side???
どうしよう・・・
私はちょっとした興味本位で家を出て、外の世界にきたのだが・・・
「ここどこ?」
森の中、私は迷子になっていた。
いや、もう10になるんだ、自分で何とかしなくちゃ・・・
私はさまよい歩き回っていると、
「キャッ!?」
木の根に足を引っ掛け転けてしまった。
「痛・・・」
膝が擦り剥け血が流れる。
傷は深くない、でも・・・
「ママ・・・」
私は痛みを耐え、しかし一人だということに悲鳴を上げ出す。
『ガサガサッ』
「!?」
近くの茂みから音がし、私は恐怖する。
いつもなら獣とかが出ても問題ないけど・・・今の状態じゃ対処できない。
「あ痛・・・枝が刺さった・・・」
そこから出てきたのは一人の私より年下の少年だった。
「ん?あ、怪我してるけど大丈夫?」
「え・・・」
私は驚きで忘れかけていたけど足を怪我してたんだった・・・
「ちょっとごめんね」
「?っ!?」
彼は持っていたカバンから変な物を取り出し、そこから水が出てきて傷にかける。
私はしみるのを耐え、
「洗わないとって言ったから。
・・・はい、これでよし」
彼は包帯とガーゼを取り出し、傷を縛る。
「なんでそんなものを?」
「?あ~僕よく怪我するからね・・・(遠い目」
なんだろう・・・続きは聞いてはいけない気がする・・・
「一応応急手当?だから家に帰ったら親に見せるといいよ?」
「・・・場所がわからない」
家に帰ったら・・・でも私は今迷子なのだ。
「なんなら案内しようか?」
「え?」
「ここらへんだいたい知ってるし、抜ければわかるかもでしょ?」
「・・・うん」
私は立ち上がろうとし、
「っ・・・」
膝を擦り剥いただけかと思ったがくじいてたか・・・
「・・・」
彼は私歩前に来、屈むと、
「ほら」
「なに?」
「乗りなよ」
え?もしかして背負っていく気?
「でも・・・」
「問題ないからさ」
なぜかわからないが逆らえない気配を感じ、私は彼の肩に手かけ寄りかかる。
「よし、じゃあ行こうか」
彼はまるで何かを背負っているような動き見せず、しかし私に負担がいかないようにしながら歩き始めた。
あぁ・・・いつ以来だろうか・・・こうやって誰かの背中の暖かさを感じたのは・・・
私は暖かさを感じながら、彼の背に体を預けた。
ある程度歩き、いきなり彼は立ち止まった。
「やばいな・・・」
先に見えるのは少数だが妖怪の集団。
「ちょっと待っててね」
彼は私を木の近くにおろす。
「さすがに危険よ!?」
「大丈夫だって」
彼は笑い、集団に突っ込む。
いきなりのことに彼らは驚くがすぐさま襲いかかってきた。
しかし驚きべきはあの少年だろう・・・
彼はそれこそ周りを囲まれながらも攻撃をよけているのだ。そして隙を見て、霊力の球を打ち出している。
「・・・」
それに目が行ってたからこそ、
「ウゥ・・・」
「あっ・・・」
近づいてきた一匹の妖怪に気がつけなかった・・・
妖怪は飛びかかろうとし、私は対処が間に合わず、目をつむる。
「ギャン!?」
しかし痛みはなく、目を開けると妖怪は吹き飛ばされており、
『ゾワッ・・・』
「!?」
いきなりの殺気に体が硬直し、まるで機械のようにそちらを向く。
そこには手をこちらにかざし、立ち止まった彼が・・・
「・・・消えたくないなら・・・早々に失せろ・・・」
次の瞬間妖怪たちは散り散りに逃げ去っていった。
「・・・ふう・・・」
「貴方・・・」
「知り合いから教えてもらったんだけど出来て良かったよ」
彼は笑っていうがそんな簡単な事じゃない。
彼の言うとおり教えてもらって出来たとしても殺気の量が尋常じゃない。
「天性の才能ってやつかしら?」
「何が?」
「なんでもない」
私は脚の痛みを感じないのに気づき立ち上がる。
どうも打った痛みを捻ったと勘違いしていたようだ。それに・・・
「ここは覚えてる。あとは自分で帰れるわ」
「大丈夫?」
「うん、ここら辺なら連絡の手段があるから」
「そっか」
彼はそう言うと、
「じゃあ、また何時かね」
そう言って立ち去ろうとし、
「はいこれ、あげるよ」
渡されたのは・・・
「リボン?」
「姉さんが押し付けたのだけど・・・僕は使わないからね」
男の子にリボンって・・・
「使わないとかわいそうだし、君なら大切に使ってくれるだろうしね」
「・・・大切にする」
「うん。またね」
彼はそう言うと歩いて行った。
「行きたかったとこと逆方向じゃない」
私のために彼は自分が行きたい場所とは反対の方へと向かってくれたのか・・・
「・・・帰ろう」
私は彼から貰ったフリルのついた赤いリボンを持ち、走り出した。
あ、彼の名前聞き忘れてた・・・
「ただいま」
「おかえりなさい・・・ってどうしたの!?」
「あ・・・転けちゃっただけだから・・・それよりママ」
「なに?・・・アリスちゃん」
「私、外でくらしてみたい」
アリスのお話でした。