「…………」
朝……窓の外を見ると清々しいまでの青空。
いつもならきっと喜ぶところだろう。しかし今日は……
「なんだろう……感が伝えてくる。今日は危険だ……」
最悪の目覚めだ。
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「虫の知らせってやつじゃないのか?」
お昼になり僕らは正人、栖々希、柚月、咲夜を交え屋上で昼ごはんをとっていた。
「うん、なんていうか感じてはいけないはずなんだよな。あの人いないはずだし」
「どういう意味、明久」
「その、妹紅達は知らないと思うんだ」
「あらそうなの?」
「という事は中学時代の知り合いですか?」
「そうだけど、そうじゃない」
言葉を濁す僕にみんなは不思議そうな表情をし、
「……もしかしてあの子?」
「柚月は同じクラスだったね」
「えぇ。あまり印象には残ってないけど……家庭科部の部長だったわよね?」
「……あぁ、明久の幼馴染?」
「「「え?」」」
幽香の言葉に柚月、栖々希。おまけで正人が反応する。
「明久君、私そんなこと聞いたことないのですが……」
「えっあぁ、あいつあまりそういうの話されるの好きじゃないから……」
「あいつ?って言うよりあの自由奔放みたいな性格だったわよね?」
「いや、そのね?」
「なぁ明久、夜道気をつけろよ?……とりあえずスタンガンでも用意しとくか」(ボソッ
「正人、マジでやったら返り討ちにするからな」
三者三様の反応に僕は困り果てた。幽香たちは笑ってそれ見てるだけだし。
「しかし幼馴染ですか、いいですよね」
「って言っても咲夜も十分そうだろ」
「妹紅、私は小6。その人は小3と聞いてるわ。
3年ってだけでも敗北感ってのはあるのよ」
「へ~」
「妹紅、それは貴女にも言えるのよ」
「と、とりあえず飲み物買ってくるね」
やばいと思い僕は屋上のドアを開け、
『ドッ』
「あっごめんなさい、大丈夫ですか?」
ドアの前にちょうど来たのか、誰かにぶつかった。
「……痛……ってここにいたのね探したわ」
「……え?」
僕はその言葉に唖然とし、その少女を見る。
転けた事により流れるように広がった銀髪。
そして学生とは思えないスタイルを保有し、それは文月の制服の上からも分かる。
仏頂面の黒に近い碧の目はただじっと僕を見つめる。
「げっ」
「げっとは失敬ね、明久」
「何でアンタがここにいるの、彩凛」
「あら、昔通りアヤでいいのよ?」
本来ここにいるはずのない、この感覚の元凶。
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私こと咲夜はこの現状に困っていた。
そこには微妙にむすくれたような明久。
その隣に座る彩凛という先輩。そして唖然とする三人。
「失礼承知でいいかしら?」
「なにかしら、九雀さん?」
「私の記憶確かなら朝影さんって黒髪だったわよね?」
「あぁ、あれは中学だったから染めてたのよ。周りがうるさかったしね。
ちなみにかけてたメガネも伊達よ」
「なんでかしら、私も昔と違う印象なんですが……」
「あら、それなら崎橋さんもそうでしょ?
明久との一件から髪上げたようだし」
「なぁ明久、マジで殺っていい?」
「それは困るわ」
話をする4人に明久は頭を抱える。
というより……
「すいません、先輩なんでそのことを……」
「知ってるわよ?
九雀さんが政略結婚させられかけたとか、崎橋さんが人狼の半妖だとか。
あと野園くんの家のこととか……」
次の瞬間、栖々希さんは爪を立て、正人さんは棍を出し突きつけた。
「……やめなさい。この人は昔からこんな感じよ」
「あら、凄い言い様ね」
「……相変わらず何考えてるかわからない目ね。
明久と知り合いってのが謎だわ」
「あらそれは私達の勝手でしょ?」
「……」
「……」
「はぁ、やめてよ二人共。それよりアヤ、なんで文月にいるの?
君はほかのとこ行ってたはずだよね?」
「あ~あそこは女子ばっかでね……その……ね?」
朝影さんはなにか思い出したのか苦い表情をする。
「そういえば明久、メールするって言ったのにしなかったじゃない」
「しようとしたよ」
「でもきてないわよ?」
「……アヤ、メールアドレス変えた?」
「そりゃ……」
明久の言葉に朝影さんはハッとし、顔を少し赤らめ始めた。
意外と初めてこの人に表情が変わるのを見たわ。
「忘れてたわ」
「じゃあ送りようないよね」
「……まぁ、大抵見てたからいいけど……」
朝影さんはそう言うと明久から顔をそらすのだった。