僕と幻想郷と召喚獣   作:只今更新凍結中

194 / 240
ある感想で、どれだけフラグ立ってるの?って話で数えたんですよ。
………かるーく40人超えてました、バカテス時点で。やべぇギャルゲーでもそうは無いぞ、これ。
だから悟りました。いっそ立てれるとこまで立てようぜb
と。

撒きに撒いてた種(振り)を回収しようと思います。


執事とお嬢様方 下

「やぁ!!!!」

 

「駄目だよフラン?これじゃあ死な無いにしても大怪我するよ」

 

「う~難しいよ~!!」

 

僕はレーヴァティンを弾きながら注意すると、フランは剥れながらも妖力を下げる。

通常弾幕は手加減出来る様になって来たけど、スペルカードだとまだ手加減は微妙かな?

でも最初よりいいだろう。相手を殺さないようにするために作ったルール(ある種のカードと言う自己暗示)だが力を込めれば相手を殺せてしまうのも確かだ。

何より決闘勝負だと体術も絡むからね~

僕は切り裂くように振って来たフランの爪を弾き、

 

「はいアウト。減点5ね~」

 

「にゃアーーー!!??」

 

点数が減るごとにお菓子が減っていく。

ちなみに減点基準は大怪我する場合は1、死亡する可能性は5。

最大で20点で減算して行く。

0点でなしだ。

 

「ほらほら、通常弾幕は出来るようになってきたんだから頑張って」

 

「……うん!!」

 

僕はフランの頭を撫でると、フランは笑顔になりスペルカードを取り出した。

 

 

__________________

 

「妹様頑張っておりますね」

 

「……そうね」

 

何でかしら、起きた時から咽の渇きが収まらない。

咲夜もそんな私に気づいたのか、紅茶に血を混ぜていた。

しかし一向に治まらない。そして何より、

 

「……」

 

明久の首筋に目が行ってしまう。

 

「大丈夫ですか?お嬢様」

 

「……少し早く起きすぎたかもね。休むわ」

 

実際は気が付いている。そう、あの鬼と戦う明久を、いやその身に滴っていた血を見てから……

 

アノチヲススッテミタイ……

 

「!!」

 

ふらっと眩暈がし、レミリアは壁に寄りかかった。

 

「……だ、だめ……よ……いやだ……」

 

吸血鬼は鏡にその姿を映す事は出来ない。

だがもし映っていたらそれを見たレミリアは思っただろう。

 

あぁ、私も等々狂いだしたか……

 

 

___________________

 

フランとの練習も終わり、今日の僕の仕事は終わった。

僕はこの2週間寝泊りした部屋で思いに深けていた。

 

「……そろそろ寝ないと……」

 

僕はベットに潜り込み、瞼を閉じた。

少しでも寝とかないと、後のために。

そしてどれ位経ったときだろうか?

ドアの開く音に意識が朧と目覚めた。

誰か来たのだろうか?そしてドアを開けた人物はそのまま足を進め、

 

『ギシッ』

 

ベットに上ってきた。

流石に変だ。僕は瞼を開くとそこには、

 

「レミリア?」

 

ぼんやりと見える視界には僕に跨るレミリアが映り、

 

「……明久」

 

レミリアはそのまましな垂れる様に体をあずけて来た。

なんだか何時もと違う気がする。

 

「私もフランの事、言える立場じゃないわよね」

 

「どうしたの?」

 

「今もそう……この首筋に牙を突き立てたいって衝動が暴れているわ……」

 

苦笑するレミリアの声、しかしその体は小さく震えていた。

 

「明久の血を見てからおかしいのよ。

渇きが収まらない。……怖くて堪らない、いつか私も狂気(これ)に飲まれるんじゃないかって」

 

「レミリア……」

 

「吸血鬼である以上……狂気が無ければ生きていけないわ。

それは覚悟の上、当たり前のことだった。

でも、今は堪らなく怖い」

 

声は落ち、時折すすり泣くような音に変わりながら、

 

「いつか、この手が大事な家族を、咲夜達の心臓に爪を立てるんじゃないかって。

私と言う狂気のせいでフランの狂気がまた目覚めるんじゃないかって……」

 

「……」

 

「明久に、貴方に牙を向けるんじゃないかって……

ねぇ?私どうしたらいいの?どうしたらいいって言うのよ!!??」

 

どうしたら良いって言ってもな……

 

「私は霊夢達にも爪を向けたくない。

だって、ここで初めて出来た友人だから、あの子達に、皆に牙は見せたくない……」

 

答えの解り切ってる回答だと思った。

 

「でも、この渇きは、衝動は、抑えるなんて……」

 

「じゃあ、抑えなければ良いじゃん」

 

「え?」

 

僕はレミリアを引き剥がし、目を見る。

その赤い目は瞳孔が縦に開ききり、狂気の色を微かに映していた。

 

「何言ってるのよ、明久」

 

「父さんが言ってたけどそう言うのってさ、押さえ込んだら駄目なんだよ。

偶にガスを抜くように発散しないといけない」

 

「だからと言ってその相手を誰がするって言うの?

ここには2人の化け物がいるのよ?運が悪ければそれが同時に相手になる。

その相手を、誰がするって言うのよ」

 

「僕がするよ」

 

「……………………え?」

 

レミリアは呆けたかのように声を上げた。

 

 

________________________

 

今、明久は何と言った?

私を、私とフランの狂気の相手を……する。

 

「何を、言ってるの?」

 

「うん?意味伝わってなかった?」

 

「そう言う意味じゃない!!自分が何言ってるか解ってるの!!??」

 

「解ってるよ」

 

明久は吸い込まれるような笑顔を浮かべ、

 

「二人を、二人の狂気を僕は受け止めてあげる」

 

笑顔でコイツは何を抜かしているのだろうか?

私達吸血鬼狂気を、ましてや2人分の狂気を受け止める?

 

「耐える必要も、堪える必要も無い。

すべて吐き出せばいい。そしたら僕がそれを受け止めて(とめて)みせる」

 

なんて事を笑顔で言ってるのだろうか……

 

「吐き出せばすっきり出来るさ。ね、フラン」

 

「え?」

 

「……あきひさ、お姉様」

 

ドアが開き、入ってきたのはフランだった。

 

「どういうこと?」

 

「ここ2週間フラン我慢してばっかでしょ?だから発散させようと思って呼んでたんだよ」

 

まさかこうなると読んでたの?

 

「まぁレミリアのことは予想外だったけどそこまで変わらないよ。

フラン、話は聞いてたよね?」

 

「うん、でもいいの?」

 

「なにが?」

 

「今夜は……満月だよ?」

 

そうだ。今日は私達は最大限に力を発揮できる満月。

そんな日に……

 

「知ってるよ?だからこの日にしたんだから」

 

「「え?」」

 

「さっきも言ったでしょ?本気で吐き出さないと意味は無いんだよ。

それに本気の本気で来る君達を相手できないと意味ないしね」

 

「なんで、何でそこまでするのよ……」

 

命が掛かってるのに何でそこまでする?

意味が解らない。

 

「簡単だよ。

 

 

大事な女の子を受け止めるのは男として当たり前のことだよ」

 

あぁ、どうしてだろう?顔がにやけてしまう。

隣に立ったフランもにやけているのが解る。流石姉妹ってとこね。

だからこそ……

 

「もう取り消しできないわよ?明久」

 

「簡単に壊れないでね?」

 

「おう来なよ、二人とも。全身全霊を込めて……ぶつかって来い!!」

 

私とフランは笑い、哂う。我慢なんてもうしない。

 

「最高の夜になりそうだわ」

 

「その約束、取り消し(コンテニュー)できないからね」

 

「二人とも受け止めてやる」

 

 

______________

 

 

 

『ズガガガーーンッ!!!』

 

ものすごい轟音と共に壁が崩れ、僕達は外に躍り出る。

実は言うと咲夜達にはこのことは伝えており(レミリアは入っていなかったが)、手出し無用と伝えている。

 

「ハハハハハッ!!!」

 

目を狂気に染めたフランはその爪を持って、僕の首を刈り取らんと急接近し横薙ぎに払ってきた。

僕はそれを伏せてかわすと、後ろの壁が瓦礫のように崩れた。

まさか風圧だけでもぎ取るとは。こりゃ、身体強化してなきゃ死ぬ。

フランの隙を消すように、背後から蹴り込んで来たレミリアの足を掴み、投げ飛ばす。

しかしレミリアはなんでもないかのように身を翻し、今度はフランと共に突撃してきた。

身の軽やかさ、スピード、鬼と同等と言われる怪力。

二人は哂っている。けど笑っている。

楽しそうに、嬉しそうに。

 

「なら、僕も頑張らないとね!!

 

-纏気峰真-

 

気を爆発的に放出し、纏う。

気はまるで七色の衣のように揺らぎ、細胞の活性の所為か青い紫電が時折起こる。

爆発的に放出された気はフランとレミリアを弾き飛ばした。

 

『ダンッ!!』

 

踏み込み、舞った僕はレミリアへと近づく。

レミリアは吹き飛ばされながらもその手を僕の咽へと伸ばし、僕はそれを弾いた。

そして追撃に攻撃を入れようとするが、態勢を立て直したフランがレーヴァティンを振るってくる。

仕方ないので空を蹴ってバク転し距離を取る。

その隙を狙うかのように、レミリアはグングニルを発動し、投げてきた。

 

『ヒュボッ!!』

 

空気を切り裂く音と共に迫る槍を霊力の腕で掴みへし折る。

僕達の影が交わる度に木は吹き飛び、地面は削れ、屋敷は悲鳴を上げる。

 

「ハァハァハァ……」

 

「……フゥ……ハァ……」

 

短い時間、しかし僕達は神経を集中させ、研ぎ澄ませる。

気を抜けば死ぬ。その思いは徐々に体力を奪い、息が切れる。

しかしそれは二人の変わらない。

一撃一撃遠慮のない全霊の攻撃。疲れないわけがない。

 

「「……」」

 

二人は無言で手を合わせ、空へと掲げる。

すると二人の妖力をまとめるように月の様な妖力球が出来ていく。

 

「全力の攻撃……ってわけね」

 

僕は左腕を掲げる。

すると赤、白、黒、青の光が舞い、金色の龍鱗を纏う龍が現れる。

 

「「トランシルヴァニア」」

 

「喰らい尽くせ、黄竜!!」

 

赤い茨のような十字架と黄竜はぶつかり合い、その衝撃は周りのモノを閃光と共に吹き飛ばした。

 

 

 

_______________________

 

「何かいいわけあるかしら?」

 

「いえ、何もありません」

 

僕はベットから上半身を起こし、咲夜の説教を聴いていた。

 

「妹様と戦うとは聞いていましたが……お嬢様、妹様の2対1でやるとは聞いてませんよ?」

 

「いや、その場の流れと言いますか、何と言いますか……」

 

「何か言ったかしら?」

 

「いえ、言ってません」

 

はぁ……まぁ、やるべき事は出来たんだよね。

僕は二人で抱き合って眠るレミリア達を見て微笑み、咲夜にハリセンで叩かれた。

 




最後落ちをつけるのを忘れない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。