Handler Archive   作:ゲオザーグ

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前回登場したメンバーに続けて他メンバーも顔見せを、ってことでな番外編です
ちょっと枠不足でPicrewのぺぴメーカー、五百式全身メーカー、海ひつじ屋め~か~のお世話になりましたが・・・
どうでもいいけど、ふと気になってあちらの喫煙事情調べたら日本よりも大分厳しい様で、意図せず余計原作に喧嘩売るキャラになってたみたい・・・


()Chapter 0「シャーレ奪還ーEx」

 ウォルター達が通った道を基準に、マコが暴れた道が直角とするなら、真反対とも言うべき地域でも、彼女の仲間達——傭兵部隊『S.H.A.R.K.S』が暴れていた。

 

「ヒイィィ!た、助けてくれぇ!」

 

「何だよコイツ!!連邦生徒会は戦力投入できる余裕なんてなかったはずだろ!?」

 

「こんな奴! 話が違うじゃねぇかよ!」

 

 既にワカモが倒れ、指示や連絡がなかったと言え、戦線を放棄し、逃亡するスケバン達。その後方からは、ビルの壁面を走りながら彼女等を追い立てる様に対物ライフルを乱射し、周囲に乗り捨てられた車両を爆発で巻き上げる追跡者の姿があった

 

「アハハハハハ!!そんなんじゃ逃げ切れないよぉ~!」

 

【挿絵表示】

 

 カーディガンにワイドパンツとゆったりとした服装に反し、翼を広げ、足元まで届く長い水色の髪と黒い鱗に覆われた尾をなびかせながら、狂気を撒き散らす様な笑い声と共に駆ける少女。しかし突如その前方にて、彼女の攻撃とは異なる大規模な爆発でスケバン達が舞い上がる。

 

「ちょぉっと尻鰭(バック)ぅ?折角人が楽しんでたのを邪魔しないでくんなぁい?」

 

「いやぁ悪いね腹鰭(ボトム)。そろそろ(ヘッド)が撤収するらしいからさ、こっちも引き際かと思って、サッサと片付けた方がよさそうだったもんでさ」

 

【挿絵表示】

 

 地面に降りた『腹鰭(ボトム)』に対し、後方から追い着いたM1エイブラムスの司令塔(キューポラ)から顔を出す『尻鰭(バック)』は、周囲でスケバンを回収する部下達がそそくさと逃げだす程不満を露わにしたその視線を浴びても一切動じず、それどころか銜えていた煙草を手にケラケラと笑いながら、マコの撤退指令を伝える。

 

「その通りですよ腹鰭(ボトム)。暴れ足りないのでしたら、この後(ヘッド)がゲヘナでプロモーションを行うそうですから、同伴がてらどこかと戦って実力を誇示してきてはどうです?丁度我々と因縁浅からぬ、不快極まりない美食気取りの侮辱者共もいることですから、ついでに連中の口も潰して憂さ晴らしでもしてきては?」

 

【挿絵表示】

 

 続けて現れたのは、黒スーツの中に髪と同じ深緑のワイシャツを着こんだ、萌黄色のサングラスに、ハンターグリーンのパイプを銜えた少女。その姿を見た尻鰭(バック)は、最後の一吸いを済ませた吸い殻を適当に投げ捨て、彼女の同調に便乗する。

 

「代案ありがと尾鰭(テール)。じゃさっさと引き揚げようぜ。そういや戦力もだけど、炊事みたいな後方支援にも人員欲しいんだっけ?なら今回の連中から適当に宛がうか……」

 

「あまり適当な割り当てをされても困りますが、今後旗揚げするにあたって、募集するのもアリですね。胸鰭(サイド)と共にカイザーへ支援者(パトロン)依頼を持ち掛け交渉中とは言え、SRT入学以降の合流メンバーも、戦闘に関しては訓練で鍛えた状況判断能力で臨機応変に対応できますが、如何せん日常的な家事に関しては、人並みに自分のことで手一杯ですから」

 

 『尾鰭(テール)』と呼ばれた少女は、部隊の現状に早急な対策を意識しつつも、まだそこに回す余裕がないことに頭を悩ませる様に口から離したパイプを空いている左の掌に収め、手首付近でサングラスを押し上げてズレを直す。

 元々彼女達は連邦生徒会長直下の特殊部隊に位置する『SRT特殊学園』に所属していたが、彼女の失踪に伴い爆弾ゲーム染みた責任の押し付け合いの末閉鎖されたとあって、下位組織的な『ヴァルキューレ警察学校』への編入措置に対し、「飼い殺される義理もなければ落ちぶれてもいない」と出奔。尻鰭(バック)が乗るエイブラムスを始めとした車両や武装を退職金代わりと徴収したばかりか、経営に関する書類も盗み出し、審議問わず黒い噂が絶えずとも、キヴォトスでは最大級とも言える企業『カイザーコーポレーション』に売り込み、その庇護下にて組織の充実化を計画しているところだった。

 

「ま、トンズラかまして今どこで何してるかな連邦生徒会長より、この後の昼飯とゲヘナのクソアマ連中の方が大事っしょ。そうと決まりゃさっさと行こうぜ」

 

「オッケーオッケー、乗りなタイガ。ほらオセア、悩むだけなら戦車の上でもいいっしょ」

 

「それもそうですね、ヨシキ。ではタートル5、本隊との合流をお願いします。ドルフィン14も、彼女達を片付け次第続いてください」

 

「了解です尾鰭(テール)。それではまた後程」

 

 そんな自身の悩みを一切気にせず、さっさと切り替えた腹鰭(ボトム)——『瑠璃伊達(るりいたち)タイガ』と、賛同して急かす尻鰭(バック)——『黒仙沼(こくせんぬま)ヨシキ』に呆れた様子を見せるも、それを承知でマコについてきた同士とあって、尾鰭(テール)——『煤染(すすぞめ)オセア』は深く悩まず乗り込むと共に再度パイプを吹かし、一旦は目先のことに意識を向け、撤収の指示を飛ばす。

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