「さて、行くか」
部屋に入って待つこと数分。雄二が立ち上がった。
「・・・覗きなら、任せておけ」
僕は膝にいるフランの耳を塞ぎ、
「覗きって・・・雄二・・・」
「雄二、康太、お主・・・」
ちなみに秀吉は一人で他の部屋に案内されたそうだ。何でそうなったかは知らないけど、
一人はいやだったのか、こっそりこっちに来ていた。
「違うぞバカどもが。俺が行こうと言っているのは翔子の部屋だ」
「え? 何で?」
霧島さんの部屋?なにかあるのかな。
「決まっている。さっきの話にあった模擬試験の問題を盗み出すためだ」
ふむ・・・でも・・・
「けど、別に僕は問題を盗む必要なんてないんだけど」
「・・・それより、覗きが大事」
それも違う気がするよ。
だが、
雄二は霧島さんと一緒に寝るのが嫌なんだろうけど、むしろムッツリーニしては望ましい事態だろう。
まぁ、鼻血で倒れるのは眼に見えてるけど。
「本当にそう思うか?」
「何が言いたいのさ」
「予想されるテストの順位を考えろ。上位の人間から相手を選んでいくとなると」
1.霧島さん2.姫路さん3.幽香4.工藤さん5.妹紅6.美波という順位になるね。
フランは・・・なんともいえないが3~5の間くらいだろう。
「霧島さんは雄二を選ぶとして・・・」
「工藤はムッツリーニだろうな」
「・・・まさか」
ムッツリーニは驚きながらも納得している感じだ。
「あきひさ~何も聞こえないんだけど・・・」
「もうちょっと我慢してね」
さすがにこんな話聞かせられないしね。
「さっきの言い争いもあるしな。
ムッツリーニを失血死させて保体の王者の座を奪うつもりじゃないか?」
「・・・! つくづく、卑怯な・・・!」
「で、藤原、風見は明久だろうな」
「うん?なんで?」
「・・・それとそこのちびっ子もいたな」
無視か?雄二め・・・
「しかし、それじゃと多分じゃが・・・」
「何かあるの?秀吉」
「島田と姫路がの・・・」
「だから・・・」
「僕は協力しないよ?」
「くっ・・・!!」
「ならワシが行こう」
「え?」
「え? 秀吉が? どうして?」
秀吉は別に協力する理由がないと思うけどな。
「どうしても、じゃ」
「???」
「よし。そうと決まれば行動開始だ。
翔子の口ぶりから察するに、テスト問題はアイツの部屋にある。そこに忍び込むぞ」
「気を付けて」
僕はフランの頭を撫でながら見送った。