ある程度調べた後、僕と雄二は学園長室に向かった。
「失礼します」
「吉井かい、何のようさね」
「いや、今回の召喚獣ですが・・・あれなんですか?」
「まるで召喚システムに欠陥があるみたいな言い方だね」
「じゃあミスじゃないんですか?」
「ちょっとした遊び心さね」
鉄人が呆れた様にそれを見ている。うん、嘘だな。
特に永琳からそんな話聞いてないし。
「遊び心?」
「そうさね、もうすぐ夏だから、肝試しにはもってこいの季節が近いじゃないか」
「つまり、その為に召喚獣を妖怪仕様にカスタマイズしたと言いたい訳ですか?」
「その通りさね。今日あたりサプライズとして知らせようと思ってたんだよ」
まぁ、知らせる気があったならいいか。
「そういう事なら、お言葉に甘えさせて貰うか。どうやら『調整失敗』ってわけじゃなさそうなんだし」
「そうだね、もしまた『調整失敗』なら文月学園のイメージが傷つくだろうしね」
「・・・お前達は」
コレだけは言わしてもらいたい。
ここにきてのシステムの不調など、マイナス要素にしかならない。
だから問い詰めないけど、ミスはミスだ。
「じゃあ早速肝試しの企画をまとめるか。召喚獣らしく、点数を使っての勝負を盛り込んだ企画も含めて」
「そうだね」
「そういう事は教室でやりなクソジャリ共」
「では、失礼します」
僕達は教室へと向かった。
明久達が出た後・・・
学園長は一息つき、
「ケガの功名だね。あいつらの提案次第で、私怨目的の試召戦争が避けられるかもしれないとは、幸いだよ」
「でしょうな。2人のおかげで免れてる所もありますが・・・個人の恨みはどうしようもありませんからね」
いい例として合宿での女子によるFクラスの険悪などだ。
「かといって、表立ってあのバカ共をかばったりも出来ないからねえ・・・朝礼が終わったら、恒例のイメージアップ戦略の職員会議と行こうじゃないか」
「はい」
「さて・・・どうしたものかね・・・」
【教室】
「ってことらしい」
「あの学園長は・・・」
「いい感じに自分の失敗をもみ消したわね」
「言ってやるな。もし問題があってここが潰れたら迷惑がかかるのは俺らだ」
「そうじゃな」
「そういえば明久」
「なに?雄二」
「お前の腕輪、改造したんだよな?」
そう僕の白金の腕輪は同時召喚という力があるのだが・・・
バグ?で点数制限があり、それを永琳と共に解除。
ついでで改造している。
「うん。点数制限解除とかしてるね。
改造で能力増えたし」
「ひとつは同時召還として・・・もうひとつはあの時してたのか?」
システム異常の時だね。
「うん、融合召還だね」
「効果はなんだ?」
「僕の召喚獣と他の人の召喚獣の融合。
点数は僕の点数+相手の点数の半分で、融合人数制限は一応なし」
「ありえない能力だな」
「ただ欠点として、
1つ、相手の同意が必要。
2つ目、点数が0になった時相手も補習になる。
ってとこかな」
「お前とはあまり縁のない欠点だな」
「そうね」
「私らは拒否しないし・・・」
「明久の点数自体高いからのぅ」
負けるときは負けるんだけどな(苦笑
「あの腕輪があれば・・・お姉さまと・・・」
Fクラスの前で一人の影が走っていった。