読んでも読まなくても大丈夫だけど一応繋がってます。
時間軸は…結構わかりやすいかも?
それはホントに偶然だったのかもしれない……でも私は後悔していない…
それはホントにただの気まぐれだった…
「さて水をあげに行こうかしらね」
私はいつものように向日葵畑に出た。
「あら?」
するとそこには5、6歳くらいだろうか、茶髪の少年が空いた場所に座り込んでいた…
いつもなら追い返すけど、今日はなんだか気分がいいし…話しかけてみようかしら…
「あら?人間の子供がなんのようかしら?」
「え…」
いきなり声をかけられたことに驚いたのだろう…その子はびっくりしたように振り返った…
「…」
見ようによってはかわいらしい顔立ちだろうか…しかしそれよりも私が見入ったのは…その瞳だった。
濃いめの茶色…どこにでもいそうな色だったが、
深かった…まるで吸い込まれるような…すべてを見透かされるような…そんな瞳をしていた…
私はそれに見惚れ、そして恐怖した…
こんな子供が…ここまで深い思いを瞳にうつせるものなのだろうか…
「お姉さん誰?」
…いけない…思考にふけるとこだったわ…
「名前を聞く場合、自分から言うのが礼儀ってものよ?」
「あ、それもそうか…ぼくは吉井明久っていうんだ」
「明久ね…私は風見幽香よ」
「へ~」
どうも名前を知らないみたいだし…外来人かしら…
「明久、気をつけたほうがいいわよ?」
「何を?」
とりあえず…
「ここにはね…とっても怖い妖怪が現れるのよ」
「じゃあ、ここを出なきゃかな…」
「そうね…だから早く…「こんなところで妖怪現れたらはお花がかわいそうだもんね」え?」
この子なんて…
「前ね、蜘蛛の妖怪に襲われたんだけどすごくでかくてね、あんなのが現れたらお花さん倒れちゃうよ」
聞き間違いじゃないか…しかしこの子はバカなのだろうか…自分のことより花を心配するなんて…
でも…
「じゃあ、またねおn「待ちなさい」?」
「私の家すぐ近くだし、お菓子食べに来る?」
「え…でも」
「大丈夫よ、妖怪が来ても私が追い払うし(まぁ、自分のことなんだけどね)」
「う~ん、じゃあ行こうかな」
笑顔で喜ぶ明久…ふふ、まぁ、いい暇つぶしにはなるでしょうね…
それからも明久はちょくちょくとここの遊びに来るようになった…
そして、いつの間にか私も明久が来ないかと楽しみになっていた…
でも、ある意味予想できて、起こってほしくなかったことが起きた…
「新しい妖怪が幻想入りした?」
そうそれは明久と会って数カ月たった時、八雲紫の一言が始まりだった…
「そうなんだけど、どうもこの妖怪ね、人の話を全く聞かないのよ…」
「なんでそんなのを…」
「まぁ、そんなんだから気をつけてね~」
あ、逃げた…
昼頃・・・
早く行かないと…今日は明久が向日葵畑で待ってるんだった…
その時、私は気づいてしまった…向日葵畑に感じたことがない妖力を感じることに・・・
(まさか!!朝紫が言っていた妖怪!?急がなきゃ!!)
そこに着くと、明久とあれは…鬼?でもなんか違うような…
「コドモ、ウマソウナコドモ」
その鬼?はまるで踊るかのようにはしゃいでいた…あ…
「な、やめろ!!花が傷つくじゃないか!!」
「ハナ?コレ?ジャマクサイナ…」
その妖怪は向日葵をまるでごみをのけるかのごとく、棒でなぎ払った…
あの妖怪…コロス…
私は、あのごみを消すために傘を構えようとした…
「…やめろ…」
『ゾワッ』
「「!?」」
な、何!?今の感覚!?まさか私が一瞬死を覚悟するなんて…
「この花達は幽香が毎日頑張って育てたものなんだ。それに気安く触れるな!!」
「・・・・・・」
明久の茶色だった瞳は、青く、蒼く…あわく虹色に輝いていた…周りを包むような殺気。でも矛盾して周りを守るように包み込む優しい雰囲気…
あぁ、そうか…今感じたのは明久のあの殺気。
本能的な恐怖。そう…死そのもの…
「フ、フザケルナアアアア!!」
妖怪は明久と言う子供に恐怖したことが許せなかったのか、明久に飛びかかった…
『ガツンッ』
「なっ!?」
しかし…棒を振り下ろすもそれは…私の傘によって止められていた…
「ナ、ナンデオマエモヨウカイナノニ…」
「えぇ、確かにそうね…でもあなたは私の育てた花を傷つけた…」
私は…相手に向けて傘をつきつける…
「ましてや…私のモノに手を出したんだから…
覚悟はできてるわよね?」
「ヤ、ヤメ・・・」
「…消えなさい…」
「あれ?」
「あら?起きたの?明久」
「えっと・・・なぜ僕は膝枕されてるのでございましょうか?」
時折この子の思考がわからないわね…
「貴方、私が来なかったらどうする気だったのかしら?」
「あ、そうか僕妖怪に襲われて…」
「ねぇ、明久…」
私は明久の頭を撫でながら、瞳を覗き込みながら声をかけた。
「なに?」
「これからも貴方は多分妖怪から襲われかけたりすると思うの」
「うん…」
「だから…逃げる手段として私が特訓してあげるわ…」
「えっ・・・」
ふふふ、なんか不思議な気分ね・・・
「ちなみに拒否権はないわ・・・明日の朝から始めるからちゃんと来なさいね?」
「・・・はいorz」
ほんと明日から楽しみだわ。
思えば、この時…いや、明久を見つけた時から、私は明久だけを見ていたのかもしれない…
「…夢…みたいね」
はぁ、まさか明久と会ったころの夢を見るなんて…
でも、もうあの頃から明久は力に目覚める兆しがあったのよね…
今日は始業式だし、明久を起こしに行こうかな…
「おじゃまします。明久、起きなさ~い」
…………
まだ寝てるみたいね…
私は明久の部屋の行こうとしたとき、リビングにある花に気づいた…
「…ふふ」
それは昔、明久にあげた花…あげた時から今まで植えかえしながら、ちゃんと育てているらしい。
胡蝶蘭…清純、純粋という花言葉を持つ花…
でも、明久のことだからもう一つの意味には気づいていないだろう…この花をあげた本当の意味に・・・
もう一つの花ことば、それは…
あなたを愛してます
さて、この意味に彼は何時気づくのかしらね。