そこは……見る影もなく荒れた神社・・・
蹴り開けられたであろう障子、吹き飛ばされた木々。
穴の開いた参道・・・
「紫…もう一度、言ってくれるかい?」
「…何者かの侵入を感じてね…調べてたのだけれど…結果がこれよ。
霊夢が…連れてかれたわ」
居間にはひっくり返された湯飲みなど。
多分お茶を飲んでたんだろうな…
血痕とかがないあたり怪我はしてないようだけど…
そこで僕はひっくり返った台の下に輝くものを見つけた。
それは…銀のロザリオ。
裏には、
”我等、神の名の下に魔を滅する”
魔…
このロザリオの紋様…
「これは…」
「紫、知ってるの?」
「えぇ、それはバチカンの協会のものよ。
異様なまでに
「バチカン…」
「な!?明久!!待ちなさい!!」
僕は隙間を開き、飛び込んだ。
side霊夢
暗い…音もなく、入り口は柵ってやつかしら。
おまけに着けられた腕輪のせいか霊力が扱いにくい。
「はぁ、めんどいわね…」
いきなり変な格好の集団(神父服というもの)が来たと思えばいきなり襲ってくるし、
自爆特攻とかしてくるから驚いてたら後ろからなんてね。
「まぁいいわ」
私はベットに座り目瞑る。
side明久
ここが…
何度か隙間を通りたどりいたのは巨大な協会。
「貴様、何者だ!!」
「ちょっとココのトップと話がある、通してください」
「駄目だ。何よりこれから刑が執行される。一般人を通すわけには行かない」
「刑?」
「魔を匿っていた日本って場所で巫女とか言う娘だ。馬鹿な奴もいたものだな」
勝手に侵入しといてその日の内に刑だと?
「どうせ死刑しかない。その匿われてたと言う魔もすぐに処分される、いい気味だ」
「……」
「なんだ?早く帰れと…」
「邪魔だ、退け…」
「!?」
僕は青ざめた顔の門番の横を通り過ぎる。門番は膝から崩れ何かを呟いているが無視だ。
それより…
「……霊夢、どこだ?」
霊夢を探すほうが先だ。
side霊夢
『ガヤガヤ……』
なんだか外が騒がしい……何かあったのかしら?
「ん?」
すると鉄格子の前に女が立ち止まる。
「おい牢兵、私は彼女について連絡を貰っていないのだが……」
「え?あぁ、第10位の方が連れてこられた罪人です」
「しかしココは死刑囚の入れる牢だ…どういうことだ?」
なんか話し込んでるわね…
ん?彼女はこちらを向き、
「君に聴きたいことがある」
日本語で話しかけてきた。
「誰よ、貴女」
「これは失礼、私は第3位エリー・マルガート。
どうも君がここにいる理由がわからなくてな」
「…博麗霊夢よ。お茶を飲んでたらいきなり襲われてここ連れてこられただけよ」
「なに?」
私はとりあえず重要なことは省き簡単に説明した。
「要するに…君はある意味別世界の魔が人と共に生きる世界の管理者のような職業…だと。
そして何の説明もなくいきなり現れた黒服の集団に襲われ…」
「ここに連れてこられたわ」
「…ちっ、馬鹿は…前々から問題は起こしていたが…こんな…おい!!」
途中まで日本語だけど、途中から何言ってるのかわからないわね。
「この方を出せ」
「え、し、しかし……」
「聞こえなかったのか?」
「は、はい。只今」
すると鍵が開かれ、
「行くぞ、真相を確かめねば」
出してくれる…ってことでいいのかしら?
すると、
「し、失礼します!!エリー様!!」
「どうした?」
「侵入者です!!」
「現状は?」
「一般のハンターはほぼ壊滅、9位から4位までの方々も敗退。
只今2位と1位のハルト様とギラ様が交戦中ですが…押されております…」
「相手は何人だ!!」
「…一人……の人間です…」
所々明久から聞いたことがある言葉…
「ねぇ、エリー」
「どうした?ちょっと侵入者のことで考えて…」
「聞きたいんだけど…その侵入者…茶髪の…15、6位男?」
「?」
エリーは不思議そうな顔をし、兵に聞いているようだ。
「そうらしいが…」
「あぁ…怒らせちゃったのね……」
「え?」
「お願い、そこまで連れて行って。その人は私の…身内よ」
side明久
う~ん失敗したか?
僕は二人の攻撃を避けながらそう考えていた。しかしこの二人…ほかの人達と練度が違うな。
結構危ないかも…
「貴様!!何のつもりだ!!」
「だからさっきから言ってるでしょ!?其方さんが人の家族をいきなり襲って攫って行ったからそれについて聞きに来たって!!」
「だったらなぜほかの皆を…」
「いきなり攻撃してきたから反射的にカウンター入れただけです!!
てか威嚇でマジで殺しにきますか!?普通!!」
僕は槍を避け、大剣をしゃがんで避け…はっきり言ってメンどい!!
「てかそっちもそっちだ!!さっきから聞いてれば魔と仲良くなった人間は罪人?
処罰しなければならないだって!?ふざけたこと抜かさないでよ!!」
「しかしそれが協会の…」
あぁ…もう聞いてて話にならない…
僕は左右から襲い来る大剣と槍を受け止め…
「「な!?」」
「はぁ、そんな組織なら…滅びてしまえ…
あんた等自分が神にでもなったと思ってるの?はっきり言って聞いてて、まるで自分は選ばれた人間みたいに…」
「何を言って…」
「さっきまで襲ってきた人達は何?まるで魔、それに関わる人達は死んで当然みたいに…
たとえハンターでもね…狩る…殺す以上…その罪を背負うんだよ!!
それを相手に押し付けて正当化すんじゃない!!」
「「…」」
二人は黙る…思い当たるところがあったからだろう。
しかしその沈黙を破る馬鹿がいた。
「ははは!!死にやがれ!!罪人が!!」
side霊夢
外に出ると明久が二人の男の攻撃を止め何かを叫び、
「!!!!!」
そこに一人の男が空気を読まず箱みたいなのを開けた。
「な!!あれは…あいつ何と言うものを持ってきてるんだ!!!」
「あれは?」
「……ネメシス…協会の最終兵器だ。普通なら女王の許可がなくては持ち出しできないものだ!!」
すると箱から白銀の巨人?のようなものが出て来て…
「!!」
二人を巻き込んで明久を攻撃した。
明久は二人を掴み、範囲の外へ投げ飛ばすと、
『ドカッ!!』
押し潰された。
しかし私は心配していなかった…
だって明久があの程度の物に負けるわけないって予想ではなく、確信していたからだ。
_________________
「ハハハ!!!ざまあ見ろ!!罪人ごときが神に逆らうから…」
「神ね…まったく神々しくもない」
「な!?」
地にめり込んだあたりから響く声。
「よいしょっと」
明久は何事もなかったようにネメシスの拳を持ち上げ、
「ほい」
投げ飛ばした。
ネメシスは受身を取り、追撃をしようとするも、
「邪魔だ!!劫拳『阿修羅覇王拳』!!!!」
明久の金に輝く拳により沈められ、沈黙した・・・
「な…あ…」
「とりあえず、吹き飛んでろ!!」
『ドカッ!!』
「ぐべ!?」
男は明久の左ストレートにより、吹き飛ぶのであった。
「あ、顎砕いたかも…でもまっあいつから霊夢の霊力の残滓感じたしいいか」
side明久
その後、霊夢の誘拐は第10位のゲベ(と言う名前らしい)の独断であり、
教皇と言う今代の女王との対談、その女王が僕とそこまで歳が違わないことには驚いたが、
それ以上にセレナ(と言う名前らしい)が僕にことを知っていることに驚いた。
なんでも協会が信仰する神からの話で聞いたらしい。刹那曰く、真理の扉を開いた者として広まってるみたいだ。
とりあえず自分たちには手出しをしない、ということで決定した。(実際人に害なす魔のみを狩るだったのに履き違える者が多いと少し困った表情をしていた)
そしてエリーさんという人が霊夢を守って?いてくれたらしく、お礼を言い、そして謝罪された。
ゲベに関しては、実験段階の転移装置(破壊、資料の消去が決定)を無断使用、
刑の独断の決定、ネメシスの独断の使用により重い罰が科せられるようだ…
もしもの時は協力するよとセレナと約束を交わし幻想郷に帰ってきた。(握手をした時顔を赤くして手を見てたがどうしたのだろうか?
「はぁ…お茶が美味しいわね…」
「そうだね」
僕達は綺麗になった神社(萃香が頑張っていた)の居間でお茶を飲んでいると、
「………明久…」
「なに?」
「…紫から聞いた。慌てて出て行ったって……ありがとう、ね」
僕は霊夢のほうを向くと彼女は顔を逸らしていた。しかしその頬は赤く染まっていたのは丸見えであり、
「どういたしまして」
ただゆっくりと過ぎるこの時間を楽しんでいた。