かったケートス。それを確認したウォルターは、意図せず安堵のため息をつく。

 

『金額もだが、ケートスの方が、お前達の価値を理解しているようだ。最悪関わらずともいいとは話してはいるものの、そうと決まれば、こちらも仕事を請けた以上、成果を出さねばな』

 

 

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