それこそ人を殺す凶器にもなりえる。
side妹紅
「「あの子はアキ(明久君)を殺しかけたんでしょ!?」」
この一言に部屋の空気が凍りついた・・・
まさかこいつら・・・さっきからフランを見てたのはそれが理由?
そんなことで・・・あいつを・・・
「お前・・・」
「・・・貴女達・・・」
・・・幽香?
「貴女達・・・自分の言ってる言葉の意味・・・理解してるのかしら?」
この感じ・・・
「だ、だってじじt・・・」
「そう・・・ソノクチヲトジロ、コムスメドモ・・・」
「「!!」」
姫路と島田の顔が青ざめ始めた。
そりゃそうか・・・幽香の殺気と怒気を直に受けてるもんな。
「さっきから聞いてたらうだうだと・・・
はっきり言って耳障りなのよ。私達は勉強をするためにここにいるのよ?
妨害をするならさっさと帰りなさい」
「な、そういうわけじゃ・・・」
「あと、何も知らないくせに知ったように口利かないでくれないかしら?
それに貴女達も同じでしょ?何度明久を殺そうとしてるのかしら?」
「そんなことしてません!!」
「そ、そうよ!!」
自覚していないものほどたちが悪い・・・
「ならさっき貴女達が言ったこと・・・実行しましょうか?」
「な、いやよ!!」
「死んじゃうじゃないですか!!」
「あら、死ぬようなことしてないんでしょ?
ならできるに決まってるでしょ」
「「・・・」」
「自分の馬鹿さ加減も理解できないのにあの子が危険?
貴女達ね・・・いい加減にしないと・・・」
ー・・・明久にはわるいけど・・・
本気で殺すわよ・・・・?ー
「・・・幽香、そこまでにしとけ」
「・・・妹紅・・・」
はぁ、幽香のせいでしらけたわ。
「・・・あのぅ・・・」
「なんだ?工藤」
「えっと・・・状況に追いつけないんだけど・・・」
「・・・誰にも喋らないって、誓えるか?」
「・・・わかったよ」
・・・こいつなら良いか・・・
ふざけはするが・・・線引きは出来そうだしな。
「・・・なら、私達のことからだな・・・」
私は工藤に幻想郷の事を話すことにした。
__________
【その頃・・・お風呂では】
「・・・今の殺気・・・幽香か」
幽香があそこまで殺気を放つなんて・・・何かあったのか?
「う~・・・」
「(まぁ、収まったしいいか)フラン、お湯かけるからね。
眼をつぶっときなよ」
「は~い」
僕はシャンプーハットをかぶったフランにお湯をかけた。
早い話、髪を洗っていたのだ。
・・・言っちゃ悪いがちゃんとタオル巻いてるからね?
え?フラン?無理やりだけど付けさせました。
________
【場所は戻って・・・・】
「・・・という感じだが理解できたか?」
「うん・・・まさか・・・妖怪とはね・・・」
「・・・風見・・・」
「・・・何かしら?」
「あのちびっ子のことなんだが・・・聞いてもいいか?」
私らもあんま知らないんだけどな・・・
「確かに・・・ワシらはそこら辺をしらぬ」
「・・・頼む」
「・・・あの子が吸血鬼・・・ってのは良いわよね?」
「「「「「・・・(こくり」」」」」
「あの子はね・・・生まれてから495年間幽閉されてたのよ」
「「!!」」
「・・・なんでだ?」
「明久の話だとね、あの子は・・・吸血鬼としても規格外の能力と、
『狂気』を持ってたらしい」
「ちなみに・・・能力はなんじゃ?」
「『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』・・・
効果は、名前のままね」
「それは、すごいね」
すごいだけならよかったんだがな・・・
「まぁ、その二つがあったから姉はあいつを幽閉することにした。
暴れないために・・・そして、守るために・・・」
「・・・守る?」
「規格外の能力を持ってるんだぜ?しかも暴走するかもしれない。
だからこそ狙われる可能性が高かったんだよ」
「・・・なるほど・・・」
「でもまぁ・・・それが何時までも持つわけじゃない」
そう・・・壊れるのは簡単だ。
「異変で明久達に気づいたフランは脱走してきたらしいわ。
まぁ、聞いた話だけどね」
「最初は明久と戦闘。そこでちょっとした事故でね・・・
流れ弾が霊夢達に向かって・・・」
「明久は盾になった・・・って所か?」
「そう。その後姉妹喧嘩したみたいでね。
そこでフランは狂気に飲み込まれた」
「でもまぁ、結果的に明久がそれを止めた・・・って所だな」
「・・・だが、あのちびっ子からはそんなもの感じなかったぞ?」
そりゃそうだ・・・
「当たり前でしょ。明久が『殺した』のだから」
「・・・殺した?」
「そう、瀕死になった明久は目覚めたわ、ある能力を持ってね」
「「「「「・・・」」」」」
「それは・・・『直死の魔眼』・・・」
「ありとあらゆるモノを殺せる眼・・・殺せる対象は人・・・動物・・・挙句には概念。
いえ・・・神だろうと殺せるでしょうね」
「というか思い出すな・・・」
「そうね・・・」
説教をした時・・・明久は・・・
「あの子はね・・・こう言ったのよ」
ー僕の怪我は治るよ。でも・・・あの子は泣いていた・・・
それを無視したら死ぬのと同じだー
「『怪我させられた?そんなことはどうでもいい』・・・」
「『ただ・・・泣いてたあの子を助けたかっただけ』・・・てね」
「・・・あいつらしいな」
「確かに、明久らしいのぅ」
「・・・同意」
「島田、姫路・・・」
私は二人のほうを向いて・・・
「お前等・・・自分の言った言葉の意味をよく考えろ・・・
ついでに行動もな・・・
一年の時・・・留学したばっかのお前を助けた奴はそんなに信用できないやつだったか?」
「・・・」
「振り分けの時、貴女を庇い、試験戦争で貴女のためにBクラスに攻め込んだ人は・・・
そんなにダメな人だったかしら?」
「・・・」
「後どうするかはお前等次第だ」
「けど言っておくわ。
絆は・・・作るのは難しいわ・・・」
「でも、壊れるのは・・・簡単なんだぞ?」
「「・・・はい・・・」」
言いたいことは言った。あとは・・・明久に任せよう。