その後、
『すごいね』
『リアルだね~』
BとCクラスの二人は冷静に相手を見つめていた。
「な、何であの人たちあんなに平気そうなのよ!?アキ達も!怖くないの!?
あんなにリアルなお化けなのよ!?」
顔を青くしている美波が叫ぶ。何でって言われても・・・
「別に命の危険があるわけじゃないからね」
「グロいものはFクラスで散々見ているしね」
「見慣れてるわね」
「そうじゃな」
「だな」
今更、流血程度で驚くような僕らじゃない
それに考えてみよう。
七夜の技は基本一撃必殺。特に極死・七夜なんて首をもぎ取るんだよ?
『それにしても暗いな・・・何かに躓いて転びそうだ』
『それなら丁度良い物あるわ。あそこにある明かりを借りて行きましょう』
装飾品として飾られている提灯が映し出される。
二人が拝借しようと近づいて行った。
【――ボンッ】
「「「きゃぁあああーっ!!」」」
突如、提灯に鬼のような顔が現れて、寸法のおかしな手足が生える。
あれは提灯お化けかな。なるほど。セットの中に召喚獣を紛れ込ませていたのか。
上手い演出だなぁ。
『ん?これ掴めないぞ?』
『召喚獣なら掴めるでしょ。サモン』
そんな向こうの粋な演出も意に介さず、
一人の喚びだした召喚獣に提灯お化けを持たせて先に進み始めた・・・
手足をバタバタと動かしている提灯お化けがちょっとだけ可哀想な気がする・・・
「な、なんか・・・かなりシュールな光景ね・・・」
「そ、そうですよね・・・」
「うぅ・・・」
咲夜、もう驚くような状況じゃないから・・・
ある意味こういうとこレミリア達に似てるよね。
「・・・雄二。怖いから手をつないで欲しい」
「黙れ、翔子。お前は全然怖がってなかっただろ」
「・・・怖くて声が出なかった」
「嘘はいけないな、悲鳴を上げるタイミングを計り損ねただけだろ」
「・・・咲夜は幽霊が苦手なの?」
「まぁね。普通にいるなら問題ないだろうけど、驚かされたりするとダメみたい」
とりあえず、咲夜は宥めるとして、
「雄二、二人のおかげで相手の仕掛けが分かったね」
「そうだな。
あいつ等がチェックポイントまで行くのも時間の問題だろうぜ」
ほかの人達のカメラも大分先へと進んでいた。
後発の何組かは来るものが分かっていても驚いて失格になったりもしていたけど、
概ね順調に二年生の侵攻は進んでいく。
そして、ついに二人のカメラが開けた場所を映し出した。
その場所の中心には三年生の二人と、世界史の田中先生が待ち構えていた。
『どうやら、チェックポイントみたいだな』
『ま、順調ね』
『『『『サモン!!』』』』
僕らがモニター越しに見守る中、田中先生の許可の下でそれぞれの召喚獣が喚びだされ、
その点数が表示された。 まずは三年生側の点数が明らかになる。
《3年Aクラス モブA 世界史 332点 & 3年Aクラス モブB 世界史 264点 》
『『ちょっとまt「やっぱりAクラスの人が来たね。」おい、話w「三年は予備校に通っている人達も多いだろうに、きっちり成績優秀な人を用意してきたな」・・・orz」
霧島さん、姫路さん、ムッツリーニ等の点数をよく見るせいで勘違いするが、
普通は200点を超えるだけでも胸を張れるくらい凄い成績だ。
つまり、画面に映っている先輩たちは学年の中でも化学ではトップ10に位置するくらいに成績の良い人達ってことだ。そして、対するこちら、二年生側の成績は・・・
《2年Bクラス 佐々木由紀 世界史 194点 & 2年Cクラス 藤堂一樹 世界史 137点》
『『・・・(よかった・・・)』』
なんか聞こえた気がしたけど・・・
とりあえずこちらも良い成績だけど、結構苦戦してるなぁ。
あ、隙をつかれて喉を切られてやられた。
「まぁ、こんなもんだよな」
「チェックポイントは純粋な点数勝負だしね」
いくら点数が高くても押されてチームワークが乱れていたら勝てないよね。
Fクラスの二人も・・・って瞬殺された。
「でも、これでチェックポイントまでの道のりは分かった。
これで他のクラスの人達を送り込める確率も上がるはずだ。
皆!ここは一気に勝負を決めるぞ!
今の人達に対抗できそうな点数のペアはどんどん突入してくれ!」
雄二が待機している皆に声をかける
「「「「「俺たちに任せとけっ!」」」」」
・・・無視しよう・・・
『『『サモン!』』』』
?あ~さっき入っていったAとBの・・・
世界史
3年Aクラス モブA 297点&3年Aクラス モブB 209点
VS
2年Aクラス 中岡聡 298点&2年Bクラス 香川静香 297点
さっきの試合で点が減ってたのと、2年のペアが得意科目だったこともあり、
先輩達との戦いは二年生側の勝利となった。