僕と幻想郷と召喚獣   作:只今更新凍結中

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どうも、バイト先で倒れた影月です。


普段怒らない人が怒ると

「……」

「「「「……」」」」

「えう……」

「あらら……と言うか柚月は泣かないで」

「な、泣いて……うぅ……」

 

別段殺気は飛んでいない。

しかしそこには言いようもできない威圧により、みんなが押し黙っていた。

何故このようなことに……いや、何故父さんがこんなふうになっているかというと、それは10分ほど前の話になる。

 

 

_______________

 

 

「怪我はない?」

「うん」

 

何やら痙攣する男から目をそらし、僕は柚月に怪我が無いか確認する。

柚月はないと答えるが何やら頬が赤い。

まさか叩かれでもしたのだろうか?

 

「奴を捕えろ!!」

 

しかしそんな声が考えるのを遮った。

振り返ると一人の男が僕を指差し、周りのSPは銃を構えていた。

 

「無理なら殺しても構わん!!息子に手を出したあいつを!!」

「おいおい、こっちには柚月もいるのに……」

 

 

さて、どうする?こっちには柚月がいる。

いつもならあれだが、ここの人たちは幻想(・・)を知らない……だから極力は使いたくない。

最悪の場合は銃弾をすべて七ッ夜で切り落とせばいいが……

僕は柚月をかばうように下がらせる。

 

『バンッ!!!』

 

その時、突如協会の扉が開け放たれた。

 

「流石だよ、明久」

「え……父さん?」

 

その扉を開け放ったのはいるはずのない父であった。

よく見ると母さんもおり、藍の姿が見えた。

彼女が連れてきたのだろう。

 

「な……アンタは……」

「やぁ、お久しぶりです。九雀の老人方」

「っち!!」

 

父さんの登場に九雀の人達は舌をうち、SPの人達は銃を下ろした。

 

「しかし、なぜあなたがこんなとこに?それに……」

「なんでって、あの子は僕の子だからさ」

 

父さんの言葉に場が凍りついた。すると柚月が腕を引いてきた。

 

「あ、明久のお父さんってあの人なの……」

「そうだけど」

「そう言えば吉井って聞いたことあるって思ってたけど……

でも別にアレだし……ブツブツ」

 

柚月は何やらブツブツと顔色を変えながらつぶやいている。

 

「さて、昔言ったハズなんだけどな~こんなのは結婚じゃないって。

それに約束もしたはずだよね?」

「う……」

 

父さんの言葉に九雀の人は

呻きをあげる。

 

「それと……聞いてたけど、お宅どういう教育をしてるんだい?」

 

別段声をあげてるわけでもない。殺気を出しているわけでもない。

しかし父さんの出す雰囲気に圧倒されみんな押し黙っている。

 

「取り合えず親として……ちょっとお前ら、ツラ貸せ」

 

そう言ってみんなを外へと連れて行った。

 

「あう……」

「ははは……」(苦笑

 

なんとも不思議な形で柚月の結婚はうやむやとなった。

 

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