僕と幻想郷と召喚獣   作:只今更新凍結中

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どんな理由があれど言ってはいけない一言というものは存在する。


最も言ってはいけない一言

 

雄二達が慌てて帰ってきたので理由を聞くと、工藤さんに見られたらしい。

 

「それで、作戦失敗したと?」

 

「ああ。 一度見つかった以上は何もできないな・・・」

 

僕が雄二に聞くと残念そうに答えた。

 

「困った・・・土屋はこのまま寝かせておけばなんとかなるが・・・」

 

雄二は頭を抱えて呟いた。

 

「安心するのじゃ雄二。テスト問題ならば、それらしきものは軒並みワシが開封しておいたからの」

 

「え?いつの間に?」

 

「お主等が遊んでおる間にじゃ」

 

遊んでって・・・何してたのさ・・・

 

「ところで、どうして秀吉は協力したの?」

 

「わしも色々と複雑での・・・」

 

僕が質問すると秀吉は遠くを見つめ・・・

 

「女子と同衾して、何も無くばわしは完全に女子扱いされるじゃろうし、何かあれば問題になる。 

これほど割に合わん状況はあるまいて・・・」

 

「アハハ・・(苦笑」

 

「明久よ。そろそろ、わしらも風呂に入ってこんか?」

 

「そうだね・・・」

 

「俺は風呂どころじゃないんだがな・・・」

 

雄二の関心は霧島さんの婚姻届に全て向いてしまった様子だ。 

何やっても無駄だと思うけどなぁ・・・

いまさらだし。

 

「まぁ今は打つ手がないんでしょ?だったらとりあえずお風呂に行ったら?雄二」

 

「そうだな。風呂で何か策でも考えるか」

 

雄二はしぶしぶ立ちあがると呟いた。

だから、諦めなよ。

 

「そうしなよ。それじゃ、また後でね」

 

「おう」

 

「・・・」

 

あ、ムッツリーニ起きたんだね。

 

「待ていっ」

 

「ん?」

 

「明久はどうするのじゃ?聞いている限り入らないみたいじゃが・・・」

 

「えっとね・・・フランが・・・ね」

 

「あ~なるほどな」

 

「どういうことじゃ?」

 

雄二にはわかったかな。

 

「吸血鬼ってのは流水がダメでな」

 

「なるほどのぅ、しかしそれと明久はどう・・・」

 

「僕の能力で、それを打ち消せるからね」

 

「・・・・・・(ボタボタボタ」

 

あ・・・

 

「土屋がこんなんだしな・・・明久、お前らから入れ」

 

「・・・うん、じゃあ衣類とって来るよ。フラン待っててね」

 

「うん」

 

僕は膝に座り本を読んでたフランを降ろし、

別の部屋に置いてたかばんの服を取りに行った。

 

 

side雄二

 

 

明久が服を取りに行ったと同時に、

 

「・・・戻った・・・」

 

翔子達が上がってきた。

 

「あれ?アキは?」

 

「服取りに行ったぞ」

 

「あ、そういえばフランちゃん残ってたけど、お風呂どうするの?」

 

「ん?あきひさと入るよ?」

 

藤原と風見・・・あと翔子もそれについては知ってたみたいだな。

大方さっきの話からして、風見達が明久に言ったのだろう。

 

「ねぇ瑞希。突然だけど、アキが水のないプールに飛び込む姿とか、見てみたくない?」

 

「奇遇ですね美波ちゃん。 実は私も、急に明久君が酸素ボンベなしでスキューバーダイビングをする姿を見て見たくなっちゃったです」

 

はぁ・・・この二人は少なからず事情は知ってるはずなんだがな・・・

 

「貴女達何をするつもりかしら?」

 

「さっき注意したばっかのはずなんだがな・・・」

 

まぁ、風見達がいるから無視していいか・・・

 

しかし、俺はこの時もう一人、明久に手を出した場合やばいやつのことを忘れていた。

 

「貴女達・・・あきひさに危害加える気?」

 

「「え?」」

 

そこには首をかしげながら、まるで獣のような目をした少女・・・

そう、それはさっきまで明久の膝に座り、笑顔を振りまいてたちびっ子。

だが、重要なのはこのちびっ子は吸血鬼、そう風見達と同じ存在であり、

 

「貴女達は・・・あきひさの敵?」

 

明久に危害を加える者は狩る!!とその眼は示していた。

 

「「・・・」」

 

殺気をぶつけられてない俺ですら喋れないんだ、姫路達が耐えれるはずがない。

 

「フラン、やめろ」

 

「・・・でも、妹紅・・・」

 

「明久を困らせたいのか?」

 

「・・・うー・・・」

 

・・・はぁ・・・

やっと・・・まともに息が出来た・・・見た目と桁違いの殺気を放つな・・・

明久達で慣れてなかったらそれこそ・・・

 

「ハァ、フラン、明久の所わかるわよね?」

 

「うん」

 

「じゃあ行ってきなさい」

 

「わかった!」

 

そう言ってちびっ子は部屋を出て行った。

 

『あれ?フラン?』

 

『あきひさ、行こ!』

 

明久と合流したみたいだな。

 

「・・・貴女達、前言ったこと理解してないのかしら?」

 

「で、でもアキが・・・」

 

「お前等には一応フランの事情は伝えたと思うんだが?」

 

「えっと・・・あの子って水恐怖症なんだっけ?」

 

なるほど、工藤にはそう説明してたのか。

 

「まぁ、それに近いのらしのぅ、誰かがいれば問題ないらしいが・・・

知った人のほうがいいじゃろ」

 

「ついでにあいつは、ちびっ子を昔から面倒見てたらしいしな。

そこら辺については俺らより知識はあるな」

 

「・・・なんでよ・・・」

 

ん?

 

「なんであの子を庇うの?」

 

「なんでって・・・」

 

「だって・・・あの子は・・・」

 

「美波、それ以上口にするな」

 

何となくなにを言おうとしてるかはわかる。

だがそれは・・・

 

「いえ、私も疑問だったんです・・・あの子は・・・」

 

まさかこいつら・・・

 

「「あの子はアキ(明久君)を殺しかけたんでしょ!?」」

 

ある意味、もっともやってはいけない発言(タブー)を犯した。

 

 

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