「「「「………」」」」
その異様な光景に言葉を失っていた。
「……うぅ……」
「幽香、いつも言ってるよね?やりすぎちゃ駄目っていつも言ってるよね?(ニコッ」
「……はい……」
頬を赤く腫らし涙目で正座する幽香とそれをエガオで話しかける明久。
なぜこのような光景になったかというと……
幽香はあのピンポイントショットを悪いとは思っていない→いきなり明久が幽香頬を引っ張り出した(これで頬が赤くなって腫れている)→明久の顔を見た瞬間幽香の表情が硬直
「そこに座りなさい」
「……はい……」
そう喋った瞬間幽香は正座をし明久は説教を始めた→現在それにより涙目になってる模様。
「確かにあの先輩の言ったことはひどいことだよ?
でもね、幽香がボールを投げたところは人体急所なんだ。
それこそさすがにある程度カットされているとは言え、ショック死とかになる可能性もあるんだよ?」
「……はい……」
涙目で明久の説教を聴く幽香に、何時もの
明久の出す威圧にそれ所ではなくなっていた。
「ふ、藤原……」
「ご、ごめん。私もさすがにこれは駄目なの。だから喋りかけないで」
若干涙目で冷や汗を掻く妹紅に、雄二は口調が変わっているのにすら気付けなかった。
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「これで終わるけど今度からやっちゃ駄目だからね?」
「……はい……」
「お、終わったか」
「これでも優しい方だけどね」
妹紅の言葉に雄二は、
「おい待て、酷くなるとどんな風になるんだ」
戻ってきた幽香はそれを聞き妹紅を見る、そして妹紅と幽香は思い出すように頭を捻り、
「「……!?ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ…………」」
何かを思い出すとまるで念仏のように謝り出した。
その光景に雄二はこの事は二度と聞くまいと心に決めた。
「さてと、お昼だけどどうする?」
「作戦も考えなだし、一緒に食うか」
「……同意」
「そうじゃな、ワシは少し姉上のところに行ってから参加するぞい」
「あっ、私実は……」
「さて、飲み物買ってくるか。飯なんにすっかな~」
姫路さんの声に雄二はそう言うとムッツリーニも残像が見えるほどのスピードで頷いた。
「だ、大丈夫ですよ!!お母さんと一緒に作ったんですから」
「……親と?」
「はい、とても怒られました……」
いや、怒られるですむ方が凄いんだけどね……
「ねぇ明久」
「なに?」
「弁当忘れた」
「え?」
妹紅の言葉に僕は聞き返した。
「ごめん、私が作って来るって言ったのに」
「いや大丈夫だよ。売店でも……」
「その必要はありませんよ」
あれ?今ここで聞くはずがない声が……
僕はその姿を確認すべく後ろを向くと、
「お久しぶりです、明久様」
「やっぱり藍か、久しぶりだね。
あと敬語じゃなくて良いって」
「いえ、ただ今仕事中ですので」
僕としては敬語で話されるのきついんだけど……
「で、どうしたの?」
「上白沢様より弁当を忘れているであろうとのことでしたので作って来ました」
そう言って渡されたのは重箱のような箱。
「では私は紫様の元へ戻りますね」
「ありがとね、藍」
「失礼します」
藍は学園の方へと消えていった。
「今のは誰だ?」
「八雲藍、紫の式よ」
「式って式神ってやつよね?紙からあんな女性ができるんだ……
なんか敗北感が凄いわね……」
美波は胸元に触れ、ため息をついた。
「……今までに見たことのないスタイル」
康太、君は君で鼻血を出しながら何をしいてる。
「島田、それは違うぞ?藍は元は九尾の妖怪でどちらかというと使役契約のほうの式神だ」
「九尾って九尾狐のことだよな?」
「うん、隠してたけど藍には耳と尻尾があるよ」
「何でもありだな」
「けど楽しみだな」
「そんなにお上手なんですか?」
「僕の料理の先生だからね」
「「「!?」」」
僕は重箱を開くと、
「「「「おぉ……」」」」
雄二が感嘆の声を上げた。
確かに食材も良い物も使っているがよく見る一般的なものもある。
しかしそのどれもが負けず主張し合い、しかし反発はしていない。
「紫もそうだけどさすがというべきかな。勝てないな……」
「明久も十分凄いよ。ただ年季の違いさ」
少しして秀吉が帰ってきた。もう少ししたら優子さんたちが来るらしい。
秀吉は一緒にご飯にしないかと誘いに行ってたんだね。
しかし……僕もこれくらい上手くなりたいな。
料理の上手さでは藍、紫、永琳は明久より上手いです。