さいですか(´・ω・`)
「明久、放課後付き合いなさい」
「……へ?」
昼休み、再度現れた先輩はいきなりそんなことを言ってきた。
「……あ、その行きたい場所あるから手伝ってって意味で……」
「あ~朝来てたのそれが理由ですか?」
「うん」
「いいですよ」
別段用事はなかったなと思い、幽香達を見る。
彼女達もコレといっていうことはないようだ。数日前ならここでFFF団とかが暴れるところだが……
「今日何するよ?」
「ゲーセン行かね?」
今ではその存在自体なくなってるようだ。
「じゃあ放課後ね?」
「はい」
しかし、なんで先輩は嬉しそうなのに悲しそうなのだろうか?
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放課後。明久は校門に立っていた。
「ごめんなさい、またせた?」
「大丈夫ですよ。先輩の歩速なら仕方ないと思ってるんで」
「いきなりそう言うのやめてくれない!?」
「お断りします」
「断るな!!
あぁ、もう!!行くわよ?」
「了解ですよ柚月さん」
「……」
はて?なんで顔赤くしてるんだ?
「な、なんで名前……」
「あぁ、校外だから先輩呼びは変かな~って」
「……呼び捨てでいいわよ。なんか敬称呼びされると違和感がある」
「じゃあそうする」
「決断が早いわね」
早いといけないのだろうか?(基本呼び捨てなので違和感を感じていない
「と、とりあえず行きましょう」
先輩……柚月はそう言って足早に歩いていく。
僕はそんな柚月に苦笑し、後を追った。
「へ~こんなふうに売ってるのね」
「いや、どういうふうに売ってると思ってたの?」
「資料での知識はあったけど、実際見るのは初めてなの」
「さいですか」
繁華街に来てすぐに、柚月はそんな感嘆の声を上げた。
多分大概がオーダーメイドの為、知らなかった……という所かな?
「明久何してるの!!おいてくわよ!!」
にしてもはしゃぎ過ぎだね……
うん?これは……
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「遅いわよ、明久」
「あぁ、ごめんごめん。はいこれ」
「?冷た!?」
僕は持っていた缶ジュースを渡すと柚月は少し悲鳴を上げた。
「……大丈夫?」
「えぇ、さてまだまだ回るわよ!!」
小物屋ではしゃぎ、飲食店でまるで子供のように目を輝かせ……
「本当、子供みたいだね」
「黙ってたと思ったらいきなりその一言?」
いや凄んでるつもりだろうけど、頬にアイスがついてる。
「ほら、頬についてるよ」
「うっ……」
「だけどいきなりなんで出かけたいって言ったの?」
「……」
柚月はアイスを一気に口にいれ、飲み込む。
そしてこちらを向いて、
「私、結婚することになったんだ」
笑いながらそんなことを言ってきた。