転生チートトレーナーはモブウマ娘を三冠にできるのか。   作:サイリウム(夕宙リウム)

23 / 25
23:加入と食事

 

 

 

 

 

「書類の方は……、これで大丈夫そうですね。」

 

 

スペシャルウィークさん。……いえ、スぺさんのチーム加入書類の再確認を終わらせ、一息つきます。

 

何度見直したとしてもそこに書かれているのは彼女の名であり、ほんの数時間前に彼女が私の前で記入したものです。……やはりと言いますが、少し考えてしまうものがありますね。

 

私がこのトレセン学園にトレーナーとしてやってきた時。自身には“彼女たち”、史実で活躍なされた方々を担当するということはできませんでした。史実という面だけでなく、この『ウマ娘プリティーダービー』という世界をゲームやアニメ、コミックなど様々な方面から知っていた自身にとって、それは非常に恐れ多いことです。

 

前世の記憶というアドバンテージ、そしてこの身に宿るチートという異能。これを用いればある程度の実績は残すことができたでしょう、しかしながらこのレースという世界は何が起きるかわかりません。もし自身のせいで担当した方々が自身の知る実績を残せなければ……。

 

 

(今、この時になったとしても。考えてしまうものですね。)

 

 

……けれど。

 

けれど、自身はすでにトレーナー。自身の指導を望んでいらっしゃる方がいるのであれば、応えねばなりません。それに今回は私からスカウトをさせていただいた形です、自身でやったことに責任を持たなければトレーナー以前に、大人として失格でしょう。

 

自身が抱いていた憧れは、憧れでしかない。きっかけは確かにそこから始まったのかもしれませんが、ティムサさんに背を押され、決心いたしました。

 

トレーナーとして、すべきことをする、と。

 

 

(幸い、皆さんとも相性もよさそうでしたからね。)

 

 

先ほどティムサさんと楽しそうにお話しているスぺさんの姿が見れましたし、他の方々とも初対面ながらしっかりとお話ができている様でした。今担当させていただいている方々と相性が悪ければお断りさせていただく可能性もあったのですが……、大丈夫そうですね。

 

 

(彼女を、スペシャルウィークさんを担当として迎える以上。自身の知る史実、そのほかの情報はただの“情報”でしかない。辿るべき道ではなく、あり得たかもしれない可能性の一つ。そう考え、進んでいくべき。)

 

 

すでにこの身は、ティムサさんをスカウトし、三冠になるお手伝いをさせていただきました。クマさんも、スタッフさんも、メロンさんもそうです。彼女たちの活躍によって、自身の知る史実では無くなってしまった、と言っても過言ではないでしょう。

 

以前は彼女たちが積み上げるべきだった実績をつかんでしまうのは、と思い悩んだ日もありましたが、それはレースに出る方々全てへの侮辱。皆さんが死力を尽くして戦い抜いた結果だけが残るのです。これまで通り、いやこれまでよりもより気を強く持ち、彼女たちと自身の知る史実を重ねぬようにしなければなりません。

 

トレーナーとして指導させていただく以上、余計な心情を挟むべきではないのですから。

 

 

「っと、計画の方を立てていかなければ。チームとしての動き方も考えねばなりませんしね。」

 

 

ティムサさんが無敗三冠を達成したのち、学園からの要請で自身はチームを結成させていただくことになりました。もともと昨年度の時点で人数的にも実績的にも基準には達していたのですが、必要性が薄かったため申請はしていなかった形になります。

 

しかし理事長が『さすがにもうチーム作ろう、な?』と仰ったため、急遽設立した形になります。

 

ちなみに名前の方はティムサさんたちから意見を集い、こちらで選ばせて頂きました。自身と、担当させていただいているティムサさんたち4人。合わせて5名の『チーム:アンドロメダ』になります。

 

 

(と言っても、チームになって特に変わったことはありませんけどね。)

 

 

チームルーム、いわゆる部室のようなものを頂いたことぐらいで、活動の違いなどは特にありません。様々な手続きの際に個人ではなくチームとして動くようになったりと、書類上の手続きが簡素化したところはありますが、トレーナーとしての業務が少し軽くなった程度。

 

ティムサさんたちには本当に関係のないことですし。トレーニング内容に変化はありません。桐生院トレーナーとハッピーミークさんとの合同トレーニングは依然として継続中ですので、彼女たちからすれば『なんか部室貰って、名前が付いた。』程度のことでしょう。

 

 

(……あぁ、そういえば加入。新たなスカウトについての話もありましたね。チームとして新たに加入させるべき、でしたか。今年度の新入生の方々から誰かひとり、と考えていましたが……。スぺさんが加入した以上考えなくてもいいでしょう。)

 

 

昨年度、ちょうどティムサさんたちがクラシックを走り始めたころですので4月ごろでしょうか。ちょうど新入生が入られたということでかなり多くの方からスカウトしてほしいという打診がありました。それこそ、私が前世から名を知るような方々も。

 

しかし、当時は未だネームドの方々をスカウトできるほどの自信が私にはなく、またティムサさんたちに専念したかったためすべてお断りをさせて頂きました。未だ新人で4人の担当持ち、ということもありましたので……。

 

ただ、それだけを理由にお断りさせていただくのが心苦しく、いくつか簡単なトレーニングについてのアドバイスや、選抜レースまでのトレーニング案。また自身から他トレーナーへの推薦状の作成などをお手伝いさせて頂いた形になります。

 

 

(当時はそれでご理解して頂き、数もまだ本来の業務に差し支えない程度だったのですが……。)

 

 

ティムサさんが無敗三冠を取ったことで、この打診の数が非常に増え始めました。最初は同様に簡単な指導や推薦をさせていただいていたのですが、徐々に捌ききれなくなり……。現在の“練習会”を開催させていただく運びとなります。

 

アンドロメダとしての練習に参加していただき、アンクルやメガホン。その他提携させて頂いているYOUCAREという企業様が発売されているロイビタを始めとした商品を使いながらのトレーニングをして頂く。生徒の方々からすれば通常よりも効率よくトレーニングができるわけですし、こちらの方で“友情トレーニング”を起動させていただいているのでかなり成長できているはずです。

 

他トレーナーさんからしても練習風景を見ながらスカウトの情報を集めることができますし、購買部で取り扱われるようになったアンクルなどの使用法を実際に見ることができるわけです。

 

アニメのような選抜レースも考えましたが、皆さんにとってより良い方法を考えた際、この形になりました。

 

 

(それに、ティムサさんたちももちろん“友情トレーニング”の恩恵は受けていますし、領域持ちのネームドの方々もたまに参加されていきます。)

 

 

生徒たちへの一般参加については、スカウト後の方は回数制限を定めさせていただいています。一応“練習会”の名目はアンドロメダからのスカウトですからね。しかしながら、チームや他トレーナーさんからの合同トレーニングの申し込みは別。できるだけ多く受けるようにしております。

 

ブライトさんやフクキタルさんたちとトレーニングしたこともありましたし、かのシンボリルドルフさんがふらっと来られることもありました。中でも一番多いのは……、やはりバクシンオーさんでしょうか。短距離にて彼女のレコードをスタッフさんが破ったということもありますからね。よく顔を見せてくださいます。

 

 

(多くの方がより効率的にトレーニングができていますし、我々としても本来ゲームではサポートカードを用いなければ呼べなかった方々が多く来てくださいますので、トレーニング効率が非常に向上しています。)

 

 

少々こちらがもらい過ぎ、な気もしますが……。その分だけ還元すればいい話ですからね。

 

 

「あぁ、そうだ。笹針やマッサージ関連の論文も進めなければ……。たづなさんから催促されていますからね。早急に仕上げ発表できるようにしておかなければ。」

 

 

それに、スぺさんの件でも急ぎ用意しないといけないことがありますからね。仕込みを考えれば今日は……、徹夜になりそうですが、皆さんの笑顔を考えれば苦でもありません。頑張っていきましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

「つ、つかれた~~。」

 

「お疲れ、スぺ。」

 

 

トレーニング終わり、おんなじチームになった先輩たちと一緒にチームルームへの帰路につきます。思っていたよりもハードで想像以上に疲れちゃった私は、ちょっとゆっくり歩いてたんですが……、先に行ったはずのティムサ先輩が戻ってきて声をかけてくれました。

 

 

「お、お疲れ様ですティムサ先輩。……というかなんであんな動いてたのにピンピンしてるんですか???」

 

「そりゃ鍛えてもらったからね!」

 

 

力こぶを作りながらそう答えてくれる先輩を見ながら、ちょっと前のことを思い出していきます。

 

さっきまで私たちがいたのは、学園にあるスポーツジムみたいなところ。地元じゃ見たことのない最新鋭の設備が信じられないくらいずらりと並んだお部屋。しかもそれが学園にいくつもあるっていうんですから驚きですよね……。やっぱり地方と違って中央は掛かっているお金が違うのかな?

 

今日は私が初めてチーム:アンドロメダに入ってからのトレーニング。またターフで坂路とか走るのかな、って思ってたんですけど今日はジムの方の予約が取れたのでそちらへ。改めてチームの皆さんと自己紹介を交わし、その後によく合同練習をしているという桐生院トレーナーさんやハッピーミークさんとのご挨拶。その後にトレーニングが始まりました。

 

いやまぁ最初は普通だったんですけど……。

 

 

『チェストォォォ!!!』

 

『甘いですよティムサさん! ゴッドスピードカラテの神髄はその速度と体幹の維持! 攻撃だけでなく“軸”を意識してください!』

 

 

何故か始まるティムサさんと桐生院トレーナーの、目で追えないほど速い組手。

 

まるで音を置いていくかのような速度で放たれる拳を、淡々と弾いていく桐生院トレーナー。あ、あの。えっと。私トレーニングに来たんですよね? ほんとにそれトレーニングなんですか? というかここトレセン学園で合ってますよね? 何かのバトルマンガじゃないですよね!? 助けてお母ちゃんー!!! 風圧がやばいよー!!!

 

 

『大丈夫ですよスぺさん! これは“ゴッドスピードカラテ”という競技の一つ! ウマ娘用の空手と言いましょうか! 全身を動かしながら体の“軸”を強く意識することができるので良いトレーニングになりますよ! それにストレス発散にも効果があるとか! 先日トレーナーさんに紹介していただいた論文で記載がありました!』

 

 

私の疑問に人の身でありながらウマ娘の攻撃を受け流し、説明してくれる桐生院トレーナー。あ、あの。私から見てもティムサさんの攻撃ってただ殴ってるだけじゃなくて、ちゃんとした技術があるように見えるんですけど……。なんでそれをノーダメージで受け止められるんですか??? なんの防具もしてないのに???

 

そんな疑問で私の脳が埋め尽くされそうになった時、肩をトントンと叩かれ、振り返ってみればハッピーミークさん。

 

 

『私のトレーナーさん、“すごい”から慣れた方がいいよ。ほんとうに。最近私よりも足速いし……、ほんとに人間なのか疑うけど……。』

 

 

私に優しく語り掛けてくれるミークさんの目は、どこか諦めたような眼をしていました……。

 

 

『ちょ! ミーク!』

 

『ッ! 隙ありぃぃぃ!!!』

 

『甘いっ!』

 

 

あ、弾かれた。

 

 

『あ、ちなみにスぺっちはアレしなくていいからね。』

 

『メロン先輩! ほ、ほんとですか……!? よ、よかった!!!』

 

 

そんな私に話しかけてくれるのは、ティムサ先輩と同学年で一つ上のメロン先輩。確かマイル路線ですっごく強いウマ娘のはず……、ってメロンさん? なんで鉄球を握り締めて……、ち、小さくなってる!? え、え!? わ、私もいつかできるようになる!?!? え、アンドロメダの人全員できるんですか! 桐生院トレーナーも!?!?!?

 

 

『うん。なんかトレーナーさんが言うにはね? あと四つぐらいのトレーニングと合わせてやらないと完全な効果が見込めないらしいのよ。けどその準備が整うまで時間かかりそうだから。今まで通りやった方がいいんだって。あれは単純にお遊びみたいなもん。』

 

『お、お遊び……!』

 

『色ボケ同士のキャットファイトだねぇ。さ、放っておいてスペっちはメロンと一緒にフィットネスバイクでもしましょ。バシバシ教えちゃうぞ♡』

 

『あ、はい……。』

 

 

とまぁそんな感じでメロン先輩からトレーニング器具の使い方だったり、アンクルの使い方を教えてもらいながら今日一日頑張りました! 一応入ったばかりで体を作る途中だからってことで比較的軽めのトレーニングにしてもらえたみたいなんですけど……。

 

アンクルはすごく重いですし、とんでもなく疲れちゃいました。しかもとってもお腹減っちゃって、さっきからずっとなりっぱなしです。けどティムサ先輩たちは私よりもたくさんアンクルつけて重りまで纏った上で私よりもたくさんトレーニングしてました。なのにけろっとしてるんですもん。ちょ、ちょっと自信無くすべ……。

 

 

「あ、そういえばさ。さっきトレーナーさんから渡されてたけど何貰ったの、スぺ。」

 

「えっと、まだ見てないんですけど今後の予定表だったと思います。」

 

 

用事があるからってことで先に帰っちゃったトレーナーさんから『トレーニング終わりに目を通しておいてください』って渡されたのは、ちょっと膨らんだ茶封筒。ぱっと開けてみれば中には何枚もの紙が入っていて、一番上に私の出走予定について書かれた紙があった。

 

 

「……あ、あれ? あの、ティムサ先輩? こ、ここに私のデビュー戦、来週って書いてないですか?」

 

「ほんとだ。あ~、もう2月だから皐月賞に進むために結構ハードスケジュールになる感じなんだねぇ。大変だ。」

 

「え、え? ららら、来週???」

 

 

え、来週って、来週? え、すぐ。すぐじゃないですか! というかこれほぼ毎週レース出るって書いてないですか? デビューの後はOP級で、次に弥生賞走って、その次に皐月賞!? GⅠ!? すごいレース! ななななんで!!!

 

 

「そりゃスぺの目標が“日本一のウマ娘”だからじゃないの? 色々証明の仕方はあるだろうけど、手っ取り早いのは私みたいに“無敗三冠”になる事だろうし。ま~ま~、大丈夫よ。」

 

「ほ、ほんとですか?」

 

「ほんとほんと。だって“私の”トレーナーさんだよ?」

 

 

それに考えてもみなよ、と続けるティムサ先輩。

 

 

「私たちってみ~んな最初は落ちこぼれ。何でもないウマ娘。今じゃ“無敗三冠”なんて持て囃されてるけど、一勝すら怪しかったのが私。クマちゃんも、スタッフちゃんも、メロンちゃんも全員同じ。私たちをここまで引き上げてくれたのは全部トレーナーさんのおかげ。そんな人がわざわざ“出走予定”って出してることは“勝てる”ってことでしょ。」

 

 

私を安心させるためか、笑いかけながらそう話してくれる彼女。初めて見た時の彼女の体、あんなものを見せられてしまっては先輩が『一勝すら怪しかった』なんて信じられない。……けれど、ただ私を安心させるためだけに口にした言葉じゃない。あのトレーナーさんへの絶対の信頼みたいなのを感じられた。

 

けれど何故か、ほんの少しだけ違う感情も感じてしまう。多分、なにか。私に向けられた感情は、それだけじゃない気がする。うまく言葉にできないけど……。

 

 

「ま、何とかなるって! それに私たちもシニアで走り始めるからさ、ちゃんと続きなよ? 後輩!」

 

「は、はい! 頑張ります!」

 

「よし、じゃあさっさと着替えて食堂行こ。食事とか色々手伝うよ、茶封筒の中メニュー入ってるだろうし。」

 

 

先輩の問いかけに大きく頷き、チームルームまで駆け足で走ります。昨日の入部前の説明の時に聞いたけど、基本的に食べ過ぎちゃダメってのはないみたい! むしろたくさん動いて動いた分だけ食べていいんだって!!! ということは今日はたくさん頑張ったし、あのおいしい食堂でお代わりし放題……!

 

そんなことを考えながら。早く着替えて食堂に行くため、勢いよくチームルームの扉を開けると……。

 

 

 

「「「入部おめでと~~~!!!!!」」」

 

 

「ふぇ!」

 

 

 

いくつも重なるクラッカーの音、急に目の前に紙吹雪が舞い、目の前に広がるのは楽しそうな顔をした先輩たちに、『アンドロメダにようこそ』と書かれた垂れ幕。え、もしかしてこれって……。

 

 

「そ! スぺの入部祝い! せっかくだからパーティしちゃおうって! ほら入った入った!」

 

 

そういいながら私の両肩をもって後ろからぐいぐいと押してくるティムサ先輩。手加減はしてくれてるんだと思うけど、怖いぐらいに力が強い! じ、自分で歩けますよぉ~! え、このタスキとパーティ帽子ですか? 『本日の主役』って書いてある~! あ、はい! 自分でつけます!

 

 

「今日のトレーニングお疲れ様でした、スぺさん。」

 

「あ、トレーナー……、わぁ!!!」

 

 

声のする方に振り返ってみると、大皿を両手に抱えたトレーナーさんが。そして何よりも目を引くのはお皿の上に乗ったたくさんのから揚げ! わっ! わっ! おいしそ! 食べたい! もしかしてトレーナーさんの手作りですか!? すごい! すごいすごい! たくさんだ!!!

 

 

「えぇ、まだまだ用意していますから好きなだけ食べてくださいね。皆さんも今日は祝いの席ですから、食べ過ぎなどは一切気を使わなくていいですよ。」

 

「「「「はーい!」」」」

 

「ではまずこれはスぺさんに。」

 

 

眼のまえにドンと置かれるから揚げの山。……あ! これ後ろ側エビフライだ! やった!!!

 

 

「一応人数分ご用意していますので並べていきますね。あぁそれとご飯の方は20升ほど用意していますが、足りなくなったら言ってくださいね。」

 

 

そういいながらどんどん机に料理を並べていくトレーナーさん。人参の山とかのサラダの山とか、揚げ物の山とか、ローストビーフの山とか、ポテトサラダの山とか、お刺身の大皿とか……。あ。あれ? 思ってたのよりもだいぶ多いというか、さっき20升って言いましたトレーナーさん? さ、さすがに余るんじゃ……。お料理も、ものすごくたくさんありますし……。

 

 

「そうですか? 皆さんの食事量と同じ量と仮定してスぺさんのもご用意しましたが……。あぁ! 確かにご飯だけでは飽きてしまいますものね。ご安心ください、もちろんおかずのお代わりはありますし、今ちょうどタイの煮つけがよい塩梅に出来上がっていまして……。」

 

 

そういいながら目の前にドンと置かれるタイ一匹の煮つけ。私の顔よりも大きい……。

 

え、ちょっと待って? 今トレーナーさん『皆さん』の食事量って言いました!? え、私も結構食べる方ですけどさすがにこれを5人で食べ切るのはちょっと難しいんじゃ……。

 

 

「そう? いけるというか、もうちょっとほしいくらいだけど。」

 

「そうそう~! あ、トレーナーさん! メロンにお刺身のお代わりちょうだーい!」

 

「あ、メロンちゃんずるい! 私にも! ティムサにもお願いしますトレーナーさん!」

 

「確かに昔だったら無理でしたけど……、今は大丈夫ですねぇ~。あ、スぺちゃん多かったら残していいですからねぇ? 私たちが食べますから~。」

 

 

ひ、ひぇ……。

 

中央って怖い……。

 

 

 







〇新タヴァティムサのひみつ・2

実は度重なる肉体改造の末に食事量が大幅に増えている。補食などで胃の容量が大きくなり、マッサージと笹針で消化機能が向上した結果、かのオグリキャップ(通常態)に一歩劣る程度の食事ができるレベルになった。さすがに完全態オグリキャップには惨敗するが、まぁ実質的にチーム:アンドロメダはオグリ×4の状態。神が宿る体を維持するには食べないとね♡

なおスぺもいずれこうなる、もしくはそれ以上になる模様。まだデビュー前だから仕方ない! 




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