転生チートトレーナーはモブウマ娘を三冠にできるのか。 作:サイリウム(夕宙リウム)
「ごめん! 遅れたー!」
そんなことを叫びながら、空き教室の中へと入っていくと、想像通りみんなが迎え入れてくれる。
私の名前はタヴァティムサ、トレーナーさんのおかげでメイクデビューに勝つことが出来たウマ娘です。最初は実は全部夢だったんじゃないか、って思ってたんですけど周りの反応とか、あんまり話したことなかった子から『デビュー戦見たよ~』なんて言われたりして……。ちょっと調子に乗っちゃってます!
うへへ! 私、一勝ウマ娘! いち抜けー!
「……ティムサちゃんさ。色ボケに調子乗りまで付いたらもう役満じゃない?」
「嬉しいのは解るけどもう少し落ち着いて、ね?」
「ぎるてぃ、ですよ~。」
「うぐッ!」
そんな私を窘めてくれる友達たち。普段は元気溌剌としてるけど、たまに真理を突くような発言を真顔でする"メロンちゃん"に、少し苦笑いしながら窘めてくれる"スタッフちゃん"。あと口調は柔らかいけど目線で「そろそろウザくなってきたからやめない?」と訴えかける"クマちゃん"。
あ、その。ごめんなさい……。調子乗り過ぎました……。
「解ればよろしい。で、トレーナーはなんて?」
「あ、うん! スタッフちゃんたちにもこれ、って。」
スタッフちゃんの問いに答えながら、持ってきた袋からタッパーを取り出す。人の顔がすっぽり収まるような大きな入れ物が四つ、"私の"トレーナーさんから預かったみんなの『補食』だ。
トレーナーさんによると、なんでもこれ以上体を成長させるには食事量を増やす必要があるらしい。普通に食堂で朝昼晩食べるだけで栄養は足りるけど、本格化とか成長期? なんかそういうので格段にパワーアップするためには滅茶苦茶食べないといけないみたい。
それで持たされたのが、トレーナーさんが用意してくれた『補食』。つまりトレーナーさんお手製のお弁当だ! ……うへへ!
「……まぁ~た色ボケ始めたよこいつ。」
「まぁ気持ちは解らなくもないけどねー! 『気になる人が作ってくれたおべんと!』絶好のアイテムでしょ!」
「それを私たちも頂くんですけどね~。」
皆が何か言っているような気がするけど、特に重要そうな話でもないので聞き流しながら自分のタッパーを開ける。中に入っているのは男の人の料理、って感じのものばかり。彩りとかあんまり気にしてないし、とりあえず詰め込めるだけ入れちゃえ、って感じ。まぁそもそも入れ物が半透明のタッパーだし!
でもでも! 料理素人の私が見ても滅茶苦茶栄養を考えたメニューであることがわかる。あと食べやすさとかも! 蒸し鶏とかそのままじゃなくてチーズとか挟んでくれてるし、お野菜とかたくさん入ってる! もちろん味も美味しい! 特に人参を甘く煮てくれたのだいすき!!!
「いただきまーす!!!」
「……ねぇクマちゃんにスタッフちゃん。これティムサちゃん引退してもしくっついたらさ、幸せ太り一直線じゃない? あのトレーナーさん冷たい印象あるけど絶対尽くすタイプだし。」
「わかる。」
「なんかチグハグな性格してますもんね~。」
「あ、そうだ! 言うの忘れてた!」
口いっぱいに頬張りながら舌鼓を打っていると、トレーナーさんからみんなに伝えて置いて欲しいって言われたことを思い出す。
私がメイクデビューで勝利出来た後、私以外のみんなも着実に前に進み始めた。メイクデビューの後にまだスカウトされてない人向けの模擬レースが開催されたんだけど、"私の"トレーナーさんに指導されたフリルドメロンちゃん、エキサイトスタッフちゃん、バイトアルヒクマちゃん。この三人は無事一着で走り抜けることが出来た。そしてみんな何人かにスカウトされたらしい。
「それで、トレーナーさんがね! 引継ぎの資料とか用意してるから、契約が決まったら一言教えて欲しいって言ってたよ!」
私がそう言った瞬間、少し気まずそうな顔をする三人。そして私を仲間外れにして何かのアイコンタクトを送り合った結果、代表してスタッフちゃんが口を開く。
「あ~、その件なんだけど。……私ら全部断っちゃった。」
「え! なんで!?」
「いや、だって、なぁ?」
何か言い淀む様に口を動かすスタッフちゃんだったが、横から思いっきりメロンちゃんが本音をぶっこむ。
「正直言ってティムサちゃんのトレーナーさんの方が良さそうだもーん! 後あんまいい人残ってないっぽい!!!」
「言い方は悪いですけど~、本当に"上"を狙える人はだいたいスカウトを終わらせてるんですよねぇ。」
今は7月の頭、そろそろ一学期が終わって夏が始まろうとする時期。別にスカウトされたり契約をしたりする時期としては遅くないはずなんだけど……。それこそGⅠとかを狙うのであれば、ちょっと遅い時期だ。クラシックの春にギリギリ間に合うか、ってところだと思う。
「本当に上を狙う方は~、やっぱり4月5月には契約を済ませて育成に入っているみたいなんですよね~。中央のトレーナーさんですし、付いて行けばそれ相応の結果は残せるんでしょうが……。」
「な~んかな。お前のトレーナーと比べると見劣りしちゃうんだよ。」
何かと関係ない私たちにも飯を用意してくれるし、そう言いながら自分の『補食』に手を付け始めるスタッフちゃん。まぁ確かに"私の"トレーナーさんはすごい人だ、よくわかんないけど"首席合格"って言ってたし、新人さんだけどとんでもない人なのだろう。スタッフちゃんの言う通り、他の人と比べたら飛び抜けるくらいに。
「それに! ティムサちゃんのトレーナーさんなら普通にGⅠとか連れて行ってくれそうなんだよね~! 私スカウトされた時『キミなら重賞制覇できる!』って言われたんだけど、もっと言って欲しかったもん! その点、あのトレーナーさんなら『GⅠですか? 大丈夫ですよ、幾つ必要ですか?』なんていいそうだもん!」
「さ、さすがに私のトレーナーさんでもそれは……。」
「え、でもこの前トレーナーさん『このままホープフルからの、クラシック三冠ですかね?』って言ってたよ! 『ティムサちゃんなら取れるっしょ!』って顔で!」
「あ、ちょ! メロン! それ口止めされてただろ!」
「…………あ!!!」
◇◆◇◆◇
「それで、飛び込んできたと……。」
顔を真っ赤にしながらうつむいているティムサさんと、少し申し訳なさそうにするご友人たち3人。そんな彼女たちにトレーナールームの椅子に座って頂き、お話を伺います。
といっても食事中に飛び込んできたせいか、口周りが結構汚れていたティムサさんは羞恥によりノックダウン。スタッフさんが彼女の口元を拭いてやり、メロンさんが全力で励ましを行っていたので、主な説明をしてくださったのはクマさんなのですが……。まぁ置いておきましょう、はい。
確かに前歯に大葉がくっ付いたまま人前に出るのは恥ずかしいですからね……。指摘しない方が良かったかもしれません。いやでもアスリートにとって歯は重要ですし、歯磨きの必要性についての説明を省くわけには……。トレーナーって、難しいですね。
「はい~。そんな感じです~。本人は茹蛸になっちゃってますが~。」
「~~~~ッッッ!!!!!」
「だから普段からもう少し綺麗に食べろって言ってたでしょうが、口の周りいっぱいつけて……。」
「大丈夫だよティムサちゃん! 致命傷でも治るときは治るよ!」
……メロンさん? それは本当に励ましですか?
「とりあえず内容については把握いたしました。」
そう言いながら、高速で思考を回していきます。……正直な話、ご友人であるこの方々の模擬レースは拝見させていただきました。ティムサさんのトレーニングもあったので録画された映像だけですが、確かに未スカウト勢と比べれば頭一つ抜けている実力です。多くのトレーナーがスカウトしてもおかしくない話でしょう。
しかし彼女たちはそれを蹴り、私と契約をしたいとおっしゃっています。非常に光栄な話ではあるのですが……。
(どう、しましょうか。)
とても難しい話です。新たに三人の人生を背負うことになるのですから。……いえ、求められている現状、不安になるのは違いますね。私がすべきなのは、それに応えるかどうか決めることです。
まずメリットを挙げましょう。
第一に、今後もティムサさんのトレーニングが効率的に行えます。こちらの指示でトレーニングを指定できる以上、かなりの効率化が予想できますね。もし彼女たちが他のトレーナーにスカウトされた場合、彼女たちとトレーニングを行うにはその担当トレーナーと予定を合わせる必要があったりと、非常に手間がかかります。また方針の違いからどうしても同じトレーニングが出来ないこともあるでしょう。
(すでにかなりの好感度であり、今月末には"友情トレーニング"が出来てもおかしくない数値です。)
ゲージの色で言うとオレンジ一歩手前の緑。ここで手放すには非常に惜しい人材です。ミークさんや桐生院さんが来るときもありますが、常に三名の友情トレーニングが発動できるというメリットは何物にも勝るでしょう。
(そしてもちろんこれは、ティムサさんだけに当てはまりません。ティムサさんがトレーニングすれば、ご友人のステータスも同様に増加します。)
ティムサさんには劣りますが、三人ともデビュー前にしてはかなり高い数値でまとまっています。今後もそれが継続できるのであれば、断る理由はないでしょう。
次に距離適性とルート選択です。
幸いなことに、皆さんの距離適性はバラバラであり、牡馬牝馬も綺麗に分かれています。
タヴァティムサさんは中距離の牡馬。
バイトアルヒクマさんは長距離の牝馬。
エキサイトスタッフさんは短距離の牡馬。
フリルドメロンさんはマイルの牝馬。
適性Bの数値では被っているところもありますが、同じ担当でGⅠを取り合わずに済むという利点は大きいです。自身の主戦場を分けることができる以上、此方としても心配する要素が減るため、+になります。
しかしながら決して被らないと言うわけではないので、"彼女たちの中でしっかりと割り切ることが出来た"時に限ってのメリットですね。
では、次にデメリットを。
(まず挙げられるのが……、作業量の増加ですね。)
これまではティムサさんをメインに行っていましたが、これからは皆さんも同じレベルで作業を行わなければなりません。一応ティムサさんと被る部分があるのでそのまま4倍になる、と言うわけではないのですが、より彼女たちに寄り添ったメニューなどを考案しなければならないため、確実に倍増はするでしょう。
まぁそれだけならまだ私が頑張ればなんとかなる話ではありますが……。
(もう一つのデメリット、いや問題点と言った方がいいでしょう。)
新人の私が、いきなり複数人のトレーナーとして受け入れられるかどうか、上から許可が下りるかどうか、ですね。
一応担当を初勝利させることができましたし、首席で入った手前ある程度の信用度はあるはずです。そして桐生院さんに私たちのトレーニング風景を見て頂いていることから、『4人同時に担当することは不可能ではない』という証言を得ることは可能。
ですがそれだけで新人に、四人の人生を預ける判断を上がしてくれるかどうか……。
(……いえ、これも私が頑張ればなんとかなる案件でしょう。それに、何もせずに悩むよりは動いた方がいいはず。)
考えを纏めた後、ゆっくりと口を開きながら言葉を紡ぎます。
「まず、皆さんの契約の話ですが、お受けしたいと考えております。」
「ほんと! やったー!」
「……メロンさん、ちょっとまだ続きがありまして。……んん、ですが私は未だ新人の身。少々上から許可していただけるか怪しい身です。複数人の指導となるとその分難易度と作業量が上がりますからね。」
すぐに反応してしまったメロンさんを宥めながら、話を続ける。どうやらティムサさんも何とか復帰できたようで、ほんの少し顔に不安を浮かべながら聞いてくれている。
「なので書類の方を提出してみて、それで上からの反応を見る。という形になるかと。そうですね……、最悪『全員メイクデビューで勝利する』や、『OP級に上げる』などの契約続行のための課題が出されるかもしれません。……しかし、そのあたりはご安心を。こちらで対処致します。皆さんは何も考えずに走って頂ければ。」
ティムサさんが勝利してくれたおかげで、自身の力。いや正確にはチートに対し大分自信を持てるようになりました。それに彼女たち三人はティムサさんと同じ数か月共にトレーニングした仲です、全く知らぬ方の指導をするよりもかなり楽でしょう。
「……ですが一点、留意していただきたいことがあります。」
「なんでしょ~。」
ゆっくりとした言葉使い、しかしながらしっかりとこちらを見据えるクマさん。スタッフさんも、メロンさんも、そしてティムサさんもこちらを向いている。
「非常に申し訳ないことなのですが『皆さんを平等に指導する』、ということが難しいことを理解して頂きたい。」
国内で開催されるレースの関係上、どうしても中距離やマイルのレースが多くなり、長距離や短距離のレースはその分少なくなる。GⅠの数もそうであり、適性的に挑戦が難しいものが多くあるでしょう。そしてもしかすれば、この中で出走したいレースが被る場合もあります。
距離適性を上げる方法を示してしまった以上、誰かに求められればトレーナーとして万全の対策を組む必要があります。しかしながら元々Aの適性を持っていれば、誰かが適性値を上げる間にステータスを上げることができるため、勝利はその分難しくなるでしょう。
もしそうなった時、私は出走を回避し他のレースを勧めるかもしれませんし、そのまま前に進むことを応援するかもしれません。どうなったとしても、おそらく私は平等に接することが難しい。もし初めての担当であるティムサさんと、他の方との間で出走したいレースが被った際。確実に私はティムサさんに傾いてしまうでしょう。
ほんの少しティムサさんを見ながら、考えていたことを彼女たちに伝えます。
「……なるほど~。確かにそういうのがありますよね~。……でも、まぁ。今より悪くなることはないでしょうし、大丈夫ですよ~。」
「私も! あ、でもどうしよっか! 私たち全員得意な距離バラバラだけど、やっぱり被るのかな!!!」
「ならもう被った時はどっちかが降りる、とかの方が良くないか? そっちの方がトレーナーの負担軽そうだし。」
各々自身の想いを伝えてくれる彼女たち。
「と言うか被りそうなのは私以外か。短距離走れるの私だけだけど、メロンはマイルだけじゃなくて少し中距離いけるだろ? クマも長距離だけじゃなくて中距離も行けるし……。来年になるだろうけど。クラシックに進むティムサと、中長距離を走るクマは被るだろうし。」
「ですね~。結構被りそうです~。」
「あ、でもねでもね! メロンは別に中距離いかなくてもいいよ! マイル派だし、ずっとティアラ路線は嫌かも! オークスとか長すぎ! 2000でもきついも~ん!」
おそらくこの後にあるティムサさんの"今後の目標"。その話に続けやすいようにGⅠでの目標を挙げてくれる三人。どうやら大まかな方針としては自身の適性距離から外れないように動きつつ、被りそうになった時は要相談という形にまとまったようです。
……正直、平等に見るべきだと非難されるかもと思っていましたが、一安心です。
「でさでさ! ティムサちゃん! 私たちの目標は簡単に決まってるけど……、どうするの?」
「あの、トレーナーさん。あの、クラシック三冠って……。」
此方を覗き込みながら、聞いてくれる彼女。初めて会った時、スカウトした時に『メイクデビューの後に目標をお聞きする』という風な話をしていたのですが、大変楽しそうにしていたものですからそれを止めてしまうのもどうかと思い、私から話題を振ることはありませんでした。
しかしながら彼女の距離適性、そして右にある耳飾りから、ティムサさんのために用意してきた予定が、それです。ホープフルを経由し、クラシック三冠へと挑むルート。おそらくこのまま順調に進むことができれば、決して不可能ではない道のり。
「こちらが、その予定表になります。出走登録するレースと、それまでに必要なトレーニング。大まかではありますが、用意いたしました。」
メロンさんやスタッフさん、そしてクマさんから雑談の一つとして彼女のことは聞いていました。何度か冗談のように『三冠ウマ娘になる』の様な事を言っていたという話。楽しそうに笑いながら言っていたそうですが、決してすべてが冗談ではなく、そこに確かな思いがあるということも。
中央と言うエリートしか集まらない環境に置いて、無視できない実力差を見てしまった。どんどんと消えていく上級生を見てしまった。そしてGⅠに出走できるのは本当の上澄みだけであることを理解してしまった。
夢や憧れはいつの間にか叶うはずのない幻想へと。
しかし、一度変化したとしても元に戻せない訳ではない。より大きくすることだって、可能なはずです。
幻想に変わってしまった夢を、現実に叩き落として、自分のものにしてしまいましょう。
「……わ、私。できるんですか。挑戦しても、いいんですか。」
「もちろんです。」
「三冠、クラシック三冠。GⅠも、目指して、……いいんですか?」
深く、頷く。
「えぇ、メイクデビューと同じように。必ず勝たせます。一緒に走って、いただけますか?」
「ッ! あ、改めて! よろしくお願いします!!!」
◇◆◇◆◇
「ふぅ。」
何とかまとめ切った資料を前に一息をつきながら、休憩に入る。いつの間にか外は真っ暗になっていて、時計を見ればそろそろ深夜に入ろうかというもの。トレーナーは基本そのあたり自由なので、やろうと思えば泊まり込みで作業することもできるのですが……。
「さすがに帰りますか。」
女子学生を相手に指導を行っている手前、身だしなみに注意を払うことは必須。常に清潔であるためにも寮に帰る必要があるでしょう。今着てるスーツもクリーニングに出さなければいけませんし、早めに帰って店に持って行かなければ。
(まぁロッカーに入れておくタイプの24時間営業なのでそこまで急ぐ必要はありませんが。)
そんなことを考えながら、先ほど進めていた資料をもう一度確認する。ティムサさんのスケジュールは一応クラシック終了時までのものが完成していたが、他の方のスケジュールは何一つ手を付けていなかった。メイクデビューの申請に、その後のレース選択。メニューも考えなければいけないため、すべき作業は多い。
「まず、バイトアルヒクマさん。銀髪ロングのウマ娘で、牝馬。ティアラ路線を進む方。」
距離適性としては現在長距離がA、中距離がBと言ったところ。そのためジュニア級ではOP級で戦績を積み、二年目に入ってから本格的に重賞に挑んでいくというルートを希望されている。マイルへの適性が全くないため、桜花賞をスルーしオークスや秋華賞を狙うつもりのようです。
(距離適性は何とかなりますが、それでも彼女の主戦場は長距離。二年目の後半からが彼女の本番といえるでしょうし、本人もそれを望んでいました。)
「ジュニア期の最終目標としては、二年目に入りますがGⅢの"京成杯"を。」
「次に。エキサイトスタッフさん、ティムサさんと同じ桃髪を伸ばしたウマ娘で、牡馬。短距離ですね。」
適性的にマイルがBのため、そちらへ行くことも不可能ではないのですが他の方とレースが被るため、そっちを優先してほしいとおっしゃっていた彼女。短距離の王になりたいようで、目標としてはスプリンターズステークスや高松宮記念を狙うとのこと。
(つまりそこまでは重賞で勝ち星を重ねていく必要がある、と言うことですね。……お姉さん気質から他人に譲る様な言動が目立ちますが、しっかりと自分の望みがあるのは安心しました。)
「ジュニア期の最終目標としては、少し適性から外れますがGⅠの"朝日杯FS"を。」
「最後に、フリルドメロンさん。金髪で三つ編みのおさげのウマ娘。クマさんと同じくティアラ路線。」
彼女が、マイル適性Aの方。牝馬であるためか、ティアラ路線に進みたいそうですが別にティアラ三冠を取りたいようではない様子。彼女によれば『やっぱ最強はマイル!』とのことで、マイルにおける女王になりたいようでした。
(少し懸念事項もありますが、桜花賞からNHKマイルとマイラーの道を進むことになりそうですね。)
「ジュニア期の最終目標としては、GⅠ。"阪神JF"を。」
そして最後に、ティムサさん。彼女がホープフルSを。
新しく加入した方々は少々スケジュール密度が高くなってしまいますが、実戦に勝る経験はありません。事実、ティムサさんのステータスはメイクデビューを乗り越えた後。確実に向上しておりました。そのあたりはゲームと同様なのでしょう。ランクの高いレースに出走し、ステータスを上げる。
「よし、こんなものですね。今後より大変になって行きそうですが、頑張っていきま……、おや。こんな時間にメールですか。」
帰り支度を進めていると、先ほどまで資料を纏めていたPCに通知。どうやらメールが届いたようです。
「……なるほど、明日の午後に理事長室。ですね。かしこまりました。」
〇タヴァティムサの秘密・4
脳がもっかい焼かれた。『補食』の時間はトレーナーさんの手作りごはんなので大好き。結構な量を渡されているので、最初は太るかもと思っていたが、その分トレーニングで滅茶苦茶動いてるので体重に"現在は"変化はなし。
〇新設!URAファイナルズ! ジュニア期育成目標
ホープフルSで1着
感想、評価、お気に入り登録、よろしくお願いいたします。
また誤字報告大変ありがとうございます。
進行方針としましては、基本的にティムサちゃんがメインになります。彼女が進むクラシックロードにお付き合いくださいまし。
また、次回は理事長とのイベントを進め、次々回にはホープフルに入る予定です。