僕と幻想郷と召喚獣   作:只今更新凍結中

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修正。
まさか題名が消えてるとは…


明久と踊り子と

協会の襲撃から数日。

そろそろ高校受験なだけあってどこを受けるか悩んでいた。

 

「この高校だとな…いきなり点数が上がったって多分カンニングって誤解されそうだし」

 

資料を眺め、悩みながらポストを確認すると手紙が入っていた。

 

「?誰だろう・・・」

 

名前は書いていないので封を切ると、

 

「セレナからだ・・・」

 

 

《吉井明久様へ

 

お元気にお過ごしでしょうか?

いきなりの手紙に驚きになるかもしれませんが、折り入って貴方に頼みごとがあるのです。

その頼みごととは、実はお忍びで昔踊りの稽古で知り合った友人に会いに行こうと思い、

その護衛を貴方にお頼みしたいのです。

強制等はしません。ただよろしいのでしたらお返事を頂きたく思います。

 

セレナ・エリザベス 》

 

 

綺麗に整った日本語。

さすが教皇、育ちが良いだけに勉強とかも厳しいか。

しかし話してても思ったけど結構おてんばだな~

いや、活発的という方があってるか。

 

「え・・・っとここか」

 

僕は隙間を開き潜り込む。そして出ると、

 

「え・・・」

 

「あ・・・」

 

そこには蒼・・・いや、角度により緑、赤・・・複数の色に輝く髪を持った少女が・・・

 

 

 

着替えていた。

 

 

 

「き・・・キャアアアアアアアアアア!!!!!!!」

 

教皇の間の前の飛んだつもりが、彼女の部屋に直接飛んでしまったようだ。

 

 

 

_____________

 

 

「本当にごめんなさい」

 

僕は着替え終わった彼女・・・セレナに対して土下座をしていた。

 

「いえ、わざとでないなら良いのですよ。ただその・・・驚いてしまっただけですから!!」

 

あの後悲鳴に衛兵達が来たのだがセレナは着替えていたら虫がいて驚いただけと言った。

衛兵もさすがに着替え途中ならと入って来ず僕は処刑を免れた?のだが・・・

 

「いや、さすがに覗きまがいな事しちゃったし・・・」

 

「なら・・・今回の依頼をボランティアで、ということで」

 

「・・・わかったよ」

 

なんともまぁ優しい少女である。

普通なら一回くらい殴られても仕方ないと思ったのだが…

 

「で、いつ会いに行くの?」

 

「調度今から開いていますし・・・」

 

「じゃあ今から?」

 

「はい」

 

僕は確認すると、

 

「ここに隙間開けとくから終わったら呼んでね?」

 

「?」

 

「その・・・着替え」

 

今セレナが着ているのは白いドレス。

さすがにその格好では行けないよ。

セレナは赤くなり袋をあさり始め、僕は隙間に入り込んだ。

 

 

______________

 

 

「久しぶりですね、こんなふうに外を歩くのは」

 

「そうなの?」

 

「はい」

 

僕達は目的の場所に向かうべく町を歩いていた。

セレナの格好は黒と白のワンピースに髪を纏め帽子をかぶっていた。(エリーが用意したらしい

その友人は今では有名な踊り子らしく、世界を飛び回っており1週間ほどここに留まる予定らしい。

それを手紙により知り、数年ぶりに会いたくなったそうだ。

 

「あ、ここですね」

 

「お~」

 

そこは高級ホテル。さすが売れっ子?の踊り子だ。

 

「行きましょう」

 

嬉しそうに行くその姿は僕より年上とは思えないほどであるが・・・

 

「あ・・・」

 

「ほら、気をつけて」

 

僕は石により躓きそうになったセレナを受け止め、

やっぱり女王、教皇と言われながらも一人の少女なんだな・・・と心の中で思った。

 

「ここですね」

 

部屋を聞き(本人に連絡後許可をもらって)呼び鈴を鳴らすと・・・

 

「セレナ!!久しぶりね!!」

 

「えぇ!!リサも元気だった!?」

 

ドアを開けた少女はセレナの顔を見ると抱きつき二人して笑いあっていた。

 

「とりあえず、ほら入りなさいよ」

 

セレナは良いとして・・・僕はどうしようかな・・・

 

「明久様も」

 

「いいの?」

 

「ほかのみんなもいるし良いわよ?」

 

「じゃあお邪魔します」

 

部屋に入ると数名の人がおり、

 

「うわ!?リサが教皇と知り合いだったのはマジだったのかよ!?」

 

「嘘じゃないっていったでしょ!?」

 

まぁ、普通そんなの信じられないよね(苦笑

 

「で、彼は誰?」

 

「そう言えばそうね。セレナこの子は?」

 

「えっとこの方は」

 

「はじめまして、吉井明久といいます。今回はセレナの頼みで護衛をしてるんですよ」

 

「へ~」

 

「でもこんな子が護衛なんてできるのか?」

 

もっともな質問である。

 

「問題ありません。この方は協会の誰よりも強いですから」

 

「すごいわね・・・」

 

「そういえば協会今活動停止中らしいですがどうかしたのですか?」

 

「あ、今お忍びですのでフランクに話してもらっても大丈夫ですよ。

協会ですが・・・実は問題がありまして・・・」

 

「「「「「「問題?」」」」」」

 

「使徒の一人が独断で誘拐まがいなことおこないまして」

 

「それのせい?」

 

「いえ、その後勝手に刑執行まで行おうとしてまして・・・」

 

セレナは僕をちらりと見た後、

 

「その方のご家族の逆鱗に触れまして、今壊滅状態なんですよ(苦笑」

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

「えっと・・・ゴメン」

 

「いえ、明久様は気にしなくていいのですよ!?悪いのはこちらですから」

 

「もしかして・・・」

 

「彼が?」

 

「・・・はい」

 

「なあ、リサ」

 

「なに?」

 

「彼に頼んでみたらどうだ?」

 

「何言ってるのよ!?こんなこと人に頼めるわけないでしょ!!」

 

 

「リサ、どうかしたの?」

 

「いや・・・その・・・」

 

「実はな、脅迫状が届いたんだ」

 

「グレア!!」

 

「リサ、迷惑かけたくない気持ちはわかる。

しかしお前にもしものことがあったら困るんだ」

 

「うっ・・・」

 

脅迫状・・・

 

「で・・・僕に何を頼みたいんですか?」

 

「受けてくれるのか?」

 

「受けるも何も・・・困っている人に手を貸すのに理由なんて要りませんよ」

 

僕は笑ってそう応えた。

 

「実はこれなんだが・・・」

 

とりあえずその渡された手紙を読んで・・・

 

《今宵の舞において貴女の血を頂きに参ります》

 

「『なにこれ・・・』」

 

僕の突っ込みと刹那の突込みが重なった。

くさ、と言うか文にすらなってない。コレは酷い・・・

 

「だから、ただの悪戯だって・・・」

 

「だがな・・・」

 

「いえ、悪戯ではないですよ」

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

表現はあれだがこの手紙には確かに妖力が感じる。

 

「血・・・ということは相手は吸血鬼ですか?」

 

「うん、多分」

 

ほのかに血の香りもするし間違いないと思うが・・・

 

「この、今夜の舞はどんなのをするんですか?」

 

「え?あ~民族舞踊でね、二人一組のをやるんだけど」

 

「へ~」

 

この人達はいろいろな舞に手を出しているらしい。

 

「その衣装は?」

 

「コレよ」

 

その服は露出が抑えられている代わりに布が多かった。

 

「じゃあ・・・こうしましょうか」

 

僕は作戦の内容を伝えると、

 

「君はそれで良いのかい?」

 

「さすがに命が掛かっているのに変なプライドは持てませんから」

 

「そうか・・・」

 

「ってことで舞、見せてもらえませんか?」

 

「わかったわ」

 

僕達は会場に向かっていると

 

「ごめんなさい・・・」

 

「?なにが?」

 

「いえ、私のわがままでまさかこんなことになるとは・・・」

 

セレナはそう言うと俯いてしまった。

 

「う~ん」

 

明久は頭の上に手を乗せわしゃわしゃと頭を撫でる。

 

「ふえ!?えっ!?え!?」

 

「気にしない気にしない。友達の友達が困ってるんだ。

手を貸すのは当たり前でしょ?」

 

「え?」

 

「と言うか助けるのに理由なんて要らないさ。

今回のことだってセレナは友達に会いに来た、ただそれだけ。

僕は偶々それに付いて来て友達が困ってたから助ける、ただそれだけだよ」

 

「明久様・・・」

 

「その呼び方」

 

「?」

 

「普通に明久で良いよ」

 

「でも・・・」

 

「セレナのほうがお姉さんなんだし、それに様付けで呼ばれてるとなんだか壁を作られてるようで・・・」

 

「え!?そ、そんなつもりは!!」

 

「じゃあ呼んでみて?」

 

「・・・あ・・・明久」

 

「うん。セレナは僕にどうしてほしい?」

 

「え?」

 

「僕は今君の護衛。要するに君は僕の依頼主だ。

僕にどうしてほしい?」

 

僕は例えを言いながらも真剣にそう言うと、

 

「私の・・・私の友人を、守ってください」

 

「了解。何が何でも守って見せるよ」

 

僕ははっきりとセレナと約束(けいやく)するのだった。

 

 

 

 

____________

 

 

 

夜・・・

 

会場は人で賑わっていた。

これによりこの団体が・・・いや彼女・・・リサがどれだけ人気なのかが良くわかる。

すると電気が消え、ステージにスポットライトが当てられる。

そこには二人の人影。二人は口元を布で隠し、綺麗な金色の長髪をまわせ・・・双剣を抜き舞う。

時に一人で舞うように、時に二人で争うように、時にまるで背中を任せられる相手と共闘するように・・・

それを天井より見つめる紅い視線。

その視線の主は宙を舞い踊り子の・・・リサの前に着地した。

凍りつく会場・・・

 

「・・・貴方は・・・」

 

「約束通り血を頂きに参りましたよ」

 

ニヒルの笑ってるつもりであろう青年。ただその口の端から見える犬歯はあまりにも長かった。

 

「き、きゃああああああ!!!」

 

観客席より響いた叫びにより観客はあわてるように逃げ始める。

 

「どういうつもりかしら?」

 

「どうもこうも貴女を気に入った、だから眷族にすることにしたのですよ。

光栄に思いなさい」

 

「どこが・・・」

 

リサは何かを言い続けようとしたが紅い瞳を見た瞬間何かに飲み込まれるような、引き寄せられるような感覚に襲われた。

 

「さぁ、そのまま此方に・・・」

 

「それは却下ね」

 

歩き出そうとしたリサをもう一人の踊り子が引き寄せ、

 

「ほら、起きて」

 

「あ・・・あれ?」

 

「な!?」

 

その踊り子はリサの肩を叩くとリサは驚き、

 

「な、何故だ!!何故魅了が・・・」

 

青年・・・吸血鬼は驚いたように声を上げる。

 

「下がってて」

 

「わかったわ」

 

踊り子・・・明久が女装し化けていたのだ。

態々このためにかつらは元々あったのだが、メイク品等を紫より借り、やり方がわからなかったので恥を忍んで藍にメイクを頼んだ。

え?何で紫じゃないって?

寝てたんだよ。それをたたき起こすかたちになっちゃったし・・・

 

「貴様・・・よくも私の邪魔を!!私を高貴な吸血鬼と知っての所業か!!」

 

「高貴?」

 

彼は自分を高貴と言ったがまったく持ってカリスマ性のカの字も感じない。

高貴というのはレミリアや紫(時によるが)のような存在のことだ。

 

「高貴ね・・・まったくそんな物感じないけど」

 

「な!?貴様ああああああ!!!」

 

怒り狂ったように突っ込んできた青年。

確かに一般人では反応出来ないかもしれない。だが直線的過ぎる。

ただ力に頼った動き、レミリア達の様に考えを持ってると思えないほど。

しかし暴れるわけにはいかない。

 

 

 

 

 

一撃でしとめる。

 

僕は振りかざして来た腕を払うと左手を抜き手の形にし、

 

「失」

 

 

ー徹・羅漢撃ー

 

 

「あがっ!?」

 

吸血鬼の体を・・・心臓を貫いた。

 

「あ・・・がっ・・・」

 

「消えろ・・・」

 

心臓と同時に死の点を突かれた吸血鬼は灰となって崩れ落ちた。

 

「・・・依頼完了だよ」

 

「・・・えぇ」

 

はた迷惑な吸血鬼の脅迫?は早急に終結した。

 

 

 

_____________

 

 

次の日の朝

 

「じゃあそろそろ帰るね?」

 

晩セレナの所の宮殿に泊まった僕はリサ達にそう言うと帰る準備をした。

 

「本当にありがとね」

 

「俺からも礼を言わせてもらうよ」

 

「良いの良いの。僕がただやりたかっただけだから」

 

なんと聞いた話によるとグレアとリサは恋人同士だったらしい。

確かにあの心配しようとかを考えるとあれだが・・・

 

「?」

 

「どうかしたか?」

 

美男、美女。なんとも絵になる二人だ。

 

「明久、また来てくださいね」

 

「教皇がお世話になりました」

 

「うん、なんかあったら相談くらい受けるよ」

 

セレナも来ており(エリー付き)僕はそれだけを言うと歩き出した。

だってこんな街中で隙間なんて開けるわけないじゃん。

しかし・・・もう女装はしたくないな・・・

 

「セレナ」

 

「何?リサ」

 

「頑張りなよ?」

 

「え!?」

 

「多分ライバル多いわよ~」

 

「う~!!!!」

 

明久が離れたそこには国民(ゆうじん)に弄られる教皇(しょうじょ)の姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに女装の姿と舞の映像と戦闘の映像は藍が(赤面+鼻血)ちゃっかり撮っていたここに書き記す。

 

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