オリ主がアビドスの借金を頑張って返そうとする話   作:タンペペン

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ランキング入りしてめっちゃお気に入り増えたので調子に乗ってもう1話書いちゃった……
ガバはあると思います
許して

追記:流石に脇腹をぶち抜くのはやり過ぎだったんで腕辺りに変えときます


『ガワだけ綺麗なGTA』それがブルアカ

───神経を、研ぎ澄ます

 

ここは、アビドスの住宅街。かつて多くの生徒達で賑わっていたこの街は今や見る影も無く、人間が居た痕跡すら砂に覆われようとしている。どこかの歌の歌詞であったが、人が居ない街など空虚な箱だと実感する。

 

そんな街の一角で、僕は息を殺して待ち構えていた。

 

……あの変態宣言から数週間。僕はホシノさんから多少の信頼を得る事が出来た……と思う。相変わらずツンツンはしているが、ちゃんと目を見て話してくれるし、雑談もしてくれるようになった。まぁ、まだまだ借金は残っているのでいつも通りお金儲けに奔走している所だ。

 

じんわりとした汗が頬を伝い、拳銃を握る拳に熱が籠る。ホシノさんに買って貰った新品の拳銃が手汗で汚れてしまう事に若干の勿体無さを感じてしまうが、今はそんな事を考えている時間ではない。

何を待っているのか、それは……

 

その時、ブロロロと音を立ててトラックが走っていった。特にまだ被害が出ていない、あってもまだ軽いだろう事を確認すると、そのトラックが走ってきた方向を見る。

そこには、先ほどのトラックを追いかけるように二台の戦車が走行していた。その戦車の上に乗っている数人の女の子達が声を上げている。

 

「追いかけろ追いかけろ!!」

 

「上等な野菜を奪えぇ!!」

 

「売ったらどのくらいするか楽しみだぁ!!」

 

───成る程、確かにこれは襲撃だな。

 

溜め息を一つ。

キヴォトスはやっぱり学園美少女ものの皮を被ったGTAだと改めて実感する。

勿論彼女らにもあのヘルメット団員のように事情があるんだろうし、まさか望んで襲撃するようになった訳ではないのだろう。

だが、こちらとしては柴関ラーメンの材料が届かなくなるのはどうしても譲れない。大将がラーメンの値上げを出来るとは思えないので多分無理に価格を保つだろう。そうして一番皺寄せがくるのが大将本人。僕としてはそれは本当に困る。

 

───だから、まぁ……容赦してくれ

 

 

 

『赤冠転輪』

 

 

 

 

 

「なっ、なんだぁ!?」

 

「アイツ、こっちに向かってくるぞ!?」

 

「邪魔者か!?」

 

「撃て、撃てぇ!!」

 

 

───遅い

 

 

数多襲ってくる弾丸の雨を掻い潜り、戦車の上に飛び乗る。一番前に居たガトリングを構えている娘の懐に───一発。

 

「グヘェッッ!?」

 

戦車の上に乗っている他の娘達にも、一発、二発、三発とストレートを食らわせる。

 

 

「ぎゃあぁぁぁ!?」

 

「ガハァァァ!?」

 

「キャアァァ!?」

 

 

うん、呆気ない。前のアビドス夜間襲撃の時のヘルメット団との戦いと同じ要領で戦闘不能にできる。結構僕も赤冠モードでの強さも上がってきたのかな!!

正直今の僕の赤冠モードの強さはホシノさんの強さの足下くらいには及んでいるんじゃないかなとは思っていたりいなかったり……

 

慢心?いやぁ、まぁその通りだけども……弾丸を遅いって言えるんだよ?めっちゃ格好良くね!?漫画に出てくる強者のムーヴっぽいじゃん!!だからまぁ調子乗ってもしょうがないじゃないか!!うん!!

 

 

……さて、残りは戦車の中で戦車のコントロールをしている奴が一人。多分もう成す術は無いだろうし、さっさと引き摺り出して戦闘不能にして、大将に達成報告をしないとな。これで大将が苦しまなくて済むようになる。

 

あと戻ったら大将により利益を生む為の新メニューを提案したり、バイトの娘達に何か良い金儲けの情報とか聞いたり……

 

「何より、ホシノさんに会いた───」

 

 

 

 

 

 

 

───その瞬間、銃声が響いた。

 

 

「───へ?」

 

 

そして、それに連動するように激痛が身体中を雷鳴のように駆け抜ける

 

 

何が、何が起きたのか分からず、音のする方を反射的に振り向く。

 

 

 

「……う、ウソ……ッ!?何で、何で血が出て……っ!?」

 

 

 

そこには、固く拳銃を握り締め銃口を此方に向けている一人の少女の姿。銃口からは青い煙が立ち昇り、こちらに向けている目は涙で潤んでいた。

 

自分の身体に何が起きたのかを直感的に理解し───左腕を見る。

 

 

 

 

 

それを視認した時、まるで夢から目が醒めたかのように、痛みがやってきた。

 

 

 

 

「───あ……ああ……」

 

 

 

 

 

───僕の左腕は……まるで何かに持っていかれたかのように抉れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

『痛い』───それだけが脳を支配する。

 

……否、それは少し違うかも知れない。

 

今まで自分にあって当たり前だったもの。

それが突然なくなった事の恐怖。違和感。気持ち悪さ。それらが『痛み』となって自身に襲い掛かり、それ以外の思考を強制的にシャットダウンさせる。

 

 

 

「何で……なんで……っ」

 

 

 

 

血が、止まらない。

 

痛い

 

どうして

 

なんで

 

いやだ

 

死にたくない

 

 

 

「どうしよう……ッ」

 

 

 

意識もせずに口から発せられたその言葉に、自分自身ではっとする。

 

───そうだ、まずは血を止めないとッ!!!

 

 

 

「確かっ、丁度ここら辺に救急バッグを持ってきておいたから……っ」

 

チラリと銃を撃った娘の方を見る。

彼女は初めて人を銃を使って血を流させたのか、放心状態だった。

そもそも一人だけ僕の見えない地面に居たということはまだ新入りの可能性が高く、銃を人に向けて撃つのも慣れていないと思われる。

つまり彼女はこの先多分人に発砲したら血を大量に流させてしまったというトラウマを背負って生きていくのだろう。可哀想に。

 

だがそんなこと言うなら僕の方がよっぽど可哀想だ。さっさと止血して痛みを抑えないと。

 

 

「ここをこうして……こうだっ……!!」

 

 

よし、一応の応急措置は終わった。

 

後は……この娘達をどうするか。

 

「取り敢えず風紀委員あたりに通報すりゃいいのかな」

 

バイト用に貸して貰ったスマホで通報する。

どうやら十分までには到着するらしい。

 

 

……さて、それまで少しの猶予がある。

 

「あっ、あっ……」

 

彼女と話をしても、なんら罪はないだろう。

 

「え、えっと……っ」

 

「大丈夫大丈夫、別に今キミの事をどうこうしたりはしないぞ。通報はさせてもらったけど。」

 

「そ、そうです……っか、え、えと、そ、その、血が出るとは、思わなくって、そ、それで、」

 

「……うん」

 

「わ、私、とんでもない、事を、」

 

「いや食糧輸送車を襲撃することも十分とんでもない事だからね?」

 

「そっ、そう、ですよ、ね……ご、ごめ……なさ……」

 

……うん、やっぱり。この娘、根は良い娘なんだろう。装備のボロボロ具合からしてこの娘達は貧困故に悪事に手を出さざるを得なかった部類の娘達だろう。

 

さて、そんなような娘達に大将はとことん甘い。全く、それで経営が本当に成り立っているのか心配するレベルだ。ま、僕が言える事じゃないけど。

 

 

「……ほい、これ。」

 

 

「……?なんですかこれ」

 

 

「柴関ラーメンのラーメン一杯無料券だ。そのラーメン屋の大将が人数に合わせてサービスしてくれるってよ。」

 

「なっ……!?何で……!?」

 

「大将は人情味溢れる人だからな。出所したら来て欲しいってよ」

 

「あっ、あっ、ありがとうございますッッッ!!」

 

いや、感謝するなら大将なんだよな……

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「───とまぁ、こんな感じでございます」

 

いやー、大変だった。あ、そうそう。あの娘達は結構他の所でもやらかしていたらしく、指名手配犯だったそうなので、報酬として結構お金もらっちゃった!!やったぜ!!

 

「そ、そうか……ありがとう……報酬は支払っておくよ……だが怪我は大丈夫なのか……!?」

 

「うーん、まぁ大丈夫です!!これくらい病院に行く程じゃありませんし、何より僕はお金ないので病院に行けませんから!!」

 

だって入院費高いんだもん……!!そんな金があったら流石に借金返済にあてますとも……

 

「ッキミの入院の費用は私が負担するから行ってきなさいッ!!」

 

なっ!?……珍しく声を荒げさせてしまった……いやまぁ本当に真っ当な心遣いなんでマジで感謝なんですけど……僕にはそれをする時間もお金もないんです……

 

「……僕はお金を稼ぐ為に一刻を争っているんです……数ヶ月入院とかになったらその間お金を稼ぐ事ができなくなっちゃいますので……それにこれくらい別に大丈夫ですよ。」

 

「なっ……」

 

「あとこの事はホシノ達には伝えないでくれますかね……?あの娘達に無用な心配かけたくないんです。僕がただ無茶しちゃった、それだけの事なんで……」

 

「……わ、わかった」

 

「……あ、そうそう。流石に今のやり方じゃあその内潰れてしまう可能性があるので色々僕なりに案を考えてきたりしたんですよ。聞いてくれます?」

 

「……聞かせてくれるか」

 

「例えばですね───」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「───成る程、つまり高級メニューを作る事が利益に繋がると言いたいのか?」

 

「そうです。流石にメニュー全体の値上げは大将的にもダメですし柴関ラーメンの大きな魅力を潰す事になりかねないのでダメ。そして一部美味しいものを食べるならマジで手段を選ばない奴らがいてですね、そのグループに来てもらってお墨付きを貰えれば客が増えるらしいのでその人達を呼び込むことも目的です。後は単純に常連の客に食べて貰う事ですね。」

 

「ふむ……分かった。検討しよう。」

 

「おお!!ありがとうございます!!」

 

僕はこの人にも報われて欲しいからな……バイトが何経営に口出ししてるんだよってのはあるけど……

 

ま、取り敢えず学校に帰るか!!

 

……取り敢えず昼間の赤冠モードの反動の跡と怪我の場所は何がなんでも隠さなきゃだめですね。こんなん人に見せるモンじゃない。

 

 

 

 

「……いつかアイツら二人と水族館行きてぇなぁ……」

 

 

 




いつドーンと曇らせやるか悩んでます

あと利益の話間違ってたら教えて……所詮高一の知識&にわかなので……

対策委員会編が一段落着いたら番外編 どれが見たい?

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  • テンプレ嫌われ薬蔓延 クロに被害は無し
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