【朝】
「ところでアキ君、参加する人は誰ですか?」
家族四人でご飯を食べていると不意に姉さんが聞いてきた。
「えっと・・・雄二、ムッツリーニ、秀吉、霧島さん、工藤さん、姫路さん、美波・・・ってどうしたの?」
「女の子もですか・・・」
「え?そりゃクラスメイトと言うか学友だし」
「アキ君、不純異性交遊は・・・」
「玲、いい加減にしなさい」
何かを言おうとした姉さんを止めたのは母さんで、
「明久が誰と仲良くしようと明久の自由、姉とは言え貴女が口出す事ではありません」
「しかし・・・」
「それとも貴女も何かしらの制限を付けられたいのですか?」
基本放任主義だが人間関係には厳しい母さん、友人は何があっても大事にしろと言うのは母さんの言葉だ。
「で、明久ほかには誰が来るんだい?」
母さんが姉さんを説教していると父さんが聞いてきたので、
「幽香、妹紅、咲夜、あと紫とアリスが来るらしい」
「16人・・・車が二台必要だね」
「だね、ご馳走様。そろそろ部屋に紫が来ると思うから確認してくるよ」
僕は部屋に向かうと丁度隙間が開き、
「おはよう、明久」
「おはよう、お邪魔するわ」
「失礼するわね」
紫、咲夜、アリスが現れ・・・
「あれ?何でこいしが?」
「「「え?」」」
「やっほう、明久~♪」
笑顔で飛びついてきた少女、古明地こいし。
「何でここに?」
「う~んふらふらしてたら紫達見つけたから付いてきた~」
なるほど、無意識か。
「どうしようか・・・」
「連れて行ってあげたら?」
「それもそうだね」
「どこか行くの?」
「うん、海だよ。こいしも行く?」
「行く!!」
「じゃあ、父さんに言わないとね」
僕はリビングへ向かい父さんにこの子とを話すと了解をもらった。
こうして、計17人で別荘に泊りがけで海に行くことになった。
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車分けは、
1 運転:玲 姫路、島田、工藤、霧島、秀吉、康太、雄二、智久
2 運転:亜樹奈 明久、こいし、幽香、妹紅、紫、咲夜、アリス
で決定し、海へと向かっているのだが・・・
【車1】
「いや~しかしこうやって大勢で出かけるのも久しぶりだね」
「そうですね~」
明久の父、智久はあまりにも速い順応能力のより早くも溶け込んでいた。
「はい、すごく楽しみであまり眠れませんでした」
「瑞希ったら小学生じゃないんだから」
「今日のために水着も新調したんです」
「あれ?この間買ったばかりじゃなかったの?」
「あれは・・・その・・・サイズが・・・」
瑞希が指を絡ませ苦笑すると、
「はは~ん・・・もしかして・・・太った?」
「はうっ!!」
楽しそうに話す少女達を見て智久は・・・
(やっぱり亜樹菜もそういうことを気にするのだろうか?)
とある意味場違いなことを考えながら微笑ましそうに見ていると、
「えぇ、痩せたわよ・・・胸からね・・・」
「姫路も島田も気にしすぎではないかの?前とたいして変わらぬと思うが・・・」
「悪かったわね、どうせウチは木下よりも胸の成長は遅いわよ」
「わしの胸は成長なぞせんぞ・・・」
「気を使わなくていいわよ!!どうせ木下はウチを置いてその内タユンタユンになるんでしょ!!」
「グラマーな木下君には私達の悩みなんてわからないんです!!」
「ワシは男じゃぞ、落ち着くのじゃ」
「そうだよ。そういう言葉は場合によっては人を殺すんだよ?」
「「え?」」
智久の言葉に2人は惚けたように返事をし、
「さっきの話からして、先に失礼なことだと謝るけど姫路さんは体重、島田さんは胸にコンプレックスがあるようだね」
「「うっ・・・」」
「今の言葉だけでもどれだけきついかわかるよね?そう、人によってコンプレックスは違う。
それこそ受け取り方もね。君達と同じように彼もそれに似た痛みを、場合によってはそれ以上の痛みを受けてるんだ。ちゃんと言葉は選ばなきゃ、彼は男だよ?」
「「ご、ごめんなさい」」
「今度から気をつけなさい」
智久は笑顔でそう言うと、
「しかしどうしたのじゃ?」
「「だって・・・」」
二人は運転する玲を見て、
「あの胸が・・・」
「あのくびれが・・・」
「「羨ましい(です)・・・」」
「・・・・・・確かに、羨ましい」
「だよね~。ボンッ、キュッ、ボンッ! って感じですごいよね~」
「・・・・・・」
「あら、康太君どうしました?」
いきなり鼻血をたらしたムッツリーニに玲は問い、
「・・・ただの車酔い」
「とりあえずたしか薬が・・・」
智久は荷物から薬を取ろうとし・・・
「・・・・・・玲、コレはなんですか?」
それは旧型のスクール水着・・・
「え?水着ですけど」
「とりあえずコレを来たキミと歩く恥ずかしさを負いたくないのでダメです」
「そうですか・・・」
「やはり一度ちゃんと亜樹菜と一緒にオハナシする必要がありそうですね」
「え・・・」
こうして賑やかにやっていた。
【車2】
「海、楽しみだね」
隣に座るこいしは楽しそうにそういうと、
「そういえばこいしの分の水着ないよね」
「大丈夫よ、用意するわ」
「紫は用意したの?」
「問題ないわ、幽香」
そう言って紫が取り出したのは・・・紐ビキニ。
「アウト~!!!なんちゅうもん出してるの!?てか面積小さすぎだよね!?」
「だめかしら?」
「そうですよ、紫さん」
「紫、考えなさい」
「それ、ほかの男にも見られるんだぞ?」
「・・・・・・」
紫は思案し、
「それもそうね」
隙間にそれを投げ込んだ。
「・・・なんか不安しかないな・・・」