夏休み・・・
僕は幻想郷へ来ており、
「せんせ~今日はお兄ちゃんも一緒なの?」
「あぁ、今日は勉強というより運動・・・軽いお遊びだな」
「「「「やった~~~!!」」」」
慧音からの頼みで子供たちの面倒を見ることに。
「ってことで後は頼むよ、明久」
「集会でしょ?気をつけてね」
「分かってる」
久々に集会があるそうだ。この頃は余り無いけど、
昔はちょくちょくやってたらしい。
減った理由を聞くと僕が原因だそうだけど・・・何で?
「まぁ、もうちょっとしたら妹紅も来るらしいから」
「そっか、まぁ、子供の面倒を見るのは好きだから問題ないよ」
「じゃあ行って来るよ」
僕は慧音を見送った後、
「じゃあ外に行こうか。智理は小さい子を連れて行ってあげてね」
「あ、はい」
この子は年長者・・・と言うか本当は卒業?してるけど、お手伝いできている。
授業は一緒に受けてるらしいけどね。霊夢と同年代だが、彼女と同じく結構しっかり者だ。
「はう!!??(ズテッ!!」(何も無いとこでこけた
おっちょこちょいだけど・・・
裏手のほうに広い空き地がある。
滑り台、ジャングルジム、鉄棒・・・結構いっぱいある。
作ったかいがあるというものだ!!(メイドイン明久
外に出ると待っていたのか妹紅と・・・
「どうも、明久」
「お久しぶりです」
なぜに依姫と豊姫がここにいるのだろうか・・・
「妹紅・・・」
「いや、永琳のとこに一応薬もらいに行ったらこいつらがいてな・・・」
「八意様から明久はここにいると聞いたので案内してもらいました」
なるほど・・・しかし・・・1ー2ー3・・・ふむ、14人か・・・
「なら丁度いいや、手伝ってくれないかな?」
「「え?」」
いきなりのことに彼女達は驚いているが、
「いや、14人いるし、この広さだし、警どろをしようと思ってね」
「警どろ?」
「え?いや参加するって・・・」
「みんな~集合!!」
「いや、話聞きなさいよ!?」
「二人とも」
「何よ」
「なんですか?」
「あきらめろ。あ~なったらもう止まらないから」
「「え・・・」」
「ってことでグーとパーで分かれましょ!!」
「「え?えっ!?」」
いきなりのことに、流されたのか二人は手を出し、
「よし、コレでチーム分け~」
警察;明久、豊姫、妹紅、生徒4人
泥棒;智理、依姫、生徒5人
「ルールは、警察はドロボーを捕まえる。コレは基本だね。
範囲は寺子屋の敷地内で、ここに円をつけるからこの中に捕まった人は入る。
捕まったとしても、仲間にタッチしてもらえば逃げれるからね。
で、僕達5人だけど・・・運動制限をかけます。かけないとつまらないし。
てことで、はい、コレ」
僕は4人に石を渡すと、
「「「「!?」」」」
「一応それには結構制限のかかる術式を結構込めてるから、多分今ここにいる皆並まで、
動きが鈍くなるから」
「何時の間にそんなもの用意したのよ!!」
「今!!」
「「は?(ポカーン」」
「で続き、警察が泥棒の皆を捕まえたら勝ち、で交代。
作戦を考えるもよし、罠を作るもよしだよ。
ただ危険なのはダメだからね」
「いや、待って下さい」
「なに?」
「その、私たちはやるとは・・・」
「やらないの?」
「うっ・・・」
?
「いや・・・だって・・・」
「楽しいと思うんだけど・・・」
「・・・分かりました・・・(なんだろうか・・・」
「やればいいんでしょ・・・(この抵抗させないと言う感覚・・・」
「「(八意様と同じだ・・・と言うか、彼のほうが強い・・・)」」
何ため息ついてるんだろう?
「とりあえず、開始!!」
こうして警どろは開始した。
現状だが・・・
「動きにくい・・・」
「まさかこれほどとは・・・」
「慣れないね・・・」
「あう!?」
皆いきなりの変化になれないでいるようだ。
「ほい」
そんななか僕は生徒を捕まえる。
「あちゃ~捕まった」
「お兄ちゃんはや~い」
「・・・明久も制限してるのよね?」
「・・・うん、何時もより遅いし、してるはずだよ?
こういうとき明久って絶対ズルしないから」
「でもホントすごいですよね」
「まぁ、6才くらいから幽香のスパルタ食らってたからな・・・」
「・・・」
「どうしたの?依姫」
「いえ、こうやって見ると意外とコレもいい訓練になると思いまして・・・」(明久に速攻で捕まってる
しかし動きにくいな・・・やはり6才くらいまで制限をかけたら動きがと言うより、
疲れがたまりやすい・・・
「お姉ちゃん!!タッチ」
「え?」
すると影から一人の男の子が依姫にタッチした。
確かあの子は泥棒側の子。
「ほら!!逃げるよ!!」
「あ~まて~!!」
それに気づいた僕のチームの子が二人を追いかける。
「さて、私も行ってくるかな」
「気をつけてね」
「明久は休んでなよ」
そう言って妹紅は、依姫達を追いかける子達に混じった。
依姫は動き難そうにしながらも、慣れて来たのか、生徒からのタッチを避けていく。
「・・・ハァ、明久から流されてやることになったけど・・・
久しぶりね・・・」
「なにが?」
「あの子が笑ってるのがよ・・・
リーダーと言う立場になってからあの子はずっと気を張り詰めたままだったから・・・」
「豊姫は?」
「どうでしょうね・・・ただ・・・いろいろと見え始めてるわね」
「そっか・・・」
豊姫は少しだけだが表情を崩している依姫を眺め、
「私達にとってここは罪深き場所、だからこそ八意様が、姫がここに残る理由がとてもだけど理解できなかったわ」
「・・・」
「ここは穢れで溢れている・・・地上に住む。生きる。死ぬ。それだけで罪だと・・・
でも貴方が月に来て、私達に対して言った一言は驚きだったわ」
「そんなに驚くことかな?」
「『そんなことを考える時点でここも穢れきってるよ。』なんて普通敵の陣地ではっきり言うかしら?」
「僕にとって、死が穢れだと言う考えが余り良く思えなかっただけだよ。
死は万物にある現象。動物だろうと、妖怪だろうと・・・そして神であろうと・・・
人は妖怪とか達からしたら寿命は短い」
「・・・」
「でも・・・」
僕は豊姫の目を見て、
「だからと言って価値の無い人生なんて無い。
確かに長さは違う。でもその一生で得られるものは人だろうと、妖怪だろうと、なんであろうとかけがえの無いもの。それはみんなに与えられた絶対的な権利だと僕は思ってる。
死にたくないと思うの・・・誰にでもあるものだよ。
でも、死があるからといって、それを軽蔑して良いなんて道理はない」
「・・・」
「問うよ、豊姫。君から見て・・・この地で生きるあの子達が醜く、
穢れたものに見えるかい?」
僕は捕まえようと・・・そして逃げようとしながら笑いあう子供たちを見ながら問う。
「・・・これなのかしらね・・・」
「ん?」
「八意様が・・・姫様が・・・この地で見つけたもの・・・」
「さぁ、それは僕もわからないな。
僕は永琳達じゃないから。でも・・・」
僕は笑みを浮かべ、
「それが知りたいなら視ればいい。自分の目で。
そして感じればいい、自分の慣性で。
でも決め付けちゃダメだよ?ただありのままに感じればいいんだ」
「・・・」
豊姫は僕をじっと見つめ、
「そんなこと、できるかしら?」
「出来るかじゃない。やるかやらないかだよ。
やろうと思えば誰でも出来、やらなければ出来ない」
「・・・そうね」
「まぁ、また昔みたいなことを言う時は・・・拳骨しに行くさ」
「あら、女の子に対してひどいわね」
「友達だもん。どんな手を使ってでも考えてもらうさ」
「友達?」
「そう、依姫も豊姫も大切な友達」
「前まで敵対してたのよ?」
驚いたように聞くけど・・・
「だからどうした」
「え・・・」
「敵対したからって一生目の敵にするとでも?
そう思われてるならちょっとショックだよ・・・」
「いや、そういう意味じゃ・・・」
「まっ、とりあえず、僕は君達を友達だと思ってる。
だから・・・」
僕は、
「君達が困っていたら助ける。躓いていたとしたら手を差し伸べるし、
間違った道を進むなら戻してみせる。
悲しいことがあるなら泣き止むまでそばに居る。
楽しいこと、嬉しいことがあれば一緒に笑ってあげる」
「・・・貴方、たらしって言われないかしら?」
「?無いけど」
「はぁ・・・でもなんとなく、依姫と八意様の気持ちもわかるわ」
「?」
「気にしないで。それより、時間もやばくなってきたわね」
そういえば周りが茜を帯び始めたな。
「じゃあ皆、集合!!」
「・・・八意様たちの言うとおりね・・・」
豊姫の呟きは僕には聞こえていなかった。
side永琳
「もう帰るのかしら?」
「はい。また何時になるかわかりませんが来ようと思います」
何時になってもこの子は堅苦しいわね・・・
「八意様」
「なにかしら?豊姫」
「・・・八意様は・・・明久をどう思いますか?」
「・・・」
「私は・・・今回彼と話して・・・わからないのです」
わからない?
「ここは・・・穢れた地・・・そう・・・だったはずなんです・・・でも・・・」
「そうね・・・ここは、死が存在する場所よ」
「そう言った私達を・・・私を・・・彼は友達だと言った」
「貴女はそれを聞いてどう思ったかしら?」
「わかりません。ただ・・・言える事は・・・不快感はありませんでした」
・・・あの子は・・・
「依姫は今の話を聞いてどう思うかしら?」
「私ですか?その・・・不快では・・・ありませんね・・・
どちらかと言うと・・・嬉しいかもしれません」
「そう・・・」
どうも明久は・・・またやってしまってたみたいね・・・
この子達にとってはいい兆しになるでしょうけど・・・
これ以上相手が増えるのも考え物ね・・・