僕と幻想郷と召喚獣   作:只今更新凍結中

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今更ですが

-ストレート-

などの表記はサインでの会話です。


ファインプレー、珍プレー

 

0-0

 

「んじゃ、行ってくるぞ」

 

「頼んだよ、近藤君」

 

「任せとけ、でかいのぶち込んで風穴開けてやる!!」

 

トップバッターの近藤君がバッターボックスに立つ。

向こうのピッチャーは布施先生で、キャッチャーは鉄人という組み合わせだ。

 

「ライトに飛ばせたら、まだチャンスがあるかも」

 

「確かにさっきの高橋先生を見てたらね……」

 

「教師同士で自滅しそうだな」

 

「この試合どうなるかしら」

 

と、雄二達と話している間に、

近藤君、美波(福村君の代わり)の二人が三球三振に終わり、

 

『バッター、アウト!!』

 

「あっちゃ~、塁には出れたんだけどな……」

 

妹紅が1塁に出るも、須川君がアウトとなり、交代となった。

 

世界史

 

教師 西村宗一 843点

vs

2-F 坂本雄二 198点

 

さすが鉄人だ。

 

-敬遠するよ-

 

-……分かった-

 

流石にこの点差だと打たれたらやばい。

雄二がストライクゾーンの外にボールを投げる。

 

『ボール』

 

鉄人は一球目を見逃した。

しかしなんだか近すぎる。もっと外にってサインで出したんだけど……

 

「……これは、坂本の指示か?」

 

「いえ、僕の指示ですけど?」

 

「……そうか、お前達は勉強は苦手でも、

こういったことはわかっているものだと思っていたんだがな……。

まだまだ教育が必要だということか』

 

「まぁ否定はしません。けどこっちも予想外ですけどね」

 

「そうか……

おい、坂本。教師として1つ言っておくぞ」

 

鉄人がいきなり雄二に声をかけた。

それと同時に雄二はボールを投げており……ってまただ!?

インコースに近すぎる!!

 

「……何事もやるなら徹底的にやれ!」

 

ガギン、と豪快な音を立て、一瞬でボールが空の彼方へと舞った。

行方を目で追う必要も無い。

 

『あ……』

 

『ホームラン!』

 

「……フン」

 

雄二は唖然とし、鉄人の召喚獣が淡々と各ベースを回っていく。

 

『く……』

 

雄二が唇を噛み俯く。まださっきのこと気にしているんだ。

 

「タイム!」

 

僕は雄二に近づき、

 

「雄二……」

 

「分かってる、言わなくてもいい!!」

 

「……そう、とりあえずサイン道理投げてよ」

 

今の雄二に何を言っても無駄か。

僕は元の位置へと戻り、

 

『プレイ』

 

世界史

 

教師 鈴村瀬名 287点

vs

2-F 坂本雄二 198点

 

-インコース 低め 直球-

 

雄二は息を整えるとボールを投げた。

一応打ちにくい場所とされるけど……

 

カッキーン!

 

鈴村先生は躊躇せずバットを振る。

ボールは見事レフトフェンスに直撃した。

 

「まぁ……こんなものか……」

 

ボールが二塁へ到達する頃には悠々と鈴村先生の召喚獣は二塁へ到着していた。

 

「くそっ!!」

 

焦っちゃ駄目だ。

次の先生が立ち、

 

-アウトコース 低め…… 

 

僕がサインを出していると雄二は構えた。

まだ出し終わっていないのに!!

 

そのボールは直球のストレート。

 

カッキーン!!

 

そのボールはセンターを超え、2塁打となり、試合は進んでいった。

 

________

 

その後、雄二の不調は続き、

 

「まぁまぁですね」

 

1アウト、1塁。

 

「っく!!」

 

布施先生がバッターボックスに立ち、

 

「よろしくお願いしますね」

 

-アウトコース 高め 遅い球-

 

普通に考えればボールなのだが……

 

「はっ!!」

 

打った!?

 

「なっ!?」

 

流石に雄二も驚いたのかボールを取りに行くのが遅れる。

ピッチャー返しになるとは……

1塁に居た先生も勢いよく走り出す。

 

「甘いわ!!」

 

しかしセカンドの幽香が跳ねたボールを拾い、

 

「妹紅!!」

 

「OK!!」

 

2塁を踏むとファースト妹紅へと速球を投げる。

 

『バシッ!!』

 

妹紅の召喚獣がキャッチすると同時に布施先生の召喚獣がベースを踏む。

判定は……

 

『……アウトッ!!』

 

「よっしゃ!!」

 

「あらら……」

 

よかった……幽香達のファインプレーにより一命は取り留めた。

 

 

___________

 

2-0

 

「行って来るわ」

 

『カキーンッ』

 

幽香の召喚獣は1球目を見送り、二級目を打った。

2級目は遅く、位置も甘い球たった。

Fクラスの誰もがヒットと疑わなかったが──

 

「くっ!!??」

 

打った張本人の幽香は苦い顔をする。

打ったんじゃない、打たされたんだ。ボールは高く打ち上がり、

 

『パシッ』

 

ショートの鈴村先生がキャッチした。

 

『アウト!』

 

続く横溝君は三振、雄二もまたフライとなりアウトとなった。

 

「やばいな……」

 

次は2番目のリアン先生からだった。

英語教師なのだが、

 

「てい!!」

 

先ほどの様子から反射神経は良い様で1塁へと向かった。

 

そして、次に迎えるのは、

 

「宜しくお願いします」

 

高橋先生……ここからが正念場だ。

 

「今度はうまくやります」

 

高橋先生はかなりバットを短く持って構えを取る。

高橋先生の点数だ。バットに当たりさえすればヒット性の当たりになる……

と言うよりホームランになりそうだ。

 

-アウトコース 高め 早めの球-

 

雄二はボールになるようにストレートを投げた。

 

「まぁ、予想通りですね」

 

突如、高橋先生の召喚獣が思い切り腕を伸ばした。

コースを読まれてたか!!

ボールはセンターへと飛んでいった。

 

『高橋先生!今度はきちんと一塁から順に回ってください』

 

「わかっています。同じミスは、二度と犯しません」

 

高橋先生の召喚獣が点数に比例した速さで一塁ベースを踏み、

続いて二塁・三塁を物凄い速さでベースを回って行く。

しかし、速すぎて───

 

『高橋先生……アウト、です……』

 

「なぜですか」

 

速すぎて前の走者を追い抜かしたからだ。

審判は頭を抱え、鉄人が高橋先生に説明をしていた。

 

『『『……』』』

 

見ている全員が言葉を失った。

 

『……か、風見さん』

 

『……あっ先生、タッチです』

 

『あ……』

 

 

まさかの2回目の珍プレーに、3塁へと向かおうとして唖然としていたリアン先生に幽香がタッチする。

 

 

よし、これで2アウトだ。

 

「……」

 

須川君が2人目の犠牲者として人知れず天に召されていた。

 

 

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