「完成した……フハハハ、これでおれは神と等しき力を手に入れられる」
夜の街、一人の男がその中心で立っていた。
そう、幾つもの死体から流れる血によって書かれた陣の中心に。
「吉井、明久……」
男はその名を呟くと頬に触れ、
「ひ、ヒヒヒ……殺してやる……殺してやる、吉井……明久!!」
陣は輝き始める。
「この力で……ハハハ。ハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!」
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「ねぇ吉井君、もし何があっても私達、友達だよね」
「え?当たり前じゃん」
「おいおい、俺をのけ者にして何はなしてんだよ~」
「どんなことがあっても友達だよ」
「……夢……か」
中学の卒業式の夢……
そういえばあれ以来、連絡も取ったこと無いな。
「……はぁ」
あの時に言葉の真意。分かってはいるけど、皆は知らない。
「いや、これでいいのかもね」
「なにが?」
「こっちの話」
「ふ~ん」
「ところで妹紅?何時からいたの?」
慣れすぎてたせいか隣に立つ妹紅に気づかないとは……
「さっきから。声かけたけど上の空だったからさ」
「そう。じゃあ着替えるから部屋出てて」
「うん、ご飯作ってるから早くね」
けどなんかな~こういう夢見る時って何か在るんだよね……
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やはりと言うか予想通りと言うか……
今緊急の全校集会により体育館へと集まっていた。
「おはよう、あんた達に集まってもらったのはほかでもないよ」
前に立ち、学園長が話し始める。
「明後日より、文月学園は九雀高等学校と合同授業を行う。
間違っても問題を起こすんじゃないよ」
いや、急すぎるでしょ。そう言うのって普通遅くても1週間前くらいに……
うん?
いや、そんなはずは無い……うん、無いはずだ。
「じゃあこれにて終了するよ」
「どうかしたの?明久」
「なに?幽香」
「難しい顔してるわよ」
九雀と言えば思い出すはあの人。
いや、ぜひとも関係ないと助かる。これはフリじゃない。
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そう思っていた時期が私にもありました。
「はじめまして、九雀高等学校代表、九雀柚月です。
今回の合同授業に付き、迷惑をお掛けしますが、共にがんばっていきましょう」
教壇に立つ赤めの茶髪の少し背の低い女性。
間違いない、生徒会長だ。
そう言えばあの人の家は私立高校を立ててたな……
一応権利は別の人らしいけど……先輩学力高かったし受かって当然か。
「とりあえず……気づかないでくれよ……」
あの人に関わると碌な事が無い……
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彼らは新校舎の教室に分担されるらしい。
まぁ、あそこの高校はAクラス……最低でもBクラス並みの点数らしいからね。
そろそろ話は終わるか……
「と言うことで九雀高校には1週間ほど前から試験召喚獣の召喚器具を送っており、
これより実演を行おうと思います」
学園長は高らかにそう宣言し、僕は戦慄する。
なんかいやな予感がかなりするぞ?
「ってことで吉井明久、前に出てきなさい」
やっぱりか!!
普通こう言う時は代表のAクラスからでしょ!!
僕は呼ばれたからには仕方ないので前に出る。
「では九雀高校から出ていただくのは……」
そして、あちらの集団の中から出てくる少女。
「え……」
「……え?」
長い黒髪をリボンで結び、そしてわずかに赤い左目と右目を隠すように流された前髪。
「よ、吉井君?」
「え?」
マジでふりになっちゃった?
「崎橋栖々希君だ」
中学時代の同級生との再会だった。
さ~てさて、撒きに撒いた種の回収だ~